消費税の軽減税率に対する要望について 平成27年10月15日 全国中小企業団体中央会 会 長 大 村 功 作 平素は、中小・小規模事業者及び中小企業組合の振興のためにご尽 力ご指導賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、与党税制協議会において、消費税の軽減税率の導入に向けた 議論が進められておりますが、下記の理由により、中小・小規模事業 者に大きな事務負担を強いるインボイス等を導入することとなる軽 減税率の導入には極めて慎重にご検討賜りますようお願い申し上げ ます。 記 1. 複数税率に伴う「インボイス方式」は、すべての事業者に対象 品目の線引きが不明確なことによる混乱、区分経理処理など大き な事務負担を強いるので、絶対に導入しないで頂きたい。 2. 区分経理処理が必要となる「請求書等保存方式」(複数税率に 係るいわゆる簡易な経理方式)は、小規模事業者に新たに請求書 の発行と保存、区分経理等の事務負担が生じることから、導入し ないで頂きたい。 3. 逆進性の対応については、低所得者に対する、所得に応じたき め細かな給付付き税額控除制度の導入をお願いしたい。 4. 中小企業の負担軽減措置である免税点や簡易課税制度は維持し て頂きたい。
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