第8回東邦大学生命倫理シンポジウム開催

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特集 東邦大 学 生 命 倫 理シンポジウム
4学部合同による
『第8回東邦大学生命倫理シンポジウム』開催
7月4日の土曜日、平成27年度の生命倫理シンポジウムが習志野キャンパス・薬学部C館で開催された。
今回のテーマは「安全な医療に向けて━多職種連携チーム医療とは━」
で、4学部の学生たちが集い、
チーム医療のあり方について活発に語り合った模様をレポートします。
▲東邦大学医療センター大森病院 消化器センター(外科)・渡邊 正志教授
▲積極的に質問する参加者
医師、
看護師、
薬剤師、
臨床検査技師
それぞれの視点から
チーム医療のあり方を再認識
その後、ブレイクをはさんで本編のシンポジウムへ。
第Ⅰ部では、東邦大学医療センター大森病院・消化器セ
ンター(外科)の渡邊正志教授による『多職種チーム医
療の実際』
、東邦大学医療センター大橋病院・看護部の松
岡千賀子氏による『院内感染防止対策の取り組み』
、
東邦
大学医療センター佐倉病院・薬剤部の佐久間清氏による
『チーム医療の中での薬剤部の取り組み』
、理学部の横田
▲理学部 横田 浩充教授
浩充教授による『臨床検査部門の取り組み-東大検査部
休憩後の第Ⅱ部では、東邦大学医療センター佐倉病
の事例紹介-』という4題の講演が行われた。
院・消化器内科の髙田伸夫講師が
『非ステロイド鎮痛剤
(NSAIDs)の長期服用中に十二指腸潰瘍出血をきたした
1例』
、東邦大学医療センター大橋病院・医療安全管理
室の増渕孝子氏と、臨床検査部の竹内ゆき子氏が
『大橋
病院の事例』と題した講演を行った。最後の演者である
ばれており、本学は共通教育を重視しています。現在、
増渕・竹内両氏の講演は、自作のシチュエーション・ビ
医療事故が多発していますが、各医療スタッフが互いの
デオドラマの公開というユニークな構成だったことから
知識・技術を共有していないことが最も大きな要因です。
イベントの終盤で、
会場はさらなる盛り上がりを見せた。
教育講演をはじめ、各講演者の話を聴講し、
『チーム医療』
5時間以上にもわたる同シンポジウムであるが、講演
の重要性を学んでください。」
ごとに毎回、聴講側から質問が飛び交い、会場内の緊張
山﨑学長の学生への語りかけの後、登壇したのは岩手
感は最後まで途切れることはなかった。この半日でチー
7月4日
(土)
、習志野キャンパス薬学部C館において
医科大学医学部の諏訪部章教授だ。演題は『多職種連携
ム医療の大切さを再確認し、学生たちはまた一歩、成長
『第8回東邦大学生命倫理シンポジウム』が開催された。
によるチーム医療の現状と今後の展開』。学生への質問・
これは東邦大学の教育理念のもと、各学部の専門性と価
クイズなども盛り込み、わかりやすく、またユーモラス
値観を共有し、より社会に貢献できる人材を育成するこ
な語り口での講演をいただいた。
チーム医療の重要性を
わかりやすく解説する
岩手医科大学医学部の
諏訪部教授
▲東邦大学医療センター大橋病院 看護部・松岡 千賀子氏
したはずだ。
とを目的として行われている4学部共通教育の一環だ。
今回のテーマは『安全な医療に向けて-多職種連携チー
ム医療とは-』。医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師
をめざす学生すべてが、手を携えて考察すべきテーマと
言える。当日は4学部と佐倉看護専門学校の学生たちが
席を埋め、会場は熱気に包まれていた。
イベントは山﨑純一学長の開会の辞でスタートした。
「本学は医・薬・理・看護学部を擁する自然科学系の総
合大学です。この4学部は “ 医療 ” という共通要素で結
2 TOHONOW 2015.September
▲岩手医科大学医学部 諏訪部 章教授
▲東邦大学医療センター佐倉病院 薬剤部・佐久間 清氏
▲東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科・髙田 伸夫講師
September.2015
TOHONOW 3