“最強の検索システム”の構築に取り組んだKDDI 精度の高さと運用の

コンセプトベース
導入事例
KDDI株式会社
“最強の検索システム”の構築に取り組んだKDDI
精度の高さと運用の容易さからCBESを採用
国内大手通信事業者のKDDIでは、250カ所以上の全拠点で利用する、社内情報共有基盤の整備を進
めてきた。それらの情報を横断的に検索するシステムとして、同社はジャストシステムの「ConceptBase
Enterprise Search」
( 以下、CBES)
を採用。5,000万以上の社内ドキュメントや、社員情報などを即座
に探し出せる検索システムを構築した。
USERPROFILE
KDDI株式会社
本
社
東京都千代田区飯田橋3-10-10
設
立
1984年6月
資 本 金
1,418億5,100万円
(2011年3月31日現在)
従 業 員
1万8,418名
(連結・2011年3月31日現在)
事業内容
電気通信事業
(移動通信事業、固定通信事業)
導入の背景
採用の 理由
導入の 成果
システム個別の検索に限界
“最強の検索システム”を導入
高精度で検索できたCBES
運用面でも高い評価
業務生産性が大きく向上
コスト圧縮にもつながる
KDDIの情報システム本部では、
グル
構築にあたり、
国内外の各種検索シス
一つの画面で横断的に検索し、必要
ープ会社・協力会社の社員を含め約
テムを取り寄せ、実際のデータを利用
な情報が取得できるCBESの導入に
3万人が利用する情報共有基盤の
して評価・検証を実施した。
その中で、
より、
システム単位で個別に検索しな
整備を2010年度から進めている。
そ
7,500以上の共有フォルダに保存され
ければならなかった従来に比べて、業
の中でファイルサーバー、
ポータル、
ている5,000万以上に及ぶ膨大なファ
務の生産性は大きく向上した。特に、
SNSなどシステム単位で行なってい
イルから、
目的の文書を高精度で探し
日本語文章の検索精度は飛躍的に改
た検索に着目した情報システム本部
出せる検索システムが、
ジャストシス
善。それに伴い、ユーザーの検索件数
は「最強の検索システムの構築」
と
テムのCBESだった。検索精度などの
は約2倍に増え、便利になったという
いう目標の下、全情報をまたいだ検
機能に加え、
共有フォルダの自動検出
声が寄せられている。システムリリー
索システムの導入に取り組んだ。
機能等により運用の手間がかからない
ス後の運用作業もほとんど発生せず、
点も高く評価し、
導入を決定した。
結果的にコストの圧縮につながった。
コンセプトベース
導入事例
KDDI株式会社
■ システム構成
索ポータルを用意し、
2012年1月にリリー
スしている。なお、検
ポータル
サーバー
索ポータルはキヤノン
ファイル
インデックス
Web
インデックス
マーケティングジャパ
ン
(株)
がシステム構
・ファイルサーバー検索
・社内ポータル検索
・SNS
(SharePoint2010)検索
・社員情報検索
SPS
インデックス
アドレス帳
インデックス
バックアップ
NAS
社内文書検索サーバー
CBESサーバー
クラウド環境も含めた検索環境を整備
築を担っている。
KDDIが構築した
統合検索画面
検索システムの最大
の特徴は、検索対象に設定されているサーバーの中から、
ユーザーにア
クセス権限のある共有フォルダのみを集めて自動表示する仕組みだ。
サーバー名を指定すれば自動的に共有フォルダが検索対象に設定さ
れる工夫が取り入れられたため、運用中に共有フォルダが増減しても自
携帯電話の「au」
ブランドをはじめ、個人・法人向けの通信事業を幅
動的に追従できる。操作性は、ユーザーが戸惑わないようにインター
広く展開する国内大手通信事業者のKDDI株式会社。同社では、
ネット検索サイトに似せている。
2010年度からファイルサーバー、社内ポータル、SNS(SharePoint
「検索によって、
いわゆる機密情報にあたるものが表示されても困りま
Server)
などを組みあわせた情報共有基盤を整備している。国内外
す。その点CBESは、
アクセス権限がフォルダ単位で割り当てられるの
250以上の全拠点で利用する基盤には、大きな課題があった。
それは、
で、非常に良い仕組みだと思います」
(情報システム本部 山田 征氏)
すべてのシステムを横断的に検索する仕組みが用意されていなかった
「現在は直近2年の文書を検索対象にしています。検索対象を絞る
ことだ。
ことでコストが圧縮され、検索精度も向上します。そうした工夫も取り入
「情報共有を推進するためにリリースしたシステムには、検索が非常
れています」
(情報システム本部 丸山友幸氏)
に使いづらいという課題がありました。
というのも、当初検索機能が各シ
今後は検索ログの分析を行い、
システムの利用状況や社内トレンド
ステムに分散されていたため、
目的の文書に到達するのが難しかったわ
の把握などに活用したいと考えているという。
けです。
また精度に関しても、
ばらつきがありました。
これに対して、経営
USER'S VOICE
陣から検索システムを早期に整備するように指示があり、情報システム
本部でも解決すべき課題として認識していましたので、
すべての情報共
「整理の限界」を越える
有基盤を検索できるシステム構築に着手しました」
(情報システム本部
ドキュメント・データの整理は必要ですが、一定の限界
黒沢幸雄氏)
も存在するのが正直なところです。検索力を飛躍的に
情報システム本部では2011年7月に、国内外の主要な検索システ
ム製品を取り寄せ、実データを使った検証環境を用意して評価を実施
した。約1カ月にわたる評価・検証によって選定したのが、
ジャストシステ
ムのCBESだった。
「情報共有基盤のサーバーは全国各地に30以上分散し、一部は
KDDIが構築しているクラウド上にもあります。
これらのサーバーを問題
なく検索することができるとともに、他の製品では検索できないものでも
高めたCBESによって業務全体のスピードアップを実
現できると考えています。
KDDI株式会社 情報システム本部 共通業務システム部
OA・ネットワークグループリーダー 山田
征氏
カスタマイズを製品仕様に反映する姿勢に好感
今回、当初製品にない機能を追加してもらいましたが、
2010年2月現在 xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
それらを個別対応とせず、製品の追加機能として取り
組んでいるジャストシステムの姿勢を評価しています。
見つけ出せる日本語の精度、
さらに各ユーザーのアクセス権があるもの
のみを検索対象にできるなど、総合的に見てNo.1の評価を得たのが、
CBESでした」
(黒沢氏)
KDDI株式会社 情報システム本部 共通業務システム部
OA・ネットワークグループ
黒沢 幸雄 氏
検索機能の強化に期待
独自のカスタマイズも含め、わずか1カ月半で運用開始
2011年8月中旬にCBESの導入を決定したKDDIでは、2段階に
検索精度の高さに満足しています。今後は、SNSなど
の検索対象範囲の拡大とさらなる検索速度の向上を
期待しています。
フェーズ分けをして検索システムを構築した。
フェーズ1では、
ファイルサー
バーとポータルサイトを検索できる仕組みを用意し、2011年10月にリリー
KDDI株式会社 情報システム本部 共通業務システム部
OA・ネットワークグループ
丸山 友幸 氏
ス。
フェーズ2では、SNSと社員情報(アドレス帳)
を検索対象に加えた検
※記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。
徳島本社 771-0189 徳島市川内町ブレインズパーク
東京支社 163-6017 新宿区西新宿6-8-1住友不動産新宿オークタワー
製品についての詳しい情報や最新情報は
http://just-enterprise.com/
ご購入のご相談を下記にて承っております。
●法人専用インフォメーションセンター TEL:03-5324-7655
2012年4月現在 CBES-CASE-KD-FL01