中川 祥杜 [112KB pdf]

平成27年成人式
新成人のメッセージ
式典
中川
祥壮
さん
本日は私たちの成人という節目のために、このような盛大な式典を挙行して
いただき、誠にありがとうございます。また、ご臨席いただきました皆様には、
たくさんの心温まるお祝いの言葉を頂き、喜びをかみ締めると同時に、今後の
責任の重大さを痛感しております。新成人を代表し、心から御礼申し上げます。
そして、私たちが歩んだ20年間を支えてくれた両親、ともに切磋琢磨しあっ
た、学友、道を示してくださった先生方、陰ながらら応援してくださった地域
の方々、今日この日を迎えられたことに感謝申し上げます。
私は将来、学校の先生になりたいと考えております。理由は、私が中学校の
頃の部活の顧問の先生にあこがれているからです。私は船岡中学校野球部のキ
ャプテンでした。私よりもキャプテンに向いていた人はいると思うのですが、
先生は私をキャプテンに指名しました。野球も上手ではないし、キャプテンと
して何をしたら良いのかわからない日々が続いていました。
そんなある日、友達と悪ふざけをしていた拍子に、学校の窓ガラスを割って
しまうということがおきました。
「私はキャプテンとして、チームを引っ張って
いくのに、こんなしょうもないことをしてどうする」と自分に対してひどく情
けない気持ちでいっぱいになりました。案の定先生にはものすごくしかられま
した。しかし、先生は最後にこう言ってくれました「それでも俺は、キャプテ
ンとしてのお前を信頼している。」と。その言葉を聞き、とても感動し、キャプ
テンとして何も出来ない自分でも、それでも先生は僕を信頼してくれているの
だと。同時に信頼してくれていた先生への申し訳ない気持ちと情けない自分へ
の自責の念が涙となってあふれてきました。この言葉をきっかけに、私は先生
になりたいと考えました。人を信頼することで感動を与え、その人の人生を変
えていけるような立派な先生に。
ここにいる新成人の中には実社会入りし、働いているものもいます。私のよ
うに学業を継続しているものもいます。みなそれぞれ置かれた状況に違いはあ
りますが、これから大人の仲間入りをすることに変わりはありません。若さゆ
え至らぬところもあるとは思いますが、これから、さまざまなことを学び、更
なる成長を遂げたいと思っております。今後も、皆様方にご指導とご鞭撻、お
願い申し上げます。簡単ではございますが、これをもちまして、本日の御礼の
言葉とさせていただきます。