柳 学 校 だ よ り 風 ≪蘇州日本人学校教育目標≫ 未来に向かい 明るく 元気で 心豊かな子どもの育成 第122号 平成27年10月28日 【 発行者 】 蘇州日本人学校 校長 杉田康之 ~ 東アジア・大洋州地区校長研究協議会及び配偶者研修会(本校会場) ~ 世界に展開する日本人学校は本校を含めて89校あります。これを 4つの地区に分けた校長会があるのですが、そのうち、蘇州日本人学 校が所属する東アジア・大洋州校長会は、39校とほぼ半数近くの学 校を抱えています。本年度この会長を拝命しており、10月14日(水) から16日(金)までの3日間、本校で校長会及び校長配偶者会を執 り行いました。この会には、在上海日本国総領事館をはじめ、文科省、 外務省、海外子女教育振興財団、全海研などから来賓をお迎えし、校 長配偶者会も平行して行うので、総勢約80名の方が、世界各国から 蘇州日本人学校に集まりました。 本会では、中間考査実施中の中学部以外の授業も参観していただき ました。各教室で、子どもたちと先生方が懸命に切磋琢磨されている 状況を視察される中で、本校が進めている「グローバル人材育成」に 応えようと懸命に頑張っている子どもたちの姿に、感嘆の声があがっ 【本校での校長会ならびに配偶者会】 ていました。また、本年度全教室に配置した電子黒板は使うことが目的ではなく、子どもの思考力・判 断力・表現力を高めるための手段であることを説明しましたが、子どもたちが興味をもって授業に参観 する姿には、ため息交じりにずいぶんと羨ましがられました。また、総数 84 台の空気清浄機で室内環境 を守るシステムは、中国に限らず大気汚染に悩まれている東アジアの校長先生からはぜひ参考にしたい との声がたくさん聞かれました。 最終日には、中学生も含めた全校児童生徒が、本会参加者の皆様の前で本校校歌を歌ってくれました。 一心に歌う子どもたちの姿に会場は感動に包まれました。 大会が終わり、本校からそれぞれの国への帰途につかれ、いつもの日常がもどってきました。学校運 営に関する「蘇州方式」が世界の日本人学校へと広がっていく、そんな予感がしました。 ~ 本校校舎に響く、雅な調べ(プロの和楽器奏者来校) ~ 本校では「蘇州ならではの教育」を行っていますが、もちろん日本 人学校として、日本文化には十分触れさせたいと考えています。音楽 の授業では和楽器を取り扱う授業があります。しかし、国内において さえ、DVDやCD鑑賞で終わることがありますが、本校に、総勢 15 名のプロの和楽器演奏者をお迎えすることができました。箏、十七弦、 尺八、三弦、琵琶、和太鼓、鼓という楽器を実際に目にし、その音色 を聴いた子どもたちは、えも言われぬ雅な和の世界に引き込まれてい たようです。さらに、この機会に合わせて新たに箏を4面購入しま した。実際に楽器に触れる機会が増えたことにより、なんと、「さ くら さくら」を一曲完成させた子がほとんどでした。和の心をも ちながら、世界観をもつ。そんな子どもたちに育ってもらいたいも のです。 最後に、この企画の成功裏には、在上海日本国総領事館 樋口領 事のご協力がありました。心から感謝したいと思います。 【演奏に挑戦する児童生徒】
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