第211号 平成27年3月20日 長崎 南高だより 発行責任者 上村 正和 『自らの可能性の開花に向けて』 厳粛な中に、感動的な卒業式を卒業生と共に作り出してくれた1・2年生の皆さん、本当にありが とう。特に、私は1・2年生の「力を尽くして」の合唱を聴いて目頭が熱くなりました。これまでに 聴いたどの「力を尽くして」の合唱より、感動的で一体感のある合唱でした。南高生の素晴らしさを 改めて実感しました。と同時に、皆さんに限りない可能性を感じずにはおられませんでした。 ささて、3年生が卒業し、1・2年生の皆さんも今年度の仕上げと同時に、来年度に向けての準備が 当然始まっていることと思います。3年生もすでに進むべき進路が目出たく決まった人も大勢いるの に対し、残念ながら、大学合格の切符をもらえなかった人もいます。 そこで、1・2年生の皆さんの学習に関しての現状に目を移すと、日頃本気で勉強をしているのか と疑わしくなることがあります。定期試験ですら、簡単に赤点を取る人がいます。また、対外試験は 定期試験に比べ当然問題は難しいかもしれませんが、2~3割の得点しか取れない人が大勢います。 どんな試験でも、点数が半分も取れないというのは情けないことです。それでも悔しい気持ちになら ない人は、正直見込みがないと思います。言うまでもなく、毎日の授業が最も大事です。その授業を 基盤にしながら、日頃の予習・復習、授業でやったことを定着させるための課題や少し発展的な問題 などに真剣に取り組むよう、先生方からの指導が日々あるわけです。これも、皆さんの学力を高め、 定着を図る一番の近道だからです。私も、多くの生徒を教えてきましたが、授業を本当に大切にする 生徒は、伸び方に違いこそあれ確実に伸びて行くことを肌で感じてきました。伸びがない生徒は、や はりどこか真剣みが足りませんでした。 「学問に王道なし」とよく言われますが、学問をする方法には各人にそれぞれ最良の方法があるは ずです。それが王道です。明治初期に政府によって開校された札幌農学校というのがあります。そこ の学生たちは、外国語で行われる外国人教師による講義の説明をノートに取り、下校後に寮で集まり、 各自のノートを広げて、正しい英文に直し、さらに日本語に訳すという大変な苦労を重ねる勉強を行 っていたのです。その努力の結果、新渡戸稲造や内村鑑三をはじめとする明治期の日本のリーダーが 育って行ったのです。私は数年前、新渡戸稲造(以前の5千円札の肖像に使われていた)の英語で書 かれたノートが、札幌市時計台の資料室の展示物の一角に展示してあるのをじかに見たことがありま す。ノートに綺麗な筆記体で書かれた英文が今でも頭に残っています。やはり「努力こそ、学問の、 いや、人生の王道なのではないでしょうか?」 さて、皆さんは当然これから自らが生きていく上での「人生の設計図」を思い描いていると思いま す。その設計図どおり生きていくためには、今から様々な困難に打ち勝つ力を身につけ、しっかりと 準備しておくことが必要です。知識が豊かなだけではなく、人としても優れていることが、希望を叶 えるには必要です。得てして、ダラッとなりがちなこの時期をどのように過ごすかは、皆さんの今後 を占う大きな分岐点になります。最初に書いたように、皆さんはそれぞれに潜在的な可能性を秘めて います。それを開花させるのは今です。今そのための努力を怠ったら、自らが後悔することになりま す。本校のスローガンである「ホップ・ステップ・ジャンプ」にあやかれるように、「備えあれば憂 いなし」の気持ちを持ち、勉強でも部活動でも自信を持って前進して行ってください。 校長 http://www.news.ed.jp/minami-h/ 携帯電話用ページ URL http://info.news.ed.jp/minami-h/ 上村 正和 3月1日(日)、平成26年度第52回卒業証書授与式が行われ、卒業生262名に卒業証書 が授与されました。式辞では上村校長が、旧校舎で学校生活をスタートさせ、2年時はプレハブ の仮設校舎、3年時は新校舎という変化に富んだ環境にもかかわらず、常に明るく、何事にも全 力を尽くして取り組み、南高の歴史に輝かしい一頁を加えてくれた卒業生を称え、「勇気と誇り を持って生きること」「出会いに学ぶこと」「自分の名前を大切にすること」という 3つの言葉を贈りました。生徒会長の中村晃二朗くんが送辞を述べ、卒業生を代表し て野田理都さんが答辞を述べました。 送辞(中村晃二朗くん) 262名の卒業生 答辞(野田理都さん) 卒業生入場(5組) 卒業証書授与 卒業生合唱「仰げば尊し」 指揮(吉田千裕さん) 【特別表彰・卒業記念品贈呈式・同窓会入会式】 2月28日(土)、第52回生特別表彰、卒業記念品贈呈式、同窓会入会式が行われました。 特別表彰を受けた生徒は下記のとおりです。また、卒業記念品として贈られたステンドグラス は、新校舎の生徒玄関に設置してあります。同窓会入会式では、各地区の同窓会の紹介や、会 則などの説明を受け、同窓会から52回生へ印鑑の記念品贈呈がありました。 県教育委員会優良生徒表彰 山口大貴 長崎県高等学校体育連盟表彰 【一般表彰】山岳部(主将:髙山真太郎) 射撃部(主将:鄭夏美) 【卒業生顕彰】森真奈美 長崎県高等学校文化連盟表彰 【卒業生顕彰】木村有希 高校新聞社賞 野田理都 南高顕彰 鄭夏美 溝口鞠望 山岡栞 山本舞璃乃(射撃部) 森真奈美(陸上部)八島百音(新聞部) 木村有希(放送部) 無欠席表彰 74名 卒業記念品 【SSH(スーパーサイエンスハイスクール)】 ☆課題研究発表会を行いました。 2月12日(木)に1年生、13日(金)に2年生の校内課題研究発表会を行いました。事 前に行った教科発表会で選ばれた各教科の代表と選択SSH班が出場し、これまでの研究内容 を報告しました。 生徒代表挨拶 中村晃二朗くん ☆九州高等学校生徒理科研究発表大会において優秀賞を受賞しました。 2月7日・8日に沖縄県で九州高等学校生徒理科研究発表大会が行われ、県大会で選ばれた 2年生選択SSHの2班(5名)が出場しました。優秀賞を受賞したのは、田町勇気くんと横 山裕也くんの「地震の少ない都市~長崎市周辺の地震活動の研究~」(口頭発表地学部門)で す。また、ポスター部門の森保天くん、寺田真希くん、松﨑陽也くんの「有明海湾奥部に生息 するエツの耳石の研究」の発表は優良賞を受賞しました。 【感想】 九州大会でのプレゼンテーションはとても緊張しました が、とてもいい発表ができたので良かった。また、他校の 発表もすばらしかったので、これからの研究に活かしてい きたい。 優秀賞を受賞した横山裕也くん(左)と田町勇気くん(右) 口頭発表の様子 ポスター発表 審査の様子 ポスター発表をした 寺田真希くん(左) 森保天くん(中央) 松﨑陽也くん(右) 【下宿生集会】 本校には、親元を離れ、下宿生活をしなが ら勉強と部活動に励んでいる生徒が10名い ます。3年生の卒業を前に、1月30日(金) に下宿生集会が行われました。 3年生4名(道越太聖くん、江口直樹くん、 松尾清吾くん、松尾優花さん)から在校生へ 向けて、下宿生活の中で学んだことや文武両 道を実践するためのアドバイスが贈られ、在 校生を代表して2年6組の楢林佳明くんが卒 業生へお礼の言葉を述べました。 【部活動の結果】 ◎科学部 九州高等学校生徒理科研究発表大会 地学部門 優秀賞 田町勇気・横山裕也 ◎陸上部 長崎県新人体育大会 駅伝競技女子 3位 区間賞 白石由佳子 ◎山岳部 春季登山選手権大会 縦走競技 第1位 松尾雄志 踏査競技 第2位 峰孝介 第3位 北野正紀 総合 第3位 峰孝介 3月15日(日)、吹奏楽部第10回記念 定期演奏会を行いました。たくさんの方に ご観覧いただき、ありがとうございました。 【表彰】 ◎第34回全国高校生読書体験記コンクール 文部科学大臣奨励賞 小野健 学校賞 長崎南高等学校 ◎長崎市スポーツ賞 【読書体験記コンクール学校賞& 長崎県子どもの読書活動推進校】 第34回全国高校生読書体験記コンクール における小野健くんの文部科学大臣賞受賞に 伴い、学校賞として、一ツ橋文芸教育振興会 より楯および集英社文庫図書館100冊セッ トをいただきました。また、平成26年度長 山岳部 射撃部 行事予定 3/24(火) 終業式・離任式 大掃除 25(水)・26(木) <1・2年>春季学習会 30(月)・31(火) <1・2年>春季学習会 4/1(水) 課題点検日 2(木)・3(金) 新入生オリエンテーション 8(水) 始業式・入学式 大掃除 9(木) <2年>校内実力 容儀検査 崎県子どもの読書活動推進校表彰状授与式が <3年>校内模試 行われ、子どもの読書活動の推進に積極的に 10(金) <3年>校内模試 容儀検査 取り組んでいる学校として 13(月) 下宿生集会 13(月)~15(水) 新入生宿泊研修 本校が表彰されました。 17(金)~24(金) 面談週間 20(月) 全校朝会 専門委員会 22(水) スポーツテスト・身体測定 24(金) 歓迎遠足 定時退校日 29(水) 昭和の日
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