MG50-CL Q&A集 (CC

MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
発行:Dec. 2015
サービス・パーツ部
MG50-CL Q&A集
(CC-Link)
この内容以外のご質問等ございましたら、質問事情を下記のメルアドへご返信ください。
E-mail: [email protected]
1/26
Q&A 目次 (1/3)
MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
◆操作方法に関する質問
占有局数と拡張サイクリック設定
表示をゼロリセットする方法
プリセットができない
プリセット値を読出したい
CC-Link Ver.1を使用、測定値の読込み方法
検出量をコマンド使用せず直接読込む方法
検出量はどこのレジスタを読めばよいのか?
しきい値・検出量の読出し状態を切り替えたい(モニターモード)
電源ON後、原点を通過したことを確認したい
電源をON後、原点を通過する前の測定値は?
原点を通過すると測定値は”0”となるのか?
測定ユニットDT12をインターポレータMT20との組合せで使用時の原点機能
公差判定機能について
検出機能のSHS/HS/STND/GIGAについての使い方
検出機能のHS/STND/GIGAを使うと0.1um分解能になってしまう
5
◆コマンドの使い方
コマンドの送受信方法
10
◆メインモジュール(MG50-CL) のコマンド
コマンドの応答時間(コマンド送信、受信完了まで)
連続してコマンド送信すると、制御が効かなくなる
ステータス読出し
“0x00”
接続台数読出し
“0x02”
エラー履歴読出し
“0x03”
エラー履歴クリア 書込み “0x13”
ダミー設定、ダミー応答設定 “0x05”、 “0x06” “0x15”、 “0x16”
カウンタモジュールワーニングステータス “0x08”
メインモジュールソフトウェアバージョン確認
“0x0B”
検出量読出し “0x20”
測長ユニットステータス読出し “0x28”
測長ユニット形式 “0x29”
しきい値1設定
“0x40” ”0oxA0”
しきい値2設定
“0x41” ”0xA1”
出力モード設定
“0x42” ”0xA2”
動作モード
“0x44” ”0xA4”
検出機能
“0x45” ”0xA5”
表示桁数
“0x4A” ”0xAA”
エコ機能
“0x53” ”0xB3”
キ―ロック設定
“0x54” “0xB4”
表示ブリンク設定 “0xB5”
11
6
7
8
9
12
13
13-14
14
2/26
Q&A 目次 (2/3)
◆メインモジュール(MG50-CL) のコマンド(つづき)
ヒステリッシス幅設定
“0x60”
“0xC0”
ヒステリッシス幅
“0x62”
“0xC2”
2点設定(1点目)
“0xC9”
2点設定(2点目)
“0xCA”
フルオートセットアップ
“0xCC”
原点使用設定
”0x6E”
“0xCE”
プリセット値
“0x6F”
“0xCF”
公差設定High
“0x71”
“0xD1”
公差設定Low
“0x72”
“0xD2”
プラスマイナス公差判定
“0xD4”
測長ユニット初期化
“0xD8”
ディレクション選択
”0x91”
“0xF1”
出力選択
”0x92”
“0xF2”
プリセット
”0x95”
“0xF5”
◆カウンターモジュール(MF10-CM)に関する質問
MF10-CMの表示が “----.----” (測長ユニット DF使用時)
MF10-CMの表示が “----.----” (測長ユニットDT12をMT20と使用時)
原点機能をOFFするとどうなるのか?
原点通過前にプリセットを実行できるのか?
原点付近(1mm押込み付近)で電源入れるとスピードエラーとなる
プリセット値は、電源を切ると消えてしまうのか?
プリセット値の書込み耐久回数は?
「公差判定」とは何か?
「しきい値」とは何か?
「プラスマイナス公差設定」とは何か?
NO/GO判定のLOW判定の出力が確認できない
「しきい値」と「公差設定」の使い分け方
MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
15
16
17
18
19
20
◆レジスタに関する質問
21
リンクデバイス “RWwn” 「コマンド号機番号設定エリア」
リンクデバイス “RWwn+1” の設定「コマンド測長ユニットチャンネル設定エリア」
IN1/IN2は何を示しているのか?
リンクデバイス “RWwn+2” の設定「コマンド種類設定エリア」
リンクデバイス “RWwn+4,5” の設定「コマンドデータ」
リンクデバイス “RWwn+8” の設定「検出値/しきい値切換え設定エリア」
リンクデバイス “RWwn+9” の設定「IN1/IN2切換え設定エリア」
リンクデバイス “RWwn+
A” の設定「検出量設定エリア」
リンクレジスタ “RXn0~RX(n+1)F ”の 測長ユニット No.1のON/OFF出力データ1,2とは?
測長ユニットワーニングフラグ RWrm
測長ユニットエラーフラグ RX(n+2)3
22
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Q&A 目次 (3/3)
MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
◆レジスタに関する質問 (つづき)
ワーニングリセット完了フラグRX(n+2)5はどのような時に使用するのか?
エラー履歴 RWr m+5
BUSYフラグ RX(n+2)2はどのようなタイミングで発生するのか?
リモートREDY RX(n+3)B, RX(n+13)はどのようなタイミングで発生するのか?
測長ユニット 検出量/しきい値エリアの最小単位
測長ユニット 検出量/しきい値エリア(1)、(2)の格納フォーマット
接続軸のレジスタ割り当てはどのように決まるのか?
22
23
◆ソフトに関する質問
FB(ファンクションブロック)とは?
FBを更新(バージョンアップ)するには?
24
◆CC-Linkの設定に関する質問
CSP+とは?
CSP+ を対応しているシーケンサは?
CSP+のインストール方法は?
伝送速度と動作モード設定
25
◆その他の質問
CC-Link接続するコネクタは付属されているか?
分配モジュールMG51の接続
26
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MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
操作方法に関する質問
Q.
占有局数と拡張サイクリック設定
A. CC-Link のバージョンによって、MG50で使用できる動作モードが決まってきます。Ver.1 の
場合は占有局数は2局、拡張サイクリック指定なし(1倍)、 Ver.2の場合は占有局数は3局、拡張
サイクリックは4倍に設定となります。
Q.
表示をゼロリセットする方法
A. メインモジュール(MG50-CL)ではリセットという概念はなく、ゼロの値をセットして、その値
でプリセットするという、2回のコマンド操作が必要となります。
プリセット値を設定するコマ
ンドが“CF”、プリセットを実行するコマンドは“F5”を使います
Q.
プリセットができない
A. コマンドによるプリセット操作は、プリセットする値を”設定”し、次にプリセットを”実行”す
る操作が必要です。プリセット値を設定するコマンド“CF”、プリセットを実行するコマンド“F5”を
送信する処理では、必ずリンクレジスタに①号機の指定、②IN1の指定、③コマンド、④設定する
コマンドデータがワンセットで必要です。
※既にプリセット値が設定されている場合は、プリセットの実行のみでプリセット値が設定するこ
とができます。カウンタモジュール(MF10-CM)には工場出荷時のデフォルト値として”0”が保存さ
れています。
Q.
プリセット値を読出したい
A. プリセット値を読み出す場合は、コマンド“6F”
Q.
1回の操作でできます。
CC-Link Ver.1を使用、測定値の読込み方法
A. CC-Link Ver.1の場合、省I/Oモードが使用できます。省I/Oモードの場合、コマンドによる操
作のみとなります。
※ご使用のPLCがCC-Link Ver.2対応の場合、リモートモードが使用でき、読出しレジスタを読込むことで
検出値を直読できます。
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MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
操作方法に関する質問
Q.
検出量をコマンド使用せず直接読込む方法
A. メインモジュール(MG50-CL)の動作モードを「モニターモード (CC-Link Ver.2)」を使用する
と、マスター局側では約6ms毎で接続した全軸の検出量を取得できます。カウンタモジュール
(MF10-CM)側の検出機能設定は応答時間を優先した”SHS”に設定してください。
モニターモードでは各軸の検出量が読出しレジスタRWrに2ワードデータとして割当られており、
マスター局側では、このレジスタを直接読込むことで検出値を得ることができます。
読取るレジスタは、RWrm+8 ~ RWrm+27のレジスタで、1ユニットに2ワード(32Bit)デー
タが割当られています。データ形式は32ビット、0xFECED301~0x05F5E0FF 、2の補数表現と
なります。
Q.
検出量はどこのレジスタを読めばよいのか?
A. 読取るレジスタは、2カ所あり、これは使用する動作モードによって変わってます。
◆省I/Oモード( C-Link Ver.1):コマンドによる検出量の読取りとなり
Rwrm+2,Rwrm+3が
検出量のデータとなります。
◆リモートモード( C-Link Ver.2):コマンドにより読取るときは、Rwrm+2,Rwrm+3、直接読
取る時は各測長ユニットに割当られているレジスタRWrm+8~RWrm+27を読取ります。
Q.
しきい値・検出量の読出し状態を切り替えたい(モニターモード)
A. モニターモードでは、各軸のしきい値・検出量が読取りレジスタに割り当てられており、直接
読むことができます。読出しデータを切換えるには、書込みレジスタRWwn+8 ~ RWwn+A に
データを設定します。
RWrn+8
検出量/しきい値切換え設定エリア(1~16)
RWrn+9
IN1/IN2設定エリア
RWrn+A
検出量設定エリア
0=検出値
1=しきい値
常に IN1=“0” を設定します
常に“0” = 検出量/しきい値
参考プログラムは、MG50-CLの取扱説明書
A-9頁
「●しきい値・検出量の読出状態の切
換え」をご覧ください。
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MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
操作方法に関する質問
Q.
電源ON後、原点を通過したことを確認したい
A. リンクデバイスRXを読取ることで確認できます。
測長ユニットNo.1の場合、 RXn0, RXn1
のビットが以下のように変化します。(原点機能が有効時)
※
状態
RXn1
RXn0
原点通過前
1
x
原点通過
0
x
原点通過後
0
x
bit[1]が原点通過を示すbitであり、原点通過後(カウント開始後)は"0"となります。
※ 原点機能が無効時の場合は、 起動時 0x ⇒ 原点通過時 0x ⇒原点通過後 0x
Q.
電源をON後、原点を通過する前の測定値は?
A.
カウンタモジュール(MF10-CM)の原点機能を有効にしている場合、電源ON後、原点を通過
させることで、予め保存されていたプリセット値を基準にカウントを始めます。原点を通過させる
前のカウント値は不定となります。
Q.
原点を通過すると測定値は”0”となるのか?
A. カウンタモジュール(MF10-CM)のプリセット値のデフォルトは”0”です。MF10の原点機能を
有効に設定した場合、原点を取得したときに測定値には設定されたプリセット値が入ります。
Q.
測定ユニットDT12をインターポレータMT20との組合せで使用時の原点機能
A. 測定ユニットDT12/DT32.DT512では原点機能は有していません。そのため、あらかじめイン
ターポレータ(MT20)内部に原点機能無効の情報が書き込まれており、電源ON時にカウンタモ
ジュール(MF10-CM)側に対して原点機能を無効であることを伝え、原点機能は自動的に無効設定に
なります。
※測長ユニットDT12をMT20と使用時は、補正データを取得するため、電源ON時に毎回1mm以
上動かす必要があります。1mm以上動かすまでは、MT20のLEDは青点滅の状態になります。
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MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
操作方法に関する質問
Q.
公差判定機能について
A. カウンタモジュール(MF10-CM)では、ある値を基準にGO/NoGo判定、またはLOW/GO/HIGH
判定し、その情報を2bitのデータとしてリンクレジスタ(RX)に出力する機能があります。
「公差設定」には幾つかの方法があります。
①しきい値を使う方法
①-1
1つのしきい値を基準に GO/NoGO 判定を行う
[通常検出モード]
①-2
2つのしきい値を基準に GO/NoGO 判定を行いう
①-3
2つのしきい値を基準に LOW/GO/HIGH 判定を行う
[通常検出モード]
[エリア出力モード]
②プラスマイナス公差設定の値を使う方法 [エリア出力モード]
②-1
2つの公差(HIGH、LOW)を設定して、プリセット値を基準に判定を行う
※しきい値とプラスマイナス公差設定値は独立した設定値です。
◆使用方法
①しきい値を使う場合
1. しきい値設定コマンド(”A0”,”A1”)で値を設定(一つ、または 二つ)
2. 出力モード設定コマンド(”A2”)で出力データ1、出力データ2を設定
このとき通常検出モード、エリア検出モード設定も自動的に行われます。
②プラスマイナス公差設定の値を使う場合
1. 公差設定コマンド(”D1”,”D2”)で値を設定(公差設定High、公差設定Low)
2. フルオート公差判定セットアップコマンド(”CC”)を実行
3. プラスマイナス公差判定コマンド(”D4”)を実行
※コマンド”CC”でコマンドデータを0に設定し、解除を実行すると、しきい値を基準とした
公差判定になります。
通常検出モードの出力データ
出力 (RX)
GO判定
NoGO判定
エラー判定
出力データ1
ON
OFF
OFF
出力データ2
OFF
OFF
ON
※NO:Normal open
時
(OFF:0, ON:1)
エリア検出モードの出力データ
出力 (RX)
HIGH判定
GO判定
LOW判定
エラー判定
出力データ1
ON
ON
OFF
OFF
出力データ2
OFF
ON
ON
OFF
※NO:Normal open
時
(OFF:0, ON:1)
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MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
操作方法に関する質問
Q.
検出機能のSHS/HS/STND/GIGAについての使い方
A. 検出機能の設定に関する詳細説明は、カウンタモジュール(MF10-CM) の取扱説明書をご参考
ください。これらの設定は測定値を何回か読込んでからその平均値を演算処理する機能です。また
各設定により応答時間が異なるので考慮してご使用ください。
MF10
設定(表示)
応答時間
(ms)
平均回数
(回)
計測周期
(ms)
SHS
3
1
1
HS
10
8
1
STND
100
98
1
GIGA
1000
998
1
通常の使用ではSHSモードをお勧めします。
Q.
検出機能のHS/STND/GIGAを使うと0.1um分解能になってしまう。
A. 分解能0.5um,1um,5umなどのデジタルゲージをご使用時に、検出機能のHS/STND/GIGAを
設定すると、検出値を平均化処理するため最小桁が0.1um単位になります。分解能
0.5um,1um,5umなどのデジタルゲージをご使用時は、検出機能をSHSに設定しオリジナル分解能
でのご使用を推奨いたします。
検出機能のHS/STND/GIGAは高分解能0.1umのデジタルゲージに有効です。高分解能になると周
りからの振動、外乱等により検出値がチラつき易くなるため、このチラついた値を平均化処理する
機能です。
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MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
コマンドの使い方
Q.
コマンドの送受信方法
A. コマンドを送信するには、リモートレジスタ RWw0 ~ RWw5 にデータを設定してからトリ
ガ要求フラグをセットして行います。
RWwn
コマンドを有効にさせる号機を指定ビットで選択
RWwn+1
IN1/IN2指定
RWwn+2
コマンドを設定
RWwn+3
使用不可
RWwn+4
コマンドデータ(1)
RWwn+5
コマンドデータ(2)
MG50の場合、常に”0000h”
例えば“CF”の場合は”00CFh”
32ビットデータです。
設定データがないコマンドの場合は“0”を設定。
送信したコマンドに対する情報を読取るには、コマンド正常完了フラグを確認し、リモートレ
ジスタ RWr0 ~ RWwr 5の必要なデータを読取ります。
RWrn
測長ユニットワーニングフラグ(1~16号機)
RWrn+1
使用不可
RWrn+2
受信データ(1)
RWrn+3
受信データ(2)
RWrn+4
測長ユニット接続台数(ダミー含む)
RWrn+5
エラー情報格納エリア
32ビットデータです。
※参考プログラムは、MG50-CLの取扱説明書 A-8頁 「●カウンタモジュールへのコマンド送信」をご覧ください。
1
0
トリガ要求 RY(n+2)0
コマンド正常完了 RX(n+2)0
0
0
1
1
0
コマンド異常完了 RX(n+2)1
0
BUSY RX(n+2)2
1
0
1
0
1
書込み
リモートレジスタ RWw~RWwn+5
コマンドの設定
読取り
リモートレジスタ RWr~RWrn+5
コマンドの応答
コマンド処理が正常に行われている時のタイミングチャート
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MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
メインモジュール
MG50-CL のコマンド
注意:
読出しコマンド:コマンドデータが必要ない場合は0を設定。
書込みコマンド:コマンドデータを設定。
Q.
コマンドの応答時間(コマンド送信、受信完了まで)
A. コマンドによる操作で検出量(1軸分)を取得する場合、使用するメインモジュール(MG50)
の動作モードにより時間が異なります。
省I/Oモード:約数12ms
Q.
モニターモード:約数18ms
連続してコマンド送信すると、制御が効かなくなる
A. 連続でコマンドを送信する場合、一般的にトリガ要求フラグがOFFしてからPLCの通信サイ
クルタイムの2倍以上の時間を取ることをお勧めします。取扱説明書A-11頁でも具体的な時間の記
載がありますが、コマンド送信後に数百ミリ~1秒程度のタイマーを入れて動作した事例もありま
す。
Q.
ステータス読出し
“0x00”
A.
MG50のステータスを確認することができます。
0:正常(コマンド待機中)
読出し
1:BUSY
“0x02”
2:エラー発生
読出し
Q.
接続台数読出し
A.
接続されている測長ユニット数を確認できます。
Q.
エラー履歴読出し
A.
メインモジュール(MG50)に異常が発生した場合の履歴を確認できます。最大8件までの履歴
“0x03”
読出し
を内部メモリーに保存しています。8件を超えた場合は、古い履歴から消されて行きます。
コマンド送信時に付加するデータは”0”~”7”を入れて返します。
格納データの順番 [0][1][2][3][4][5][6][7]
※[0]が最新のエラー情報
読み出せる情報は、RWr受信データ1にエラー番号(参照
取扱説明書
6-12頁)、
RWr受信データ2にエラー履歴解除後からのエラーの回数を読み取れます。
書込み
“0x13”
書込み
Q.
エラー履歴クリア
A.
メインモジュール(MG50)内部のメモリに最大8件までのエラー履歴を保存していますが、
このコマンドを実行すると全てのエラー履歴を消去します。
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MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
メインモジュール
MG50-CL のコマンド
注意:
読出しコマンド:コマンドデータが必要ない場合は0を設定。
書込みコマンド:コマンドデータを設定。
読出し
“0x05”、 “0x06”
書込み
Q.
ダミー設定、ダミー応答設定
“0x15”、 “0x16”
A.
メインモジュールMG50に対してダミー登録することができます。装置のオプション変更などにより
測長ユニットの号機番号が変わると上位機器のI/O割付が変化し、プログラム変更が必要となりますが、予
めダミー登録することでプログラムに影響を与えないようにできます。(参照
◆書込みコマンド”0x16”について
(コマンドデータ
取扱説明書
6-9頁)
“0”: 正常レスポンス “1”:アポートレスポンス)
正常レスポンスとして設定したときは、この号機へのコマンドは、すべて正常としてレスポンスされます。
(コマンド正常完了フラグ:1
コマンド異常完了フラグ:0
エラー状態フラグ:0
読出値:0)
アポートレスポンスとして設定したときは、この号機へのコマンドは、すべて異常としてレスポンスされます。
(コマンド正常完了フラグ:0
※取扱説明書(A-5ページ)
コマンド異常完了フラグ:1
誤記訂正:
エラー状態フラグ:1
読出値:0)
正常レスポンス、アポートレスポンスの設定が逆になっていました。
“0x08”
読出し
Q.
カウンタモジュールワーニングステータス
A.
カウンタモジュールMF10側で、エラーが発生している場合、その号機に対応しているBit
に”1”が立ち、16号機分をワードデータとして返します。
メインモジュールソフトウェアバージョン確認
A.
MG50のソフトウェアバージョンを確認できます。
Q.
検出量読出し
A.
検出量を取得するコマンドです。このコマンドを使うには①号機指定(どれか1つ)、②
“0x20”
“0x0B”
読出し
Q.
読出し
IN1/IN2の指定(常にIN1を設定)、③コマンド”0x20”、④コマンドの設定値(ゼロ)を一式セット
でRWw0~RWw5レジスタへ書き込む必要があります。
“0x28”
読出し
Q.
測長ユニットステータス読出し
A.
カウンタモジュール(MF10-CM)側のエラー状態、プリセット実行後の状態、公差判定実行の
状態などを確認できます。
※取扱説明書(A-3ページ)
Q. 測長ユニット形式
A.
誤記訂正:
“0x29”
誤 “DPC”
⇒
正 “PRST”
プリセット
読出し
センサの形式を読み出すコマンドです。MF10-CM接続時は、このコマンドで読み出した時
は、”0460”となります。
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MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
メインモジュール
MG50-CL のコマンド
注意:
読出しコマンド:コマンドデータが必要ない場合は0を設定。
書込みコマンド:コマンドデータを設定。
読出し
“0x40”
”0xA0”
書込み
Q.
しきい値1設定
A.
カウンタモジュール(MF10-CM)の判定出力モードが、通常検出モード時はそのしきい値、エ
リア検出モード時は、しきい値LOWに相当します。
書込みコマンド”A0”を使うには①号機指定、②IN1/IN2の指定、③コマンド”0xA0”、④しきい値の
設定値を一式セットでRWw0~RWw5レジスタへ書き込む必要があります。
読み込みコマンド”40”を使うには、 ①号機指定、②IN1/IN2の指定、③コマンド”0x20”、④コマ
ンドの設定値(ゼロ)を一式セットでRWw0~RWw5レジスタへ書き込む必要があります。
モニターモード使用時は、設定に対応した軸のレジスタ情報(RWr m+8~RWr m+28)のしきい値
情報(しきい値1
Low)も連動します。
読出し
“0x41”
”0xA1”
書込み
Q.
しきい値2設定
A.
カウンタモジュール(MF10-CM)の判定出力モードが、エリア検出モード時のしきい値HIGHに
相当します。書込みコマンド”A1”、読み込みコマンド”41”の使用方法は、「しきい値1設定」の使
い方と同様です。
読出し
“0x42”
”0xA2”
書込み
Q.
出力モード設定
A.
レジスタRXn0~RX(n+1)Fに割り当てられている各測長ユニットの出力1,出力2の設定がで
きます。コマンドに付随するデータによって、出力1のビットは「通常検出モード」か「エリア検
出モード」のどちらか、また出力2のビットは「通常検出モード」または「エラー出力」のどちら
かに設定ができます。
※出力1の設定は、「通常検出モード」、「エリア検出モード」の切換え操作に連動してます。
※エラー出力とはカウンタユニット(MF10)のエラー表示が発生するとビットがONします。
エリア検出モードにおける、「通常」および「ハイブリッド」の判定出力は以下のようになります。
◆通常(通常検出モード)の出力データ:
2つのしきい値範囲内であればGoとして出力1がON、
2つのしきい値範囲外であればHighまたはLoであり、出力1がOFFになります。
出力2は、エラー判定のみに用います。
※エラー出力:カウンタ取扱説明書に記載したエラー発生時にビットに”1”が立ちます。
出力 (RX)
GO判定
NoGO判定
エラー判定
出力データ1
ON
OFF
OFF
出力データ2
OFF
OFF
ON
※NO:Normal open
時
(OFF:0, ON:1)
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MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
メインモジュール
MG50-CL のコマンド
注意:
読出しコマンド:コマンドデータが必要ない場合は0を設定。
書込みコマンド:コマンドデータを設定。
◆ハイブリッド(エリア検出モード)の出力データ:
上位装置(PLC)で出力1と出力2を組み合わせて2bitデータとして解釈することで、
2つのしきい値より上であればHigh
2つのしきい値より下であればLow を表します。
出力 (RX)
HIGH判定
GO判定
LOW判定
エラー判定
出力データ1
ON
ON
OFF
OFF
出力データ2
OFF
ON
ON
OFF
※NO:Normal open
“0x44”
読出し
時
(OFF:0, ON:1)
書込み
Q.
動作モード
”0xA4”
A.
カウンタモジュール(MF10-CM)の出力モード(通常検出モード=通常出力、
エリア検出モード=ハイブリット出力)のNO /NC設定、および設定の読み込みができます。
(参照
MF10
取扱説明書 5-3, 5-9)
“0x45”
読出し
書込み
Q.
検出機能
”0xA5”
A.
検出機能の設定(カウンタモジュール MF10-CM の機能)は、SHS/HS/STND*/GIGA の4
種類から選ぶことができます。デジタルゲージの出力分解能が0.1um以外を使用する場合は、SHS
モードを推奨します。 (*:工場出荷時
“0x4A”
参照
読出し
MF10
取扱説明書 5-2)
書込み
Q.
表示桁数
A.
表示桁数の設定はMF10の表示設定です。 (参照
Q.
エコ機能
A.
エコ機能はMF10の表示設定、消灯設定する機能です。(参照
Q.
キ―ロック設定
A.
MF10のキー操作を無効にすることで、誤操作防止ができます。(参照
Q.
表示ブリンク設定
A.
MF10の表示を点滅させることができます。
“0x53”
“0x54”
読出し
読出し
“0xB5”
”0xAA”
MF10
取扱説明書 5-10)
書込み
”0xB3”
MF10
“0xB4”
取扱説明書 5-12)
書込み
MF10
取扱説明書 3)
書込み
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MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
メインモジュール
MG50-CL のコマンド
注意:
読出しコマンド:コマンドデータが必要ない場合は0を設定。
書込みコマンド:コマンドデータを設定。
“0x60”
読出し
“0xC0”
書込み
Q.
ヒステリッシス幅設定
A.
判定出力がしきい値/公差設定の境界付近で不安定になりチャタリング発生を抑える機能です。
ヒステリッシスは標準設定、またはユーザ設定にするか選択できます。標準設定では1カウント分
のヒステリッシスを持たせています。ユーザ設定する場合は、ヒステリッシス幅もコマンドで書き
込む必要があります。(参照
MF10
“0x62”
取扱説明書 5-13)
読出し
“0xC2”
書込み
Q.
ヒステリッシス幅
A.
判定出力がしきい値/公差設定の境界付近で不安定になりチャタリング発生を抑える目的でヒ
ステリッシスの幅を設定(-19999999~99999999)できます。
(参照
MF10
取扱説明書 5-13)
“0xC9”
書込み
Q.
2点設定(1点目)
A.
このコマンドを”実行=1”すると、MF10の操作「STボタンを1回押す」と同じ操作になります。
◆通常検出モードで使用した場合は、MF10の表示値がしきい値1として保存されます
◆エリア検出モードで使用した場合は、 次の2点目の値を”CA”で読込むまでしきい値は保留されます。
Q.
2点設定(2点目)
“0xCA”
A.
このコマンドを”実行=1”すると、カウンタモジュール(MF10-CM)の操作「STボタンを1回押
書込み
す」と同じ操作になります。
◆通常検出モードで使用した場合は、 MF10-CMの表示値(2点目の値)と1点目の値からその中間
の値を自動計算した値をしきい値1として保存します。
◆エリア検出モードで使用した場合は、2点目の値を読込んだ時点で、カウンタモジュール(MF10CM)側ではLow側の値をしきい値1へ、High側の値をしきい値2として、自動判別し保存します。
※このコマンドを実行する場合、事前に2点設定(1点目
※コマンドは
コマンド”C9”)を実行が必要です。
”C9” ⇒ ”CA”の順番で使用しないとフラグが変化します。
”C9” ⇒ ”CA”の順番で使用しない時のフラグの変化
省I/Oモード時
RX(n+2)1
RX(n+3)A
RX(n+3)B
:コマンド異常フラグがONします。
:エラー状態フラグがONします。
:リモート READYフラグはOFFします。
モニタモード時
RX(n+2)1
RX(n+13)A
RX(n+13)B
:コマンド異常フラグがONします。
:エラー状態フラグがONします。
:リモート READYフラグはOFFします。
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Ver.1
メインモジュール
MG50-CL のコマンド
注意:
読出しコマンド:コマンドデータが必要ない場合は0を設定。
書込みコマンド:コマンドデータを設定。
“0xCC”
書込み
Q.
フルオートセットアップ
A.
フルオート公差セットアップを実行するコマンドです。プラスマイナス公差判定のコマン
ド”0xD4”を実行する前に、このコマンドでコマンドデータ 実行=“1“を書込みます。
コマンドデータの解除=“0”
を書込むと、公差判定する基準はしきい値になります。
”0x6E”
読出し
“0xCE”
書込み
Q.
原点使用設定
A.
測定ユニットに原点機能がある場合、原点機能の有効/無効を設定できます。原点機能をON
(有効)にした場合は、電源ON時に原点を通過さるせることでカウント値にプリセット値が入り、
プリセット値からカウントを始めます。原点使用設定を確認したい場合は読出しコマンドで設定を
読み出すことができます。
“0x6F”
読出し
“0xCF”
書込み
Q.
プリセット値
A.
プリセット値を、書込みコマンドで設定できます。MG50では0.1umを1カウントとして扱い
ます。(例)プリセット値を+9mmとしたい場合は”K9000”となります。プリセット操作を実行す
る場合は、この書込みコマンドを送り、さらにプリセットの実行コマンド(“F5”)を送ることで操作
が完了します。
現時点のプリセット値を読み出す場合は、読出しコマンドを使います。一度設定したプリセット値
は装置のMG50電源をOFFしても保持されます。
“0x71”
読出し
公差設定High
A.
公差設定High値を、書込みコマンドで設定できます。書き込む数値はプリセット値を基準
に加算する値です。(例)プリセット値:5.0mm
合は “K20000”(2mm)を書込みます。
“0xD1”
書込み
Q.
公差設定Highの目標値を7.0mmとしたい場
現在の公差設定Highの値を読み出す場合は、読出しコ
マンドを使います。
“0x72”
読出し
“0xD2”
書込み
Q.
公差設定Low
A.
公差設定Low値を、書込みコマンドで設定できます。書き込む数値はプリセット値を基準に
加算する値です。現在の公差設定Lowの値を読み出す場合は、読出しコマンドを使います。
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Ver.1
メインモジュール
MG50-CL のコマンド
注意:
読出しコマンド:コマンドデータが必要ない場合は0を設定。
書込みコマンド:コマンドデータを設定。
プラスマイナス公差判定
A.
プラスマイナス公差判定を実行するコマンドです。このコマンドを実行する前にフルオート公
差判定セットアップ(コマンド
“0xD4”
書込み
Q.
“0xCC”)を実行する必要があります。
公差判定セットアップの動作に関してはカウンタモジュール(MF10-CM)の取扱説明書をご参照く
ださい。
“0xD8”
書込み
Q.
測長ユニット初期化
A.
カウンタモジュール(MF10-CM)の設定を工場出荷時の状態に戻します。
Q.
ディレクション選択
”0x91”
読出し
“0xF1”
書込み
A. 書込みコマンドを使用すると、測長ユニットのカウント方向を変更できます。読出し
コマンドで設定を確認できます。
”0x92”
読出し
“0xF2”
書込み
Q.
出力選択
A.
書込みコマンドではカウンタモジュール(MF10-CM)の出力モードを「通常モード」、「ハイ
ブリッドモード」のどちらかの設定ができます。読出しコマンドを使用すると、その設定を確認で
きます。
◆「通常モード」(設定データ”0”)を設定した場合:
2つのしきい値範囲内であれば、Goとして判定
2つのしきい値範囲外であれば、HighまたはLowであり出力1がON,
出力2はエラー判定に使われます。
出力 (RX)
HIGH判定
GO判定
LOW判定
エラー判定
出力データ1
OFF
ON
OFF
OFF
出力データ2
OFF
OFF
OFF
ON
※NO:Normal open
時
(OFF:0, ON:1)
◆「ハイブリッドモード」(設定データ”1”)を設定した場合はハイブリット出力になります。
(参照 14ページ のハイブリッド(エリア検出モード)の出力データと同じ)
”0x95”
読出し
“0xF5”
書込み
Q.
プリセット
A.
書込みコマンドでプリセットを実行できます。実行されるのはプリセット値に設定されている
値となります。読出しコマンドを使用すると、現在のプリセットコマンドの設定を確認できます。
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Ver.1
カウンタモジュール
MF10に関する質問
Q.
MF10-CMの表示が
“----.----” (測長ユニット
原点機能付測長ユニット使用時)
A.
表示が“----.----”のときは原点待ちの状態です。MF10-CMの原点設定が“ON“の場合、電源を
ON時に測長ユニットを原点通過させる必要があります。原点を通過後にカウント値を表示します。
また、表示が“----.----”のときはプリセット操作は実行できません。
Q.
MF10-CMの表示が“----.----”
(測長ユニットDT12をMT20と使用時)
A.
測長ユニットDT12をMT20との組合せ使用時、電源ONした直後はMF10の表示は“----.----”
になっています。これを解除するには、電源ON後に1mm以上
測長ユニット(DT)のスピン
ドルを動かすことが必要です。表示されるカウント値は、スピンドルを動かす直前の位置を基準に
プリセット値からカウントを始めています。
Q.
原点機能をOFFするとどうなるのか?
A.
原点機能を“OFF”すると、電源投入時にプリセット値が表示され、その値からカウントを始めます。
Q.
原点通過前にプリセットを実行できるのか?
A.
原点通過前は、プリセットの実行はできません。原点を検出時に保存されていた前回のプリ
セット値が実行され、カウント動作(処理)を開始します。
Q. 原点付近(1mm押込み付近)で電源入れるとスピードエラーとなる
A. インターポレータの内部演算処理の関係で原点通過速度が極端に遅い場合(62μm/s以下)エ
ラーとなります。よって、原点位置付近で停止させた状態での電源投入は避けるようにしてくださ
い。
※ 原点機能を不使用に設定した場合はエラーにはなりません。
Q.
プリセット値は、電源を切ると消えてしまうのか?
A. プリセット値はMF10側に設定、保存されており、電源が切れても保持しています。
Q.
プリセット値の書込み耐久回数は?
A.
プリセット値はFlash ROMに保存されます。一般的に書込み回数は10万回です。
10回/日とすると、10年で36,500回
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Ver.1
カウンタモジュール
MF10に関する質問
Q.
「公差判定」とは何か?
A.
カウンタモジュール(MF10-CM)では、ある値を基準にGO/NoGo判定、またはLOW/GO/HIGH
判定し、その情報を2bitのデータとして出力する機能があります。
「公差設定」には大きく分け2つの方法があり、幾つかの選択ができます。
①しきい値を使う方法
①-1
1つのしきい値を基準に GO/NoGO 判定を行う
[通常検出モード]
①-2
2つのしきい値を基準に GO/NoGO 判定を行いう
①-3
2つのしきい値を基準に LOW/GO/HIGH 判定を行う
[通常検出モード]
[エリア検出モード]
②プラスマイナス公差設定の値を使う方法 [エリア検出モード]
②-1
2つの公差(HIGH、LOW)を設定して、プリセット値を基準に判定を行う
※しきい値とプラスマイナス公差設定値は独立した設定値です。
Q. 「 しきい値」とは何か?
A. 「しきい値」とは、公差判定するときの基準となる値を指します。
MG50では、PLC側からカウンタモジュール(MF10-CM)に対しての「しきい値」の設定ができ
ます。また、設定されている「しきい値」の読取りもできます。
Q.
「プラスマイナス公差設定」とは何か?
A.
「プラスマイナス公差設定」を使用した場合、プリセット値を基準に、公差判定を行います。
ここに入れる数値はプリセット値からの距離(上限値:HIGH
下限値:LOW)を入れます。
Q.
NO/GO判定のLOW判定の出力が確認できない
A.
原点機能を使用した場合、DFゲージのスピンドルが約+1mm引っ込んだ(または突き出る)
位置に原点があり、プリセット値がデフォルト”0”の場合、原点位置を”0”としてカウントを開始し
ます。
もしもLow側の設定値がスピンドルの可動範囲を超えた位置になってしまうと、Low側の判定は
出来なくなります。
この場合、実際のスピンドルの位置を考慮するか、または任意の位置でプリセット設定を行い、基
準位置を設けるなどをしてください。
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MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
カウンタモジュール
MF10に関する質問
Q.
A.
「しきい値の設定」と「公差設定Hig/Low」の使い分け方
どのような判定出力が必要なのか、次にどのような使い方をしたいのかを考慮し、それに適した公
差判定機能を選択してください。
[通常検出]
(2つの判別ができる)
判定:GO
[エリア検出](3つの判別ができる)
判定:High
基準値1
判定:GO
基準値
基準値2
判定:NoGO
「しきい値」を使う方法
[エリア検出]
2つのしきい値
2つのしきい値を基準に LOW/GO/HIGH 判定を行う
しきい値2
判定:High
判定:Low
「±公差設定」の値を使う方法
2つの公差(HIGH、LOW)
2つの公差(HIGH、LOW)を設定して、プリセット
値を基準に判定を行う
判定:GO
しきい値1
1つのしきい値
+側の判定値
判定:Low
[通常検出モード]
1つのしきい値を基準に GO/NoGO 判定を行う
判定:GO
[エリア検出]
判定:High
公差設定 High
プリセット値
判定:GO
公差設定 Low
- 側の判定値
判定:Low
しきい値1
判定:NoGO
1つのしきい値
[通常検出モード]
2つのしきい値を基準に GO/NoGO 判定を行いう
任意の値1
しきい値1
※公差判定機能は、「しきい値」または「±公差設定」の
いずれかの値を使います。
※出力データ(制御出力)は「通常検出」または「エリア
検出」のいづれかの検出方法からえらぶことができます。
判定:GO
中間の位置
判定:NoGO
任意の値2
任意の値1と2から、その中間の位置を自動計算、
それをしきい値として設定 する
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MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
レジスタに関する質問
Q.
リンクデバイス “RWwn” 「コマンド号機番号設定エリア」
A.
MG50-CL
1台で、MF10を最大で16軸接続可能です。このリンクデバイスに書き込める
16bitデータの各bitが、それぞれの号機を意味しています。”1”にすると指定、”0”は指定しない。
例)1号機のみを指定するデータ
0000 0000 0000 0001(0001h)
1,2,3号機を指定するデータ
0000 0000 0000 0111(0007h)
Q.
リンクデバイス “RWwn+1” の設定「コマンド測長ユニットチャンネル設定エリア」
A.
MF10-CMとMG50-CLの組合せでは、チャンネル設定は1系統しかないため、”IN1”のみを使
用します。 “RWwn+1”の設定は常にIN1(=“0”)にしてご使用ください。”IN2”を指定すると正しい
値が読めなくなります。
Q.
IN1/IN2は何を示しているのか?
A. IN1/IN2はセンサにおける出力チャンネルを切替えるスイッチです。しかし、接触センサのカ
ウンタモジュール(MF10-CM)においては、出力チャンネルは1チャンネルしかない為、IN2は使
用しないスイッチとなります。
Q.
リンクデバイス “RWwn+2” の設定「コマンド種類設定エリア」
A.
使用するコマンド(読み込みコマンド、書込みコマンド)を入れます。
Q.
リンクデバイス “RWwn+4,5” の設定「コマンドデータ」
A.
使用するコマンドに応じた適切なデータを入れて使用します。コマンドにより設定データがな
い場合にはゼロ(0000h)を入れてください。
Q.
リンクデバイス “RWwn+8” の設定「検出値/しきい値切換え設定エリア」
A.
検出値=0
しきい値=1
を入れて使用します。モニターモード時にレジスタに入る値を切り
替えることができます。
Q.
リンクデバイス “RWwn+9” の設定「IN1/IN2切換え設定エリア」
A.
接触式センサでは”IN1”しか使用できません。常にゼロ(0000h)を入れてください。
Q.
リンクデバイス “RWwn+ A” の設定「検出量設定エリア」
A.
接触センサでは常に
“0” = 検出量/しきい値
を入れてください。
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MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
レジスタに関する質問
Q.
A.
リンクレジスタ “RXn0~RX(n+1)F ”の
測長ユニット No.1のON/OFF出力データ1,2とは?
この出力データとはカウンタモジュール(MF10-CM)の制御出力になります。しきい値、ま
たは公差設定High/Lowを設定したときに、その値基準にGO/NOGO判定、LOW/GO/HGH判定な
どが識別できます。
また設定により出力データ2をカウンタモジュール側のエラー状態フラグとしても使用できます。
MG50
MF10
論理
出力データ1
制御出力1
出力データ2
制御出力2
OFF : 0
ON : 1
Q. 測長ユニットワーニングフラグ
RWrm
A. このフラグからエラー発生している測長ユニット(号機番号)を特定できます。測長ユニット
エラーフラグ
RX(n+2)3は接続されているいずれかの測長ユニットにエラー立っている場合に
ONとなります。これらのフラグが立った場合は、ユニットの電源をOFFし、再起動する必要が
あります。
◆エラーの要因
・カウンタモジュール(MF10-CM)側でエラー表示に関係すること。
・接触センサDF805/DF812, MT20+DTxx 側で異常な状態になった場合が考えられます。
MF10,DF805/812,MT20の表示およびLEDなどからエラー要因を確認してください。
Q. 測長ユニットエラーフラグ
RX(n+2)3
A. 測長ユニットワーニングフラグは再起動(電源OFF⇒ON)する必要があります。
◆エラーの要因
・カウンタモジュール(MF10-CM)側でエラー表示に関係すること。
・接触センサDF805/DF812, MT20+DTxx 側で異常な状態になった場合が考えられます。
MF10,DF805/812,MT20の表示およびLEDなどからエラー要因を確認してください。
Q. ワーニングリセット完了フラグRX(n+2)5はどのような時に使用するのか?
A. このフラグはMG50-CLでは、使用しません。
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MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
レジスタに関する質問
Q. エラー履歴
RWr m+5
A. エラー履歴
RWr m+5 に反映される情報は、その時点におけるMG50-CL側の異常情報とな
ります。(参照
取扱説明書
6-12頁)
また、この情報は最大8件まで内部のEEPROMに過去の履歴として保存しており、エラー履歴読出
しコマンド
Q.
“0x03”で読み出すことができます。
BUSYフラグ
RX(n+2)2はどのようなタイミングで発生するのか?
A. BUSYフラグは
正常時:0
Q.
RX(n+3)B, RX(n+13)はどのようなタイミングで発生するのか?
リモートREDY
BUSY時:1
となります。
A. リモートREDYはCC-Link通信系のエラー発生と共にON(0→1)となります。
Q.
測長ユニット 検出量/しきい値エリアの最小単位
A. 1カウントを0.1μmとして扱いっています。
例)データが50000
Q.
⇒
5mm
測長ユニット 検出量/しきい値エリア(1)、(2)の格納フォーマット
A. 検出量(測定値)/しきい値は-19999999~99999999(10進数)の数値を扱うことが出来ます。
データ形式は32ビット、0xFECED301~0x05F5E0FF 、2の補数表現となります。
Q.
接続軸のレジスタ割り当て(RXn 0~RXn+1 F:出力データ、RWr m+8~RWr m+2 7:検出
量/しきい値)はどのように決まるのか?
A. 接続機種のレジスタ割当はメインモジュールから近い順に自動割り当てになります。
(取扱説明書
6-6頁)
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MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
ソフトに関する質問
Q.
FB(ファンクションブロック)とは?
A. FBとは,MELSEC CC-Linkシステムでプログラム(ラダー図)作成するときに、各種演算機能
をサブルーチンのように一つのブロックとして使える機能です。FBはラダープログラムに挿入し使
用します。MG50-CLでは以下のFBが用意されています。
最大値の演算
最小値の演算
平たん度の演算
平均値の演算
基準差の演算
ねじれの演算
反りの演算
厚みの演算
FBの取得方法:
三菱faの社外URL ⇒ダウンロード
⇒ソフトウェア
⇒MELSEC-Q
⇒MELSOFT GX Workes2
⇒サンプルライブラリー
⇒デジタルゲージ・MG50
http://www.mitsubishielectric.co.jp/fa/download/software/detailsearch.do?mode=software&kisyu=/plcq&shiryoi
d=0000000412&lang=1&select=0&softid=3&infostatus=1_2_48&viewradio=0&viewstatus=00000_000_400_8
000000_000000000&viewpos=2683_0
FBを対応している三菱シーケンサ(PLC)
シリーズ
モデル
MELSEC-Qシリーズ ※1
ベーシックモデル QCPU ※2
ハイパフォーマンスモデル QCPU ※3
MELSEC-Lシリーズ
※1 QCPU-A(Aモード)使用不可
ユニバーサルモデル QCPU
※2 シリアルNo.の上5桁が “04122”以降
LCPU
※3 シリアルNo.の上5桁が “04122”以降
Q. FBを更新(バージョンアップ)するには?
A. 通常のソフトウェアの扱いと同様です。ダウンロードした”MELSOFT Library MagnescaleMG50-CL.exe”をクリック、またはプログラム開く(実行)操作をすることでインストーラが立ち
上がり、インストールできます。
バージョンアップする時は、コントロールパネル⇒プログラムのアンインストール⇒”MELSOFT
Library Magnescale-MG50-CL”を選択し、アンインストールをしてから、上記の操作と同様に最
新バージョンの
”MELSOFT Library Magnescale-MG50-CL.exe”をインストールしてください。
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CC-Linkの設定に関する質問
MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
Q.
CSP+とは?
A.
CSP+とは, CC-Linkファミリーシステムファイルです。CC-Linkファミリー対応機種の立ち
上げ運用・保守のために必要な情報を記述するための仕様が入っています。
MG50-CLのCSP+のダウンロード方法:
弊社URL
⇒製品情報
⇒MG50
⇒ソフトウェア
⇒設定ファイル
http://www.magnescale.com/mgs/product/MG50_51_MF10.html
Q.
CSP+
を対応しているシーケンサは?
A.
CSP+に対応している三菱製シーケンサは以下の表をご参照ください。
エンジニアリングツール
GxWorks2
GxWorks3
CPU
Q
L
FX
iQ-R
CSP+対応可否
○
○
×
○
※下記CPUに関してはGxWorks2のメニューから表示されますが、
GxDeveloperでしか対応できません。
QCPU(Aモード), QSCPU, QnACPU, ACPU,
モーションコントローラ(SCPU), CNC
Q.
CSP+のインストール方法は?
A. GX-Works2を起動し、メニューバーの「ツール」から「プロファイル登録」メニューを選択。
次に事前にダウンロードしたCPS+を選択(ZIPファイルのまま)すると登録できます。
Q.
伝送速度と動作モード設定
A. 伝送速度と動作モード(Ver.1/2)を変える場合、0~9の組合せ番号から条件に合った番号
を選び、スイッチを設定してください。同じ伝送速度でも、Ver.1/2では番号が異なります。
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その他の質問
Q.
MG50-CL CC-Link Q&A
Ver.1
CC-Link接続するコネクタは付属されているか?
A. CC-Link接続するコネクタ(パワークランプコネクタ)は付属されておりません。ご使用する
CC-Link用ケーブルと共にお客様がご用意ください。
Q.
分配モジュールMG51の接続
A. 分配モジュールMG51を接続する場合は、推奨ケーブル、端子棒をご用意して頂く必要があり
ます。詳細はMG50取扱説明書の付録A-12章「分配モジュールの使用方法」をご参照ください。
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