H27 5県技術士会島根報告

日本海・瀬戸内海・太平洋縦断技術士会 in 島根 報告
[開催日:平成 27 年 8 月 8 日(土)
、9 日(日) 場所:島根県浜田市]
題記縦断技術士会は、平成 17 年に島根・岡山・
香川の 3 県で始まり、同 23 年から高知・鳥取県
を加え、
5県技術士会が持ち回りで行っています。
本年は島根県技術士会の主催のもと島根県浜田
市で開催されました。当会は、久保会長、川邊幹
事、加藤(事務局)の3名が参加しました。
今回は、浜田市の記念事業である「広浜(こう
ひん)鉄道今福線を活かすシンポジウム」に参加
した後、翌日は幻の鉄道遺産を見学しました。
広浜鉄道は、戦前、戦後の二度、広島から浜
田に向けて鉄道が計画され、
一部建設されたもの
の、
戦争や国鉄の赤字により島根側はどちらも建
設が中止となり、一度も開通されることなく、鉄
道遺産として残ったものです。
島根県技術士会では、
研究分科会で5年に亘り
調査を行い、
今回のシンポジウムの共催もしてい
ます。
県立島根大学で開催されたシンポジウムは
満席で、
特にパネル討議の島根大学の先生や地元
自治会、島根県技術士会の方はとても熱心で、情
熱が伝わってきました。
シンポジウムの後、5県技術士会は「きんたの
里」へ移動し、地酒を飲みながらの懇親会や露天
風呂に堪能しました。
翌日は、バスで鉄道遺産を見学しましたが、戦
前の鉄がない時代を反映して、
コンクリートアー
チ橋が作られ、
その美しさと農村風景がマッチし
大変感激しました。また、分科会が命名した「お
ろち鳴き橋」では、特定の場所だけかなり下方に
ある川のせせらぎの音がアーチに反射してすぐ
近くに聞こえる不思議な体験をしました。
地元の方の、日頃の草刈や、トイレ休憩時の公
民館での出迎え、スイカの差し入れ(サプライズ
です)
など、
暖かいお接待も思い出となりました。
最後になりますが、
島根県技術士会の皆様には
大変お世話になりました。有難うございました。
(文責:事務局 加藤)
鉄道遺産視察状況写真
1. 情報交換会(於きんたの里)
5.橋脚群(橋脚3基、橋台2基)
2.下府駅(しもこう、幻の3番線、今福線起点)
6.今福第一トンネル(橋脚群を見る)
3.橋梁跡(最近撤去)
7.線路敷とサイフォン
4.線路敷を走る
8.5連アーチ橋の上の県道
(水路が線路敷の下を潜る)
(アーチ橋沿いにクラックあり)
9.5連アーチ橋 遠景
13.同左 周辺
10.同上 近景(左側は県道の擁壁)
14.今福第三トンネル
11.同上 自治会の案内板
15.4連アーチ橋
12.同上 アーチ部
(下部は当時の型枠材)
(圃場整備済み)
16.同上 集合写真
(手前左側は法面補修済み)
17.4連アーチ橋集合写真
(香川県技術士会メンバー)
21.おろち鳴き橋 近景
18.1連アーチ橋
22.同上 (おろち鳴き声のポイント)
19.おろち鳴き橋 遠景
23.同上と下府川
20.同上 近景
24.同上周辺(下府川)
25.おろち鳴き橋の案内板
29.佐野4連アーチ橋 集合写真
26.今福線マップの案内板(新しい)
30.同上(香川県技術士会メンバー)
27.門扉(今回のために新設)
31.下長屋トンネル 集合写真
28.佐野4連アーチ橋
32.同上 坑口(冷気が涼しい)
広浜鉄道今福線位置図