札幌市立日章中学校 学校便り 第367号 平成 27 年 1 月 26 日 「人は何故、学ぶのか」 校長 原 努 時は幕末。場所は長州藩の藩校である萩明倫館。 吉田寅次郎(松陰)が声高らかに語り始める。 「皆に問いたい。人は何故、学ぶのか。私はこう考えます。学ぶのは知識を得るためでも、職を得る ためでも、出世のためでもない。人にものを教えるためでも、人から尊敬されるためでもない。己(お のれ)のためじゃ!己を磨くために人は学ぶんじゃ!!」 寅次郎の言葉に小田村伊之助が応える。 「人は何故、学ぶのか。お役につくためでも、与えられた役割を果たすためでもない。かりそめの安 泰に満足し、身の程をわきまえ、この無知で世間知らずで、何の役にも立たぬ己のまま、生きるなど ご免です。人は何故、学ぶのか。この世の中のために、己がすべきことを知るために学ぶのです!」 今年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」のワンシーンです。黒船来航を3年後に控えた「滾った(たぎ った)時代」の言葉とはいえ、何の迷いも衒い(てらい)もない、若者らしい一途な純粋さに私は爽 やかな感動を覚えました。 実はつい先日、「学び」をテーマとする講演会に参加して来ました。そこで講師の先生が次のような 話をされました。 「身近に一緒に学んでくれる友達がいて、親切に導いてくれる先生がいて、ぜひあの人のようにな りたいという目標となる人がいて、そして何よりも自分自身で何度も考え、自分で試し、時には他人 の批判に耳を傾け自分のやり方を少しずつ変えながら、一歩一歩自分を高めていく。学んできた結果 がさらに学びたいという意欲を引き起こし、それが次なる『学び』に結びついていく・・・このよう な『学び』が今、求められています。」話を聞きながら、何故か先ほどのドラマのシーンが心に浮かび ました。 「勉め強いる」と書く「勉強」には、どうしても強制する、強制されるというイメージが付きまと います。しかし、「学ぶ」という言葉には自らの心の命ずるままに、何かを必死になって追い求めてい くという能動的な趣があります。 吉田寅次郎(松陰)と小田村伊之助は、その後幕末の動乱にその身を委ねていくことになりますが、 今の中学生たちも近い将来、変化の激しい実社会に飛び込んでいくことになるのでしょう。もちろん 幕末の志士達の生き方を単純になぞらえることはできませんが、志を高く掲げ、自らを律しながら、 一度しかない自分の人生を形作っていくことの尊さは今も昔も変わらないのではないでしょうか。 「人は何故、学ぶのか。」この問いをこれからも大切にしたいと思います。 例年通り雪の多い季節になり、何かと大変な 思いをする3学期が始まりました。3年生はい よいよ受験が始まりますし、1、2年生は1年 間のまとめの時期となります。元気に登校し、 それぞれが充実した3学期を送れますよう願っ ています。3学期始業式で代表生徒となった各 学年の皆さんのことばを、次にお届け致します。 「3学期に向けて」 生徒会長 2年3組 髙草木 颯 有意義な冬休みは過ごせたでしょうか。 今日から3学期が始まります。3学期はたっ た50日ほどしかありません。その少ない日数 で1年間のまとめをし、次年度へ繋げる努力を しなくてはならないのです。特に1、2年生は 学校を引っ張っていく側、それを支えていく側 になります。それらのことを意識しながら生活 していきましょう。 3学期に行われる生徒会行事の1つ目は、生 徒総会です。新しい風を吹かせる第一歩となる 場です。ですから今月末に行われる学級審議で 学校がもっと良くなる意見や質問を出してくだ さい。そして、「3年生を送る会」。今まで学校 の先頭に立ってくれた先輩方に感謝を伝える場 です。皆さんには卒業装飾をはじめとし、様々 なことをお願いすると思います。自分の思いを もってそれに臨んでください。 3学期も充実した日々を送りましょう。 「冬休みの思い出と3学期に向けて」 1年生代表 舛谷 大志 冬休みは、小学生の時よりも遊びに行くこと が多くなり、中学生になって出会った友達とも 遊んだりしました。大晦日は祖母の家で過ごし たり、すごく充実した冬休みになりました。 3学期は、2年生に向けて自立心をもち、1 年生で学んだことをしっかり身に付ける期間に できたらいいです。 そして3学期では1学年での成績が出ます。 なので、少しでも良くなるようにしっかり授業 を受け、自分でも家で勉強するなど工夫したい です。 その自分の努力の結果が試される学年末テス トは、今までのテストより難しいとは思います が、良い結果を残して自分が成長した姿を見せ られればなと思います。 「冬休みの反省と3学期へ向けて」 2年生代表 喜藤 千晴 私の今回の冬休みは、計画通りに過ごすこと ができませんでした。勉強をしなかったわけで はないのですが、冬休みの後半に入ってから焦 ってやり始めたり、夜遅くから手をつけ始めた りと、あまり良い勉強の仕方ではありませんで した。ですので、3学期は立てた計画通りに勉 強を進められるよう、テストでは頑張りたいと 思います。 また、来週には、スキー宿泊研修があります。 2学年にとって、これは一番大切な行事だと思 うので、事前準備をしっかりとして、内容の濃 い宿泊研修にしたいと思います。 さらに、この3学期は、2学年にとって最も 重要な学期だと私は思います。なぜなら、3学 期は3年生になるための準備の学期だからです。 今の2学年は、切り替えが遅い、マナーが悪い などの課題がまだあります。3学期では、そこ をしっかり克服したいです。そして3月には胸 を張って3年生の伝統を受け継ぎ、今度は自分 たちが伝統を作っていくのだと自覚できるよう な学年になっていたいと思います。その目標に 向かって、3学期も全力で頑張っていきます。 「卒業に向けて」 3年生代表 菅原 衣織 私は、2学期最後の英語の授業で見たマザー ・テレサの DVD が とても印象深く心に残って います。 その DVD に は飢えで苦しむ人々や学校に通 うことのできない子どもたちの姿があり、そん な人々を救うマザー・テレサの姿がありました。 そんな映像を見て私は、今自分たちがご飯を食 べたり、学校に通って勉強をしたり、友達と楽 しく過ごしたり、行事にみんなで取り組んだり しながら当たり前のように過ごしている毎日は、 全て当たり前ではなく、恵まれた環境の中で過 ごすことができているんだと改めて感じさせら れました。なので今回の冬休みは2学期にあっ たたくさんの行事で使った力を今度は勉強に注 ぐという気持ちだけでなく、勉強がしたくても できない人がいるんだということも感じながら 過ごすことができました。冬休み中は、冬期講 習もあり忙しかったですが、計画的に進めるこ とができ、無駄なく過ごすことができました。 なので、今までの中で一番充実したものになり ました。 3学期はこの後ある学年末テスト、受験、卒 業と短い学期ですが忙しいです。3年生の中学 校登校日数は残り40日です。今学期、私は勉 強も大切ですが中学校での残り少ない生活、そ してお世話になった方々への感謝の気持ちも同 じくらい大切にして過ごそうと思っています。 今まで一緒に過ごしてきた友達と別れるのは悲 しいです。ですが、私はそんな悲しみに勝るほ どのたくさんの思い出ができたら良いなと思っ ています。また、そばでいつも支えてくれた友 達、いつも見守ってくださり手助けをしてくだ さる先生方への感謝の気持ちを忘れずに、そし て勉強にも日々精進し、残りの中学校生活を笑 顔があふれるほど楽しいものにしたいです。 お知らせ お知らせ 東札幌青少年育成委員会による 雪だるまづくり 平成27年1月14日 今年も、東札幌地区青 少年育成委員会のみなさ んが、玄関前に可愛らし い雪だるまを作ってくだ さいました。 3学期、登校した時に にっこりできるように と、始業式前日に作業をしてくださっています。 スノーキャンドル2015 平成27年1月17日 今 年 で3年 目になるス ノーキャンドルですが、阪 神大震災と東日本大震 災の被災者追悼の気持 ちを込 めて制 作・点灯を 行っています。本校生徒 会 と 青 少 年 育 成 委員 会 が中心に取り組んでおり、キャンドル作りを通して 地域の絆を一層深めることができました。 吹雪の中参加し、温かい飲み物を準備してくださ るなど誠にありがとうございました。 全道ベスト4 男子バスケットボール部 新人戦・南北海道大会 3位入賞 ○予選リーグ① VS 苫小牧啓明 55-38 快勝 ② VS 余市東 82-38 快勝 ○決勝トーナメント③ VS 新川西 66-47 快勝 ④ VS 恵庭啓明 58-45 快勝 ⑤ VS 東海大四 33-69 惜敗 ⑥(3位決定戦)VS 平岡中央 42-41 快勝 ★2年 伊藤 亮輔くんが個人賞の優秀賞を受賞! 新人戦・決戦大会 全道ベスト4 ○予選リーグ⑦ VS 東海大四 36-62 惜敗 ⑧ VS 旭川愛宕 51-49 快勝 (2位通過) ○決勝トーナメント⑨ VS 札幌 40-54 惜敗 ⑩ VS 深川・妹背牛 49-51 惜敗
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