2015/10/1 (硬化)コンクリートの重要な性質 コンクリートの主な力学的性質 コンクリート構造物の設計や解析の上で、最も重要 ・ ・ ・ ・ コンクリート強度試験 強度 ヤング係数、ポアソン比 靱性、延性、展性、もろさ クリープ、収縮などの時間依存の変形特性 強度の種類 ・圧縮強度 ・引張強度 ・曲げ強度 ・せん断強度 ・支圧強度 ・付着強度 ・疲労強度 ここでは、 1) 圧縮強度 2) 引張強度 3) 曲げ強度 を行う 圧縮強度試験 引張強度試験 圧縮応力: P [ N / mm 2 ] 圧縮強度: h=200mm d=100mm P P A d2 /4 通常、コンクリートの引張強度は、割裂引張試験 により評価される。 P f c [ N / mm 2 ] max d2 /4 縦ひずみ、横ひずみ: 鉛直方向および水平方向にひずみゲージ を貼付して測定する 応力-ひずみ関係から、 ヤング係数、ポアソン比も計測する 出典:国枝稔ほか,コンクリートを学ぶ―施工編―,理工図書 1 2015/10/1 引張強度試験 曲げ強度試験 圧縮強度の1/5~1/8、引張強度のおよそ 1.5 ~ 1. 8倍である。 通常、コンクリートの引張強度は、割裂引張試験 により評価される。 曲げ強度は断面に生じた引張縁応力の 最大値を表すため,材料が線形弾性体 であれば原理的には引張強度と同じ値に なるはずである。 曲げ強度が引張強度より大きくなるのは, 曲げ破壊時において、引張側のコンク リートに引張軟化が生じるためである。 出典:国枝稔ほか,コンクリートを学ぶ―施工編―,理工図書 コンクリートの(一軸)圧縮破壊 出典:国枝稔ほか,コンクリートを学ぶ―施工編―,理工図書 圧縮強度に影響を及ぼす要因 ・供試体寸法・形状 円柱供試体の高さhと直径dとの比 h/dが大きくなると強度は小さくなる 出典:P.Kumar Mehta et. al. 田澤榮一ほか訳, コンクリート工学―微視構造と材料特性,技報堂出版,p52 ・端面摩擦の影響 出典:P.Kumar Mehta et. al. 田澤榮一ほか訳, コンクリート工学―微視構造と材料特性,技報堂出版,p52 出典:国枝稔ほか,コンクリートを学ぶ―施工編―,理工図書 出典:三橋,六郷,国枝,コンクリートのひび割れの破壊の力学,技報堂出版 2 2015/10/1 圧縮強度に影響を及ぼす要因 ・載荷速度 載荷速度が速くなるにつれて、強度は大きくなる JIS A 1108では毎秒0.2~0.3N/mm2 3
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