事務連絡平成 27 年 9 月 3 日会員代表者(理事長・会長)様会員構成員会社社長様 (一社)日本医薬品卸売業連合会事務局未妥結減算制度の運用改善に伴い卸として取り組むべき事項について標記につきましては、本年 6 月 10 日の中医協薬価専門部会において、卸側から、未妥結減算制度の対象医療機関等に対して「品目リスト」まで提出することは、卸に多大な負担を強いることから、その改善を要望したところです。今般、このことについて、厚生労働省保険局医療課から、事務連絡「妥結率の報告について」が発出され、次のとおり、運用改善が図られました。 ①対象医療機関等が地方厚生(支)局へ提出する「妥結率に係る報告書」の添付資料としては、「価格妥結確認書」(注)のみで差し支えないこと。 ②「品目リスト」については、地方厚生(支)局等から対象医療機関等に提出の求めがあった場合に速やかに提供すること。 ③「品目リスト」の保管については、卸売販売業者が行っても差し支えないこと。ついては、今回の運用改善に伴い、卸売販売業者は、「品目リスト」を契約時の状態で適正に保管し、対象医療機関等から要請があった場合に速やかに提供することになります。したがって、別紙１による方法により、適切に対応しなければなりませんので、趣旨をご了知いただき、関係者への周知徹底をお願いいたします。また、「価格妥結確認書」は、昨年と同様に、対象医療機関等から地方厚生(支)局へ提出されることになりますので、ご留意ください。なお、対象医療機関等への説明のために、別紙２のとおり、「平成２７年度における「未妥結減算制度」の運用改善に伴う卸の提供資料について」を作成しましたので、ご活用下さいますようお願いいたします。 (注) 価格妥結確認書 …… 厚生労働省の通知には、「契約書の写し」と書かれておりますが、契約には、期間中の取引総額や妥結総額が記載されていませんので、当連合会では、契約書に替わるものとして、「価格妥結確認書」を作成し、厚生労働省の了解を得て、同確認書を対象医療機関等へ提供しております。したがって、「契約書の写し」を「価格妥結確認書」に読み替えて下さい。別紙１「品目リスト」が適正に保管され、速やかに提供するために措置すべき事項１．「品目リスト」が契約時のものであり、その後修復ができない状態になっていること (例示) ①「品目リスト」のデータをＰＤＦに変換し、ＤＶＤに保存する方法 ②「品目リスト」のデータをディスクに保管し、管理者権限(管理者のみ更新可)をつけて変更不可にする方法２．「品目リスト」の保存期間 ③ 保険医療機関における書類その他の記録保存が 3 年間であることに鑑み、卸企業でも、少なくとも 3 年間の保存が必要。３．「品目リスト」提出までの期間 ④「速やかに提出」とは、既に保存されているデータを各企業の伝達ルートを通じて、提供依頼があってから遅くとも 1 週間程度で提出することを意味している。別紙 2 平成２７年度における「未妥結減算制度」の運用改善に伴う卸の提供資料について (一社)日本医薬品卸売業連合会〇未妥結減算制度の運用改善により、対象医療機関・保険薬局が地方厚生(支)局へ提出する「妥結に係る報告書」の添付資料として「品目リスト」は添付しなくても差し支えないことになりました。〇「品目リスト」については、地方厚生(支)局から求めがあった場合には、対象医療機関等が速やかに提出することとされました。また、「品目リスト」の保管は、卸が行っても差し支えないことになりました。〇したがいまして、地方厚生(支)局から、「品目リスト」について提出を求められた場合には、卸が速やかにご提供いたします。