アドレス検証 - Informatica

ホワイト ペーパー
アドレス検証
住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
本文書には Informatica Corporation (Informatica) の機密情報、専有情報および企業秘密情報 (以後、
「機密情報」とします) が含まれており、Informatica による事前の書面による承認を得ることなく、
いかなる手段においても、本文書をコピー、配布、複製、複写することを禁止します。
本文書の情報が正確かつ完全であるようにあらゆる試みを行っていますが、誤植または技術的に不
正確な部分が存在する可能性があります。Informatica は、本文書に含まれる情報の使用から生じる
いかなる損失に対して一切の責任を負いません。本文書に含まれる情報は、予告なく変更されるこ
とがあります。
こうした資料で検討している製品特性を Informatica ソフトウェア製品のリリースやアップグレード
へ採用することは、リリースやアップグレードの時期と同様に、Informatica が独自に決定します。
以下の米国特許の1つまたは複数の特許によって保護されています: 6,032,158; 5,794,246; 6,014,670;
6,339,775; 6,044,374; 6,208,990; 6,208,990; 6,850,947; 6,895,471; または以下の申請中の米
国特許: 09/644,280; 10/966,046; 10/727,700。
2014 年 7 月発行
ホワイト ペーパー
目次
概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2
住所データ品質の定義 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3
アドレス検証結果の分析 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
Informatica AddressDoctor の仕組み . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6
結論 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6
付録 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
1
概要
不正確な住所は、金銭的な損害を伴う問題です。それは、郵便物を遅延なく正しい住所に送付することがで
きないということだけではありません。手作業での修正には膨大な時間と費用がかかり、その手作業でもま
た人為的なミスが発生することがあります。
Informatica® AddressDoctor® は、住所のキャプチャと検証のプロセスを簡素化・合理化します。すなわち、
不足しているデータを補い、誤記その他の誤りを修正し、重複した住所があれば通知することで、DM や顧
客関係管理 (CRM) のコストを削減することができます。
世界の 240 以上の国と地域の住所情報を収集し、誤りのないデータ品質を維持する強力なアドレス クレン
ジング アルゴリズムを備えています。また、低品質な住所データの問題を解決することで、意思決定の確
実性を高めるとともに世界各地への郵便物の迅速な配達を容易にします。
本ホワイト ペーパーでは、Informatica AddressDoctor のアドレス検証結果を解釈・分析するためのベスト
プラクティスを紹介し、信頼できるソースからの参考データを使用して実際の住所の正確さと配達成功率を
評価します。Informatica AddressDoctor によって住所は自動的に修正され、住所データ品質に関するステー
タス情報が提供されるので、郵便物を確実に遅延なく目的の住所に届け、郵便物を使ったマーケティングと
顧客関係についての意思決定の精度を高めることができます。
本ホワイト ペーパーの付録では、オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、英国、香港、イン
ド、シンガポール、米国の住所の例を使い、Informatica AddressDoctor では特定の国の規則および規制と
ユーザーが選択した評価モードをどのように解釈しているのかを説明します。
2
住所データ品質の定義
住所データ品質の重要性
住所データ品質は、マーケティング、販売、顧客サポートとサービス、不正検知など、多くの事業活動の基
本になるものです。
不正確で不完全な住所によってもたらされる損失は、これまでにないほど深刻になっています。マーケティ
ング担当者がターゲティング、セグメンテーション、アクイジション、クロスセルを通じて収益を高めるに
は、住所品質が重要です。郵便物の不達に伴う費用は一気に膨れ上がり、また、郵送にかかる費用よりも機
会喪失や顧客不満足による損失がはるかに大きくなります。データが不正確では、リスクを管理したり、戦
略的な計画を立てたり、規制要件に遵守したりすることは難しくなります。
高品質なグローバルのアドレス検証ソフトウェアがあってこそ、信頼できる結果を手に入れることができる
のです。
住所データ品質に関する用語
本ホワイト ペーパーで取り上げる例には以下の用語を使用します。
• 住所タイプ。住所に含まれる郵便箱の種類を記述する出力フィールドです。次のような単一の文字を返
します。
•B – 建物の郵便箱
•F – 会社の郵便箱
•G – 局留め住所
•H – 高層階の既定の住所
•L – 大口の受取人の郵便箱
•M – 軍事施設の住所
•P – 住所に記載の私書箱
•R – 地方無料郵便配達路の郵便箱
•S – 所番地の郵便箱
•U – 確認されていない、または修正された住所
• 境界地域または空白名。Australia Post Address Matching Approval System Handbook の定義によれば、
境界地域または空白名とは、別の配達区域と境界を共有する地域、または境界に近い地域を意味しま
す。境界地域を使用すると、配達地域を識別するのに使用される郵便番号区域ではなく、地理的な区域
内での住所照合が可能となり、郵便番号による境界を超えて住所の一致を見つけることができます。ま
た、境界地域は、地域と郵便番号の境界の変更、Postal Address Format (PAF) の更新の遅れ、優先地域ま
たは空白住所の使用にも対応します。
• CEDEX。この頭字語は 1960 年に La Poste (フランスの郵便サービス) によって作成されました。これは
「Courier d'Entreprise a Distribution Exceptionnelle」(速達便のビジネスメール) を表します。米国およびカ
ナダでこれに近いものが Large Volume Receiver です。
• Element Input Status (EIS)。この変数は、入力された住所のデータ要素と、参考データベースに記録されて
いるその住所の要素の間の一致の精度を示します。
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
3
• Element Relevance Status。この変数は、郵便配達人がその住所を配達可能であると判断するために住所
に含まれていなければならないデータ要素の種類を識別します。このフィールドは要素ごとに 0 または
1 になります。現在の実装では、Postal Relevance Statusは、Element Result Status (ERS) が 0 でない要素
についてのみ完全です。参考データがないために実際の検証が行われていないことを ERS が示している
(例えば ERS = 4) 場合、レリバンス 1 は、要素はおそらく関連性があり、出力に含めなければならないこ
とを意味します。レリバンスは、Ix のステータス コードが返される全ての住所には無効です。
• Element Result Status (ERS)。この変数は、入力データ値と、出力として書き込まれた値の間のあらゆる相
違点を記述します。この変数は、出力がユーザーの期待通りにならない理由を理解するのに非常に役に
立ちます。ERS は、Ix のステータス コードが返される全ての住所には無効です。
• Formatted Address Line (FAL)。この行には、次の住所情報が適切なフォーマットで記載されています。
Informatica AddressDoctor
ฃขੱᖱႎ
Roentgenstr. 9
㈩㆐ⴕᖱႎ
67133 Maxdorf
࿖࿕᦭ߩࡠ࡯ࠞ࡝࠹ࠖⴕᖱႎ
• Country-Specific Locality Line (CSLLN) には主ローカリティを含むフォーマットされた住所を示す国固
有の行が含まれています。
• Delivery Address Line (DAL) にはビルディング、サブビルディング、街路、番号、配達サービス等、
全ての配達情報が含まれています。
• Recipient Line (RCL) には組織および連絡先要素等の全ての連絡先情報が含まれています。
• フォーマッティング。フォーマッティングは、特定の国の郵便機関のルール セットに従って住所構造を
定義するプロセスです。住所形式は国によって異なります。住所形式は正確であることが重要です。必
要な要素が 1 つ欠けていても、要素の順序が間違っていても、郵便物を正しい目的地に届けることがで
きなくなります。
• Parsing。Parsingは、非構造化住所の文字列を意味のある実態に分割することです。Parsingは、データの
フィールドを正しい順序に並べ替えるために使用することもできます。
• Transliteration。Transliterationとは、ある言語の文字を発音に基づいて対応するアルファベット文字に置
き換えることです。たとえば、キリル文字の「Mockba」を「Moscow」と表記したり、日本語の「東
京」を「Tokyo」に置き換えることです。
• 検証。検証は個々の住所要素を郵便参考データと照合するプロセスです。検証プロセスでは、例えば郵
便番号または地域が存在するかどうかを検証します。検証プロセスはまた、街路名の綴りが正しいかど
うか、郵便番号とローカリティの組合せが家屋番号に正しく対応しているかどうか等をチェックします。
4
アドレス検証結果の分析
Informatica AddressDoctor は、Transliteration, Parsing, 検証、フォーマッティングによって住所の構成要素
を処理し、完全で「高品質の」住所を作成します。
検証モード
検証要素は、Batch, Interactive, Fast Completion, 認定の 4 つのモードに対応します。それぞれのモードに
は、個別の役割があります。例えばFast Completionモードは、短時間でのデータ入力とアドレス検証が求め
られるコール センター向けに設計されています。
本ホワイト ペーパーで紹介するほとんどの例では、Batch モードと認定モードを引用します。
Batchㄆᐃ
Interactive
ࢹ࣮ࢱ࢙࢘࢔ࣁ࢘ࢫࡢሙྜ (eCommerce Webࢧ࢖ࢺࡢሙྜ)
኱㔞ࡢఫᡤࢆฎ⌮
ධຊ୰࡟ఫᡤࢆ᳨ドࡍࡿ
ሙྜ
• ಟṇࡉࢀࡓఫᡤࢆ▐᫬࡟㏉ࡍ
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ࢆฎ⌮
• ṇࡋ࠸ఫᡤࡢࡳࡀఫᡤධຊ
ࣇ࢛࣮࣒࡟ᥦ౪ࡉࢀࡿ
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• ࣮ࣘࢨࣅࣜࢸ࢕ࡀྥୖ
• ㄆᐃ࣮ࣔࢻࡣ㒑౽஦ᴗ⟶㎄
ᶵ㛵ࡢ࣮ࣝࣝ࡟ᚑ࠺
Fast Completion
ࢥ࣮ࣝࢭࣥࢱ࣮ࡢሙྜ
㒊ศධຊ࠿ࡽ᏶඲࡞
ఫᡤࢆసᡂ
• 㢮ఝᛶ࣓ࢺࣜࢵࢡ࡟ࡼࡾ
ఫᡤせ⣲ࡢᚋ⥆㒊ศ࡟࠾ࡅࡿ
኱ࡁ࡞೫ᕪࡶチᐜ
• ఫᡤධຊࡢࡓࡵࡢ࣮࣮࢟࣎ࢻධຊ
࣐࢘ࢫࢡࣜࢵࢡࡢᡭ㛫
ࢆ኱ᖜ࡟๐ῶ
• ㄆᐃࢆ㏻ࡌ࡚ࣁ࢖ࣞ࣋ࣝࡢ
ఫᡤရ㉁ࢆᥦ౪
• ㄆᐃ࡟ࡼࡾࢯࣇࢺ࢙࢘࢔ࡀ
ᮇᚅ㏻ࡾືసࡍࡿࡇ࡜ࢆಖド
表1:Informatica AddressDoctor は、各種モードでのアドレス検証をサポートしています。
Batch, Interactive, Fast Completion の各検証モードは国に依存せず、サポートされる全ての国で使用でき
ます。認定検証モードは、国固有のロジックを備え、オーストラリア (AMAS)、カナダ (SERP)、フランス
(SNA) およびアメリカ (CASS) の固有の郵便認定ルールと標準が含まれています。
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
5
Informatica AddressDoctor の仕組み
Informatica AddressDoctor は、意味なく切り取られたデータ、不完全なデータ、住所要素の欠落、あいまい
な名前、といった、様々な問題に対処するとともに、住所要素に対する誤った修正を最小限に抑えます。
また、ユニコードに完全対応した文字データ処理を使用して国際的なデータの複雑さを扱います。
住所を入力すると、Informatica AddressDoctor はその住所をチェックし、非ラテン文字で表記されていれ
ば、ラテン文字に変換します。次に、洗練されたアルゴリズムとロジックを使用してデータ要素を特定・解
釈し、住所要素を適切なフィールドに格納し、検証手順の準備をします。それから住所の各要素を参考デー
タセットと比較します。住所の要素が全て正しければ、良い評価が与えられます。しかし、個々の要素が参
考データと一致しても、全体としてその住所が意味をなさない場合、Informatica AddressDoctor はエラーを
修正しようとします。
例:
都市:Wilmington
郵便番号:90210
州:CA
住所の各部分は参考データのフォーマットと一致します。しかし、この郵便番号は Wilmington に属さず、
Wilmington は California 州の都市ではありません。Informatica AddressDoctor は、あいまい一致やヒューリ
スティックなど、洗練されたアルゴリズムを使用してデータ要素を解析し、最善の修正方法を予測して、可
能な限り偽陽性の判断を回避するようにしています。
正しい住所を作成したら、それを国際郵便基準に従ってフォーマッティングします。ユーザーは、標準の住
所フォーマットを変更および調整して、Informatica AddressDoctor コンフィギュレーション ファイルの特定
のフィールドに値を設定することで、カスタムのフォーマットを作成することができます。たとえば、各住
所行に出力される文字数を制限したり、住所の文字を全て大文字にすることができます。
結論
マーケティングや CRM の予算が厳格に管理されている場合、アドレス検証ソフトウェアは、郵便物の全て
をその目的の住所に確実に配達することで郵送費用を管理する強力なツールになります。
Informatica AddressDoctor は、住所データの検証とクレンジングのプロセスを自動化し、高品質データを短
時間で作成します。また、検証の結果とともにステータス コードのリストも出力します。このリストを使
用して住所データベースを解析したり、場所と郵便箱の種類に基づいて受取人をさらに詳細に特定したり、
戦略的でコスト効率の高い意思決定の精度を高めることができます。
6
付録
住所の例
本付録は、いくつかの国の実際の住所を例に、Informatica AddressDoctor がどのようにそれらの住所の各部
分を解釈するのかを説明します。
• オーストラリア (AUS)
• 英国 (GBR)
• ブラジル (BRA)
• インド (IND)
• カナダ (CAN)
• シンガポール (SGP) と香港 (HGK)
• フランス (FRA)
• 米国 (USA)
(本付録では、Informatica AddressDoctor ソフトウェア ライブラリのことを単に「エンジン」と呼ぶことが
あります。)
最終的に生成される住所は、各国の郵便規制とユーザーによって指定される検証モードによって決まりま
す。インフォマティカは、バージョン 5.2.9 ビルド 19429 のエンジンを使用してこれらの結果を生成しま
した。使用したデータベースのバージョンは 2012 年 4 月のものです。使用するエンジンとデータベース
のバージョンによって生成される結果が異なる場合があります。
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
7
オーストラリア (AUS)
出力時のボーダリング ローカリティと都市の同義語の扱い
Address Matching Approval System (AMAS) の文書で述べたように、都市の同義語または空白名は、Batch 処
理によって優先されるローカリティ名に変換されます。ボーダリング ローカリティ/空白名はBatch 処理で
の出力中には返されないことに注意して下さい。次の例では、ボーダリングローカリティがBatch モードで
優先ローカリティ名に変換されます。
ボーダリング ローカリティ/
空白名。
ボーダリング ローカリティは推奨さ
れるローカリティ名に変換されます。
入力
出力
90 CAMPBELL ST
SORRENTO QLD 4217
90 CAMPBELL ST
BUNDALL QLD 4217
ProcessStatus
V3
ModeUsed
入力されたデータは正しいが、ボーダリング ローカリティが優先
ローカリティ名に変換されます
Batch, Interactive
AddressType
S
街路住所レコードがデータベース内で一致しました
Mailability
5
郵便物は確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality
5
D
1
優先ローカリティ名に変更しました
Province
6
F
1
入力されたプロビンスは完全です
Street1
6
F
1
街路名がデータベース内で見つかりました。
完全一致
Number1
6
F
1
完全一致
同じ住所を認定モードで処理した場合、ボーダリング名はそのまま残ります。優先名は、Locality 要素の
PREFERRED_NAME フィールドにあります。結果を XML 形式で表示するには、結果パラメータセクションで
ResultAddressElements を DETAILED にセットする必要があります。
空白名はそのまま使用されます。
入力
出力
90 CAMPBELL ST
SORRENTO QLD 4217
90 CAMPBELL ST
SORRENTO QLD 4217
ProcessStatus
V3
ModeUsed
8
住所に関連するローカリティ レベル 1 は保持されますが、V3 は
いくつかの標準化が実行されたことを示します (認定の目的で優先
名を使用する必要がある)
認定
AddressType
S
街路住所レコードがデータベース内で一致しました
Mailability
5
確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
4
7
1
検証し、入力エラーのため修正しました
Locality
5
E
1
認定モードのため非公式名 (空白名) が保持されます
Province
6
F
1
入力されたプロビンスは完全です
Street1
6
F
1
完全一致
Number1
6
F
1
完全一致
Large Volume Receivers (LVR)
Australia Post は、そのシステムから Large Volume Receivers (LVR) 郵便番号を徐々に削除していく予定です。
LVR データはオーストラリアの郵便の住所ファイルに存在しません。したがって、オーストラリアの住所を
検証する場合、LVR 郵便番号を使用しないことを推奨します。LVR 郵便番号を入力として使用すると、次の
例に示すように正しい番号に変更されます。
Large Volume Receivers
(LVR) の郵便番号。
LVR は、公式の郵便番
号に修正されます。
入力
出力
GPO Box 2650
Sydney NSW 1171
Australia
GPO Box 2650
Sydney NSW 2001
Australia
ProcessStatus
C4
修正されました。全ての要素がチェックされました
ModeUsed
認定
AddressType
P
住所の私書箱
Mailability
3
郵便物は配達可能と考えられます
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
3
7
1
検証済み - 変更(修正)
Locality
6
F
1
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
配達サービス住所
郵便配達のタイプには、関連する郵便配達番号を必要とするものがあります。番号には必須の番号と任意の
番号があります。CARE PO、CMA および CPA の住所については、関連する郵便配達番号は許可されませ
ん。入力に郵便配達番号が含まれていると、その住所は拒否されます。いくつかの郵便配達タイプは、交換
可能であると考えられます。
次の例では、PO Box は GPO BOX に変換されます。私書箱の照合は、認定モードを有効にしている場合、
ローカリティ名を省略することはできません。
PO Box は GPO Box に
変換されます。
入力
出力
PO BOX 492
BRISBANE QLD 4001
GPO BOX 492
BRISBANE QLD 4001
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
9
ProcessStatus
C4
配達タイプが変換されました。修正として数えられます
ModeUsed
認定
AddressType
P
私書箱の住所レコードがデータベース内で一致しました
Mailability
3
郵便物は配達可能と考えられます
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality
6
F
1
完全一致
Province
6
F
1
入力されたプロビンスは完全です
Delivery
Service1
4
7
1
配達タイプが変更されました
Phantom Primary Point
Phantom Primary Point とは、郵便物を受け取ることができない仮想の住所です。これは、レコードの 2 次
ポイントが一致しない場合の照合に役に立ちます。これらの住所レコードは住所照合プロセスを支援するた
めに提供されます。Phantom Primary Point には 2 次住所レコードが関連付られています。Phantom Primary
Point は本来住所レコードとして扱うものではありません。Phantom Primary Point に対して照合を行う場合、
ユニットなどのセカンダリ情報は保持する必要があります。顧客住所に、部屋番号、ユニット
(アパート/
マンション)、階、等の 2 次配達情報が含まれていない場合、その住所はデータベース内で phantom として
フラグが付けられ、照合は許可されません。次の例では、「UNIT 1」配達情報がない入力は、一致していま
せん。
参考データの Unit 1 が
U1 に変更されます。
入力
出力
Unit 1 13 MURDOCH CCT
ACACIA RIDGE QLD 4110
U 1 13 MURDOCH CCT
ACACIA RIDGE QLD 4110
ProcessStatus
V3
住所は検証され正しいが、Unit 1 が標準化されています
ModeUsed
10
認定
AddressType
S
街路住所レコードがデータベース内で一致しました
Mailability
5
郵便物は確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality
6
F
1
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
Street1
6
F
1
街路名がデータベース内で見つかりました。完全
一致
Number1
6
F
1
完全一致
SubBuilding1
5
E
1
検証して標準化
ブラジル (BRA)
入力された街路が部分一致
ブラジルでは、セカンダリの街路は住所の一部とみなされます。そのため、特定の街路情報が参照データ
ベースに見つからない可能性があります。その結果、街路の一部だけが検証されます。この場合、検証プロ
セスでは街路を一致した部分と一致しないコピーの部分に分割します。次の例に示すように、一致しない部
分 (Quadra D) は出力の StreetLevel2 に移動されます。ブラジルでは、レリバンスは国全体の値に関係する
ことに注意して下さい。これはブラジルの参考データベースには、StreetLevel2 に対するリファレンスが利
用できないためです。
住所のうち、未検証の街路の部分が
Street Level2 にコピーされます。
入力
出力
CAMINHO 1 QUADRA D
CAJAZEIRAS
SALVADOR-BA
41342-565
CAMINHO 1 QUADRA D
CAJAZEIRAS
SALVADOR-BA
41342-565
ProcessStatus
V4
全ての関連要素が完全に一致しました
ModeUsed
Batch
AddressType
S
街路の一致
Mailability
5
郵便物は確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality
6
F
1
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
Street 1
6
F
1
「CAMINHO 1」が完全に一致
Street 2
2
4
0
街路入力の残りの部分である「QUADRA D」は検証
なしで Street 2 にコピーされます
Quadra および Bloco 番号
Quadra/Bloco、すなわちグリッド番号情報は、街路の参考レコードに表示される場合とされない場合があ
ります。Quadra 番号も Bloco 番号も追加することができますが、入力番号を変更することはできません。
番号の追加
入力
出力
EPTG QE QUADRA 2 BLOCO A
GUARÁ
71100-054
EPTG QE QUADRA 2 BLOCO A 4
QUADRAS ECONÔMICAS LÚCIO COSTA GUARÁ
BRASÍLIA-DF
71100-054
凡例
Street レコードに一致した街路行。参考データベースの Bloco 番号を含みます
GUARÁ に一致したデータベース内のローカリティ 2
参考データベースから追加されたローカリティ 1 の BRASILIA と Province DF
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
11
ProcessStatus
C4
関連する要素が全て一致し、入力された住所に対して修正を実行
しました
ModeUsed
Batch
AddressType
S
街路の一致
Mailability
4
郵便物はほぼ確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality 1
0
8
1
データベースから BRASÍLIA を追加
Locality 2
4
7
0
ローカリティの入力 GUARÁ に一致。修正を実行しました
Province
0
8
1
データベースから DF を追加しました
Street
4
7
1
BLOCO 番号を追加しました
HNO
0
0
0
HNO が欠落しているかどうかは不明です
郵便番号の一致に基づく街路の一致
次の例では、街路 EPTG QE QUADRA 2 BLOCO A 4 の QUADRA 番号は 3 に変更されており、入力が不
正確になっています。エンジン内部のインテリジェンスは、郵便番号に合わせて街路を変更するか、街路に
合わせて郵便番号を変更するかを選択的に実行することができます。この例では、郵便番号を変更していま
す。それは、街路は参考データベースの番号 71100-104 に関連付けられているからです。
郵便番号が変更されます。
入力
出力
EPTG QE QUADRA 3 BLOCO A 4
QUADRAS ECONÔMICAS LÚCIO COSTA
GUARÁ
BRASÍLIA-DF
71100-054
EPTG QE QUADRA 3 BLOCO A 4
QUADRAS ECONÔMICAS LÚCIO COSTA GUARÁ
BRASÍLIA-DF
71100-104
ProcessStatus
C4
ModeUsed
全ての関連要素が完全に一致しました。郵便番号が修正されました
Batch
AddressType
S
街路の一致
Mailability
4
郵便物はほぼ確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
4
7
1
街路の入力に合わせて変更しました
Locality 1
6
F
1
完全一致
Locality 2
6
F
0
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
Street
6
F
1
完全一致HNO が欠落しているかどうかは不明です
数字の変更
街路名の数字を交換すると、住所はデグレードされます。前の例では、入力住所の 3 が G に置き換えられ
ています。これはステータス C に相当する修正とは見なされません。これは、ブラジルの BLOCO 番号の
特殊な状態のため I4 にデグレードされます。エンジンは G を数字であると考えますが、これは参考データ
ベースには存在しません。したがって、エンジンが入力された住所を修正すべきかどうかを判断するのは困
難です。この処理は、入力における間違った HNO (HNO) 要素に対する処理に似ています。Batch モードで
12
は元の入力が返されます。Interactive モードでは変更された数字が提案されます。次の例では、単一の文字
が数としてカウントされます。
Batch モード
変更なし。住所は C から
I4 にデグレードされます。
G が間違いとして識別されます。
入力
出力
EPTG QE QUADRA G BLOCO A 4
QUADRAS ECONÔMICAS LÚCIO COSTA
GUARÁ
BRASÍLIA-DF
71100-054
EPTG QE QUADRA G BLOCO A 4
QUADRAS ECONÔMICAS LÚCIO COSTA GUARÁ
BRASÍLIA-DF
71100-054
ProcessStatus
I4
街路名の数字に対するサジェスチョンが存在します。したがって、
C から I4 までデグレードされます
ModeUsed
Batch
AddressType
U
未定義。住所を拒否
Mailability
2
郵便物は無事配達される可能性が十分にあります
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
0
0
完全一致。ただし拒否のため ERS 0
Locality 1
6
0
0
完全一致。ただし拒否のため ERS 0
Locality 2
6
0
0
完全一致。ただし拒否のため ERS 0
Province
6
0
0
完全一致。ただし拒否のため ERS 0
Street
3
0
0
Quadra の数「G」が間違っているものとして識別
されます
Interactive モード
Interactive モードではサジェスチョンが提供されます。この例の郵便番号では、次の住所のみが
サジェスチョンとして返されます。
Interactive モードでは提
案が追加されます。
入力
出力
EPTG QE QUADRA G BLOCO A 4
QUADRAS ECONÔMICAS LÚCIO COSTA
GUARÁ
BRASÍLIA-DF
71100-054
EPTG QE QUADRA 2 BLOCO A 4
QUADRAS ECONÔMICAS LÚCIO COSTA GUARÁ
BRASÍLIA-DF
71100-054
ProcessStatus
I4
サジェスチョンが存在するが、C から I4 にデグレードされています
ModeUsed
Interactive
AddressType
U
未定義。住所を拒否
Mailability
2
郵便物は無事配達される可能性が十分にあります
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality 1
6
F
1
完全一致
Locality 2
6
F
0
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
Street
3
7
1
Quadra の数が G から 2 に変更されます
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
13
部分的な情報の構文が処理に影響を及ぼします
QUADRA の後には必ず番号情報が続く必要があります。QUADRA に続く数字は HNO とは見なされません。
住所構文が不正として識別される (たとえば QUADRA 数が欠落) と、修正が実行されます。ただし、構文
が正しい場合、未検証の部分が住所の中に残る場合があります。次の 2 つの例では、参考街路は ESTRADA
MUNICIPAL TATUI です。
入力に Quadra の番号がないため、出力から
「QUADRA」が削除されます。
入力
出力
ESTRADA MUN TATUI QUADRA
JARDIM WANDERLEY
TATUÍ-SP
18277-680
ESTRADA MUNICIPAL TATUI
JARDIM WANDERLEY
TATUÍ-SP
18277-680
ProcessStatus
C4
関連する要素は全て一致。街路が修正されます
ModeUsed
Batch
AddressType
S
街路の一致
Mailability
4
郵便物はほぼ確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality 1
6
F
1
完全一致
Locality 2
6
F
0
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
Street
4
7
1
番号がない場合、余分の QUADRA は RESIDUE
フィールドに情報が提供されることなく、出力から
完全に削除されています
次の例では、前の例の数が入力に追加されています。
「Mun」が「MUNICIPAL」に標準化されます。
入力
出力
ESTRADA MUN TATUI QUADRA 7
JARDIM WANDERLEY
TATUÍ-SP
18277-680
ESTRADA MUNICIPAL TATUI QUADRA 7
JARDIM WANDERLEY
TATUÍ-SP
18277-680
ProcessStatus
V3
ModeUsed
14
関連する要素は全て一致。街路が標準化されます
Batch
AddressType
S
街路の一致
Mailability
4
郵便物はほぼ確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality 1
6
F
1
完全一致
Locality 2
6
F
0
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
Street 1
5
E
1
MUN は長い形式 MUNICIPAL に変更されました。
これは修正ではなく標準化とみなされます
Street 2
2
4
0
QUADRA 7 に対する参考はありませんが構文は正
確です。
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
15
カナダ (CAN)
Delivery Service Level 2 の追加
カナダでは、DeliveryServiceLevel2 は、入力データ内で示されている場合は、参考データベースから完全な
住所に追加することができます。これは、1 つのローカリティに複数の郵便局がある場合に発生することが
あります。
DeliveryServiceLevel2 が追加されます。
入力
出力
PO BOX 15
POBOX 15 STN D
SCARBOROUGH ON M1R 4Y7
SCARBOROUGH ONTARIO M1R 4Y7
ProcessStatus
C4
住所に関連する DeliveryServiceLevel 2 が追加されます。これは修
正としてカウントされます
認定、Batch, Interactiveの各モードが同じ結果になります
ModeUsed
AddressType
P
私書箱の住所レコードがデータベース内で一致しました
Mailability
4
郵便物はほぼ確実にその宛先に届きます
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality
6
F
1
完全一致
Province
5
E
1
入力されたプロビンスは完全ですが、出力では短縮
化されています。これは標準化です
DeliveryService1
6
F
1
私書箱の番号がデータベース内で見つかりました
DeliveryService2
0
8
1
SCARBOROUGH には複数の郵便局があるの
で、STN D がデータベースから追加されます。
そのため、これは関連性があるものとしてマーク
されます
注意:Interactiveモードで入力から郵便番号を削除すると、4 つのサジェスチョンを持つプロセス ステータ
ス I3 が生成されます。
入力:
PO BOX 15
SCORBOROUGH ON
出力:(Interactiveモード) ステータス I3。郵便番号および配達サービス レベル 2 とともに次の 4 つのサジェ
スチョンが返されます。
PO BOX 15 STN WEST HILL
SCARBOROUGH ON M1E 4R4
PO BOX 15 STN A
SCARBOROUGH ON M1K 5B9
PO BOX 15 STN D
SCARBOROUGH ON M1R 4Y7
PO BOX 15 STN AGINCOURT
SCARBOROUGH ON M1S 3B4
16
サブビルディング番号の欠落
有効な HNO を持つ完全な街路住所の入力にサブビルディングが含まれていない場合、データベースに HNO の
サブビルディング情報が含まれていなければ、結果は完全一致になります。ただし、HNO のレコードにサブビ
ルディングが含まれる場合は、入力にサブビルディングがないという理由で拒否されます。これは SERP ルール
です。この情報は EIS/ERS/ レリバンス値によって表すことができません。街路住所は入力として完全ですが、
拒否されます。カナダでは、これはサブビルディングが欠落していることを意味します。検証プロセスは
Batch モードとInteractive モードで同じように動作し、参考データベースが同じ情報を提供すると想定します。
参照データベース内にこの街路/HNO
に該当するサブビルディング レコード
が存在するため、住所は拒否されます。
入力
出力
1555 FINCH AVENUE E
NORTH YORK ON M2J 4X9
1555 FINCH AVENUE E
NORTH YORK ON M2J 4X9
ProcessStatus
I4
ModeUsed
サブビルディング情報が欠落しているために住所は拒否されます
認定
AddressType
U
未定義。住所を拒否
Mailability
2
郵便物は無事配達される可能性が十分にあります
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
0
0
完全一致。ただし拒否のため ERS 0
Locality
6
0
0
完全一致。ただし拒否のため ERS 0
Province
6
0
0
完全一致。ただし拒否のため ERS 0
Street
6
0
0
完全一致。ただし拒否のため ERS 0
HNO
6
0
0
完全一致。ただし拒否のため ERS 0
カナダの認定データベース (CAN5C1.MD) には Point of Call Address Data (PoCAD) が含まれています。こ
れらは追加の参考レコードで、通常サブビルディング情報を含み、次の例に示すように認定データベースに
は現れますが、Batch データベースには現れません。同じ住所入力が、Batch モードではステータス V3 に
なります。理由は、サブビルディングが欠落している可能性があることをそのデータベースが示さないから
です。
Batch モードでは住所が
標準化されます。
入力
出力 (BATCH)
1555 FINCH AVENUE E
NORTH YORK ON M2J 4X9
1555 FINCH AVENUE E
NORTH YORK ON M2J 4X9
ProcessStatus
V3
ModeUsed
住所は完全で標準化されます
Batch
AddressType
S
番地住所レコードがデータベース内で一致
Mailability
5
郵便物は正しい住所に確実に配達されます
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
17
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality
6
F
1
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
Street
5
E
1
完全一致。ただし、データベースは短縮形 AVE を
生成します
HNO
6
F
1
完全一致
この住所では、データベースにはサブビルディング情報が含まれていません。
このような住所に対しては、サブビルディング レコードが追加されると、データベースの更新によって有
効な V 住所が拒否された I4 に変更されます。
次の例に示すように、サブビルディング情報を持つ住所がBatch データベースと認定データベースの両方に
存在します。
サブビルディング番号は正しいが、構文が間違っています
サブビルディング番号が正しい住所がありますが、構文またはフォーマットが間違っています。このような
場合は住所を修正する必要があります。SERP 規則によれば、プロセス ステータスは C、すなわち修正され
ています。
Batch プロセスで、サブビルディング情報がデータベース内に存在する場合、結果はこの例に示すように認
定モードと同じになります。すなわち、プロセス ステータスは C になります。
サブビルディングが正しい
構文で書かれています。
入力
出力
4370 LORIMER RD 138
WHISTLER BC V0N 1B4
138-4370 LORIMER RD
WHISTLER BC V0N 1B4
ProcessStatus
C4
ModeUsed
サブビルディングが修正されました
認定、Batch, Interactiveの各モードが同じ結果になります
AddressType
S
街路の一致
Mailability
4
郵便物はほぼ確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality
6
F
1
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
Street
6
F
1
完全一致
HNO
6
F
1
完全一致
SubBuilding
4
7
1
番号は一致しますが、構文が間違っています。番号
が街路の後に現れる場合、記述子がなければなり
ません。そうでなければ番号は先頭になければな
りません
SERP が LVR (Large Volume Receiver) 郵便番号への変更を許可しない
カナダでは、全ての郵便番号にはそれが LVR 郵便番号であることを示すマーカーが使用されます。SERP
ルールによれば、利用可能な住所レコードがない場合でも、LVR 郵便番号は変更されないようにする必要が
あります。
18
LVR の住所であるため、出
力には変化がありません。
入力
出力 (認定)
PO BOX 1601 STN MAIN
EDMONTON AB M7A 2B6
PO BOX 1601 STN MAIN
EDMONTON AB M7A 2B6
ProcessStatus
V2
ModeUsed
私書箱はチェックなしでコピーされます。その他は全て完全です
認定
AddressType
L
LVR。タイプの階層では、「L」は「P」よりも強力です
Mailability
3
郵便番号が配達情報によってサポートされていないため、配達確率
は 3 に低下します。配達は可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality
6
F
1
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
DeliveryService1
2
4
1
参考をチェックせずにコピーされました
DeliveryService2
2
4
1
参考データをチェックせずにコピーされました。
レリバンスのマークは単なる推測を示します。この
フィールドが関連するものかどうかを判断するデータ
はありません
Batch モードでは住所の処理の仕方が異なります。郵便番号は入力ミスが起きやすいので、全ての郵便番号
が正しいと想定することはできませんが、LVR に対する SERP 処理ではそのように想定されます。次の例に
示すように、入力された配達情報が別の郵便番号に一致すると、新しい郵便番号が返されます。
新しい郵便番号が
戻されます。
入力
出力(BATCH)
PO BOX 1601 STN MAIN
EDMONTON AB M7A 2B6
PO BOX 1601 STN MAIN
EDMONTON AB T5J 2N9
ProcessStatus
C4
ModeUsed
郵便番号が修正されます
Batch
AddressType
P
番地住所レコードがデータベース内で一致しました
Mailability
4
郵便物はほぼ確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
3
7
1
入力はまったく一致せず、修正されました
Locality
6
F
1
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
DeliveryService1
6
F
1
完全一致
DeliveryService2
6
F
1
完全一致
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
19
代替のローカリティ レベル 1
カナダでは、ローカリティ レコードには郵便ローカリティ名の他に、しばしば有効な代替名の一覧が含まれ
ています。ローカリティが有効な代替名の場合、Batch モードと認定モードでの検証の動作は異なります。
Batch モードでは、代替名は郵便ローカリティ名に置き換えられます。認定モードでは、SERP ルールにより
名前が変更されないことが要求されます。郵便名はフィールド Locality1_Preferred_Name として返され、入
力名はフォーマットされた住所のまま残ります。
これは街路の扱いと一致します。Batch モードでは、データベース エントリ (郵便名) は出力として提供され
ます。
Batch モード
別名に替えて郵政省によるローカ
リティ名が使用されます。
入力
出力 (BATCH)
76 HANSON ST
EAST YORK ON M4C 1A1
76 HANSON ST
TORONTO ON M4C 1A1
ProcessStatus
V3
ModeUsed
検証されます。住所は同義語一致です
Batch
AddressType
S
街路の一致
Mailability
5
郵便物は正しい住所に確実に配達されます
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality
5
D
1
有効な代替郵便ローカリティに変更されます
Province
6
F
1
完全一致
Street
6
F
1
完全一致
HNO
6
F
1
完全一致
認定モード
SERP ルールにより、入力された住所
がそのまま出力されます。
入力
出力 (認定)
76 HANSON ST
EAST YORK ON M4C 1A1
76 HANSON ST
EAST YORK ON M4C 1A1
ProcessStatus
V4
ModeUsed
20
検証されます。全ての関連要素は完全一致です
認定
AddressType
S
街路の一致
Mailability
5
V4 ステータスから導かれます。確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality
6
F
1
有効な代替名と完全に一致します。郵便ローカリティ
は PREFERRED_NAME として利用できます。入力ロ
ーカリティ名は変更されていません
Province
6
F
1
完全一致
Street
6
F
1
完全一致
HNO
6
F
1
完全一致
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
21
フランス (FRA)
SNA 認定ルール
フランスの郵便事業組織は、国内の住所が特定のルールと標準に従うことを要求します。 最も重要なルール
の概要を以下に示します。詳細については、フランスの郵便事業組織「La Poste」(www.laposte.com) を参照
して下さい。
• 認定住所は 6 つの FAL で構成されます。
• FAL が入力に使用される場合は、このフォーマットにも従う必要があります。
• FAL には次の情報が含まれます。
• 行1 – コンタクト
• 行2 – 組織/サブビルディング
• 行3 – ビルディング名
• 行4 – 街路 (HNO付き)
• 行5 – PO Box/BP/Locality2
• 行6 – CSLLN (Locality1、郵便番号)
• 識別された追加のローカリティが Locality1 に関連付られていない場合は、住所から削除する必要があり
ます。
• それ以外のデータは全て住所に残さなければなりません。
• 識別されない入力は行 4 ~ 6 には表示されないようにして、行 1 ~ 3 に移動する必要があります。
• 各 SNA 住所には FAL 6 および FAL 4 が含まれていなければなりません。
• CEDEX 郵便番号は変更してはなりません。
• CEDEX 以外の郵便番号は変更することができますが、CEDEX 郵便番号に変更することはできません。
あいまいな入力
入力は異なる方法で解析される場合があります。最適な結果を得るには、妥当性のある全ての解析の選択肢
を作成し、次の例のように検証のための候補となる入力としてテストする必要があります。
入力
出力
M.SCHROMPF
M.SCHROMPF
22 ESCALIER DES RIGAUDIS
22 ESCALIER DES RIGAUDIS
1B SENTIER DU PARC ST MICHEL
1B SENTIER DU PARC ST MICHEL
06500 MENTON
06500 MENTON
ProcessStatus
I3
ModeUsed
22
2 つの結果を検出
認定
AddressType
U
未定義。住所を拒否
Mailability
2
郵便物は無事配達される可能性が十分にあります
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
0
0
完全一致。ただし住所が拒否されたため ERS 0
Locality
6
0
0
完全一致。ただし住所が拒否されたため ERS 0
Street
6
0
0
完全一致。ただし住所が拒否されたため ERS 0
HNO
6
0
0
完全一致。ただし住所が拒否されたため ERS 0
この住所には街路として解釈できる 2 つの行があります。FAL 4 が街路で FAL 3 がそれ以外、そして FAL 3 が
街路で FAL 4 がそれ以外という 2 つの入力候補が作成されます。どちらの入力も完全一致の結果になります。
したがって、偽陽性を回避するために、住所は拒否され、I3 のプロセスステータスが割り当てられます。
最初の入力候補が返されます。残りの部分とコンタクトフィールドには EIS/ERS/レリバンスはありません。
識別されない入力
フランスでは、一般的なルールとして、識別されない入力は住所にそのまま残し、必要に応じて行 1 ~ 3
に移動しなければなりません。
不明な入力があります。住所は、フォー
マットを変えて行 1 ~ 3 に移動されます。
入力
出力
MR XYZ 123
MR XYZ 123
GROUPE POINTP 339 105 553 RCS PARIS
Le Mozart
LE MOZART
13/15 rue Germaine Tailleferre
13 RUE GERMAINE TAILLEFERRE
75940 Paris Cedex 19
Groupe PointP – 339 105 553 RCS Paris
ProcessStatus
V2
75940 PARIS CEDEX 19
配達はチェックされず、その他の全ては完全に一致します
ModeUsed
認定
AddressType
G
配達の確認が行われない CEDEX の住所。現バージョンで
は、CEDEXA 生データを使った明示的な確認は行われません
Mailability
3
V2 ステータスから派生。一致する配達がないため、1 ポイントの
減点。配達には問題なし
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality
6
F
1
完全一致
Street
2
4
1
CEDEX 住所のため確認なし
HNO
4
9
1
HNO 13/15 の入力に不正な構文があります。
SNA ルールにより HNO が強制的に 13 に変更さ
れます。番号はデータベースと照合されないため、
修正としてマークできません。この住所に対する特
別な ERS を持たないため、HNO は不明として
マークされます
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
23
FAL 5 は郵便番号とローカリティを含む CSLLN として識別されました。これらは完全一致です。出力で
は、CSLLN は FAL 6 に現われます。FAL 4 は街路として識別されます。FAL 1 はコンタクトとして確認さ
れます。これはチェックされず、EIS/ERS の値は存在しません。変更されないまま残ります。FAL 3 の「Le
Mozart」は識別されません。残りの部分としてマーキングされますが、出力の FAL 3 に現れます。これ
は、可能であればその位置を住所内に維持する必要があるからです。(行 4 ~ 6 から移動する必要がありま
す。)残りの部分の項目には EIS/ERS の値はありません。これらは常に、参考のチェックなしでコピーされ
ます。FAL 6 は識別されません。これは残りの部分の 2 つ目の要素としてマーキングされ、住所の行の中で
唯一形式が自由な FAL 2 に移動されます。
変更されたフォーマット:ステータスはそのまま
フランスの住所では、要素の場所が一定でないケースが多くあります。意味のある結果 (EIS/ERS 値) にす
るため、内容だけを考慮した結果ステータスが作成されます。要素の移動は修正としてマークされません。
入力
出力
MR XYZ 162
MR XYZ 162
11 RUE DU CHEMIN DES FEMMES
11 RUE DU CHEMIN DES FEMMES
91749 MASSY CEDEX
ProcessStatus
91749 MASSY CEDEX
V2
ModeUsed
配達はチェックされず、その他の全ては完全に一致します
認定
AddressType
G
配達の確認が行われない CEDEX の住所
Mailability
3
V2 ステータスから派生。一致する配達がないため、1 ポイントの
減点。ただし配達には問題なし
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality
6
F
1
完全一致
Street
2
4
1
CEDEX 住所のため確認なし
HNO
2
4
1
CEDEX 住所のため確認なし
FAL 5 が FAL 4 に移動しています。これは、プロセス ステータスには影響しません。1.5
24
英国 (GBR)
HNO 参照が空白
住所の番号参照が参照データベース内に存在しない場合、その住所に HNO が必要なのか、HNO に関連性
があるのかは分かりません。多くの国で、生データには HNO が含まれません。HNO 参照が空白でも、そ
のデータが欠けているという意味ではありません。
このルールの例外であるイタリア (ITA) とスペイン (ESP) では、「s/n」が、住所に HNO がないことを示し
ます。
番地は、参照データベース内に参照
がないため、未検証のままコピーさ
れます。
入力
出力
THORNIECROFT
3 DEER ROAD WEST
MAUD
PETERHEAD
AB42 4NG
THORNIECROFT
3 DEER ROAD WEST
MAUD
PETERHEAD
AB42 4NG
ProcessStatus
V2
ModeUsed
HNO は未確認のままコピー。その他は完全。入力情報に不足また
は過多があるかは不明です
Batch
AddressType
B
建物の一致 + 街路の一致。住所タイプの階層により、住所タイプ
は「S」でなく「B」になります
Mailability
4
郵便物はほぼ確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality 1
6
F
1
完全一致
Locality 2
6
F
1
完全一致
Province
0
8
0
英国にはプロビンスに該当するものがありません。
プロビンスは、FAL にも表示されません
Street
6
F
1
完全一致
HNO
2
4
1
コピーされたもの。HNO 参照がありません。レリ
バンスのマークは単なる推測を示します。この
フィールドが関連するものかどうかを判断するデー
タはありません
Building
6
F
1
完全一致
注意: 住所の中で HNO を空白にすると、プロセス ステータスは V4 になります。HNO の入力値を空白に
し、サブビルディングを入力すると、次に示す例のようにプロセス ステータスは再び V2 になります。
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
25
住所にサブビルディン
グが追加されます。
サブビルディングは未確認の
まま出力にコピーされます。
入力
出力
FLAT 2
THORNIECROFT
DEER ROAD WEST
MAUD
PETERHEAD
AB42 4NG
FLAT 2
THORNIECROFT
DEER ROAD WEST
MAUD
PETERHEAD
AB42 4NG
ProcessStatus
V2
サブビルディングは未確認のままコピー。その他は完全。入力情報
に不足または過多があるかは不明です
ModeUsed
Batch
AddressType
B
建物の一致 + 街路の一致。住所タイプの階層により、住所タイプ
は「S」でなく「B」になります
Mailability
4
郵便物はほぼ確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality 1
6
F
1
完全一致
Locality 2
6
F
1
完全一致
Province
0
8
0
英国にはプロビンスに該当するものがありません
Street
6
F
1
完全一致
Building
6
F
1
完全一致
SubBuilding
2
4
1
コピーされたもの。サブビルディングの参照があり
ません。レリバンスのマークは単なる推測を示しま
す。このフィールドが関連するものかどうかを判断
するデータはありません
この例では、建物情報がありません。参考データの中には、入力値と同じ街路に関連付けられている建物の
住所レコードが複数存在しています。しかしこの住所は、プロセス ステータスが V4、つまり有効であると
解釈されています。考えられる建物はいくつかありますが、現在の Informatica AddressDoctor ソフトウェア
ライブラリでは、提案されません。生成される住所タイプは、S (Street) です。次の例にあるように、建物
は入力データにも出力データにも含まれません。
入力
出力
DEER ROAD WEST
MAUD
PETERHEAD
AB42 4NG
DEER ROAD WEST
MAUD
PETERHEAD
AB42 4NG
ProcessStatus
V4
ModeUsed
26
全て完全。入力に不足があるかは不明です
Batch
AddressType
S
街路の一致
Mailability
5
郵便物は確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality 1
6
F
1
完全一致
Locality 2
6
F
1
完全一致
Province
0
8
0
英国にはプロビンスに該当するものがありません
Street
6
F
1
完全一致
次の例では、建物が参考データ内のどの建物とも一致しないため、未検証のままコピーされます。生データ
からは、街路の建物レコードのリストが完全であるかどうかは分かりません。検証の際に照合できる HNO
データがありません。コピーされた建物 (EIS/ERS = 2/4) は関連性があると見なされますが、建物が住所に
含まれるべきかどうかは分かりません。
入力
出力
SCHROMPF BLDG.
DEER ROAD WEST
MAUD
PETERHEAD
AB42 4NG
SCHROMPF BLDG.
DEER ROAD WEST
MAUD
PETERHEAD
AB42 4NG
ProcessStatus
V2
ModeUsed
建物は未確認のままコピー。その他は完全。入力情報に不足または
過多があるかは不明です
Batch
AddressType
S
街路の一致。建物の一致がないため、「B」にはなりません
Mailability
4
郵便物はほぼ確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality 1
6
F
1
完全一致
Locality 2
6
F
1
完全一致
Province
0
8
0
英国にはプロビンスに該当するものがありません
Street
6
F
1
完全一致
Building
2
4
1
参考データ内の建物に一致しないため、コピーされ
ました。レリバンスのマークは単なる推測を示しま
す。このフィールドが関連するものかどうかを判断
するデータはありません
組織の一致/不一致
建物と同様に、一致するものがない組織名もデータの参照がないままコピーされます。街路と HNO の組み
合わせは存在するが、組織名に一致するものがないケースを考えてみましょう。入力された組織が、他の
(参照された) 組織と共に同じ建物に入っている可能性もないとは言えません。生データからは、その HNO
に関連付けられている組織レコードのリストが完全であるかどうかは分かりません。
入力
出力
SCHROMPF CORP
80 State Street
LONDON
SE1 0PN
SSCHROMPF CORP
80 State Street
LONDON
SE1 0PN
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
27
ProcessStatus
V2
ModeUsed
組織は未確認のままコピー。その他は完全。入力情報に不足また
は過多があるかは不明です
Batch
AddressType
S
街路の一致。組織の一致がないため、「F」にはなりません
Mailability
4
郵便物はほぼ確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality 1
6
F
1
完全一致
Province
0
8
0
英国にはプロビンスに該当するものがありません
Street
6
F
1
完全一致
HNO
6
F
1
完全一致
Organization
2
4
1
参考データ内の建物に一致しないため、コピーされ
ました。住所に組織名がある場合、それは常に関連
性があると見なされます
次の例では、前の例と同じ参照レコードを使用します。この例では、組織が一致します。
組織が修正され
ています。
入力
出力
MRM WORLDWIDE (UK)
80 State Street
LONDON
SE1 0PN
M R M WORLDWIDE UK LTD
80 State Street
LONDON
SE1 0PN
ProcessStatus
C4
ModeUsed
組織を修正。関連性のある要素は全て参照データベースに照合し
て確認済み
Batch
AddressType
F
組織の一致
Mailability
4
郵便物はほぼ確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality 1
6
F
1
完全一致
Province
0
8
0
英国にはプロビンスに該当するものがありません
Street
6
F
1
完全一致
HNO
6
F
1
完全一致
Organization
4
7
1
参照データベースにあるレコードに合わせて組織
を修正
数値でないサブビルディング参照
入力値にサブビルディングがなく、参照データベース内にはその住所に対して複数のサブビルディング
レコードが存在するケースを考えてみましょう。Fast Completion モードでは、ユーザーが表示されたサブビ
ルディング データの中から任意のものを選ぶことができます。しかし、Batch モードでは、住所がサブビル
ディング情報なしで検証されるため、追加されません。
28
参照データベースからサブビルディ
ング情報が追加されます。提案は
6 つあります。
入力
出力
PostalCode = AB10 6PX
Locality = ABERDEEN
Street = ASHVALE PLACE
HNO = 16
FLAT A
16 ASHVALE PLACE
ABERDEEN
AB10 6PX
Fast Completion モードでは、サブビルディング情報を除き、出力と入力が同じになります。一致する住所の
サブビルディングが、エンジンによって 6 つ提案されます。ユーザーは、その中から 1 つを選択します。
ProcessStatus
Q3
ModeUsed
入力値に対し、許容できる一致が 1 つまたは複数あります。
関連性のある要素は全て参考データに照合して確認済み
Fast Completion
AddressType
S
街路の一致
Mailability
2
Q3 ステータスから派生。結果は 2 つ以上。配達できる可能
性は高い
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality 1
6
F
1
完全一致
Street
6
F
1
完全一致
HNO
6
F
1
完全一致
SubBuilding
0
8
1
データベースから追加されたサブビルディング
次の例では、同じ住所をBatch モードで入力するため、プロセス ステータスが V4 になり、サブビルディ
ングは追加されません。サブビルディング レコードはBatch データベース内にも存在していますが、ここ
では使用されません。現バージョンの Informatica AddressDoctor ソフトウェア ライブラリでは、出力を見
ても、レコードにサブビルディング情報が含まれているかどうかは分かりません。
入力
出力
PostalCode = AB10 6PX
Locality = ABERDEEN
Street = ASHVALE PLACE
HNO = 16
16 ASHVALE PLACE
ABERDEEN
AB10 6PX
ProcessStatus
V4
ModeUsed
全て完全。入力に不足があるかは不明です
Batch
AddressType
S
街路の一致
Mailability
5
郵便物は正しい住所に確実に配達されます
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality 1
6
F
1
完全一致
Street
6
F
1
完全一致
HNO
6
F
1
完全一致
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
29
次の例では、番号の付いた FLAT を追加入力した結果、出力にサブビルディングのコピーが挿入されます。
入力された番号の確認のために照合できる番号参照がありません。FLAT A、FLAT B などの、参照データベー
ス内のサブビルディングは、数値と見なされません。
入力
出力
FLAT 1
16 ASHVALE PLACE
ABERDEEN
AB10 6PX
FLAT 1
16 ASHVALE PLACE
ABERDEEN
AB10 6PX
ProcessStatus
V2
ModeUsed
サブビルディングは未確認のままコピー。その他は完全。入力情報
に不足または過多があるかは不明です
Batch
AddressType
S
街路の一致
Mailability
4
郵便物はほぼ確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality 1
6
F
1
完全一致
Street
6
F
1
完全一致
Building
6
F
1
完全一致
SubBuilding
2
4
1
コピーされたもの。サブビルディングの参照はある
が、サブビルディング番号の参照はありません。レ
リバンスのマークは単なる推測を示します。この
フィールドが関連するものかどうかを判断するデー
タはありません
街路が 2 つある住所
英国では、住所に街路が 2 つ含まれる場合があります。2 つの街路に対し、参照データベース内に HNO が
1 つしかない場合、その HNO は、上の行に表示される通り (従属する側) に関連付けられます。つまり、
Street1 に関連付けられます。
HNO が Street1 に移動しました。
入力
出力
GAIRN MEWS
7 GAIRN TERRACE
ABERDEEN
AB10 6FL
7 GAIRN MEWS
7 GAIRN TERRACE
ABERDEEN
AB10 6FL
ProcessStatus
V4
ModeUsed
30
全て完全。現リリースでは、一方の街路の HNO を他方の街路に
移すことを修正と見なしていません
Batch
AddressType
S
街路の一致
Mailability
5
V4 ステータスから導かれます。確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality 1
6
F
1
完全一致
Street 1
6
F
1
完全一致
Street 2
6
F
1
完全一致
HNO
6
F
1
HNO が参照データベース内に存在
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
31
インド (IND)
不足している要素の追加
インドの住所は、大量の情報を含むのが普通です。入力時に多くの情報が不足していても、ほとんどの場
合、エンジンが要素を補足してくれます。
結果が追加または標準化されます。
入力
出力
A26 Marmik CHS
Sec 5
Charkop
KandivaliW
Mumbai 400067
A - 26
Marmik Cooperative Housing Society
Ground Floor
Near Oxford High School
TriveniMitraMandal Colony
Sector 5
Charkop
Kandivali West
Mumbai - 400067
ProcessStatus
C2
ModeUsed
多くの住所情報が追加または標準化されています。これは修正と
見なされます
Batch モードもInteractiveモードも同じ結果
AddressType
S
街路住所レコードがデータベース内で一致しました
Mailability
3
郵便物は配達可能と考えられます
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致。ただし、標準化されています
Locality Level 1
6
F
1
完全一致
Locality Level 2
4
7
1
参考データに合わせて修正
Province Level 1
0
8
0
プロビンスの入力がなかったため、データベースか
ら追加しました
Province Level 2
0
8
0
プロビンスがデータベースから追加されましたが、
住所には関連しません
Street Level 1
0
8
1
街路を追加
Number Level 1
5
E
1
照合、検証済み。ただし、参照データベース内の値
に合わせて標準化されています
Building Level 1
4
7
1
建物名を修正。Cooperative Housing Society は標
準化された記述子ではないため、標準化とは見な
されません
Subbuilding
0
8
1
サブビルディングを追加
住所要素の位置
インドの住所は、正式には大量の情報を含みます。住所の中には、住所の提供機関あるいは郵政省が規定し
ている順序で書かれていないものも多くあります。Informatica AddressDoctor バージョン 5.2.9 では、ほと
んどの要素で、位置の関連性が低くなっています。次の例は、Locality2 と Locality3 の入力時の位置がそれ
ほど重要でないことを示しています。
32
住所のフォーマットが変更されました。
郵便番号が修正されています。
入力
出力
Geeta Vadhera
1 Palam Vihar
CHAUMA
GURGAON - 122001
INDIA
Geeta Vadhera
1 Palam Vihar Marg
Chauma
Palam Vihar
Gurgaon - 122017
ProcessStatus
C3
ModeUsed
郵便番号と街路を修正。一部の要素は確認不可能
Batch モードもInteractive モードも同じ結果
AddressType
S
街路住所レコードがデータベース内で一致しました
Mailability
3
郵便物は配達可能と考えられます
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
4
7
1
照合時にエラー、ただし修正済み
Locality Level 1
6
F
1
完全一致
Locality Level 2
6
F
1
位置の修正はエラーと見なされません。入力は適切
Province Level 1
0
8
0
プロビンスの入力がなかったため、データベースか
ら追加しました
Province Level 2
0
8
0
プロビンスがデータベースから追加されましたが、
住所には関連しません
Street Level 1
4
7
1
街路を修正
Number Level 1
2
4
1
データベースのデータが不足しているため、確認
も変更もなし
Organization
Level 1
2
4
1
不明なデータがあるため入力は確認されず、組織レ
ベル 1 に分類
住所要素の修正と標準化
次の例では、ほとんどの要素が標準化または修正されます。住所に関連する情報は全てデータベースから抽
出されます。
住所要素のほとんどが標
準化または修正されます。
入力
出力
R Chaitanya
ChaitanyaAp
PadmavatiMarg
Hiranandani G
Powai
Andheri (E)
Bombay – 400 075
IND
R Chaitanya
Chaitanya Apartment
Padmavati Road
Hiranandani Garden
Powai
Andheri East
Mumbai - 400 076
IND
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
33
ProcessStatus
C4
ModeUsed
34
郵便番号を修正
Batch モードもInteractive モードも同じ結果
AddressType
S
街路住所レコードがデータベース内で一致しました
Mailability
4
郵便物はほぼ確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
4
7
1
照合時にエラー。修正済み
Locality Level 1
5
E
1
ローカリティの同義語に従って変更された名前と
一致
Locality Level 2
4
7
1
LO3 に加えられた修正と LO2 に加えられた小規模
な標準化を合わせて修正と見なします
Province Level 1
0
8
0
プロビンスの入力がなかったため、データベースか
ら追加しました
Province Level 2
0
8
0
プロビンスがデータベースから追加されましたが、
住所には関連しません
Street Level 1
5
E
1
同義語の記述子の変更は修正と見なされないため、
街路は、標準化された完全一致
Organization
Level 1
2
4
1
不明なデータがあるため入力は確認されず、組織レ
ベル 1 に分類
シンガポール (SGP) と香港 (HGK)
HNO/郵便番号の変更
シンガポールでは、一部の郵便番号から一意の HNO を特定することができます。存在しない HNO が入力
された場合、Interactive モードでは、一致する HNO を割り出すことが可能です。HNO が別の郵便番号に
一致する場合は、郵便番号の方が変更されます。
参照データベースの中で HNO
28 は 79976 を指すため、郵
便番号の方が変更されます。
入力された住所の中で
HNO と郵便番号が一
致していません。
入力
出力
28 EDGWARE ROAD
SINGAPORE 799789
28 EDGWARE ROAD
SINGAPORE 799776
ProcessStatus:
C4
ModeUsed
全ての関連要素が完全に一致しました。郵便番号が修正されました
Batch
AddressType
S
街路の一致
Mailability
4
郵便物はほぼ確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
4
7
1
入力された HNO と郵便番号を一致させるため、
修正
Locality
6
F
1
完全一致
Street
6
F
1
完全一致
HNO
6
F
1
完全一致
HNO 28 は、データベース内で郵便番号 799776 を参照しているため、入力された郵便番号が変更されて
います。
入力された HNO が、参照データベース内でその街路に対して存在しない場合、住所は無効と見なされま
す。次の例のように、住所は、Batch モードでは変更されません。
入力
出力
27 EDGWARE ROAD
SINGAPORE 799789
227 EDGWARE ROAD
SINGAPORE799789
ProcessStatus
I4
ModeUsed
入力された HNO がデータベースに存在しないため、住所は I4 に
デグレード
Batch
AddressType
U
未定義。住所を拒否
Mailability
2
郵便物は無事配達される可能性が十分にあります
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
35
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
0
0
完全一致。ただし拒否のため ERS 0
Locality
6
0
0
完全一致。ただし拒否のため ERS 0
Street
6
0
0
完全一致。ただし拒否のため ERS 0
HNO
3
0
0
HNO (54) の参照が存在。入力値 27 は参照データ
ベース内にありません
HNO が正しくないため、入力は拒否されました。Batch モードでは、入力された住所が戻されます。
Interactiveモードでは、正しくない HNO が変更されます。郵便番号に対し、一意の HNO が存在しています。
入力
出力
27 EDGWARE ROAD
SINGAPORE 799789
54 EDGWARE ROAD
SINGAPORE 799789
ProcessStatus
I4
入力された HNO がデータベースに存在しないため、住所は
I4 にデグレード
ModeUsed
Interactive
AddressType
U
未定義。住所を拒否
Mailability
2
郵便物は無事配達される可能性が十分にあります
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality
6
F
1
完全一致
Street
6
F
1
完全一致
HNO
3
7
1
入力された郵便番号に合わせて HNO を変更
HNO が正しくないため、入力は拒否されました。Interactive モードでは、入力された郵便番号から一意の
HNO が割り出されます。
郵便番号から住所を補足
国によっては、郵便番号から完全な住所を割り出すことが可能です。割り出した出力が一意のものである場
合、住所のステータスは C となります。次のシンガポールの例では、一意の郵便番号から住所全体が割り
出されます。
この郵便番号は住所に対して一意で
あるため、郵便番号から完全な住所が
生成されます。
入力
出力
799741
2R GERALD CRESCENT
SINGAPORE 799741
ProcessStatus
C4
ModeUsed
36
修正済み。郵便番号が完全に一致し、一意の住所を定義
Batch
AddressType
S
デフォルト タイプ。特に照合はなし
Mailability
4
郵便物はほぼ確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality
0
8
1
郵便番号に合わせて追加
Street
0
8
1
郵便番号に合わせて追加
HNO
0
8
1
郵便番号に合わせて追加
完全な街路/HNO に建物を追加
シンガポールまたは香港の参考データでは、1 つの街路/HNO の組み合わせに複数の建物が存在する場
合があります。有効な街路/HNO が、建物なしで入力されたケースを考えてみましょう。参照データ
ベースの中に、その住所に該当する建物レコードが 1 つしかない場合は、その建物が出力に追加されます。
一方、その住所に該当する建物が複数ある場合は、複数の一致による拒否を防ぐため、建物は追加されませ
ん。次の例は、郵便番号が存在しない香港のケースです。
HNO/街路の組み合わせに対し、
一意な建物が存在するため、住所
に建物が追加されます。
入力
出力
18 Harbour Rd.
Wan Chai
Hong Kong Island
CentralPlaza
18 Harbour Rd.
Wan Chai
Hong Kong Island
ProcessStatus
C4
ModeUsed
関連性のある要素は全て照合。HKG では建物が必要なため、建
物を追加
Batch
AddressType
S
街路の一致
Mailability
4
郵便物はほぼ確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
Locality
6
F
1
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
Street
6
F
1
完全一致
HNO
6
F
1
完全一致
Building
0
8
1
HNO 18 には一意の建物があるため、それが追加
されました
次の例では、街路は同じですが、HNO は 1 です。参照データベースには、この街路と HNO の組み合わせ
に該当する建物レコードが複数存在しています。住所を受け入れるため、建物は無視されます。入力は全て
完全一致で、情報が欠けていないため、プロセス ステータスは V4 になります。ユーザーは、データベー
スの中にこの HNO に該当する建物が複数あるのか、あるいは全くないのかを知ることができません。
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
37
住所は完全一致です。HNO が 1 の建物
は複数存在しますが、Batch モードでは
建物が無視されます。
入力
出力
1 Harbour Rd.
Wan Chai
Hong Kong Island
1 Harbour Rd.
Wan Chai
Hong Kong Island
ProcessStatus
V4
ModeUsed
関連性のある要素は全て照合。この HNO には建物レベル 2 が存
在するが、無視
Batch
AddressType
S
街路の一致
Mailability
5
V4 ステータスから導かれます。確実に配達可能です
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
Locality
6
F
1
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
Street
6
F
1
完全一致
HNO
6
F
1
完全一致
次の例では、街路は同じですが、HNO は 5 です。このレコードに対しては建物がないため、住所は完全一
致、プロセス ステータスは V4 となります。
入力
出力
5 Harbour Rd.
Wan Chai
Hong Kong Island
5 Harbour Rd.
Wan Chai
Hong Kong Island
ProcessStatus
V4
ModeUsed
関連性のある要素は全て照合。この HNO には建物レコードが存
在しません
Batch
AddressType
S
街路の一致
Mailability
5
郵便物は正しい住所に確実に配達されます
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
Locality
6
F
1
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
Street
6
F
1
完全一致
HNO
6
F
1
完全一致
出力を見ただけでは、この HNO に該当する建物レコードがあるのかどうかを判断できません。住所に建物
データが追加されなかったことから、参照データベース内に一致する建物がないのだろうと推測できます。
しかし、Informatica AddressDoctor の現リリースでは、この住所に該当する建物があるのかを特定すること
は不可能です。
38
米国 (USA)
LACSLink の処理
Locatable Address Conversion System Link (LACSLink) は、アメリカ合衆国郵便公社 (USPS) が提供している
データ製品で、USPS による変更や 911 緊急通報システムのために変換された住所を、新しい住所にリンク
することができます。
街路の名前と番地が変更さ
れます。
入力
出力
RR 1 Box 722
PERKINS OK 74059
USA
335468 E 750 RD
PERKINS OK 74059-3275
USA
ProcessStatus
C4
ModeUsed
住所を修正。Street Level 1 と Number Level 1 が変更されています。
街路の名前と HNO が大幅に変更されていることから、他にも何ら
かの処理が行われていると推測できます。LACSLink Indicator (Y) と
LACSLink Return Code (A) を見れば、変更が LACSLink 処理に起因す
るかどうかが分かります
認定
AddressType
S
データベース内の街路 (S) タイプの住所レコードに一致
Mailability
5
郵便物は正しい住所に確実に配達されます
LACSLink Indicator
Y
LACS レコードと一致。新しい住所が供給可能
LACSLink Return Code
A
LACS レコードと一致。新しい住所が供給可能
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
PostalCodeLvl1
0
8
1
追加
Locality
6
F
1
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
StreetLevel1
4
7
1
修正
HNO
4
7
1
修正
DeliveryService
0
0
0
空白
Building
0
0
0
空白
SubBuilding
0
0
0
空白
注意:この住所は、Batch モードで処理すれば、完全一致になります。非ゼロの EIS コードは、全て 6 となり
ます。ZIP4 (EIS/ERS 0/8) を追加したため、プロセス ステータスは V4 ではなく、完全一致の C4 となります。
ProcessStatus
C4
ModeUsed
住所を修正
Batch
AddressType
R
データベース内の農村 (R) タイプの住所レコードに一致
Mailability
5
郵便物は正しい住所に確実に配達されます
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
39
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
PostalCodeLvl1
0
8
1
追加
Locality
6
F
1
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
Street
6
F
1
完全一致
HNO
6
F
1
完全一致
DeliveryService
0
0
0
空白
Building
0
0
0
空白
SubBuilding
0
0
0
空白
街路の別名 – OFFICIAL
街路の名前は、USPS によって変更されたり、地元の人に別の名前で呼ばれたりすることがあります。この
ような非公式の名前を、街路の別名と呼びます。パラメータは Alias Street で、認定モードで使用します。
オプション値には「OFFICIAL」と「PRESERVE」があります。値を OFFICIAL にすると、入力された別名が
USPS によって規定された公式の名前に変換されます。
街路の名前が入力値と異なるのは、デー
タベース内に別名レコードが見つかった
ためです。
入力
出力
407 W BRONSON HWY
KISSIMMEE FL 34741
USA
407 W VINE ST
KISSIMMEE FL 34741-4154
USA
ProcessStatus
C4
ModeUsed
修正済み。関連性のある要素は全て確認済みです
認定
AddressType
S
データベース内の街路 (S) タイプの住所レコードに一致
Mailability
5
郵便物は正しい住所に確実に配達されます
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality
6
F
1
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
StreetLevel1
4
D
1
これは、街路の名前が変更されたことを示します。
「D」は、街路の別名レコードとの照合が行われた
ため、出力の中の街路の名前が入力とは異なる可能
性があることを意味します
HNO
6
F
1
完全一致
DeliveryService
0
0
0
空白
Building
0
0
0
空白
SubBuilding
0
0
0
空白
注意:Alias Street データは認定モードでしか使用できないため、この住所をBatch モードで処理すると、
プロセス ステータスは I2 (「データは修正不可能」) になります。
40
入力
出力
407 W BRONSON HWY
KISSIMMEE FL 34741
USA
407 W BRONSON HWY
KISSIMMEE FL 34741
USA
ProcessStatus
I2
データは修正不可能。ただし、配達できる可能性は多少あり
ModeUsed
Batch
AddressType
U
未定義。データベースのレコードと不一致
Mailability
0
無益
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
0
0
完全一致
Locality
6
0
0
完全一致
Province
6
0
0
完全一致
StreetLevel1
3
0
0
間違っています
HNO
2
0
0
未確認
DeliveryService
0
0
0
空白
Building
0
0
0
空白
SubBuilding
0
0
0
空白
街路の別名 – PRESERVE
Alias Street のオプション値を PRESERVE にすると、入力された別名がそのまま使用されます。ただし、修正
済みの別名が入力された場合は、USPS による公式の名前に変換されます。
Alias Street のオプション値が PRESERVE であ
るため、街路の名前は変更されません。
入力
出力
407 W BRONSON HWY
KISSIMMEE FL 34741
USA
407 W BRONSON HWY
KISSIMMEE FL 34741-4154
USA
ProcessStatus
C4
修正済み。関連性のある要素は全て確認済みです
ModeUsed
認定
AddressType
S
データベース内の街路 (S) タイプの住所レコードに一致
Mailability
5
郵便物は正しい住所に確実に配達されます
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality
6
F
1
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
StreetLevel1
6
F
1
完全一致
HNO
6
F
1
完全一致
DeliveryService
0
0
0
空白
Building
0
0
0
空白
SubBuilding
0
0
0
空白
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
41
街路の別名 – 修正された街路の名前
次の例では、街路の別名が修正されています。認定モードの場合、Alias Street のオプション値が出力に影
響しません。
街路の名前が入力値と異なるのは、データベース
内に別名レコードが見つかったためです。Alias
Street のオプション値が OFFICIAL と PRESERVE
のどちらでも、結果は同じです。
入力
出力
6420 TANTALUS DR
MALIBU CA 90265
USA
6420 SYCAMORE MEADOWS DR
MALIBU CA 90265-4441
USA
ProcessStatus
C4
ModeUsed
修正済み。関連性のある要素は全て確認済みです
認定
AddressType
S
データベース内の街路 (S) タイプの住所レコードに一致
Mailability
5
郵便物は正しい住所に確実に配達されます
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
Locality
6
F
1
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
StreetLevel1
4
D
1
これは、街路の名前が変更されたことを示します。
「D」は、街路の別名レコードとの照合が行われた
ため、出力の中の街路の名前が入力とは異なる可能
性があることを意味します
HNO
6
F
1
完全一致
DeliveryService
0
0
0
空白
Building
0
0
0
空白
SubBuilding
0
0
0
空白
USPS がサポートしている集配ポイントの処理
USPS は、住所の冒頭、または末尾の街路やサブビルディングの後に「メールストップ」と呼ばれる集配
ポイントを追加することを許可しています。メールストップの、USPS による公式な呼称は「STOP」で
す。アドレス検証エンジンは、メールストップを表すインジケータを USPS データベースに照合する際、
「STOP」に標準化します。一致するものがない場合、入力内のインジケータは、そのまま使用されるか、
標準化されます。つまり、SubBuilding1 に APT/SUITE 情報があるかどうかに応じて、SubBuilding1 または
SubBuilding2 に STOP データが挿入されます。
次の例では、USPS が住所を識別し、サブビルディングに配達します。住所タイプは H (高層ビル) で、標準
化後のサブビルディング記述子は STOP です。サブビルディングのステータスを見ると、標準化されたこと
が分かります (EIS/ERS 6/E)。
入力に含まれ、識別されるメールストップには様々な種類があります。例えば、MAILSTOP、MAIL STOP、
STOP、MS、M/S、M\S、MAILDROP、MAIL DROP、DROP、MD、M/D、M\D です。
42
MAILSTOP は、USPS のデータ標準に
従って STOP に標準化されます。
郵便番号に 4 桁追加
入力
出力
6525 BOONE RD MAILSTOP 1
YODER CO 80864
USA
6525 BOONE RD STOP 1
YODER CO 80864-9764
USA
ProcessStatus
C4
ModeUsed
修正済み。関連性のある要素は全て確認済みです
認定
AddressType
H
データベースに、住所タイプが高層ビル (H) の一致する住所
レコードがあります
Mailability
5
郵便物は正しい住所に確実に配達されます
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
PostalCodeLvl1
0
8
1
追加
Locality
6
F
1
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
Street
6
F
1
完全一致
HNO
6
F
1
完全一致
Building
0
0
0
空白
SubBuilding
6
E
1
標準化済み
USPS がサポートしていない集配ポイントの処理
この住所は、USPS ではなく建物内で配達が手配されるメールストップの例です。このメールストップの
データは、ユーザーが入力したものであり、USPS によって識別されるインジケータではないため、検証はで
きませんが、サブビルディングの中に残されます。サブビルディングが 2 つ入力された場合、メールストップ
データは、常に SubBuilding2 として出力されます。
MAILSTOP インジケータは
SubBuilding フィールドに残ります。
郵便番号に 4 桁追加
入力
出力
425 LAKE ST STE B MAILSTOP 136
ANTIOCH IL 60002
USA
425 LAKE ST STE B MAILSTOP 136
ANTIOCH IL 60002-1464
USA
ProcessStatus
C4
ModeUsed
修正済み。関連性のある要素は全て確認済みです
認定
AddressType
H
データベースに、住所タイプが高層ビル (H) の一致する住所
レコードがあります
Mailability
5
郵便物は正しい住所に確実に配達されます
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
43
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
PostalCodeLvl1
0
8
1
追加
Locality
6
F
1
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
Street
6
F
1
完全一致
HNO
6
F
1
完全一致
DeliveryService
0
0
0
空白
Building
0
0
0
空白
SubBuildingLvl0
6
F
1
完全一致
SubBuildingLvl1
3
3
1
無効な入力
残余データ – SuiteLink レコード
入力に含まれていながら、Parsingまたは割当の際に識別ができなかったデータは、残余データとして保存
されます。残余データは、SuiteLink レコードである可能性がない限り、戻される DAL や FAL の中には含ま
れません。SuiteLink は、USPS が提供するデータ製品です。この製品を利用すると、入力された会社名に基
づくデフォルトの高層ビルの割当に、二次的データを追加することができます。SuiteLink レコードは、不完
全な住所の修正に役立ちます。
次の例では、入力レコードに対して SuiteLink レコードが見つかったため、残余データが FAL に含めた形で
戻されます。
この高層ビルタイプの住所に対して
SuiteLink レコードが見つかったため、
残余データが出力に含まれます。
入力
出力
BROOKS HOUSE
62 HIGH ST BACK DOOR
BRATTLEBORO VT 05301
BROOKS HOUSE
BACK DOOR
62 HIGH ST
BRATTLEBORO VT 05301-6893
ProcessStatus
C4
修正済み。関連性のある要素は全て確認済みです
ModeUsed
44
郵便番号に 4 桁追加
認定
AddressType
H
データベースに、住所タイプが高層ビル (H) の一致する住所
レコードがあります
Mailability
5
郵便物は正しい住所に確実に配達されます
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
PostalCodeLvl1
0
8
1
追加
Locality
6
F
1
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
Street
4
7
1
修正
HNO
6
F
1
完全一致
DeliveryService
0
0
0
空白
Building
0
0
0
空白
SubBuildingLvl0
0
0
0
空白
Organization
2
4
0
参考データがないため、変更なし
残余データ – Batch モード
Batch モードでは、入力に含まれていながら、Parsingまたは割当の際に識別ができなかったデータは、残
余データとして保存されます。残余データは、戻される DAL や FAL の中には含まれず、残余フィールドに
含まれます。
残余データは出力
に含まれません。
郵便番号に 4 桁追加
入力
出力
BROOKS HOUSE
62 HIGH ST BACK DOOR
BRATTLEBORO VT 05301
BROOKS HOUSE
62 HIGH ST
BRATTLEBORO VT 05301-6893
ProcessStatus
C4
ModeUsed
修正済み。関連性のある要素は全て確認済みです
Batch
AddressType
H
データベースに、住所タイプが高層ビル (H) の一致する住所
レコードがあります
Mailability
5
郵便物は正しい住所に確実に配達されます
フィールド
EIS
ERS
レリバンス
説明
PostalCode
6
F
1
完全一致
PostalCodeLvl1
0
8
1
追加
Locality
6
F
1
完全一致
Province
6
F
1
完全一致
Street
4
7
1
修正
HNO
6
F
1
完全一致
DeliveryService
0
0
0
空白
Building
0
0
0
空白
SubBuildingLvl0
0
0
0
空白
Organization
2
4
0
変更なし
アドレス検証: 住所データの品質結果を解釈・分析するためのベスト プラクティス
45
〒 162-0845 東京都新宿区市谷本村町 1-1 住友市ヶ谷ビル 13 階 電話: 03-5229-7211 (代表) FAX: 03-5229-7623
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