川から学び、水と親しむ。

会社案内
川から学び、水と親しむ。
Learn from Rivers and Be Friends with Water.
ごあいさつ
MESSAGE
いま、世界各国では地球温暖化や異常気象の影 響による
水質源の枯渇や洪水被害といった問題が生じている一方、我が国においても、
近年は局地的な集中豪雨や台風による洪水、土砂崩 壊などの自然 災 害が
増加する傾向にあり、
これらの重要課題については
早急な対応が求められています。
元来我が国は、気象特性、国土の地形的特徴や河川形 態により
自然災害が慢性的に生じる環境にあり、
近年の地震災害、火山や台風による土砂災害および
水 災 害 等 の 多 発とも相まって、国 民 の 防 災 意 識 は 年々高まりつつあります。
当社は創業以来、河川の水位観測機器に始まり、
今日まで多様化する世の中のニーズに応え新しい各 種センサー、
システム等の開発、製造に携わり、常に現場の第一線で災 害 時における
国 民の安 心・安 全の確 保に努めてまいりました。
これ からも創 業の精 神を継 承しつつ、総 合 防 災 対 策 専 門メーカーとして、
常に独自の技術で社会に貢献する企業でありたいと考えております。
何 卒、今 後とも一 層のご支 援、
ご指 導を賜りますようお 願い申し上 げます。
代表取締役社長
自然と共存するシステムを提案していきます。
弊社は昭和40年3月の設立より、
一貫して
“水を測る”
を企業テーマとし、
水位測定装置をはじめとする
『水』
に関わる観測機器の研究開発を主軸に、製品の販売、直営によるアフターサービスに取り組んできました。
設立当初、
当時はまだアナログ方式が主流であった水位観測機器に着目し、顧客の皆様のニーズを取り入れた
独自の
『デジタル水位測定装置』
を開発、
特許も取得して全国に販売を開始する運びとなりました。
以来、
「川から学び、
水と親しむ」
をモットーに、
水に関連した各種観測機器の研究開発を続け、独自のノウハウを活かしながら
実際の観測ポイントに適した機器設置方法や観測システムを構築・提案し、
ご提供することで、
常に製品の質および精度の向上を図り、皆様の信頼を得て参りました。
さらに私どもは、
河川
(水位・流量の把握)
分野にとどまらず、皆様のニーズに応えながら、
砂防(火山・土石流等の土砂災害の監視・発生検知)
といった多岐にわたる分野への進出を果たしております。
現在拓和は、
安心・安全な社会の発展に貢献することを使命として、
これまでに培った技術力を結集させ、
総合防災システムの構築に取り組んでいます。
私たちは今後も末永く、
豊かで快適な社会の形成に寄与し続ける所存です。
水位計
(デジタル式、
水晶式、
光水晶式、
超音波式、
電波式)
・超音波式流速計・流向計・量水板・浮子
開度計(デジタル式、水晶式)
各種シンクロ発信機・受信機
河 川
道 路
光波式積雪計・
路面状態検知装置(電波式)
水 門
砂 防
ワイヤーセンサー・振動センサー・斜面崩壊検知センサー・
地震震度計・雨量計(転倒ます)
・河床低下計測センサー・
投下型水位観測ブイ
水を測る
(河川)
水を制する
(水門)
山を守る
(砂防)
雪に克つ
(道路)
私たちの生活に欠かすことのできない
「水」
を有 効 に 利 活 用 するために、
その 提 供 源である河 川 において、
治水・利水両面のニーズに対応した
各種センサーを開発しています。
河川管理上、重要な役割を担うダム
などにおいて、関連設備の適正な操作
制御を支援するため、水位とゲート開度の
計測制御技術に長年取り組み、豊富な
経験と実績を積み重ねてきました。
長年の実績で得たノウハウを基に、
砂防ダムなどの災害防止策とあわせて、
火山活動の監視、土石流等の発生を
検知し、
いち早く伝達するシステムの
開発に取り組んでいます。
豪雪地帯、
雪国において冬期の経済
活動が快適かつ安全に営めるよう、
雪や冬期路面に関する防災システム
の構築に取り組んでいます。
広がる 可能性
総合力
Extensive Potential - Takuwa's Total Power
河 川の整 備 計 画や
管理などの公共事業を
適正に実施するための
基礎資料ならびに防災
活動の目安となる水文
観測データを測定する
企画からメンテナンスまで・・・
拓和の総合力は
あらゆるニーズに対応します。
拓和の各種製品は、企画から開発、製造、販売、
メンテナンスに至るまで、
すべて一括して自社で行っています。
拓和では、多様なニーズに応えるため、必要な人員の育成および
体制等を整備しながら、
製品づくりに取り組んでいます。
ひとりひとりの考えを活かすために
社員の考え方、
自由で柔軟な発想を尊重します。
ひとりひとりの意見を大切にし、
発言する機会を随時提供しています。
全社での活発な意見交換が、
新たな着想に
結びつき、
ひいてはお客様の要望を満足する提案に繋がります。
エキスパートが育つ社内環境
当社の製品は、
すべて現場における豊富な経験と実績の積み重ねの上に開発
されたものです。製品についての技術的な知識の習得はもとより、
お客様からの
問い合わせや多様なニーズに応え、信頼を得るためには、拓和の社員すべてが
エキスパートである必要があります。
当社では社員全員に専門分野における総合的な力が身に付くよう、社内環境の
整備、体制作りに重点を置いています。
Planning
企画
顧客のニーズや社会的動向を意識したミーティ
ングを遂次実施し、新製品に活かしています。
また、
社員全員からのアイデアを随時募集するなど、
それぞれの現場状況や要望を取り入れた製品
開発やシステム構築を行っています。
Research and Development
Marketing
研究・開発
販売
過酷な自然状況下で高信頼性および高精度を
長期間要求される観測機器の研究・開発には、
長年の経験と蓄積されたノウハウが活かされて
います。
定期的な販売戦略ミーティングに加え、新製品
および既存製品について、随時全社的な研修を
実施し、
きめの細かい販売活動を実施しています。
Designing & Manufacturing
Maintenance
設計・製造
メンテナンス(保守管理)
拓和の製品は各種部品等の加工から組み立て、
試験までを万全な設備と的確な品質管理のもとに
生産され、
フィールドに送り出されています。
全国各地に納入、設置している各観測機器等の
信頼性や精度を確保、向上させるため、全国10 ヶ所の
支店、営業所よりカバーし、
アフターサービスに万全を
期しています。
また、定期的な技術に関する研修を実務者
レベルで実施し、
サービスの強化に力を入れています。
河川
RIVER
デジタル水位測定柱 VM-10AS
観測地点に設置された測定柱の内部基板には、鉛直方向にリード
スイッチが1cm間幅で実装されています。水位の変化によりフロートが
上下すると、
フロートに内蔵された磁石
(力)
の働きによって、
水位に対応
したリードスイッチが作動します。
このデジタル信号は観測所等に設置された
水位計コーダーに入力され、
BCD信号等の各種信号を出力します。
「川から学び、
水と親しむ」
を
" L e a r n f r o m R i v e r s a n d B e F r i e n d s w i t h Wa t e r " i s O u r M o t t o .
モットーとしています
わが国の河川の特徴は、短く急な流れであることです。
急峻な流れが四季折りごとに見せる美しい風景はわが国の宝ですが、
一方でこの美しい姿を持つ川が自然に翻弄され、時には生命や財産を奪うこともあります。
わが国では毎年のように台風による洪水や、渇水による水不足が生じており、
河川と私たちは今日に至るまで痛みと安らぎを共にしてきました。
拓和の各種センサーは、
防災および治水・利水すべてのニーズに応えるべく開発されたものであり、
全国の多くの観測所等で利用されています。
07 TAKUWA CORPORATE GUIDE
特定小電力無線装置(デジタル水位計用) SLP10-VT / VR
河川内等に設置されたデジタル水位計の計測データを観測所
(局舎)
へ無線伝送するものです。
したがって、
信号ケーブルの敷設が不要で、
安定した水位観測システムを構築することができます。
水位、
流速・流量計測
Water level and current velocity and flow rate measurement
「水を測る」
センサーとして代表的なものに水位計および流速・流量計があり、
各々優れた特徴を持っています。
これらのセンサーは単体での利用のほか、
様々な用途に応じたシステムを組むことが可能です。
水位センサーには、
大別してフロート式、
水圧式、
非接触式の3種類の測定方式があり、
拓和では全ての測定方式のセンサーを開発しています。
また、
河川管理上、
基礎的で重要な情報である流速や流量を測定するセンサーもご提供しています。
水晶式水位計 QSシリーズ
水 晶 式 水 位 計は、時 計 や 通 信 機 用 の
周波数の基準となっている水晶振動子を
利用した圧力式水位計です。水位に伴って
変 化する水 圧を水 晶 振 動 子 に印 加し、
それによって変化する発振周波数から水位を
得るもので、高精度の計測が可能です。
また、
従 来の水 圧 式 水 位 計にみられるダイヤ
フラム等の経 年 変 化による変 換 誤 差が
ありません。計測範囲が1台のセンサーで
10m∼70mと広範囲であるため、河川は
もとよりダムや貯水池、潮位等への利用が
可能で、経済性に優れています。
また、施工
方法も容易で、維持管理も簡便です。
特定小電力無線装置
(水晶式水位計用)
SLP10-QT2 / QR2
河 川 内 等に設 置された水 晶 式 水 位 計の計 測データを観 測 所
(局 舎)
へ 無 線 伝 送するものです。
したがって、
信 号ケーブルの
敷設が不要で、
安定した水位観測システムを構築することができます。
TAKUWA CORPORATE GUIDE 08
NETIS登録番号:KT-110022-A
(光給電型)
この写真は光給電型です。
光水晶式水位計 OPQSシリーズ
水温補正付水晶式水位計 QSRシリーズ
超音波式水位計 TUS-200
カラー量水板
光水晶式水位計は、高精度の水位計として実績のある水晶式水位計の圧力検知
機構
(大気圧開放型差圧検知型)
をそのまま利用し、
データ伝送方式を、
従来の信号
ケーブル
(メタル)
によるものでなく、
センサー内部にてE/O変換を行い、長距離伝送を
可能とし、
雷等の被害を受けない光ファイバにて伝送する水位計です。
センサー部への電源供給としては、光給電型と電池型とがあります。
水温補正付水晶式水位計は、水位計センサーに1点、
センサーケーブル内に5点、
計6点の温度センサーで水温を計測し、専用の水位計コーダーで密度補正を行う
ことで、
ダムなどの水深が深く水の温度差がある場合においても、高精度を維持した
計測が可能です。
超音波水位計TUS-200は、送受波器から水面に向けて発射した超音波パルスが
水面で反射して戻ってくるまでの時間を計測して送受波器から水面までの距離を測定
します。
この測定値と河床から送受波器までの距離との差が水位として出力されます。
量水板の水位の読み取りは、
専門技術者でも注意を要するものです。
拓和のカラー
量水板は、
夜間・洪水時でも瞬時に水位を読み取れるよう、
また,誰にでも識別できる
よう考案された量水板です。
白、
黄、
赤、
緑、
橙の5色を繰り返すことにより、
水位を読み
取る際のメートル単位の読み違いを無くすことができます。
圧力式水位計 CPS-Aシリーズ
電波水位計 MIR-1
圧力式水位計CPS-Aシリーズは、
測定素子にセラミックを使用しています。
温度特性と
耐振動性に優れ、
設置・メンテナンスが容易なため、幅広い用途で使用可能です。
電波水位計MIR-1はパルス伝搬時間計測
方式にて水位を計測します。
マイクロ波を
使用して計測するため、測定対象の温度等、
環境条件に影響を受けることがなく、河川等に
おいて安定した水位計測を行うことが可能
です。使用しているマイクロ波の強度は電波
法の規制対象外である微弱電波のレベル
であり、
人体や環境にも影響を与えることが
ないので、使用する場所に制約がありません。
09 TAKUWA CORPORATE GUIDE
この写真は流速計です。
超音波式流速計 / 流向計 TUV / TUDシリーズ
超音波を利用した流速計/流向計です。流速データは超音波伝搬時間差方式に
より計測され、流速計変換器に入力後、
シリアル信号にて出力されます。
さらに
流速データと水位データ
(別途)
を演算処理装置にて併せて処理することにより、
流量データを求めることも可能です。
流向データは、
同様の原理によって求められた
流速データを基に順流・逆流を検知し、変換器より接点出力されます。
みずすまし
本浮子は、筒及び栓部分に水中で分解する特殊な紙を使用し、錘にも川砂を使用
しているため、水質に悪影響を与えません。
また、
プラスチックやビニール等は一切
使用していませんが、
高い強度を保ち、
長期の保管も可能です。
TAKUWA CORPORATE GUIDE 10
水門管理
WATER GATE CONTROL
ゲート開度計(軸直結式)
STX100シリーズ
ゲート開度計(軸直結式)
STX200シリーズ
ゲート開度を機側でアナログ表示するための
自立形開度計です。内蔵センサとして、
リミット
スイッチ、
シンクロ発信機、
ポテンショメータを
それぞれ組み合わせ内蔵することができ遠隔
計測用開度発信器として最適です。
ゲート開度を機側でアナログ表示するための
自立形開度計です。
内蔵センサとして、
A/D-RSコンバータを装備し、
開度をBCD
符号のデジタル信号として直接出力します。
また、
リミットスイッチを内蔵できます。
制限開閉器
MD200シリーズ
入力軸を回転させるとギヤを介して円板
(ディスク)
上の
円弧カムおよび円周上を多回転する遊星カムが回転し、
おのおののリミットスイッチをON、OFFさせる構 造と
なっています。
水文観測で培った経験を活かした
Te c h n o l o g y t o Wa t e r G a t e To t a l M e a s u r e m e n t a n d C o n t r o l B a s e d o n
Experience Acquired by Hydrological Observation
水門総合計測・制御技術
水門総合計測・制御
Water gate total measurement and control
河川管理上重要な役割を担うダムなどにおいては、
関連設備の適正な操作および制御を行うために、
設備の目的や使用条件、
環境等に応じた水位計をはじめ、
開度計などの各種計測装置が利用されています。
取水、
制水、
放流制御を目的としたシステムは、
水位計および開度計から構成されています。
拓和では、
各種ゲート形式に対応した開度計をラインナップしています。
中でもダムにおける水位計測は、
ダム諸量の演算処理上、
正確さと併せて最小計測単位を1mmとすることで、
貯留量の計算をより精緻に行うことが可能です。
地球規模で水資源をめぐる紛争が生じている現在、
国境を越えた国際的共有資源である水を一滴と言えども無駄にすることができないことは
今や世界的な共通認識です。
この大切な資源である水を有効に利用するには、
ダム・河川の水位とゲート開度の高精度な
水晶式開度計 GQSシリーズ
計測・制御、適切な流量のコントロールが必要となってきます。
旧・日本電気精器株式会社の計測制御装置事業譲渡について
平成12年4月に、
デンセイ・ラムダ
(株)
(旧・日本電気精器(株))
より、約40年の歴史ある計測制御装置事業(水門管理機器、
産業機械向け計測機器)
を正式に譲渡され、当社において継続して製造・販売を行っています。
なお当社では、製品・型式名、機器仕様、過去の納入仕様書・試験成績書についても、
デンセイ・ラムダ
(株)
より継承しています
ので、
ゲート巻上げ設備との仕様適合性が重要な既設品の修理や更新なども、
ユーザー様の負担を最小限度に抑えたスムーズで
スピーディーな対応が可能です。
当社は、
45年にわたり製造・販売している水位計・流量計と、
デンセイ・ラムダ
(株)
から継承したゲート開度計という、数多くの
納入実績がある各種センサを組み合わせることによって、水資源の有効利用や防災に最適な水門管理システムを提供いたします。
11 TAKUWA CORPORATE GUIDE
NETIS登録番号:KT-120101-A
磁歪式開度計
MSGM-10シリーズ
水晶式開度計は、水位計で多くの実績を持つ当社の
水晶式水位計の技術を応用して誕生した画期的な
開度計です。水位計同様にセンサー部には時計や
通信機器用の周波数の標準となっている水晶振動子を
使用した圧力式センサーを利用しています。
磁歪式開度計はゲート
(扉体)
部に取り付けられた開度測定
板に内蔵された磁歪線
(導波管/コイル)
上を検知器内蔵の
マグネッ
トが移動することにより、
開度を直接測定するものです。
TAKUWA CORPORATE GUIDE 12
ゲート開度計(軸直結式)
NTX200シリーズ
シンクロ発信機と歯車を組み合わせ、防水ケースに
収納した水中形開度発信器です。水没する機械軸に
直接カップリングして、開度を計測することができます。
13 TAKUWA CORPORATE GUIDE
開度計コーダー
GLCWシリーズ
SDコーダ
FHB7000シリーズ
シンクロ式開度計からのシンクロ電機信号を入力する
ことによって開度を演算し、
BCD出力を行うものです。
また故障診断機能並びに、
SDカードを使用したテーブル
変更による非直線開度補正演算機能を持っています。
三菱シーケンサMELSEC-Qシリーズ用の特殊ユニッ
トで、
各種機械の制御及び位置検出に対応できる位置検出
ユニットです。
センサにシンクロ電機を使用し、
センサにより検出した
回転量および直線移動量をアブソリュートのデジタル値
に変換します。
TAKUWA CORPORATE GUIDE 14
砂防
SABO
ワイヤーセンサー GWD-1464-21
地下流水音測定装置
渓流を横断するようにワイヤーセンサーを張り、
土石流
(泥流)
が断面を
通過することによりワイヤーが切断されることで発生検知を行います。
河床高方向に複数のワイヤー
(最大5本)
を張ることで規模の推定が
可能です。
また、警報・伝送装置と組み合わせることで、工事現場や地
域住民への警報を出すことも可能です。
地下流水音測定装置は、
ノイズカットフィルターと音量調節によって地中の
様々なノイズを軽減し、地下水の流れる音を取り出すことができます。
本装置は、地下流水音の最も強くなる場所を探すことで水みちの場所を
特定します。
地下水が流れている場所が問題となる様々な場面での応用が
期待されています。
センサー技術を活用して土砂災害の
Support of the warning and evacuation system for sediment disaster
b y u s i n g s e n s o r t e c h n o l o g y.
警戒避難体制をバックアップ
土石流、泥流監視・検知
Debris flow and mud flow monitoring and detection
災害の発生が予想される地域に各種センサーを設置し、
土石流や泥流の発生検知情報を収集して監視し、
関係機関や周辺住民等に伝達します。
拓和では、
確実性の高い検知を実現するため、
各種センサーの研究・開発に取り組んでいます。
日本の国土は約7割が山地や急傾斜からなっており、
そのうちの約1割は火山地域です。
火山地域周辺には、温泉やスキー場等のレクリエーション施設が設置されていることや、
都市部周辺の住宅開発が山間部(急傾斜地)
まで拡大していることから、
私たちの生活の場は火山活動による災害および土砂災害を受けやすい環境に近接していると言えます。
そこで、砂防ダムなどの災害防止策とあわせて、火山活動の監視や土石流等の発生を検知して、
いち早く伝達するシステムの整備が必要となります。
15 TAKUWA CORPORATE GUIDE
振動センサー SA-155HT/VIP-10T
振動検知式土石流センサーTSV-04H/TSV-01C
本装置は、土石流や泥流の流下により発生する振動を加速度センサーで
検知します。加速度センサーで検知した振動が、
ある一定値(任意に
設定可能な警報レベル)以上かつ、一定時間続いた場合に警報を
出力する装置です。
また、
本装置から出力される振動波形を記録装置で
記録し、
解析を行うことで発生した土石流の規模推定も可能となります。
本装置は、振動センサーの仕様を土石流検知用に限定することで、低
コスト化、軽量小型化を実現し、災害現場等においても迅速に設置・
観測可能です。
また、警報出力が5段階で設定可能で、個々の警報
出力を伝達することで発生した土石流の規模及び継続時間を遠方で
リアルタイムに把握することが可能となります。
TAKUWA CORPORATE GUIDE 16
長時間運転用小型発電機 TG900i-72H
連続で72時間の長時間運用が可能
(燃料タンク3個接続時)
なガソリン発電機です。
特に災害発生時の初動対応に適しています。
出力電流はインバータ制御された正弦波
なので、
パソコンや通信機など、
電子機器用電源としても利用できます。
衛星携帯電話伝送装置 TES-T01
緊急災害時に通常の通信方法がない山間部等の場所や,
地震等による輻輳や通信
制限により通信不可能な場合においても、
通信可能な衛星携帯電話
(ワイドスターⅡ)
を使用したデータ伝送装置です。
NETIS登録番号 KT-100009-A
土研式投下型水位観測ブイ APF-40
本装置は、地震等により観測地点へのアクセス道路が寸断された場合でも、
ヘリコプターで
運搬し、空中から投下設置することを可能とした水位計です。衛星通信伝送装置を
搭載したブイ部と、水位センサーを実装したケージ部及び双方を接続するケーブルから
成っています。設置後直ちに水位測定及びデータ伝送が開始され、測定されたデータは
通信衛星を介して防災担当者などにメール配信されます。
斜面崩壊検知センサー KTS-SF-TX / SFR-13
斜面に検知センサーを設置し、斜面の崩壊に伴い検知センサーが転倒(傾斜)
することで
崩壊を検知します。
検知信号は、受信制御装置へ無線で通信されるため、
ケーブルの
敷設が不要です。
そのため、設置工事が容易であり、落石等による断線の心配がありません。
河床低下計測センサー KTS-MI2-2TX / MNR3-12
従 来 河 床 洗 掘 の 把 握には、
河 床に埋め込んだ煉 瓦 の 残 量を
出水後に確認する手法がありました。本システムでは煉瓦に代わり、
電波を発信するセンサーを複数個河床に埋め込み、洗掘により流出し
水面まで浮上したセンサーが発信する電波を地上側で受信して洗掘
状況をリアルタイムに把握します。
砂防用地震震度計
本装置は、
砂防堰堤や山地崩壊地区等、
人による管理が困難な山間部にて構造物に
設置して地震を自動観測および自動記録する装置です。
省電力設計により商用電源がないばしょでは太陽電池で運用可能です。
特許第3488445号
17 TAKUWA CORPORATE GUIDE
雨量情報表示盤
土石流発生検出警報装置
土砂災害が発生する大きな要因である雨量情報を、警戒非難等の判断材料として、
危険区域付近の住民に対して24時間リアルタイムで表示する情報提供装置です。
本装置は、
土砂災害情報処理装置に雨量情報配信処理装置を接続して雨量データを
収集し、
モデムによりデータを雨量情報表示盤へ伝送します。伝送されたデータは雨量
情報としてLEDディスプレイに表示されます。
また、
平常時にはフリーメッセージを表示する
ことも可能です。
山間部における砂防工事等、
現場作業者の安全確保を目的とした警報システムです。
現場の上流で発生した土石流をサイレンや回転灯などで知らせます。
太陽電池による
運用が可能なため、
商用電源がない地域においても運用が可能です。
TAKUWA CORPORATE GUIDE 18
道路
ROAD
雪国での生活を支えるために
光波式積雪計 TRM-300
レーザー式積雪計 TSD-300
本装置はセンサー部より光波(赤外線)
を雪面に照射し、
その反射光が返ってくる
までの時間を換算することで零点位置(初期設定)
からの積雪深を得ることができ
ます。計測に光を利用していますので気温や風に影響を受けることなく、霧、吹雪
などの悪条件の下でも高精度で安定した観測が可能となります。積雪深データは、
道路の管理などに利用することができます。
本装置は測定面に対して赤外線レーザーを照射することにより、
積雪深を測定する
積雪計です。計測に赤外線レーザーを利用しており悪条件の下でも高精度で安定
した観測が可能となります。
従来品より小型・軽量となっています。
路面凍結検知
Road surface freeze detection
What is Necessary for Supporting Daily Life in Snow Country
必要なこと
拓和では、凍結路面の発生を予測するため光波式センサーにより
路面反射光量を計測する路面凍結検知器の開発を行い、
冬期道路交通の安全確保に取り組んでいます。
経済および社会活動の広域化に伴い、
それらに必要な物資の輸送量は増加する傾向にあります。
雪国や豪雪地帯における冬期の経済活動を円滑に行うために、
道路交通の確保は極めて重要です。
これに対処するためには、局地的に変化する気象情報の収集や
観測網の整備による面的な管理が必要となります。
NETIS登録番号 KT-040025
電波式路面状態検知装置 SLX5064
(沖電気工業株式会社製)
道路上から路面に向けてマイクロ波を照射し、受信した反射波の強度(路面状態により
変化)
を測定することによって路面状態(乾燥・湿潤)
を判定します。
また、反射強度と
路面温度とを組み合わせることにより、積雪・凍結の判定も行うことができます。使用
しているマイクロ波は、微弱電波規格のため、
ユーザーによる許認可手続きが不要です。
19 TAKUWA CORPORATE GUIDE
路面凍結検知器 OPR-500F
光 波 式センサーにより路 面 高と反 射 光 量を測 定し、
放 射 温 度 計 により路 面 温 度を計 測 することで、
路面状況
(6項目)
を判断します。
TAKUWA CORPORATE GUIDE 20
会社概要
COMPANY PROFILE
社
名
設 立 年 月日
本
社
資
役
本
金
員
従 業 員
U R L
お問い合わせ
全国展開する拓和のサービスネットワーク
株式会社 拓和
昭和40年3月26日
〒101-0047
東京都千代田区内神田1丁目4番15号
03-3291-5870
(代表)
03-3291-5226
1億円
(決算期5月)
代表取締役社長 奥 田 満 紀 子
専 務 取 締 役 奥 田 慎 二
非常勤取締役 谷 村 憲 一
監
査
役 奥 田 富 子
180名
http://www.takuwa.co.jp/
[email protected]
本社
新技術開発センター 1号館
新技術開発センター 2号館
国内主要拠点
本 社 〒101-0047
東京都千代田区内神田1-4-15
03-3291-5802
03-3291-5870
営業統括本部
03-3291-5226
03-3291-5873
本社営業部
03-3291-5226
03-3291-5873
システム技術部
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