Explore コマンドの更新 E x p l o r e 関数では、現在のドキュメントやワークシート内に対話型のアプリケーションを作成するための使いやすいツールを提供します。M a p l e 2 0 1 5 では、次 のような大幅な更新と追加が行われています。 2 次元プロットでのカスタマイズ可能な対話型マーカーコントロール 再生/一時停止/繰り返しアニメーションコントロールの画像 スライダコントロールのあるパラメータの 2-D Math 縦方向のスライダコントロールのサポート t r u e および f a l s e の値となるパラメータの C h e c k B o x コントローラ リストからの値となるパラメータの ListBox コントローラ 新規ドキュメントとして起動する場合のスタートアップコードの割り当て 新規ドキュメントとして起動する場合のドキュメントのプロパティ 追加の詳細と実例は、Explore のワークシート例を参照してください。 アニメーションコントロールの画像、パラメータ名の 2 D M a t h [再生/一時停止] ボタンおよび [繰り返し] ボタンに、画像が作成されました。スライダコントロールの横のパラメータ名は、2-D Math を使用して表示されます。 -1 -1.0 -0.33 0.33 1.0 コントロールの方向 スライダコントロールの方向について、その他のコントロールの特性と同様に指定できるようになりました。すべてのスライダコントロールに個別の方向オプシ ョンを使用できますが、これらは各パラメータの個別指定でオーバーライドされます。方向は、コントロール名、現在値のラベル、およびアニメーションチェッ クボックスのレイアウトにも影響します。 scale magnitude 5.0 1.0 4.0 0.5 3.0 0.0 2.0 -0.5 1.0 -1.0 1 -1 shift -3.14 -3.14 0.0 3.14 いくつかのコントロールが一緒に配置されている場合、これらは方向ごとにグループ化されます。たとえば、中央のプロットコンポーネントの左側に配置される 場合、縦方向のスライダは左右に並べられ、上下並びとなる横方向のスライダの上に表示されます。 scale magnitude 5.0 1.0 4.0 0.5 3.0 0.0 2.0 -0.5 1.0 -1.0 1 -1 shift 0 0 2 4 2 次元プロット上のカスタマイズ可能なマーカー 2 次元プロットの Explore コマンドによる探索 (エクスプローラ) で使用するマーカーの外観をカスタマイズしたり、マーカーの座標の一部を修正できるようにな りました。 マーカーの外観をカスタマイズするには、m a r k e r s オプションシーケンスで、プロットオプション c o l o r、s y m b o l、および s y m b o l s i z e を使用します。デフォ ルトでは、すべてのマーカーが同じようにカスタマイズされますが、個別のマーカーをカスタマイズすることで、デフォルトのカスタマイズをオーバーライドで きます。たとえば、以下の E x p l o r e コマンドコールでは、1 番目と 番目のマーカーを除き (ここでは c o l o r = r e d オプションが c o l o r = b l u e オプションをオ ーバーライドしている)、すべてのマーカーの外観が c o l o r = b l u e、s y m b o l = s o l i d c i r c l e、および s y m b o l s i z e = 2 5 に設定されています。E r r o r , ` = ` unexpected マーカーの座標の 1 つを修正するには、その座標の修正後の数値を指定します。以下の例では、すべてのマーカーが横方向に固定されています (xini リストで指定 されている)。一方、縦方向の位置は、変数パラメータに設定されています。このエクスプローラでは、すべてのマーカーの縦方向の位置を変更できますが、横方 向の位置は変更できません。 注 : この例またはこのページ内のその他の例を試すには、[ 表 示] > [ワークシートとしてページを開く] を選択してからコマンドを実行してください。 Spline Interpolation degree 5 1 4 7 C h e c k B o x コントローラ t r u e および f a l s e の値となるパラメータとして、C h e c k B o x コントローラを作成できるようになりました。これは、t r u e および f a l s e エントリを含む 2 つの要素 リストによって指定されたパラメータ値のデフォルトです。 以下の例では、ラベル g r i d l i n e s のパラメータ t f は CheckBox コンポーネントで制御されています。アニメーションの再生中でも g r i d l i n e s のチェックボック スを選択または選択解除できます。 gridlines 1 a 1.0 4.0 7.0 10.0 パラメータ t f に c o n t r o l l e r = c o m b o b o x を設定して同じ例を構築することはできますが、C h e c k B o x コンポーネントのようにアニメーションの再生中に g r i d l i n e s の値を変更することはできません。 gridlines true 1 a 1.0 4.0 7.0 10.0 コントローラを c h e c k b o x に指定した場合は、値のリストを与える必要はありません。 gridlines 1 a 1.0 4.0 7.0 10.0 L i s t B o x コントローラ 特定のリストから値を取得するパラメータとして、ListBox コントローラを作成できるようになりました。 a linestyle 5.0 dot dash dashdot 4.0 3.0 2.0 1.0 1 新規ドキュメントにおけるスタートアップコードの定義 E x p l o r e の n e w s h e e t オプションによって、現在のドキュメントではなく新規ドキュメントでエクスプローラを開始することができます。これは、アプリケーシ ョンや代入文の作成時に便利です。旧バージョンの Maple では、M a p l e で定義されていない名前にエクスプローラが依存する場合 (たとえば自分で書いたプロシ ージャまたはモジュール)、これらの名前のコードを新規ドキュメントにコピーし、エクスプローラを実行する前にコードを実行する必要がありました。このプロ セスは、新しい s t a r t u p d e f i n i t i o n s オプションによって、簡単化されています。 s t a r t u p d e f i n i t i o n s オプションでは、新規ドキュメントのスタートアップコードに代入文を挿入します。新規ドキュメントを開くと、これらの代入文が自動的に 実行され、エクスプローラを開始できるようになります。以下のセクションでは、この操作方法を表す 2 つの例をあげます。最初の例は、新しいドキュメントの スタートアップコード領域にプロシージャを挿入する方法を示しています。2 番目の例は、スタートアップコード領域に未評価のモジュールを挿入する方法を示し ています。 プロシージャの挿入 以下の例では、C o b w e b プロシージャによって、ロジスティック写像 のくもの巣プロットが生成されます。 n e w s h e e t オプションによって、新規ドキュメントでエクスプローラが開始されます。s t a r t u p d e f i n i t i o n s オプションでは、C o b w e b プロシージャを C o b w e b 名に割り当てるコードを、新規ドキュメントのスタートアップコード領域に挿入します。これにより、新規ドキュメントの起動後すぐにエクスプロー ラを開始することができます。 Cobweb plot for r*x*(1-x) 2.8 r 2.0 n 2.7 3.4 1 200 100 0.1 x0 0.0 0.33 ソースとモジュールの挿入 0.67 1.0 以下の例で、現在のワークシートにおける名前 R G B o v e r l a p に対する代入文には、モジュールの定義が含まれています。 この特定のモジュールには、ワークスペースとして動作する R というローカルメンバーがあります。この適用モジュールが最初に引数付きで呼び出されると、 ワークスペースは初期化され、R には大きな配列が割り当てられます。これにより、モジュールは初回の呼び出しによって修正されます。 ただし、より小さな、未修正かつ初期化されていないモジュールを作成する、以下のオリジナルのステートメントは、エクスプローラで開かれる新規ドキュメ ントのスタートアップコード領域に引き続き配置することができます。これは、オリジナルの代入文の右辺を非評価引用符で囲むことで実現できます。以下の 代入文で、右辺が一重右引用符 (') で囲まれている点と、E x p l o r e の s t a r t u p d e f i n i t i o n s オプション内で名前 R G B o v e r l a p を指定するために使用される後 続の方程式の形式に注意してください。 The additive RGB color space Red 0.6 0.0 0.33 0.67 1.0 0.0 0.33 0.67 1.0 0.0 0.33 0.67 1.0 Green 0.7 Blue 0.7 ドキュメントのプロパティ 新規ドキュメントでエクスプローラを開始するために n e w s h e e t オプションを使用するときは、d o c u m e n t p r o p e r t i e s オプションによってドキュメントの D o c u m e n t P r o p e r t i e s メタデータが設定されます。 新しいドキュメントの [ドキュメントのプロパティ] を表示するには、[ ファイル] > [ドキュメントのプロパティ] を選択します。 たとえば、以下のコマンドによって新しいドキュメントでエクスプローラを開始できます。d o c u m e n t p r o p e r t i e s オプションによって、新しいドキュメントの A u t h o r および S u b j e c t 属性のメタデータ値をそれぞれ「John Smith」と「F r a c t a l e x p l o r a t i o n s」に設定できます。 a 50 175 300 50 0 zoom 0.0 2.67 5.33 8.0
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