海外大学院 留学説明会 方 弘毅 [email protected] 講演の目的 • この講演の目的は • 手放しに留学を薦めることではありません。 • 海外の博士課程への進学について、正しい情報を与え、成功への手助けをする。 • どの道を選ぶかどうかはあなた次第。 自己紹介 • 2009/3: 東京大学工学部航空宇宙工学科卒業 • MIT修士課程出願:waitlist(補欠)まで残ったがfunding不足が原因で不合格 ⇒ 奨学金の重要性 • 2011/3: 東京大学工学系研究科航空宇宙工学専攻 修士取得 • 2010/9 - 2011/3: ドイツEADS-Astrium社(現Airbus Defense and Space社)インターン • MIT博士課程出願:船井奨学金を得て合格 • 2015/6: MIT航空宇宙工学専攻 Ph.D.取得 • 2015/9 - 2015/12: Visiting Researcher @ NASA JPL • 2016/1 - : Assistant Professor @ University of Illinois Urbana-Champaign (UIUC) 研究内容 • 小型衛星 • 惑星探査機 • 有人宇宙開発 • ネットワーク理論 • 最適化 • 制御理論 Image Credit: ISSL, ESA, NASA Massachusetts Institute of Technology (MIT) • 東海岸の私立総合大学 • 所在地:ボストン近郊のCambridge • 都心から遠くない生活しやすい街 • 理工学系全般で全米TOP • 2015年度航空宇宙で全米1位 • チャールズ川から見える街並みは絶景 Image Credit: MIT, Harvard, Michael Fenichel University of Illinois Urbana-Champaign (UIUC) • 中西部の州立総合大学 • 所在地:シカゴ郊外のChampaign • 都会の喧騒から離れた穏やかな大学街 • 工学系全般で全米TOP5~10の常連校 • 2015年度航空宇宙で全米7位 • 特に計算機分野が強い • 「2001年宇宙の旅」の人工知能HALの産みの地 Image Credit: UIUC 留学のホント/ウソ • アメリカの博士課程は学費免除+給料が当たり前? • アメリカの博士課程は日本より長い? • アメリカの就職は難しい? アメリカの(工学系)大学院のシステム • アメリカの多くの大学のPhD課程は、学費免除+給料がもらえる!? スポンサー(産・官・軍) 研究費 Tenure審査 Prof./Assoc. Prof./Assist. Prof. (研究室主宰者) 学費・生活費 Qualifying Examなど アプリケーション・研究成果 研究成果・労働 大学院生・ポスドク・研究員 Image Credit: Masahiro Ono 日米のアカデミアの違い • 日本 教授 • 教授、准教授のみが研究室の主宰者(PI) • ひとつの研究室に、教授>准教授>講師>助教・助手 • 助教は博士の指導教員になる権限がない • アメリカ • Assistant Professor以上は研究面では対等に独立 • Assistant Professor以上は独立の研究室の主宰者(PI)で、 助教・助手 日本 博士の指導教員になる権限を有する Prof. *) もちろんどちらにも例外はある、最近の日本はアメリカ寄りに? 研究室主宰者 (PI) 准教授・講 師 Assoc. Prof. アメリカ Assist. Prof. 研究室主宰者 (PI) 留学のホント/ウソ • アメリカの博士課程は学費免除+給料が当たり前? • アメリカの博士課程は日本より長い? • アメリカの就職は難しい? 卒業までの流れ(アメリカの博士課程) 研究中心 授業中心 入学 1~2年目 Qualifying Exam 3~4年目 Proposal Defense (General Exam) 4~7年目 Final Thesis Defense 博士課程修了! • 学部卒だと5~7年、修士卒だと4~6年 • 学部卒でも入れる? • MIT航空宇宙では修士号が必要(日本と同じ)だけど、理学系や経済系は学部卒でも入れる • Qualifying Exam: Ph.D. StudentからPh.D. Candidateへ • 合格率30%の専攻も100%近い専攻も • 2回挑戦して不合格なら博士課程退学(修士号は取れる) 留学のホント/ウソ • アメリカの博士課程は学費免除+給料が当たり前? • アメリカの博士課程は日本より長い? • 博士取得後アメリカの就職は難しい? 就職活動 • 日本 vs. アメリカ (vs. その他) • ポテンシャル採用 vs. 即戦力採用 • 日本で就職するには? • ボストンキャリアフォーラム • 日本の大学との連絡を絶やさない、学会に顔を出す • アメリカで就職するには? • ビザの問題などでアメリカ人より不利 • アメリカ人を上回る「売り」を持つ 就職活動 in アメリカ(企業) • 留学生は直接アプライしてもほぼ落ちる。ではどうすれば? • インターン • 大学のキャリアフェア • 研究室の先輩や知り合い経由 • 採用プロセス • 書類=>電話面接=>現地面接 • IT系は基本的にほぼプログラミングの面接 • ビザ問題 就職活動 in アメリカ(アカデミア) • 博士取得=>(ポスドク)=>Assistant Professor • ポスドク採用 • ほぼコネ or Fellowshipなど(e.g. 海外学振) • Assistant Professor採用 • 書類=>電話面接=>現地面接(丸2日間、約20人の教員と1対1面接、セミナー発表…) • 倍率は数十~数百倍、分野の合致など運の要素が大きい • Researchはもちろん、TAなどのTeaching経験も重要 • 個人的感覚として、コネはあまり意味ない アメリカの博士課程進学の意義 • 異国の地で仲間と切磋琢磨 • 「お客様」ではない • 同世代の最先端が見える範囲に • 今後のライバル • 多様性 • 単純に刺激的で楽しい • 自分が変人(?)でも安心できる Image Credit: MIT Aero/Astro さいごに • • • • 目標を見据える さまざまな関門に備える マイノリティとして生きることを楽しむ 留学体験記を過信しない MITもいいけど、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(UIUC)もよろしく!J
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