吉江正雄 - 東京成徳大学

教
育
研
究
業
績
平成27年7月1日
氏名
吉江
正雄
学位:文学修士
研
究
分
英米文学・英語圏文学
主要担当授業科目
野
研 究 内 容 の キ ー ワ ー ド
英国の近代文学・文化
外国語AⅠ・Ⅱ、キャリア形成(子ども領域)A・B、英文学講読
教
育
上
の
能
力
に
関
す
年月日
る
事
項
事項
1 教育方法の実践例
2 作成した教科書,教材
1.『アメリカの発見』
概要
昭和 58 年 3 月
(全体概要)
編注書:Philip Van Doren Stern 編集の The Pocket Book of
America の中から「アメリカの発見」「若きベンジャミン・フラ
ンクリン 18 世紀のフィラデルフィアを見る」
「ボストン・ティ
ー・パーティー」
「バンカーヒルの戦い」
「アラモ」
「カリフォル
ニアゴールドラッシュ」
「ポニー・エクスプレス」
「アポマトック
ス」
「アンドルー・ジョンソンの裁判」
「第一次世界大戦終結」と
いった学生に興味ある項目に関してテキストにしたもの。
(担当部分概要)
共同執筆のため本人担当部分抽出不可能
(共著者:吉江正雄、田中保)
2.The Ancient Greece
昭和 62 年1月
(全体概要)
編注書:D.E.Limebeer の The Greeks から「クレタ島の王たち」
「ホメロスと英雄の時代」
「1100BC 頃からの陸・海による移動」
「古代ギリシャの宗教」
「二つの大国:スパルタとアテネ」
「ペル
シャと最初のギリシャ侵略」
「二次ペルシャ侵略」といった古代
ギリシャ史に関する項目をテキストにしたもの。
(担当部分概要)
共同執筆のため本人担当部分抽出不可能
(共著者:吉江正雄、遠藤光)
3.『ウェールズの簡約世界』
昭和 54 年 10 月
(全体概要)
編注書:H.G.Wells の A Short History of the World から「農
耕の始まり」
「最初のアメリカ人」
「シュメール、古代エジプト、
それに文字」
「原始遊牧民族」
「最初の海洋民族」
「エジプト、バ
ビロン、アッシリア」
「原始アーリア民族」
「最後のバビロニア帝
国と皇帝ダリウス一世」
「ユダヤ人の初期の歴史」といった学生
の興味ありそうな部分を抜粋し、テキストにしたもの。
(担当部分概要)
共同執筆のため本人担当部分抽出不可能
(共著者:吉江正雄、高山信雄)
該当なし
3 教育上の能力に関する大学等の評
価
4 実務の経験を有する者についての
特記事項
東京成徳大学子ども学部「公開講座」
5 その他
職
務
事項
上
該当なし
平成 19 年 8 月
「小学校英語教育、それのいま」
該当なし
の
実
績
に
年月日
関
す
る
概要
1 資格,免許
該当なし
2 特許等
該当なし
事
項
3 実務の経験を有する者についての特記
事項
4 その他
研
究
著書,学術論文等の名称
業
単著・共
著の別
績
該当なし
該当なし
等
発行又は発表の
年月
に
関
発行所,発表雑
誌等又は発表
学会等の名称
す
る
事
項
概要
(著書)
1『遺跡と発掘』
単著
昭和 54 年1月
佑学社
(全 48 頁)
Jean Cooke による Archaeology の全訳。内
容は「歴史を掘り起こす」「先駆者」「地層
の発掘」
「カルディアの都市ウル」
「太陽の
戦士」
「海賊」
「ピラミッドの秘密」
「ホメロ
スの都市」
「古代文字の解読」
「王家の谷」
「迷
路の伝説」
「年代の推定法」
「灰に埋まった
都市」
「保存された遺跡」
「インダス文明の
街」
「写真の活用」
「ヒスイの王」
「水中での
発掘作業」
「ダンからベールシェバまで」
「遺
跡現場」
「偶然の発見」
「巨石の謎」である。
考古学入門の書。
2『宇宙解明の新理論』
単著
昭和 58 年 10 月
こびあん書房
英 国スピア マン社の The Secret of the
Gods の全訳。著者英国の E.T.Stringer は、
地学、地質学、地理学、天文学、生物学を
修めた学者である。その博学な著者が真摯
に宇宙生体、地球生体に関して本格的に研
究し、著した書である。大きくは宇宙全体
が生体であるとし、小さくは極微細な生命
体に付いても触れ、生命それ自体としては
大差がないとする考えを示す。極論とも思
える点もあるが、読む者を惹きつけて止ま
ない名著の翻訳書。その当時としては、最
新の宇宙解明の書の一冊と言える。
昭和 59 年 12 月
『英米文学語
学論叢』(桐原
書店)
(全 323 頁)
法政大学岡本成蹊教授の傘寿祈念の論文集
である。第1部英文学、第2部アメリカ文
学、第3部文学研究の手法、第4部言語学、
と4部に分かれて論文が掲載されている。
(担当部分概要)P.121~P.134(14 頁)
チャタレー卿令夫人のコンスタンスはフリ
ーだがモデルとなっている部分が多い。そ
の関係、それに森番のメラーズは若き頃の
ロレンス自身の具現であると同時に、戦争
で負傷し下半身不随となったチャタレー卿
自身も晩年のロレンス自身の具現ではない
かと提案する。
他の著者は、石川郁二、伊藤広里、大川明、
大島芳材、岡田尚、岡本誠、小布施圭佐三、
掛川和歌子、風間則比古、清原孟、郡司利
男、小谷洋一、小林袈裟義、小林忠夫、郷
芳夫、佐久間由多、鈴木幸夫、田中保、福
田周司、堀口俊一、牧野正秀、丸山孝男、
山口圭三郎、山崎千秋、山本幸男、吉江正
雄。
3
Lady Chatterley &
Mrs.Lawrence
共著
4『ダビデ -.H.Lawrence
による戯曲-』
5東西の「尿する男」-
D.H.Lawrence と村山槐多―
(学術論文)
1 A Study on Sons and
Lovers(1)
2 A Study on Sons and
Lovers (2)
単著
平成 8 年7月
こびあん書房
『ダビデ』は D.H.Lawrence が書いた 7 編程
の戯曲の内の一編である。作者のこの作品
に対する思い入れは大きく、ロンドンの大
きな劇場で実際に実演されることを強く望
んだ。どの様な役者を採用するべきか、効
果音に使用する楽器は何が適当か、等細か
な点にまで気を使った様子が、多くの彼の
手紙から手に取る様に伝わってくる。一介
の羊飼いに過ぎなかった少年ダビデが、神
に選ばれ瞬く間に出世街道を突っ走る。英
雄ゴリアテを投石器で撃って倒し、一躍英
雄になるあの名場面の展開の仕方には、作
者の非凡な才能を知ることができる。それ
にも拘わらずダビデは、サウル王の嫉妬を
かい、故郷を去らざるを得なくなるところ
迄が描かれている。
共著
平成 19 年 8 月
『伊藤廣里教
授傘寿記念論
集』
ロレンスと村山槐多は生涯の業績において
以外に類似点が多い。二人は同時代に生き、
ロレンスが 44 年と数ヶ月生きた丁度その真
中を、槐多はその半分の 22 年と数ヶ月を生
きた。両者は小説、詩、戯曲、随筆等を書
き、その上絵まで描いた。また、偶然にも
二人共「尿する男」を描いている。結核で
喀血の末に亡くなるところまで似ている。
ロレンスは「タンポポ」と題する絵を描き、
タンポポに向かって尿している。槐多は「尿
する裸僧」を描き、托鉢用の鉢の中に尿し
ている。この二枚の絵には極めて奇妙な因
縁を感じる、と論じる。(本人担当
pp.137-149)
共著
昭和 58 年8月
法友文学語学
研究会紀要『ア
カデミア・リテ
ラリア』第4号
p59~p86
ロレンスの自伝ともいうべき『息子と恋人』
に関する研究である。主人公のポールは確
かにエディプス・コンプレックスという呪
縛にかかった青年である。しかし、これが
書かれた頃、未だフロイトの著書は世に出
ていない。その後妻となる、恩師の妻フリ
ーダは、フロイトの一番弟子であった或る
青年と親しかったことがある。その男性か
らの受け売りである精神分析的なものの考
え方を、若きロレンスが吹き込まれた可能
性は否定できない。ロレンス自身の化身で
もある主人公のポールは、本当にこの小説
のエンディングにおいてコンプレックスか
らの脱却を果たしているのだろうか、と問
う。
(英文 27 頁)
。
単著
昭和 58 年 12 月
紀要『ふじみ』
(富士見・言語
文化研究会)第
5
号
p.15-p.35
レンスの自伝ともいうべき『息子と恋人』
に関する研究である。主人公のポールは確
かにエディプス・コンプレックスという呪
縛にかかった青年である。しかし、これが
書かれた頃、未だフロイトの著書は世に出
ていない。その後妻となる、恩師の妻フリ
ーダは、フロイトの一番弟子であった或る
青年と親しかったことがある。その男性か
らの受け売りである精神分析的なものの考
え方を、若きロレンスが吹き込まれた可能
性は否定できない。ロレンス自身の化身で
もある主人公のポールは、本当にこの小説
のエンディングにおいてコンプレックスか
らの脱却を果たしているのだろうか、と問
う。
(英文 20 頁)
3 Lady Chatterley
Mrs.Lawrence(再掲)
&
4東西の「尿する男」-
D.H.Lawrence と村山槐多―
(再掲)
共著
共著
昭和 59 年 12 月
『岡本成蹊教
授傘寿祈念の
論文集』
(全体概要)
法政大学岡本成蹊教授の傘寿祈念の論文集
である。第1部英文学、第2部アメリカ文
学、第3部文学研究の手法、第4部言語学、
と4部に分かれて論文が掲載されている。
(担当部分概要)P.121~P.134(14 頁)
チャタレー卿令夫人のコンスタンスはフリ
ーだがモデルとなっている部分が多い。そ
の関係、それに森番のメラーズは若き頃の
ロレンス自身の具現であると同時に、戦争
で負傷し下半身不随となったチャタレー卿
自身も晩年のロレ『英米文学語学論叢』
(桐
原書店)
(全 323 頁)ンス自身の具現ではないかと
提案する。
他の著者は、石川郁二、伊藤広里、大川明、
大島芳材、岡田尚、岡本誠、小布施圭佐三、
掛川和歌子、風間則比古、清原孟、郡司利
男、小谷洋一、小林袈裟義、小林忠夫、郷
芳夫、佐久間由多、鈴木幸夫、田中保、福
田周司、堀口俊一、牧野正秀、丸山孝男、
山口圭三郎、山崎千秋、山本幸男、吉江正
雄。
平成 19 年8月
『伊藤廣里教
授傘寿記念論
集』
ロレンスと村山槐多は生涯の業績において
以外に類似点が多い。二人は同時代に生き、
ロレンスが 44 年と数ヶ月生きた丁度その真
中を、槐多はその半分の 22 年と数ヶ月を生
きた。両者は小説、詩、戯曲、随筆等を書
き、その上絵まで描いた。また、偶然にも
二人共「尿する男」を描いている。結核で
喀血の末に亡くなるところまで似ている。
ロレンスは「タンポポ」と題する絵を描き、
タンポポに向かって尿している。槐多は「尿
する裸僧」を描き、托鉢用の鉢の中に尿し
ている。この二枚の絵には極めて奇妙な因
縁を感じる、と論じる。