産業機械 産業機械 検査マニュアル 検査マニュアル マニュアル 産業機械は、工場や事業所において使われている機械全般を意味し、建設機械、農業機械、土木機械 工作機械等を含む。 1: 産業機械 : 産業機械の 産業機械の種類 ☆ フォークリフト リーチ ☆ クレーン単体(ロングジャッキ等) ☆ 農作業機械 (トラクター・コンバイン等) ☆ 各種アタッチメント類 スケルトンバケット カッター ☆ コンクリートカッター フォーククロー ☆ 発電機⇒大型~小型(家庭用含む) リッパー ブレーカー クラムシェルバケット ☆ 溶接機⇒大型~小型(家庭用含む) ☆ ハンドローラー ☆高所作業車 ☆ ランマー ☆ キャビン ☆ ジェットスキー ☆ コンプレッサー⇒大型~小型(家庭用含む) ☆ プレート ☆ タイヤチェンジャー ☆ボディー、各種上物 ☆ 船舶、ボート ☆ ホイールバランサー ☆ 投光機 ☆タイヤセット ☆ パワーゲート ☆ ボートトレーラー ☆ ジェットスキー ☆ アクスル ★エンジン・ミッション ☆ ゴルフカート、その他 ☆ 3輪、4輪バギー ★洗車機、スチーム機 ☆ プレハブ、コンテナ ☆ ボートトレーラー ☆ 船舶、ボート ☆ 道板 ☆ スイパー ☆ 除雪機 ☆ ユニットバス ☆ 芝刈り機 ☆ トイレ ☆ プレス盤、ボール盤等 2: 産業機械 : 産業機械の 産業機械の出品規程 産業機械の出品に関しては、以下のとおりとします。 (1) 新車時(メーカー発行)譲渡証明書または、出品店の譲渡証明書(販売証明可)の提出を必要と します。 (2) 車体No.・コーションプレート・製造No.が無いものの出品に関しては、メーカーでの証明書が必要 になる場合があります。 (3) エンジン・ミッション等を出品の目的とする場合は、単体のみでの出品とします。 (4) 産業機械を出品する際には、オイル洩れ・燃料洩れ等、危険性が無いものとします。 (5) 小型船舶を出品する場合、船舶検査期限等を明記したうえで登録に必要な譲渡書類等の提出を必要 とします 出品不可商品 (1) 家電・家具等・ワレ物・危険物・その他小物類・犯罪関与品・抵当権設定品・差し押さえ品・車体No.不鮮明 ・部品取り済み品・オイル漏れ大のもの (2) 大型発電機等で分解されているもの (3) カギを必要とするものでカギがないもの (4) E/G・T/M不良のもの(移動不能のもの)※自走可能な車両のみ出品受付 (5) 部品欠品により正常な機能を果たせないもの (6) 車体No.・コーションプレート・製造No.のいずれかの確認が取れないもの (7) 車両の一部切断による出品に際し、車体No.の打刻がそのまま残っているもの (8) 通常作動ができないもの ※このマニュアルでは、産業機械で代表される『フォークリフト』および『農業トラクター』について説明を行って行きます 3: 検査 : 検査について 検査について( について(フォークリフト) フォークリフト) フォークリフトの名称 1 6 2 7 3 8 9 4 10 11 ① マスト ② リフトチェーン ③ リフトシリンダー ④ バックレスト ⑤ フォーク ⑥ ヘッドガード ⑦ ヘッドランプ ⑧ アシストグリップ ⑨ カウンターウエイト ⑩ ドライバーシート ⑪ リアタイヤ ⑫ ステップ ⑬ ティルトシリンダー ⑭ フロントタイヤ 5 13 12 14 1 インナーマスト 2 アウターマスト 3 マストサポート 4 フォーク 5 フォークストッパ 6 バックレスト 7 フィンカバー 8 リフトローラー 9 サイドローラー 10 リフトチェーン 11 リフトシリンダー 12 ティルトシリンダー 各部位と役割について ☆フォーク ツメともいいますが、パレットなどを持ち上げて荷役するのに使用する ☆バックレスト フォークの上に載せた荷物がマストの後方に落下するのを防ぐための荷受け 枠のことです。 ☆リフトチェーン フォークを上下させるためのチェーン。 ☆マスト フォークを上下させるために必要なレールの役目をしているものです。インナ マストとアウタマストに分かれています。インナマストを上にスライドさせること により、フォークを高く持ち上げることができる。 ☆ティルトシリンダー マスト全体を傾けるための油圧シリンダー。これでフォークのツメ先の調整を行いま す。 ☆ヘッドガード 荷物の落下による運転者への危害を防ぐガード。フォークリフトの最大荷重の 2倍の強度が必要とされています。 ☆フロントタイヤ 動力を伝える駆動輪が前輪の役割。後輪よりも前輪の方が大きいのが特徴 ☆リアタイヤ 舵取りを行う。75度近くまでタイヤが切れるので、かなり小回りが利く。 点検部位とその不具合内容 ①チェーンの不具合 ②チェーンの不具合 ③ガイドベアリングの不具合 ④シリンダーのオイル漏れ ⑤クラッチの不具合 ⑥フォーク爪の亀裂 チェーンのたるみによりリフトを上下させるとガタつく(調整しろ有り) チェーンのたるみによりリフトを上下させるとガタつく(調整しろ無し) ガイドベアリングの不回転やヘタリにより、リフトを上下させる時にガタつく シリンダーのシールの劣化やシリンダーの損傷・錆により油圧オイルが漏れる 走行不能となる フォーク爪の亀裂 点検作業手順 ①外観の損傷・塗装・変形の確認 ②シリンダー、フォーク爪、タイヤの確認 ③オイル量、オイル漏れ、燃料漏れ、ベルトの張りなどの確認 ④エンジンを始動し異音、排気色、リフト上下時の不具合などの確認 バッテリー式フォークリフト バッテリー式フォークリフトの場合、必ず充電装置(本体、付属ケーブル) の有無を確認する事が必要です。 また、出品する場合には有無の申告を必ずして下さい。 特殊燃料を使用するフォークリフトを出品する場合には 燃料の残量を目安で申告して下さい。 4: 検査 : 検査について 検査について( について(トラクター) トラクター) 農業トラクターはエンジンの動力を転送するPTOと 呼ばれる機構を後部に備え、様々な農耕用途に あった作業機(アタッチメント)と取付け使用する。 作業機取付け方法 PTO軸 トラクター後部に出ているPTO軸にPTOシャフトを取付け、 トラクターの駆動を作業機に伝える。 トラクター後部写真 実際にトラクターと作業機を連結させた 部分の写真 トラクター後部、作業機取付け名称 アッパーリンク リフト ロッド 1 2 3 ロアーリンク 振れ止め チェーン チェック チェーン スイング ドローバ 作業機取付け ⇒ 三点支持装置について 乗用トラクターには作業機装着装置が装備されている。 装置には幾つかの種類があるが、最も多く用いられているタイプが三点支持装置である。 上写真を参照し、①アッパーリンクと②、③のロアーリンクで作業機を支持する。 また、作業機の昇降には②、③のロアーリンクに連結されているリフトロッドにより 行われる。 リフトロッドはリフトアームにに連結されており リフトアームが作動することにより リフトロッドが上下に作動する。 リフト ロッド リフト アーム トラクター側で作業機の昇降を行う。 作業機昇降装置に使われる自動制御装置の種類 ☆ポジションコントロール ポジションレバー(油圧レバー)の設定位置に 応じて、ロア―リンクの高さを決める。 ☆自動耕深制御装置(デプス) ロータリーの均平板が土圧により上下するのを 均平板に取付けられたセンサーまたはワイヤー により感知し耕深位置を一定に保つ装置 ローターの左右に尾輪と呼ばれる車輪を取付け 使用しているものもある。 ☆Eオート 自動耕深調節(デプス)ダイヤルで設定した 耕深位置に対して、土圧の変化やタイヤの沈下 等で変化する耕深位置をエンジンの負荷変動等 を検出して一定にする装置 自動水平制御使用 自動耕深制御使用 トラクターのブレーキについて ☆自動水平制御装置(モンロー) トラクターが傾いている時でも作業機は常に 地面に対して水平に保つ装置 乗用トラクターには通常ブレーキペダルが2つある。 (左写真参照) 右ペダル ⇒ 右後輪用ブレーキ 左ペダル ⇒ 左後輪用ブレーキ 上記の事から、乗用トラクターの後輪ブレーキは左右独立 であり農作業時おける旋回での作業効率を高める。 通常(公道)走行時には、事故防止の為、左右のペダルを 連結し使用する。 トラクターの点検について 点検項目 外観より⇒ ・オイル漏れ 機関系 ・燃料漏れ ・その他 漏れの有無を確認 エンジンを始動 機構系 足廻り関係 ・排気の状態 ・異音等の確認 ・ブレーキの確認(※ブレーキが独立している為、注意が必要) ・作業機が付いている場合は作業機の作動確認 ・PSの確認 ・その他、装備品について確認を行う ドラグリンク タイロッド ナックルアーム ナックルアーム 作業機 三点支持装置(ドローパ) ・ピンの脱落が無いかを確認 ・実際に操作を行い、作業機が規程通り自由に上下 停止できるかを確認 ・PTO軸を使用しない場合、キャップがついているか 確認 ・PTO軸を使用する場合、クラッチが確実に繋がるかを 確認 油圧レバー PTO軸キャップ PTOクラッチ タイヤ 亀裂等の 損傷が一番 発生し易く 多い部分 膨れている様に 見えるが、これは 空気圧が低い為 である。 その他 キングピン ラグ 車内装備品について確認を行う ・空調関係 ・電装関係
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