平成27年千代田区議会第1回定例会議事速記録(第1340号)(未定稿

平成27年千代田区議会第1回定例会議事速記録(第1340号)(未定稿)
◎日
時
平成27年2月13日(金)午後1時
◎場
所
千代田区議会議事堂
◎出席議員(22人)
1番
う さ み
正
記
議員
2番
林
則
行
議員
3番
河
合
良
郎
議員
4番
は や お
恭
一
議員
5番
髙
澤
秀
行
議員
6番
安
岡
け ん じ
議員
7番
永
田
壮
一
議員
8番
内
田
直
之
議員
9番
嶋
崎
秀
彦
議員
10番
小
林
た か や
議員
11番
寺
沢
文
子
議員
12番
岩
佐
りょう子
議員
14番
大
串
ひろやす
議員
15番
山
田
ながひで
議員
16番
小
林
や す お
議員
17番
松
本
佳
子
議員
18番
桜
井
た だ し
議員
19番
飯
島
和
子
議員
20番
木
村
正
明
議員
21番
中
村
つ ね お
議員
24番
鳥
海
隆
弘
議員
25番
石
渡
伸
幸
議員
22番
髙
山
は じ め
議員
23番
戸
張
孝 次 郎
議員
◎欠席議員(2人)
◎出席説明員
区
長
石
川
雅
己
君
長
山
口
正
紀
君
政 策 経 営 部 長
歌
川
さ と み
君
政策推進担当部長
須
田
正
夫
君
区 民 生 活 部 長
立
川
資
久
君
副
区
1
コミュニティ担当部長
細
越
正
明
君
保 健 福 祉 部 長
松
本
博
之
君
高齢者総合サポートセンター準備室長
門
口
昌
史
君
地域保健担当部長
田
中
敦
子
君
まちづくり推進部長
都市基盤整備担当部長
河
合
芳
則
君
環 境 安 全 部 長
危機管理担当部長
保
科
彰
吾
君
会 計 管 理 者
大
畠
康
平
君
総
清
水
章
君
企 画 調 整 課 長
古
田
毅
君
財
亀
割
岳
彦
君
島
崎
友 四 郎
君
子ども・教育部長
高
橋
誠 一 郎
君
次世代育成担当部長
大
矢
栄
一
君
寿
君
務
課
政
課
長
長
(教育委員会)
教
育
長
(監査委員事務局)
事
務
局
長
阿
部
務
局
長
鈴
木
秀
人
君
事 務 局 次 長
纓
片
淳
一
君
議
事
主
査
山
口
和
久
君
議
事
主
査
桐
谷
孝
行
君
議
事
主
査
長
田
美
樹
君
議
事
主
査
平
尾
丈
治
君
◎区議会事務局職員
事
2
午後1時01分
○議長(嶋崎秀彦議員)
開会・開議
ただいまから平成27年第1回千代田区議会定例会を開会します。
これより本日の会議を開きます。
会議録署名員を定めます。会議規則第117条の規定に基づき、議長から指名します。14番
大串ひろやす議員、16番小林やすお議員にお願いします。
会期についてお諮りします。今定例会の会期は、本日2月13日から3月11日までの27日
間としたいと思いますが、異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(嶋崎秀彦議員)
異議なしと認め、決定します。
報告します。
受理しました請願について、お手元に配付の請願付託一覧表のとおり、議会運営委員会に審査
を付託しました。
報告を終わります。
3
○議長(嶋崎秀彦議員)
石川区長に、議会招集のあいさつをお願いします。
〔区長石川雅己君登壇〕
○区長(石川雅己君)
平成27年第1回区議会定例会の開会に当たり、私の区政運営における
所信を申し上げます。
初めに、本年は戦後70年、また、平成7年3月の「国際平和都市千代田区宣言」から20年
という節目の年に当たります。この宣言は、戦後50年を機に、議会の議決をいただき、区民の
総意として発表いたしたものであります。
過去の戦争を二度と繰り返さないことを固く誓い、このことを後世に伝えていくこと、そして、
今日、もはや自分たちだけの平和と安全を考える時代ではなく、世界の人々と連帯して核兵器を
なくし、同じ地球の仲間として友好を深め、お互いに理解しようという内容でございます。
私たち自治体の平和活動は、地域や区民の皆さんの参加のもとで取り組み、区民一人一人の意
識や活動を地道に積み上げていくことが大切だと考えております。
このため、宣言以降、具体的な取り組みとして、区民とともに国際交流を推進し、平和に対す
る理解を深めていくために、「平和使節団の派遣」や「地球市民ツアー」などの事業を実施して
きたところであります。平成27年は、これらに加え、区民参加による「戦争体験記録集」の作
成など、節目の年を より一層、実のあるものとするため、事業に取り組んでまいります。そして、
全ての人々がさまざまな違いを乗り越えて、お互いを理解し、認め合い、そして、人権を尊重し
ながら、区民一人一人が社会に参画し、お互いの個性と能力を十分に発揮できる地域社会でなけ
ればならないと考えております。
次に、区政運営の長期的な方向性について、私の基本的な考え方を述べさせていただきます。
日本全体では人口減少社会にあるものの、千代田区は今後も人口の増加が見込まれており、居
住形態を見ると、8割以上がマンション居住者でございます。また、区のさまざまな施策の対象
となる高齢者や年少者の人口も確実に増え、かつ一人暮らしや核家族化が進展すると考えており
ます。
特に、マンション等の共同住宅に居住される区民の方々は、居住者間の交流が少ないと言われ
ております。そこで、昨年11月から、マンション住民の方々の生の声を聞くだけではなく、住
民同士が意見を交換できる場として、「ちよだマンション・カフェ」を立ち上げたところでありま
す。このカフェを区内各地域へ巡回させることで、さまざまなご意見を伺い、区の施策に反映さ
せてまいりたいと思っております。
人口構成やライフスタイルの変化を踏まえつつ、一昨年から、「豊かな地域社会」の実現を目
指して、今後10年間の区政運営の方向性を示す、「ちよだみらいプロジェクト-千代田区第3
次基本計画2015-」(案)の策定を進めてまいりました。
この「ちよだみらいプロジェクト」は、特に、区民生活に身近な分野である福祉、子育て、教
育、環境など、区民サービスを充実し、安定的に提供することを重点にしております。そして、
これらの分野の裏づけとして、区財政の持続性を確保し、かつ、それらの施策を着実に取り組む
ための執行体制の整備をしてまいります。
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まず財政面では、大都市の財源を地方に移管しようという税制改正の動きなど、本区の財政基
盤を脅かす状況が危惧されておりますが、本区の目指すべき10年後を見据え、いかなる財政状
況下でも、福祉、子育て、環境分野について、着実に施策を推進する財源を確保するため、「基
金の再編」を行います。
また、執行体制の整備については、「区民生活に身近な分野」の所管部署が主体的に、柔軟に
事業展開できるよう、これまで以上に効果的で効率的な組織のあり方を検討し、部の再編を含め、
抜本的に見直しを行います。
次に、平成27年度予算案について申し上げます。
平成27年度予算は、区民生活を支える基礎的自治体の役割を再確認し、過去10年余り、区
が重点的に取り組んできた子育て支援や高齢者福祉のさらなる充実を図るとともに、中長期的に
区政が課題に取り組む積極的な予算として、全会計を合わせて622億円余り、当初予算の規模
としては過去最大の積極予算となりました。
予算編成に当たりましては、「次世代育成に関する取組み」、「保健福祉に関する取組み」、
「危機管理に関する取組み」、そして「東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた取組み」
という4つの項目を重点事項として定めたところであります。
まず、「次世代育成に関する取組み」について申し上げます。
本区では、あすの社会を担う子どもたちの育成は社会全体で支援することが必要不可欠である
との認識のもと、次世代育成支援を区政運営の基本的な柱の1つに捉え、子どもを産み育てたい
と願う方々が安心して出産し、喜びや楽しみを味わいながら、ゆとりを持って子育てをすること
のできる地域社会づくりに取り組んでまいりました。
特に、仕事と子育てを両立するための、保育園、学童クラブにつきましては、「待機児童ゼロ」
を達成できるように努めてまいりました。また、「一時(いっとき)預かり保育」や「親と子の
絆プログラム」など、在宅で子育てをしている保護者の支援にも取り組んできたところでござい
ます。
来年度は、子育て支援に関する区民ニーズにしっかりと応えるため、子どもの健康、医療を含
めてさまざまな支援を充実することで、安心して子育てができる地域の実現を目指し、これまで
以上に取り組んでまいりたいと思います。
また、保育士の不足や定着率の低下が顕在化している現状を改善するため、民間保育園の保育
士の処遇改善のため、区独自の支援を行い、保育の質の向上に努めてまいりたいと思います。
次に、「共に育む」、「共育」の視点から、学校教育について申し上げます。
全国的な少子化傾向の中で、これからの小・中学校のあり方がさまざまに議論されております。
本年1月27日には、学校の適正規模・適正配置、いわゆる学校の統廃合についての新たな目安
として、文部科学省から、「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引」が示さ
れました。本区においても、地域によっては既に1学年1クラス編成が避けられないという状況
の学年が生じており、将来的には全学年がこうした状況となることも予想されております。
子どもが安心して健やかに成長するためには、地域の支えが不可欠であります。一方、地域の
5
方たちにとって、学校とは、次代を担う子どもを安心して任すことができる場であるとともに、
地域コミュニティの核でもあると考えております。したがって、国が示している目安にかかわら
ず、現在の区立小学校8校、中学校2校、中等教育学校1校の体制は、ぜひ堅持したいと考えて
おります。このためには、小規模校ならではのよさを最大限発揮した学校教育のあり方、また、
小規模校によるデメリットを最小にするための工夫や方策について、来年度から検討することが
不可欠だと思っております。
折しも、来年度から教育委員会制度が大きく変わり、区長と教育委員会が重要な教育課題につ
いて議論する、「総合教育会議」が設置されます。私はこの総合教育会議の場で、現在の小学校、
中学校、中等教育学校を堅持するための最良の学校教育のあり方について、十分な論議をしてま
いりたいと思います。
次に、「保健福祉に関する取組み」のうち高齢者に関する施策について申し上げます。
高齢者の皆さんが、住みなれた千代田区で安心して暮らし続けるためには、介護、医療、予防
という専門的なサービスと、生活の基礎となる住まい、生活支援・福祉サービスが相互に連携し
ながら、一体的に提供できる地域の状況、特徴を踏まえた「地域包括ケアシステム」の確立が急
務となっています。
千代田区では、かねてから、地域包括ケアを進めるための方策について検討を進めてまいりま
した。その拠点施設として「高齢者総合サポートセンター」を位置づけ、平成28年1月の開設
に向けて準備を進めているところであります。
高齢者が安心して暮らし続けるためには、健康を維持するだけではなく、生活に関するさまざ
まな不安をまず受けとめる場があることが重要だと思います。高齢者総合サポートセンターでは、
高齢者の生活全般にわたる相談を受けとめ、サービスを提供するための調整を行い、具体的な対
応につなげてまいります。高齢者総合サポートセンターの最大の特徴は、合築する九段坂病院と
緊密な連携を図り、高齢期に重要になる介護サービスと医療が適時適切に提供されることで、2
4時間365日、高齢者の抱える不安や悩みを解消していくことでございます。
その他、できるだけ自立して生活が続けられるよう、加齢に伴う生活機能の低下を予防し、改
善するため、生き生きと交流できる場や機会を提供するとともに、介護や福祉の人材育成の場と
しても重要な拠点になると思います。
次に、平成27年度は、3年に一度見直す「介護保険事業計画」の初年度に当たり、今回第6
期目となります。
我が国では、現在、介護保険制度を含む社会保障制度全般について、その持続可能性を向上さ
せるための改革が進められております。介護保険制度を安定的に維持・継続させるためには、来
年度は給付内容や本人負担など、負担の増を伴う見直しが行われます。
介護保険の制度を維持するためには、国民に一定の負担増を求めることは避けては通れないこ
とであろうと思います。しかし、区政を運営するに当たりましては、常に区民の生活を守ること
を最優先に考えており、そのためにできる限り必要な措置を講ずるべきであります。
本区におきましては、これまでも、介護保険制度だけでは区民の生活は守れないとの認識のも
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と、区独自にさまざまな施策を行ってまいりましたが、今回、介護保険制度改正に当たりまして
も、3点ほど、区独自の対策を実施してまいります。
まず1点目は、介護保険料の算定についてであります。
現在、第5期までと同様に、紙おむつの支給や在宅支援ホームヘルプサービス等の事業経費を
介護保険の枠組みに入れず一般会計で実施することや、介護保険運営基金の取り崩しによって、
基準保険料の上昇を抑制いたします。その上で、保険料段階の区分を、現在の第5期の12段階
から15段階に変更することなどによって、基準保険料は現在の5,200円から5,700円と
し、住民税非課税世帯の第1段階、第2段階の方の保険料を、現在の第5期より低くいたします。
2点目は、介護保険サービスを利用する際の、区独自の負担軽減であります。
今回の制度改正では、本年8月以降、一定所得以上のある方は、サービス利用時の自己負担割
合が現行の1割から2割になります。急激な負担の増加が高齢者の生活に及ぼす影響を勘案し、
基準となる額を若干上回って2割負担となる方を対象に、激変緩和策として2年間、自己負担を
抑制する助成を行うことといたします。
また、現在、介護保険施設入所等にかかる食費及び居住費について、住民税非課税世帯の入所
者は自己負担額が軽減されておりますが、本年8月以降、一定額を超える預貯金がある場合には
軽減措置がなくなります。この方々に対しましても、区独自に激変緩和策として助成を行うこと
といたします。
3点目は、介護サービスを支える事業者や介護従事者に対する支援であります。
本区の介護施設は、敷地が狭いために、複数階に部屋を配置せざるを得ないことから、介護職
員の負担が重いだけではなく、基準より多くの介護職員を配置する必要があり、施設を経営する
際の負担が大きくなっております。また、住居費を含めた物価が高いことなどから、介護職員を
確保することが困難な実態がございます。
こうした状況を踏まえまして、本区では、これまでも、介護保険施設に対しまして、労働環境
の改善のために基準職員数を上回る職員配置への助成や職員の住居手当の支給などを支援してま
いりましたが、平成27年度には、こうした取り組みに加え、非正規化職員の正規化に対する助
成にこれまで以上に増やすなど、介護従事者の定着率の向上と人材確保を支援してまいります。
あわせて、経管栄養等の医療対応入所者に対する特別介護などに対応するための助成を充実す
ることで、施設サービスの向上を図ってまいります。
次に、「危機管理に関する取組み」について申し上げます。
今年は、平成7年1月17日に発災した、阪神・淡路大震災の20年目の節目の年であります。
本区では、震災直後に支援物資等を現地に提供するとともに職員を派遣し、災害復興支援を行い
ました。同時に、震災の教訓を踏まえ、想定避難者数の1日分から3日分の備蓄物資を拡充して
まいりました。また、倒壊した建物から救出される方の約8割が近所の方に救出されたことから、
まちの皆様方が地域の課題を理解し、解決策を模索し、それを行政が支援するという、各避難所
運営協議会が主催の、共助型の避難所防災訓練へと進化させてきたところであります。
さらに、発災後に「千代田区事業所防災アンケート調査」を実施し、企業・事業所等の備蓄状
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況及び防災意識を調査しました。この結果、当時はまだ「帰宅困難者対策」の必要性について社
会的に認知はされておりませんでしたが、この取り組みの必要性を多くの皆さんに知っていただ
くため、全国に先駆け、平成15年度から「帰宅困難者避難訓練」を実施し、現在に至っている
わけであります。
そして、平成23年3月11日に、マグニチュード9.0という、観測史上最大規模の東日本大
震災が発災し、区内でも震度5強を観測し、交通機関が運行停止になったことで、多数の帰宅困
難者が発生をいたしました。その際には、それまでの帰宅困難者対策が生かされ、区役所本庁舎
を初め、各出張所や大学施設の一部を一時受け入れ施設とすることができました。
昨年も、日本全国各地で、多くの自然災害が発生しております。近い将来、発生が予想される
首都直下地震だけではなく、昨今の気候変動が要因とも言われるゲリラ豪雨による都市型水害へ
の備えも急務となっております。自然災害を未然に防ぐことはできませんが、過去の災害に学び、
必ず発生する災害に備え、被害を最小限に抑えることはできます。
このための手段として、非常災害時においては、正確な情報を迅速に伝達することのできる情
報伝達手段を確保することが最も重要であると考えております。
このため、平成27年度予算では、現行の音声のみによるアナログ式防災行政無線を、最新の
デジタル式防災行政無線に再整備することといたしました。これにより、音声のみならず、聞き
逃すことのおそれのない、文字による情報伝達や、外国語等の多言語による情報提供を初め、災
害等発生時における多様な情報伝達を確保してまいります。
次に、「環境に関する取組み」について申し上げます。
平成26年度の区民世論調査では、住民ニーズの最も高い施策が、「環境対策」という結果に
なりました。
中でも、地球温暖化の問題は、地球表面の大気や海洋の平均温度が長期的に上昇し、生態系の
変化や海水面上昇による海岸線の浸食のみならず、食糧や医療問題等、将来の人類へ与える影響
は広範囲に及ぶことが懸念されます。
本区においても、熱帯夜の増加や気候変動の影響と言われるゲリラ豪雨の頻発など、区民生活
にさまざまな影響を与えております。環境対策に積極的に取り組むことは、こうした影響を少し
でも緩和することにつながると思います。
また、本区内では毎年約250万トンもの二酸化炭素が排出されており、この4分の3を占め
るのが事務所ビル等の業務部門でございます。このため、平成27年度は、今まで以上に、中小
テナントビルの省エネルギー化に重点的に取り組むことといたしました。
さらに、人口増に伴う世帯数の増加によって、今後は家庭部門からの二酸化炭素の排出増も見
込まれる点を考慮し、「千代田区地球温暖化対策地域推進計画」を改定し、平成36年までに、
平成2年対比で、区内から排出される二酸化炭素を30%削減する目標を立てたところでござい
ます。
次に、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催を契機とした取り組みについて
申し上げます。
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50年余り前のオリンピックは、日本が戦後復興を遂げ、高度経済成長に向かう起爆剤となり
ました。一方、2020年の東京オリンピック・パラリンピックは、経済的に豊かになり、高度
に成熟した都市となった東京での開催でございます。大会組織委員会や東京都を中心に一丸とな
って準備を進め、大会成功に向け、機運を醸成していかなければならないのは当然であります。
同時に、千代田区は、日本、東京の顔であります。オリンピックの開催を契機として、都心の魅
力や歴史・文化を高めていくとともに、千代田区に住み、働き、学び、集う全ての方々が、言葉
や習慣の違いを超えて、安心して快適に過ごせる、風格のあるまちにすること。そして、この結
果として区民生活が豊かになることが重要だと考えております。まさに、こうした理念こそ、
「オリンピック・レガシー」と呼ぶべきではないでしょうか。
そして、ハード面といたしましては、これまでも取り組んできたバリアフリーの推進や、千代
田区にしかできない「皇居周辺の通行環境整備」、川と水辺の活用の推進の一例となる万世橋出
張所の改築を含めた「外神田一丁目神田川沿岸地区のまちづくり」など、オリンピック開催を好
機として、本区の持つ都心の魅力や歴史・文化を区民とともに高め、全ての方々が安心して快適
に過ごせるまちの実現を目指します。
また、経年劣化と東日本大震災の影響により橋のアーチ部分が変形したため、現在進めており
ます国史跡常盤橋の修復についても、将来にわたって保存することにより、歴史・文化の継承と
して、区民の方に親しみを持っていただくとともに、区へ訪れる方にも観光スポットの1つにな
るように、魅力を発信してまいります。
ソフト面といたしましては、5年後のオリンピック開催に向け、各種の案内表示板等のサイン
を、「風格あるまち
千代田」にふさわしい、統一感あるものに変更するため、区が設置する公
共サインに関するデザインマニュアルを作成するなど、「千代田区サイン計画」を検討してまい
ります。また、区民参加のワークショップを開催し、千代田区について、さまざまな視点から、
調査、論議しながら、千代田区が持つ有形・無形の魅力を確認するとともに、それらを磨き上げ、
あるいは創造し、効果的に区の内外に向けて発信していく「シティプロモーションの推進」に取
り組んでまいります。さらに、観光案内所への支援、地方都市との連携など、具体的な事業を推
進してまいります。
最後に、今回提案いたしました諸議案等についてでございます。
まず予算関係でありますが、平成26年度千代田区一般会計補正予算第3号並びに平成26年
度千代田区介護保険特別会計補正予算第1号の2件、平成27年度各会計予算が4件で、計6件
であります。
次に、条例関係でありますが、新たに条例を制定するもの7件、条例の一部を改正するもの1
2件、条例を廃止するもの1件で、計20件であります。
次に、契約関係でありますが、工事請負契約に関するもの、3件であります。
次に、指定管理者の指定について、2件であります。
次に、報告関係でありますが、損害賠償請求の専決処分3件で、今回の付議案件は計34件で
あります。
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何とぞ慎重なご審議の上、原案どおりご議決賜りますようお願いを申し上げます。
以上をもちまして、平成27年第1回区議会定例会の開会の挨拶といたします。どうもありが
とうございました。
10
○議長(嶋崎秀彦議員)
お諮りします。本日は以上で延会したいと思いますが、異議ありませ
んか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(嶋崎秀彦議員)
異議なしと認め、決定します。
次回の継続会は2月19日午後1時から開会します。ただいま出席の方には文書による通知は
しませんので、ご了承願います。
本日は以上で終了します。延会します。
午後1時33分
延会
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