NPO法人の保証取扱いについて

関係機関各位
平成27年10月1日
沖縄県信用保証協会
NPO法人の保証取扱いについて
今般、中小企業保険法が改正され、平成27年10月1日付施行されることに伴い、
特定非営利法人(NPO法人)に関する信用保証の取扱を開始しました。
1.対象
次の規模要件を満たすNPO法人
(1)従業員(雇用契約関係が無いボランティア等は従業員に含まれない)
製造業
300人以下
卸売業・サービス業
100人以下
小売業(飲食業を含む)
50人以下
(2)資本金
規模要件なし。(NPO法人には資本金の概念がない)
(3)業種
特定非営利活動に係る事業またはその他の事業および法人税法に基づく収益事業、また
は非収益事業にかかわらず、保証対象業種を営んでいることが必要。
業種判定については、収益形態(事業型収益、寄付金等収入)を問わず、具体的な事業
や活動項目に着目し、日本産業分類に基づいて判定します。
2.利用できる保証制度
原則として全ての保証制度が利用可能
【利用出来ない保証制度の例】
・小口零細企業保証制度(但し、医業を主たる事業とする小規模NPO法人は利用可)
・制度の要綱・要領等でNPO法人を対象外としているもの
・特例保険に係る保証制度で、根拠法においてNPO法人を対象外としているもの(創
業関連保証、創業等関連保証、経営革新関連保証、事業再生計画実施関連保証等)
・中小企業特定社債保証(社債発行は会社法上の会社に限られるため)
※沖縄県融資制度については別紙参照
3.責任共有の対象
自治体制度も含めて、原則として全ての保証が責任共有の対象
【責任共有制度の対象外(100%保証)となる保証の例】
・経営安定関連保証(セーフティネット保証)1号から6号まで
・災害関係保証
・東日本大震災復興緊急保証
4.保証申込時の必要添付書類
・通常の中小企業者(会社・個人等)の場合に加えて、事業報告書等※を要する。
※事業報告書等:特定非営利活動促進法第 28 条に規定する次の書類
「事業報告書」
「計算書類(活動計算書及び貸借対照表)及び財産目録」
「年間役員名簿」
「社員のうち十人以上の者の氏名及び住所を記載した書面」
・NPO法人専用の保証申込書等は無く通常の様式を使用する。
・業種の判定や財務内容の登録及び保証料算定に時間を要する可能性があるので、事前相談
による申し込みを推奨します。
5.信用保証料
原則として、
「信用保証料弾力化」の対象となり、通常の会社・個人同様に保証料の弾力化
を行います。
(カテゴリ9~1のカテゴリに分類し保証料率を算出します。)
活動計算書及び貸借対照表等の計算書類については、複式簿記を基本とする「NPO法人
会計基準」
(NPO法人会計基準協議会公表)に準拠したものであることが望ましい。(信用
保証料の会計要領割引は対象外)
6.お問い合わせ先
沖縄県信用保証協会 業務部
保証第一課、保証第二課
TEL 098-863-5300(山川、金城)
保証事務課
TEL 098-868-8320(翁長、小林)
NPO法人が活用できる県融資制度資金の一覧表
資金名
貸付名
NPO法人の利用
一般
○
短期運転資金
売掛債権担保
一般
○
小規模企業対策資金
特別小口
○
※ただし80%保証
△
小口零細企業資金
※原則不可。
医業を主たる事業とする場合は○
経営振興資金
○
新事業分野進出資金
○
雇用創出促進資金
○
一般
○
セーフティネット
○
組織強化育成資金
中小企業セーフティネット資金
○
中小企業再生支援資金
×
(オキナワ型産業振興貸付)
○
(企業立地推進貸付)
○
産業振興資金
ベンチャー支援資金
○
創業者支援資金
※一般保証(融資対象1)を活用する場合のみ可
融資対象2及び3は、特別保証を活用しており、法制度上不可
資金繰り円滑化借換資金
○
△