さぬき市民病院 脳神経外科部長 笹岡 昇 皆様方におかれましては、日頃より病診連携にご協力いただきありがとう ございます。 当院脳神経外科では脳神経関連疾患全般にわたって診察していますが、地 域性もあり高齢者の脳卒中と頭部外傷が診療の主体となっています。脳卒中 に関して、皆様もご存じのように脳梗塞発症後の超急性期血栓溶解療法が 3 時間から 4.5 時間以内に延長されました。より多くの急性期脳梗塞患者さんに この治療の恩恵を受け得る可能性が増えた訳ですが、現状としてはあまり増 えてはいません。症状が起こってからすぐに受診するのでなく、経過を見て いて症状が進行して受診されることが原因の一つです。また、発見が遅くな ったために救急搬入されても制限時間を過ぎてしまっている例も数多くみら れます。脳梗塞に限らず脳出血に関しても迅速な初期対応が最も肝要である ことは論を待ちません。 当院脳神経外科の現状として現在常勤医は 1 名で、香川大学より非常勤医 の応援態勢が週 2 回、月曜日と水曜日の午後にあります。前述のように、脳 神経関連の急患に関しては時間との勝負となりますので救急に対応できるよ うに心がけているつもりではありますが、マンパワーの関係で皆様にご迷惑 をおかけしていることもあるかと思われます。このような状況ですができる だけご期待に添えるように努めてまいりたいと考えています。地域医療関係 の皆様方におかれましては今後ともご支援、ご協力のほどよろしくお願い申 し上げます。 香川県主催による、自治医大と香川大医学部の学生がへき地や過疎地の医療現場で地域医療の あり方を学ぶ実習「2014地域医療スピリット・イン・さぬき」が、8月22日、23日の2日 間にわたり、当院を主会場に開催されました。 この研修は、県出身の医学生らに、地元で医療を支える志を持ってもらおうと、県などが「地 域医療スピリット」と銘打ち、平成21年度から県内各地で開催しており、6回目の今年は、自治 医大と香川大医学部の学生計20人が参加しました。 医学生は、市内の診療所や介護施設を見学したほか、先輩医師らとのワークショップなどを通 じ、地域から求められる医師像について理解を深めていました。 ミニレクチャー(地域における2次機能病院の役割)・診療所、介護施設見学・ ワークショップ(居宅サービス計画書作成)・地引網体験・修了式 德田院長によるミニレクチャー 診療所訪問 第 21 回 日 時 場 所 講座テーマ 模擬退院前カンファレンス ワークショップ 市民公開講座を開催いたします 平成 26 年 12 月 6 日(土曜日)10:00~ さぬき市民病院 2 階会議室 「増え続ける糖尿病について知ろう」 ~皆様のご参加お待ちしております~ 皮膚・排泄ケア認定看護師 古本 祐香理 皮膚・排泄ケア認定看護師は、人工肛門の造設を余儀なくされた方、また排 泄に悩みを持つ方、褥瘡(床ずれ)の予防や皮膚障害がある方を対象にケアを 提供することで、看護現場における看護ケアの広がりと質の向上をはかること を目的とした看護師です。 私は現在、医療安全管理センターに所属し、院内の褥瘡予防、持込褥瘡、褥 瘡発生時のケアの相談や実践を行いながら組織横断的に活動をしています。 褥瘡発生は看護の質、ひいては病院の質を問われるものであり、入院した全 ての方が褥瘡発生することなく安全で、安心した入院生活を過ごし、退院して いただくことを目標としています。 また地域への活動として、定期的に施設訪問を行い褥瘡予防や処置方法など を施設の職員と実施することで、施設での褥瘡発生を予防し、継続したケアの 提供を行っています。 看護外来として、様々な問題でストーマ造設後のセルフケアの確立ができな いまま退院をされた場合は、訪問看護やご家族と連携を取りながら自宅訪問や 「ストーマ外来」をご利用いただき、不安なく自宅で過ごすことができるよう にサポートしていきたいと思います。 感染管理認定看護師 中西 由美 私は、2014 年 7 月に感染管理認定看護師の資格を取得しました。感染管理 認定看護師の役割は、患者さんはもちろんのこと、来訪者・医療従事者・施 設・環境を対象に、正しくかつ、効果的な感染対策を計画、実践、評価し、 提供するサービスの質の向上を図ることです。 具体的な活動計画は、主に院内サーベイランス(院内感染の監視や調査)、 院内ラウンドの実施と評価、院内感染対策マニュアルの作成・修正、感染防 止技術の実践と評価、最新の知識や情報の提供、コンサルテーション(相談)、 教育・指導です。感染管理は、一人で出来るものではありません。病院の各 部門の職員で構成される院内感染対策チームの一員として、各部門の協力を 得ながら組織横断的な活動をしています。 感染防止対策の重要性を職員一人ひとりが理解し、組織全体が統一して実 践できるように今後も継続した活動をしていきたいと考えています。 時々、病棟や外来を回っていますので、流行している感染症や、何か気に なる事がございましたら、お気軽に声をかけてください。 地域包括ケア入院医療管理料の算定開始 本年度の診療報酬改定に伴い、9 月 30 日をもって、亜急性期入院医療管理料が廃止され、新たに「地 域包括ケア入院医療管理料」が算定できるようになりました。 当院では、その病床機能を次のとおり定義し、亜急性期病床 16 床をそのまま引き継いだ形で 10 月 1 日から運用を開始しています。 ① これまでの亜急性期病床と同様に、当院又は他院より、急性期から回復期にある患者を受け入れ る機能。 ② 在宅・生活復帰支援を目的として、各種リハビリを実施しながら、退院後の長期療養生活を支援 する機能。 ③ 在宅患者の急変時の受入機能。 今後の同病床の運営状況、地域における病床機能分化の方向性等を注視しながら、当該病床の適正 な規模を見極めていきたいと考えています。 ご利用についてのお問い合わせは、地域医療連携室までご連絡ください。 かかりつけ医 情報コーナー 皆様のご協力で、かかりつけ医 情報コーナーが出来ました!! 来院された患者様にも好評です。 情報コーナーについてのお問合せは 地域連携室まで ☎: 0879-43-2604 FAX:0879-43-1530 かりつけ医情報コー ナー 地域医療連携室 NEW STAFF ご紹介 新しく地域医療連携室に入りました山地と 申します。 不慣れでご迷惑をおかけすることもあると 思いますが、宜しくお願いいたします。
© Copyright 2024 ExpyDoc