第4回むつ市総合教育会議議事録 開催日時: 平成 28 年 2 月 8 日(13:00~14:15) 開催場所: むつ市役所 大会議室A 出 席 者: 宮 下 宗一郎 市長 髙 瀨 厚太郎 教育委員長 宮 浦 雅 子 教育委員 村 中 一 文 教育委員 納 谷 順 子 教育委員 遠 島 進 教育長 事 務 局 古 寺 畑 阿 木 金 櫻 澤 川 島 中 部 村 浜 井 田 教育部長 政策推進監 理事図書館長事務取扱 副理事学校教育課長事務取扱 副理事生涯学習課長事務取扱 脇野沢公民館長 図書館総括主幹 中央公民館長補佐 柳 谷 民生部長 樋 山 民生部市民スポーツ課長 牧 野 むつ市体育協会会長 高 橋 総務政策部政策推進課主事 髙 杉 教育委員会事務局総務課長 澁 田 教育委員会事務局総務課主幹 第4回むつ市総合教育会議議事録 -1- 第4回むつ市総合教育会議議事録 1. 市長海外訪問報告 事務局: これより、第4回むつ市総合教育会議 を始めさせていただきます。 司会は、宮下市長にお願いいたします。 宮下市長: それでは、始めに少しお話をさせて いただきます。 昨年末に台湾、先月の上旬にジュニア大使 派遣団の団長としてアメリカ合衆国ポートエ ンジェルス市を訪問してまいりましたので、 当地の学校教育の現状も含め、概況を御紹介 いたします。 まず台湾の様子ですが、陽明中学校の会議 室に入る前に、玄関で熱烈な歓迎を受けまし た。生徒がたくさん集まってくれて、全国で も一番といわれる吹奏楽部の演奏を聴かせて もらいました。 会議室では、形式的なやりとりでしたが、 日本に関係したポスターを作ってくれたり、 日本を意識したプレゼンテーションをしてく れたりしました。 私も色々とお話をさせていただきましたけ れども、校長先生からは、22 年間交流が続い ていることについての謝意、それから、今後 もぜひ続けていきたいというお話があり、人 材という意味では、やはり台湾も、外を意識 してグローバル人材の育成を目指していると いうこと、ついては国を支える人材の育成に 主眼を置いた教育を行っているということで ありました。何件か市内の中学校を訪問して いますけれども、ひと昔前の日本のように、 子どもたちが生き生きとしているのが印象的 でした。 日本語の授業では、簡単な日本語ですが非 常によく勉強していて、自分の名前を漢字、 ひらがなで書いたりしていました。 私が関心を持ったのが、音楽の教育が熱心 で、胡弓など中国の伝統的な楽器を授業で使 っていて、演奏も非常にレベルが高いと感じ ました。 英語の授業では、オーストラリア人のAL Tがオールイングリッシュで行っています。 授業ではクリスマスの飾りや人形を作る工程 を英語で説明しながら作業する、そういった ことをやっていました。極めてレベルが高い と言うことではありませんが、 「話す」ことに ついては、日本の子どもたちに比べて訓練さ れているのかなと思います。 学校は視察だけでしたが、高雄市の教育長 とは様々な意見交換をさせていただきました。 むつ市でどんなことが問題になっているか、 と聞かれ、学校で取組んでいるのはいじめの 問題です、と答えたところ、台湾ではいじめ については深刻な問題にはなっていないとい うことでした。また、義務教育が 12 年である こと、学校は生徒の興味関心分野に応じた進 学を心がけていること、地方と都市部の教育 格差については、地方から一流大学への推薦 制度を設けていて、国がサポートする仕組み があること、また地方の生徒は意欲が旺盛な ので、最終的な格差はそんなにないのではな いかということでした。 台湾の親の考え方については、以前は一流 大学進学ばかりを考えていたが、現在は専門 学校に通わせて社会に通用するスキルを身に つけることも重要だ、という風潮もあるとい うことです。 留学の話も聞きましたが、アメリカが最も 人気があって、次にヨーロッパ。日本は、留 学という意味では、それほど関心が高い方で はないと言うことですが、それでも 4,000 人 ぐらいは留学しているようです。 もうひとつは、ポートエンジェルス(以下 PA)ですが、校内放送が LAN で各教室に配 信されていて、私たちもそれに参加させてい ただき、自己紹介などをしました。このよう な形で、ICT をうまく活用して勉強している 姿が見られました。ほぼひとりに一台の PC とスマートボード(電子黒板)を操作して授業 をしておりました。その点は大きな違いがあ ると感じました。 成績の管理もすべてコンピュータで管理し ています。保護者は、自宅の PC からパスワー ド設定をしてアクセスすると、現在の学習の 進捗度がわかるようになっている。つまり、 日本のように学期末に通信簿を楽しみにして いる、という状況ではなくて、現時点で子ど もがどのぐらいできているかというのが瞬時 に分かるシステムになっています。これは、 非常に画期的だと思うし、ひとりひとりの進 捗を測るうえでは優れた仕組みだと思いまし たが、日本も、お金の部分も含めてそういっ -2- 第4回むつ市総合教育会議議事録 たところも勉強していかなければならないと 思いました。 PAのチャックリスク校長先生、コンピュ ータサイエンスのロブ先生と意見交換をしま した。PA側のジュニア大使プログラムの見 方というのは、生徒が本格的な異文化に触れ る機会はまずないので、日本人が来ること自 体が珍しいし、日本文化に触れることが珍し いから、非常に有意義だと思っている。金銭 的な負担は大きいが、受け入れは継続的にや っていきたいと思っているということです。 学校の課題について聞かれましたが、学力 と、いじめ、これは最近の話ではありません が全世界でそうだろうというお話があって、 PAではどうかと尋ねたら、家庭の貧困、55 パーセントの子どもが政府の補助を受けてい るそうです。 そしてもうひとつ、驚いたのがドラッグで す。アメリカでコロラド州とワシントン州だ けだと思いましたが、たばこと同じようにマ リファナが購入できます。ですから、たばこ と同じように子どもたちにまで広がってきて いることが問題だという話をしていました。 確かに、街をみるとドラッグストアがある し、ホームレスが多いのはびっくりしました。 ですから、少しずつこういう街にも薬物の法 規制等があるのかなと感じます。 これは、我々も注視していかなければなら ない部分だと感じました。 それから今日のテーマでもありますが、ス ポーツの話を聞いてみたところ、これは教育 長以下教育委員会の方々6名との話ですが、 部活動というのは基本的にはない、地域がク ラブ活動としてやっている。それは先生がや っても、一般の方がやってもいいということ になっていて、 「中体連」のようなものはなく て、地域のリーグに所属していて、全国大会 もないし、あっても州のリーグに参加するか どうかということを言っていました。 そして、全ての生徒は無償で参加すること はあり得なくて、スポーツクラブに行く場合 はお金を払って行くということです。 日本の話をしたら、学校が部活動として無 料でやっているということに非常に驚いてい ました。 教育委員会の仕組みですが、委員が6名、 任期が4年で、会議は常に公開されている。 -3- そしてその場で意見聴取をする仕組みもある、 公聴会のようなイメージかと思います。 以上が、年末年始の教育関係の学校訪問で すが、御質問等はございますか。 髙瀨教育委員長: ドラッグということと銃の問 題は、アメリカの現実ではどうなんでしょう。 宮下市長: 銃の問題は、もう産業化しています ので、どうにもならない。私が向こうに行っ て感じたのは、都会はあまり関係ありません が、ちょっと地方に出れば、派出所・警察署 から30分、1時間かかる家がたくさんあり ます。そうすると、何かあったときは自分の 身は自分で守るという発想になるので、アメ リカの憲法には「武装する権利」があって、 その中で銃を持つことが認められている。 それを完全に放棄するということは、おそ らくこの先もできないと思います。オバマ大 統領が言っている規制も、銃を購入する際の 規制を強め、誰が持っているか明らかにしよ うとするもので、できてもおそらくそこまで で、それでもかなりの抵抗はあると考えます。 もうひとつは、マリファナについてですが、 色々なことが言われていますが、ひとつは産 業としてとらえ始めている。健康被害の面で も、ある意味タバコの方が被害が大きいとい う説もあるので、タバコがよくてなぜマリフ ァナがだめなのか、という議論をアメリカで はずっとしている。結局、吸える場所には人 が集まります。行って楽しんで帰ってくる、 という交流人口の拡大に繋がっているという 産業の面があるので、非常に難しいことだと 思うし、現在認められているワシントン州が、 今後放棄するのは難しいと思います。このこ とが底辺にまで広がってくると、非常に深刻 な問題になってくると思うし、PAはそうな らないと思いますが、しっかり注視していか なければならないと思います。そのような話 を、先生方は言っていました。 2.議事 宮下市長: それでは、次第に沿って会議を進め ます。 第4回むつ市総合教育会議議事録 始めに、前回の会議で議論した「学校教育 の充実について」のまとめを、事務局から説 明してください。 事務局(阿部学校教育課長): それでは、御説 明いたします。 資料の 2 ページをご覧ください。 1 ページに大綱に載せる文案があります。 そして、2 ページは、その文案を補足する文 章を共に掲載してあります。 前 回 の 会 議 で は 、活 発 な 議 論 を い た だ き 、あ り が と う ご ざ い ま し た 。ひ と り ひ と り を 大 切 に す る 教 育 、あ る い は 地 域 と の つ な が り を 深 め て ほ し い 、そ し て 互 い に高め合う教育環境の整備に努めても ら い た い 等 の 提 言 を 受 け ま し て 、大 綱 の 案を作成いたしました。 すでに御一読いただいていることと思いま すので、簡単にお話しさせていただきたいと 思います。 教育全般に関しましては、義務教育が、社 会的自立の基礎をしっかりと培うことが大切 であると考えておりますし、ひとりひとりが 持つ可能性を伸ばすために、最大限努力した いと考えております。 次に 2 点目、特別支援教育に関しては、教 育的ニーズにより、きめ細かな配慮に基づい た教育を全校体制で行う、ということをポイ ントとしてとらえています。 3 点目は、全般的なことになりますが、小 中一貫教育を中核として、これまでと同様の 教育施策の実現に取り組んでいきたいと考え ています。また、幼児教育から高等教育まで を見通した、発達段階に即した体系的な教育、 これは、高等教育機関の見学あるいはそれに 類した施設の利用等を含んでいます。 最後の段落は、ふるさとへの愛着と誇りを 持たせる教育に努めると共に、キャリア教育 の充実に今以上に取組んで、グローバル人材 の育成に努めたいという決意を記載してあり ます。 最終行には、前回の会議でも確認していた だきましたとおり、具体的な施策に関しては、 「むつ市教育プランによるものとする」とし ております。 大綱の性質上、全てを網羅するものではあ りませんので、目標管理はプランによるとい うことで集約させていただきました。 以上です。 宮下市長: 前回の議論を踏まえてということで ありますので、これは大綱の文章全体ができ あがったときにもう一度皆様にチェックい ただくということで、よろしくお願いいたし ます。 それでは、今日の本題に進んでいきたいと 思います。 議題の 2 つめですが、 「スポーツ・レクリエ ーション活動の充実」について、事務局から 説明をお願いします。 事務局(樋山市民スポーツ課長): 御説明をい たします。 資料は、長期総合計画に定めた主要計画に 対してどのような施策、事業を行っているか をまとめたものです。 スポーツ・レクリエーション活動の充実を 図る主要計画として、まず「スポーツ・レク リエーション活動の推進」①スポーツ・レク リエーション団体の育成と活動支援、その中 でむつ市体育協会の活動支援を行います。 むつ市体育協会は 31 のスポーツ競技団体 を統轄する組織で、スポーツの普及振興に努 めていただいておりますが、その協会の行う 事業に対しまして補助金交付による支援の他、 市民体育大会等を共同で行っております。 次に、むつ市スポーツ少年団活動支援です が、スポーツ少年団はスポーツによる青少年 の健全育成を目的に活動を行っている団体で、 むつ市スポーツ少年団は 23 団体 694 名の団員 と 143 名の指導者が加盟しております。スポ ーツ大会の開催にかかる経費や、県大会等の 参加にかかる経費を補助して、支援を行って おります。 次 に 、青 森 県 民 駅 伝 競 走 大 会 む つ 市 実 行 委 員 会 活 動 支 援 と い う こ と で 、県 民 の 一体感を盛り上げ活力ある県政の発展 と ス ポ ー ツ 振 興 を 図 る こ と を 目 的 に 、毎 年 開 催 さ れ て い る 大 会 で す が 、実 行 委 員 会 を 組 織 し 、む つ 市 チ ー ム の 編 成 か ら 大 会参加までの支援を行っています。 次 に 、学 校 体 育 施 設 開 放 事 業 の 実 施 に よ る ス ポ ー ツ 活 動 支 援 と い う こ と で 、ク -4- 第4回むつ市総合教育会議議事録 ラブチームやスポーツ愛好者等の活動 を 支 援 す る た め に 、教 育 活 動 に 支 障 の な い範囲で学校体育館を使用させていた だ き 、行 っ て い ま す 。直 近 で は 、平 成 27 年 度 で 104 団 体 1,437 名 の 方 々 に 御 利 用 いただいております。 次 に 、各 種 大 会 開 催 支 援 で す が 、高 等 学校体育連盟やスポーツ競技団体が主 催 す る 県 大 会 や 東 北 大 会 に 対 し て 、補 助 金 を 交 付 し 、運 営 補 助 を 行 っ て お り ま す 。 次に②スポーツの推進に関する計画 の 策 定 で す が 、こ れ は 、「 む つ 市 ス ポ ー ツ 推 進 計 画 」と「 む つ 市 ス ポ ー ツ 施 設 整 備 計 画 」 を 平 成 26 年 3 月 に 策 定 し て お り ま す 。資 料 に 、ス ポ ー ツ 推 進 計 画 と ス ポーツ施設整備計画のリーフレットを 添付しております。 スポーツ推進計画の概要を御説明い たします。 計画は 6 章の構成となっておりまして、 1 章は計画策定の目的、2 章は現状分析 のうえ課題を整理し、3 章において目指 すべき方向性、4 章では目標に向けた施 策、5 章には施策の中で重点的に取り組 む「 重 点 プ ロ ジ ェ ク ト 」5 項 目 を 掲 げ 、6 章には計画の推進体制や計画の見直し について記載しております。 次 に 、ス ポ ー ツ 施 設 整 備 計 画 の 全 体 像 で す が 、5 章 の 構 成 と な っ て お り ま し て 、 多くの市民がスポーツ施設の整備を望 ん で お り ま し て 、効 率 的 ・ 効 果 的 な 整 備 の あ り 方 が 求 め ら れ て お り ま す 。そ れ ぞ れ の 施 設 を「 拠 点 施 設 」及 び「 地 域 施 設 」 と 位 置 づ け ま し て 、地 域 的 な バ ラ ン ス を 考慮した計画としております。 ま た 、平 成 25 年 11 月 末 か ら 使 用 で き なくなった旧むつ市民体育館につきま し て は 、新 た な 体 育 館 を 総 合 体 育 館 と い う 形 で 拠 点 施 設 と し て 位 置 づ け 、整 備 を 図 っ て 行 く こ と と し 、ス ケ ジ ュ ー ル は 短 期において基本構想・基本計画の策定、 基本設計・実施設計としております。 スポーツ指導者の養成についてです が 、ス ポ ー ツ 基 本 法 に お き ま し て は ス ポ ーツ推進に係る体制整備について定め ら れ て お り ま し て 、む つ 市 ス ポ ー ツ 推 進 委 員 と し て 34 名 委 嘱 し て お り ま す 。 ス -5- ポ ー ツ 推 進 委 員 委 は 、各 種 研 修 会 に 参 加 い た だ き 、市 民 体 育 大 会 な ど の 市 が 行 う スポーツ事業で活躍していただいてお ります。 2 点目はむつ市スポーツ少年団認定員 資 格 取 得 の た め の 支 援 で す が 、ス ポ ー ツ 少 年 団 登 録 に お き ま し て は 、指 導 者 で あ る認定員の資格を有する者の登録が必 要 で あ り ま し て 、こ の 資 格 取 得 の た め の 講習会に係る受講料を補助することで 支援を行っています。 次 に ② 指 導 者 、団 体 等 の デ ー タ バ ン ク 整 備 、初 心 者 対 象 の ス ポ ー ツ 教 室 の 開 催 と い う こ と で 、ス ポ ー ツ 団 体 等 の 登 録 に ついては生涯学習課で行っていますが、 スポーツ団体等の一覧でお知らせして お り ま す 。市 民 ス ポ ー ツ 教 室 に つ い て は 、 毎年春と夏に分けて初心者対象のスポ ーツ教室をむつ市体育協会に委任して 実施しております。 次に③生涯スポーツ教室の開催につ い て は 、子 ど も た ち が ト ッ プ ア ス リ ー ト と ふ れ あ え る 機 会 を 提 供 す る た め 、サ ッ カー教室と野球教室を開催しておりま す。 「 ス ポ ー ツ・レ ク リ エ ー シ ョ ン 施 設 の 整 備 」に つ い て で す が 、体 育 施 設 の 計 画 的な整備ということで、1 点目の新体育 館の整備については、今年度基本構想・ 基 本 計 画 を 策 定 す る こ と と し て 、現 在 作 業を進めております。 2 点目の各種体育施設の計画的な整 備 ・ 充 実 に つ い て は 、既 存 の ス ポ ー ツ 施 設については計画的な修繕等に努めて お り ま す が 、今 年 度 は む つ 運 動 公 園 陸 上 競技場の第 2 種公認継続のため所要の整 備 を 行 っ た ほ か 、釜 臥 山 ス キ ー 場 の リ フ ト修繕等を行っております。 以上が主要計画に沿った事業内容と なります。 次 に 、課 題 と し て と ら え て い る 事 項 に ついてです。 「 ス ポ ー ツ・レ ク リ エ ー シ ョ ン 活 動 の 推 進 」に つ い て は 、む つ 市 体 育 協 会 の 組 織 力 強 化 と い う こ と で 、現 在 各 種 事 業 の 実 施 に 努 め て い た だ い て い ま す が 、事 務 局 体 制 が 少 人 数 で あ り 、事 業 実 施 が 難 し 第4回むつ市総合教育会議議事録 い 部 分 も 生 じ て お り ま す 。こ の こ と か ら 、 人員増等の体制整備を含めた組織力強 化 を 図 り 、さ ら な る 事 業 展 開 に よ り ス ポ ーツ人口の拡大につなげていくことが 望まれます。 2 点目のむつ市スポーツ少年団に加盟 している各団の指導者育成支援につい て は 、ス ポ ー ツ 少 年 団 の 指 導 者 で あ る 認 定 員 に つ い て 、 平 成 27 年 度 か ら 各 団 の 登録者の増員が必要となりましたので、 対策を講じる必要があります。 次にスポーツ指導者の養成について で す が 、ス ポ ー ツ 推 進 委 員 と し て 任 命 し て お り ま す が 、さ ら に 活 動 の 場 を 広 げ て 、 各 種 研 修 に よ り 身 に つ け た 知 識・技 術 を 活かしてスポーツ推進事業の展開を図 っていく必要があると考えています。 次に、スポーツ教室の開催について、 現在行っているプロ選手によるスポー ツ 教 室 の 継 続 と 、む つ 市 出 身 の ア ス リ ー ト等によるスポーツ教室の実現を図り、 子どもたちが直接トップアスリートと ふれあうことが望まれます。 次 に 、ス ポ ー ツ ・ レ ク リ エ ー シ ョ ン 施 設 の 整 備 に つ い て は 、不 足 し て い る ス ポ ー ツ 活 動 の 場 と し て 、新 体 育 館 の 早 期 建 設が必要であると考えています。また、 老朽化がみられる施設の整備も必要で あると考えます。 今後の方向性について、1 点目、むつ 市 体 育 協 会 に つ い て は 、組 織 力 を 活 か し 、 様々な事業展開によりスポーツ人口の 拡大に努めていただきたいと考えてい ます。 2 点目のむつ市スポーツ少年団につい ては、事務局を体育協会の所属として、 事 業 実 施 の 多 様 化 、加 盟 す る 団 へ の 指 導 者派遣が円滑に進むような環境整備を 図っていきたいと考えています。 3 点目、スポーツ推進計画ですが、市 民 が ス ポ ー ツ に 親 し み 、生 き が い づ く り 、 健 康 づ く り が 実 現 で き る よ う 、計 画 で 設 定した基本目標に従って進めていきた いと考えています。 4 点目、スポーツ指導者の養成につい て は 、ス ポ ー ツ 推 進 委 員 と し て の 資 質 向 上 を 図 り 、ス ポ ー ツ コ ー デ ィ ネ ー タ ー と し て 、学 校 や ス ポ ー ツ 団 体 の 要 請 に 応 じ て 指 導・調 整 が で き る よ う に し た い と 考 えています。 5 点 目 、ス ポ ー ツ 施 設 整 備 に つ い て は 、 新体育館について基本計画案で建設ま で の ス ケ ジ ュ ー ル を 示 し て い ま す が 、平 成 28 年 度 に は 基 本 設 計 を 予 定 し て お り ま す の で 、早 期 建 設 に 向 け て 取 り 組 み ま す。 最 後 に 、既 存 施 設 に つ い て 、市 の 全 て の公共施設について、今後計画的な整 備 ・ 管 理 を 行 っ て い く た め に 、公 共 施 設 等 総 合 管 理 計 画 を 策 定 予 定 で す の で 、計 画に沿った整備に努めます。 以上で説明を終わります。 宮下市長: ありがとうございました。 様々説明していただきました。 少 し 整 理 を す る と 、ま ず 、総 合 教 育 会 議の目的は、むつ市教育大綱をつくる、 と い う こ と で す の で 、こ の 大 綱 を つ く る に 当 た っ て 必 要 な 事 項 と い う と 、今 後 の 方向性のところだと思います。 当 然 、そ れ に 当 た っ て は 今 ま で ど う い う 計 画 が あ っ て 、ど う い う 課 題 が あ る の かということをしっかり見極めなけれ ばならないということはあるわけです が 、そ れ に 加 え て 、な か な か こ の 分 野 に ついて普段から考えているかというと、 そうでもない部分もあろうかと思いま す が 、委 員 の 皆 さ ん の 現 状 認 識 、課 題 そ し て 今 後 ど う あ る べ き か 、と い う こ と に つ い て 、今 の 説 明 、あ る い は 皆 さ ん の 経 験 を 踏 ま え 、お 聞 か せ い た だ き た い と 思 います。 まず、遠島教育長からお願いします。 遠島教育長: 今の説明の中で、少しお聞きした い部分があります。 小学校の運動部活動についてですが、 小学校ではほとんど学校が設置主体と な っ て や っ て い ま す 。そ う で な い 地 域 が 大 畑 地 区 で す が 、こ の 地 区 で や っ て い る も の を「 ス ポ ー ツ 少 年 団 」と 認 識 し て い ま す が 、今 の 説 明 を 聞 く と 、小 学 校 の 運 動部活動全てがスポーツ少年団という ことでしょうか。 -6- 第4回むつ市総合教育会議議事録 事務局(樋山市民スポーツ課長): スポーツ少 年団組織については、さきほど、現在 23 団 体と御説明いたしましたが、その内学校の運 動部活動がスポーツ少年団に加盟している 団が 11 団あります。 その他の 12 団については学校単位ではな く、地域の方々で組織されたものです。 実際、小学校の部活動で各種目ありますが、 スポーツ少年団の大会もありまして、その大 会に参加するためには少年団組織への加盟が 必要になりますので、学校でも加盟して大会 へ参加している状況です。 遠島教育長: ありがとうございました。大変よ く分かりました。 私 か ら は 、学 校 教 育 に お け る ス ポ ー ツ に関する課題についてお話しをさせて いただきます。 小学校の運動部活動についてですが、 2 点ほどあると思っています。 1 点目は、少子化による部員数の減少 か ら 、団 体 競 技 の 存 続 が 難 し く な っ て き ている、ということです。 2 点目として、指導者、教員の高齢化 等 に よ り 指 導 者 が 不 足 し て い る 。こ れ は 、 小学校は教員が男子1に対して女子2 というような男女比になっていますの で 、教 員 の 高 齢 化 に 伴 っ て こ れ ま で ど お りの運動部活動ができなくなるのでは ないかという危機感を持っています。 学校の教員が指導を担うことができ な い と な る と 、ど の よ う に 考 え る か と い う と 、外 部 コ ー チ に 頼 る と い う こ と に な り ま す が 、子 ど も た ち の 練 習 時 間 に 合 わ せてコーチとして指導に来てくれる人 材 が な か な か 得 ら れ な い 、と い う こ と が あります。 そ う い う こ と か ら 、今 後 の 方 向 性 の 中 に も あ り ま す よ う に 、指 導 者 の 養 成 を 図 る と い う こ と で す の で 、こ の 指 導 者 の 養 成 が 進 め ら れ て 、学 校 へ 外 部 指 導 者 と し て入っていただける方が増えてくれる ことを願っています。 も う 1 点 、部 員 が 減 る 、指 導 者 が 不 足 す る 、と い う こ と に な る と 、地 域 が 設 置 者となる本来の意味でのスポーツ少年 団への移行ということも求められてく -7- る の で は な い か と 思 い ま す が 、そ の た め にもそれを指導してくれる指導者が必 要 で す 。こ の こ と か ら も 、今 す ぐ 移 行 で きる環境は整っていないのではないか と い う の が 現 状 で す の で 、学 校 教 育 に 関 わ っ て は「 指 導 者 の 養 成 」に つ い て 、市 を挙げて進めていただければありがた いと思います。 宮下市長: ありがとうございました。 宮浦委員、いかがでしょうか。 宮浦教育委員: スポーツについては若干苦手な 分野ですが、年齢を重ねてきますと専門的に ひとつのスポーツに取組まなくても、健康の ために身体を動かすこと、子どもの頃から運 動をしていくことの重要性については、自分 の身体のことを思いながら実感しています。 ス ポ ー ツ 少 年 団 に つ い て 、大 畑 は 地 域 の有志が子どもたちを指導しているこ と は 、非 常 に 頼 も し く 、ま た あ り が た い こ と だ と 思 い 、日 頃 か ら 応 援 し て い ま す 。 そういう地域の温かいまなざしの力 は と て も 大 き く て 、専 門 的 に ど う か と い う 深 い と こ ろ ま で は 分 か り ま せ ん が 、ス ポーツや集団で学ぶということの中で、 地 域 の 指 導 者 が 果 た し て く れ る 役 割 、ス ポ ー ツ に 関 す る も の だ け で は な く 、大 き な力になっていると感じています。 宮下市長: ありがとうございました。 村中委員、いかがでしょうか。 村中教育委員: 個人的には綱引きとレガッタで 活動していますが、子どもたちの話になると あまりなじみがなくて、どのように考えれば いいのかと、少し分からない部分があります。 た だ 仕 事 柄 、先 生 方 の 悩 み を 聞 く こ と が あ り ま す が 、ク ラ ブ 活 動 を や り た く な い と い う 先 生 が い ま す 。だ い ぶ 精 神 的 に 疲 れ て 来 院 す る 先 生 方 で す け れ ど も 、ク ラ ブ 活 動 は か な り の 負 担 だ と 。自 分 が 得 意 な ス ポ ー ツ な ら い い が 、よ く 知 ら な い け れ ど も 割 り 当 て ら れ て し ま う し 、ど う 指 導 し て い い か 分 か ら な い 。そ れ で も 責 任 は 重 く て 、何 か あ れ ば 非 常 に 辛 い こ と も あ る の だ ろ う と 思 い ま す 。通 常 の 仕 事 第4回むつ市総合教育会議議事録 も あ る 中 で 、非 常 に 大 変 だ と い う 先 生 方 の悩み事も聞くことがあります。 し か し 、や り た く な い 先 生 は や ら な く て い い 、と い う 形 に な っ た ら ク ラ ブ 活 動 は 成 り 立 た な く な る と 思 う し 、今 後 ど の よ う に 進 め れ ば い い の か 、と 感 じ て い ま す。 宮下市長: この話をしていくと、重要な論点で あると思いますので、学校教育課から今の点 について説明をいただきたいのですが。 つ ま り 、今 ま で の 議 論 の 中 で も 、教 育 長 か ら お 話 し あ り ま し た と お り 、指 導 者 が 不 足 し て い る 、そ れ を ス ポ ー ツ 少 年 団 という形を取って部活として先生方に お 願 い を し て い る 。そ う す る と 、現 場 の 先生方にも負担がかかる。 本 来 は 、部 活 も 大 事 で す が 勉 強 の 方 も 大 事 だ と 、そ の バ ラ ン ス を ど う 考 え る の か と い う こ と と 、先 生 方 の 負 担 は ど う な っ て い て 、軽 減 す る た め に ど の よ う な 方 法があるのかというところを聞かせて ください。 事務局(阿部学校教育課長): まず、小学校と 中学校の違いがありまして、小学校は運動部 活動への参加は任意となっています。したが って、多くは 4 年生以上が参加しますが、全 員参加ではありません。 中 学 校 は 、青 森 県 の 場 合 は 全 て の 中 学 校が、全生徒に参加をさせています。 教職員の部活動に対する前提も小学 校 と 中 学 校 は 異 な っ て い ま す 。中 学 校 は 活動が前提となっています。小学校は、 任 意 の 活 動 で あ る 、と い う と こ ろ か ら 考 えがスタートしています。 そ し て 、小 学 校 は 先 生 方 も 全 員 顧 問 に な っ て い ま す 。主 顧 問 が い て 、副 顧 問 が い て 、実 は 中 学 校 も 同 様 で す が 、中 学 校 は 、全 部 の 教 員 が 毎 日 子 ど も た ち の 活 動 に立ち会うことが原則になっています。 小 学 校 の 場 合 は 、負 担 を 軽 減 す る た め に 、誰 か ひ と り は 必 ず 管 理 責 任 上 立 ち 会 い 、主 た る 指 導 者 か ら 指 導 メ ニ ュ ー 等 を も ら っ て 指 導 を す る 、そ の よ う な 形 で 負 担の軽減が図られています。 し か し な が ら 、土 曜 日 、日 曜 日 等 休 日 の 活 動 に つ い て 、大 会 が あ れ ば 子 ど も の 引 率 の 関 係 上 、主 顧 問 ・ 副 顧 問 両 方 が 参 加 す る こ と は 通 例 で も あ り ま す の で 、負 担が少なくない状況であることは否め ない事実です。 加 え て 、市 内 小 学 校 教 員 の 平 均 年 齢 が 50 歳 を 超 え て い ま す 。ま た 、女 性 の 割 合 が大きいという状況もあって、さらに、 自 身 の 体 調 、子 ど も の こ と 、両 親 の こ と 等 、様 々 な 状 況 か ら 活 動 の 時 間 が 制 限 さ れることもあります。 学 校 で は 、子 ど も た ち の 活 動 を 最 優 先 に 考 え て 、誰 か が 必 ず つ け る よ う な 状 況 を 、も し 無 理 で あ れ ば 部 活 動 を 集 約 し て 誰 か ひ と り が つ く 、そ の よ う な こ と を 考 えて対応しています。 し か し 、こ れ が 中 心 と な る 対 応 で な い こ と は 自 明 で す の で 、先 ほ ど 教 育 長 が お っ し ゃ っ て く だ さ い ま し た が 、ス ポ ー ツ 少 年 団 へ の 移 行 、外 部 指 導 者 の 導 入 等 に 関 し ま し て 、広 く 色 々 な 状 況 を 勘 案 し て 道 筋 を 探 る こ と が 、根 幹 と な る 解 決 策 で はないかと思います。 宮下市長: その点で、聞いていて思ったことが 二つあって、ひとつは、部活をやっている先 生方にインセンティブはあるんですか。給与 面とか。 も う ひ と つ は 、そ も そ も 部 活 は 全 員 が やらなければならないことなのでしょ う か 。中 学 校 で は 、み ん な が や っ て い る か ら や る 、と い う ふ う に な る と 思 い ま す が、考えてみれば高校では選択ですが。 事務局(阿部学校教育課長) : まず、1 点目につ いて、1 時間 600 円の手当が支給されていま す。土曜日・日曜日等の活動になりますと、 たとえば土曜日半日(4 時間)活動して 2,400 円が支給される、ということになっています。 また、大会に参加した場合には、1 日ですの で、活動時間に応じて支給されますが、決し て十分な報酬に値するかといえば、そうでは ないと考えています。併せて、勤務に関して も、手当を受け取った場合には、代休はあり ません。 旅行命令で、仕事として出張した場合には 代休が与えられますが、教員の職業上どうし -8- 第4回むつ市総合教育会議議事録 ても誰かが学級に入ることになりますので、 多くは夏休み等長期の休業中に代休を取得す る、という形になっています。 2 点目について、全員やらなければならな いかということについては、教職員の間でも 当然議論があります。 現 段 階 の 考 え 方 と し て は 、運 動 部 活 動 だ け で は な く て 文 化 部 の 活 動 も 、中 学 校 で は 設 け て い ま す 。し た が っ て 、自 分 が 何 か 興 味 を 持 つ も の が あ れ ば 、そ れ に 向 か っ て 継 続 し て 努 力 を し て い く 、そ の よ う な 経 験 は 、子 ど も た ち の 成 長 を 考 え る と き 、大 き な プ ラ ス に な り 得 る と 考 え て 、 全ての生徒に部活動への参加を求めて、 指導しています。 また、学校の中では異年齢集団活動、 自 主 活 動 と い う も の が 、非 常 に 大 き く 意 味 を 持 つ も の と さ れ て お り ま し て 、部 活 動 に 参 加 す る と い う こ と は 、自 動 的 に こ の二つが満たされるということになり ます。 し た が っ て 、教 育 的 価 値 を 考 え た 時 に は 、決 し て 低 く な い 成 果 が あ る と 考 え て います。 宮下市長: わかりました。 議 論 を 元 に 戻 し て 、納 谷 委 員 、今 回 の 課 題 、方 向 性 等 で 気 付 い た 点 が あ れ ば お 願いします。 納谷教育委員: 私は、現在子どもが部活動に参 加していますので、学校の先生方、顧問の先 生方に、親としてプレッシャーを与えている 一員だと思っているので、子どもたちに心身 共に強くなってほしいという願いが、親には ありますので、無言のプレッシャーをかけて いるかもしれない。 仕事柄、他の子どもたちの話を聞く機会も ありますが、指導者養成のことですが、中学 校の指導をしている先生方の、応急処置等の 講習は、現在されているのでしょうか。 事務局(阿部学校教育課長): 公的には、応急 処置等の講座等は設けられておりません。 納谷教育委員: 最近、夏には熱中症で脱水症状 を起こして搬送されることがあって、そのた -9- びに学校で水分補給の話や、熱中症の対策に ついて、個人的にはするのですが、そういう ことを指導者に向けての講習もやっていた だきたいと思っています。 宮下市長: ありがとうございます。 最 後 に 、髙 瀨 委 員 長 お 願 い い た し ま す 。 髙瀨教育委員長: 先ほどから、学校でのスポー ツに関しての今後について議論がありまし たが、ひとつは「管理」ということが出てい ました。 これについては、今般、国の法律で「学校 保健法」が「学校保健安全法」というふうに 変わりました。納谷委員からもありましたが、 「安全」という面も取り上げられるようにな りました。競技のレベルを上げる指導だけで はなくて、安全管理の面も脚光を浴びてきて います。 ですから、そういう意味では競技レベルを 上げるということだけではなくて、管理体制 もしっかりやってほしいと思います。 もうひとつは、2 年前になりますが、青森 市で青森・長野・沖縄の健康寿命サミットが 開催されまして、2 回目が沖縄、3 回目が今年 は長野で開催されますが、健康関連指数とい うデータから、長野が最も長寿県で、青森県 が最下位で短命県、その中の一つの要因とし て挙げられているのが、スポーツをする人の 割合です。これは、平成 23 年度のデータです が、長野県が全国で 9 位、青森県は平均寿命 と同様、男女とも最下位です。 もちろん、生活習慣病といいますと飲酒・ 喫煙・肥満が要因として挙げられますが、ス ポーツについても実は隠れた要因の一つなの です。 今日の資料 5 ページの「むつ市における現 状と課題第 2 章」で、運動習慣のことが書い てありますが、やはり、子どもの頃から成人 まで、全て運動不足、それが短命県に大きく 関わっているということが、データではっき りしています。 ですから、そのことも加えて、競技人口を 増やすということだけではなくて、宮浦委員 からもありましたが、身体を動かす機会を増 やす、ジョギングなどお金のかからない方法 もありますので。 第4回むつ市総合教育会議議事録 ただ、それを指導する人がいない。 指導者育成については、子どもたちだけで はなくて成人に対する取り組みも必要である と考えます。 宮下市長: ありがとうございます。 本日の議論をまとめながら話をした い の で す が 、ま ず 、ス ポ ー ツ と い う こ と で 議 論 に な り ま し た が 、あ く ま で も「 ス ポ ー ツ 」と い う の は 、色 々 な 意 味 で 手 段 で あ っ て 、お そ ら く 目 的 で は な い の で は な い か 、と 思 い ま す 。も ち ろ ん ス ポ ー ツ 自 体 を 職 業 に す る 人 も い る し 、そ う い う 人材を育てるという部分もあるかもし れませんけれども、広くむつ市が使う 「 ス ポ ー ツ 」と い う 意 味 で は 、手 段 で あ ろうと。 で は 、目 的 は 何 か と い う と 二 つ あ っ て 、 ひ と つ は「 健 康 づ く り 」、も う ひ と つ は 「 教 育 」。そ れ で 、健 康 づ く り の と こ ろ は 、宮 浦 委 員 の お 話 し の と お り 、小 さ い 頃から運動するということがひとつと、 そ れ か ら 、髙 瀨 委 員 長 が お っ し ゃ っ た 健 康 寿 命 と い う こ と で 、大 人 に な っ て か ら もスポーツする人の割合をどうやって 増 や し て 、我 々 の 大 き な 目 標 で あ る 短 命 県 返 上 に つ な げ て い く の か 、と い う こ と があります。 も う ひ と つ が「 教 育 」と い う こ と で あ り ま す け れ ど も 、今 日 は 、小 学 校 、中 学 校 と 分 け て 議 論 し ま し た 。私 が 思 う の は 、 教育長が最初にお話ししていただきま し た が 、子 ど も の ス ポ ー ツ す る 機 会 が 奪 われるような状況があってはならない のではないかと思います。 で す か ら 、た と え ば 子 ど も の 人 数 が 少 なくなって野球部がないけれども野球 し た い 子 ど も は ど う す る の か 、こ れ は 直 ち に 解 決 す る 問 題 で は あ り ま せ ん が 、そ ういったところも課題として我々がと ら え て お く 。そ の 部 分 で 指 導 者 の と こ ろ は 、教 育 長 と 宮 浦 委 員 か ら あ り ま し た が 、 す で に「 今 後 の 方 向 性 」等 に 書 い て あ り ま す け れ ど も 、ど う や っ て 育 成 し て い く の か と い う の は 大 き な 課 題 で あ る し 、そ れ は 学 校 だ け の 問 題 で は な く て 、地 域 と し て ど う や っ て い く の か 、と い う こ と が あると思います。 さ ら に 言 え ば 、本 質 的 な 問 題 と し て 学 校 教 育 の 部 分 で 言 え ば 、村 中 委 員 か ら 御 指 摘 が あ り ま し た と お り 、先 生 方 の 負 担 を ど う 考 え る の か と 、私 は 、お そ ら く そ れが子どもたちへもかなり影響する問 題 だ と 思 い ま す の で 、イ ン セ ン テ ィ ブ も 含 め 、部 活 を や る の か や ら な い の か と い う こ と も 、や る と い う 方 針 だ と い う こ と は い い と 思 い ま す け れ ど も 、そ う い っ た ことも今後しっかり考えていかなけれ ばいけないと思っています。 そ れ か ら 、私 の 意 見 で す け れ ど も 、ア ウ ト カ ム 指 標 と い う か 、目 標 が な け れ ば い け な い の で は な い か と 、こ れ は 、今 日 の ス ポ ー ツ だ け で は な く て 、今 ま で の 議 論 全 体 そ う な の で す が 、政 策 大 綱 に ど こ ま で 目 的 を 数 字 と し て 盛 り 込 む か 、と い う 議 論 は あ り ま す け れ ど も 、今 日 の 最 初 の「 学 校 教 育 」の 部 分 は 教 育 プ ラ ン で 施 策の具体化を示すということですので、 そちらで目標が示されるかもしれませ ん が 、そ う い う ア ウ ト カ ム 指 標 が 最 初 に イ メ ー ジ で き て い て 、そ れ を 達 成 す る た めの大綱であるべきだと考えています ので、ただ単に言葉で指導者育成する、 と い う こ と で は な く て 、い つ ま で に 、ど う い う 指 導 者 を 、ど う い う 形 で 育 成 し て い く の か と い う と こ ろ ま で 、し っ か り と 教育委員会の方で議論していただいて、 それを踏まえた形での大綱でこういう 記述をするというふうに仕上げていた だきたいと思います。 こ れ は 、全 て の 分 野 で そ う だ と 思 い ま す け れ ど も 、そ の 点 に つ い て は 、よ ろ し くお願いしておきたいと思います。 そ れ か ら 、最 後 に 、体 育 館 と 書 い て い ま す が 、体 育 館 と い う と ス ポ ー ツ 機 能 だ け だ と 思 わ れ が ち な の で 、「 体 育 館 」で は な く「 ア リ ー ナ 」と 呼 ぼ う と 思 っ て い ます。スポーツ、防災機能、見本市、プ ロ ス ポ ー ツ の 興 業 等 、ス ポ ー ツ 人 口 の 拡 大ということでの施設として位置づけ た い と 思 っ て い ま す の で 、御 報 告 に な り ま す が 、皆 さ ん に も 是 非 と も そ の よ う に 認識いただきたいと思います。 今 日 は 、体 育 協 会 か ら 牧 野 先 生 が い ら - 10 - 第4回むつ市総合教育会議議事録 し て く だ さ い ま し た の で 、今 日 の 議 論 を 踏 ま え て 、何 か ひ と 言 い た だ き た い の で すが。 牧野体育協会会長: 総合教育会議、ということ で、地教行法の改正により会議の設置及び大 綱の策定が義務づけられた、ということです が、拝聴させていただきありがとうございま した。 体 育 協 会 に 関 す る 御 支 援 、御 指 導 に つ い て 、こ の 場 を お 借 り し て 御 礼 申 し 上 げ ます。 た だ 今 、市 民 ス ポ ー ツ 課 長 か ら 説 明 あ り ま し た が 、基 本 的 に は 同 様 に 感 じ て は お り ま す が 、小 学 校 の 部 活 動 等 に つ い て お話しがありました。 私 個 人 的 に は 、日 本 の 教 育 の 中 で 問 題 に な る の は 、学 習 指 導 要 領 の 中 に 、伝 統 的に部活動を入れてしまったところが い い の か 、と い う こ と で 、こ れ を 変 え る ことが日本の教育を大きく変えること に な る 、教 員 の 多 忙 化 も 軽 減 で き る と 思 い ま す の で 、そ こ を 変 え な い う ち に 、誰 かに指導を任せることが果たしていい のかどうか、ということです。 小 学 校 に お け る 部 活 動 、中 学 校 で も そ う な の で す が 、学 習 指 導 要 領 に や り な さ いと書いてあるわけです。 そ う し ま す と 、部 活 動 の 指 導 分 が 給 料 の 中 に 入 っ て い る わ け で す 。果 た し て そ れを簡単に外部に出していいのかとい う 問 題 が あ り ま す 。教 員 の 高 齢 化 が あ っ て で き な い か ら 外 部 の 人 に 、と い う の は 昔 か ら の 話 で す が 、そ れ で い い か と い う と、これは国全体で考えていかないと、 永遠に解決しない問題だろうと思って い ま す の で 、教 育 委 員 会 、あ る い は 県 も そ う で す し 、こ ぞ っ て 、こ の ま ま で い い のか、と考えてほしい。 この部活動の指導がなかなかできな い と い う こ と が 、精 神 的 に 負 担 感 、疲 労 感を与えているのではないかと感じて おりました。 こ の 指 導 を ど こ に や ら せ る か 、と い う 観 点 で 議 論 し ま し た が 、根 本 は そ の あ た りにあるのかなと思っております。 体 育 協 会 は 、今 2,800 名 在 籍 し て お り - 11 - ま す 。ス ポ ー ツ 少 年 団 を 入 れ ま す と お よ そ 3,600 名 に な り ま す が 、 む つ 市 民 60,000 人 だ と す る と 16 人 に 1 人 は 関 わ っているわけです。 い ず れ に し て も 、関 わ っ て い る 方 々 は 仕事をいったん終えてからやっている。 有 志 が 集 ま っ て 、自 分 た ち で お 金 を 出 し 合 っ て 遠 征 に 行 っ た り し て い ま す 。年 間 む つ 市 だ け で も 大 き な 大 会 が 300 回 、他 地 域 で の 大 会 も 入 れ る と 600 回 ほ ど に な る だ ろ う と 思 っ て い ま す 。そ れ も 全 て 自 費 で 行 く と い う こ と に な っ て い ま す 。民 間 団 体 で す か ら 、自 費 で ま か な う の が 基 本 だ と 思 っ て い ま す が 、そ う い う 人 た ち がスポーツ少年団の指導者にもなって い る わ け で す 。自 身 の 空 い た 時 間 で や っ て い る と い う こ と で 、果 た し て 子 ど も た ち の 安 全 、健 康 面 を 守 れ る の か と い う こ と 、何 か あ れ ば 誰 が 補 償 す る の か 、と い う こ と に な る わ け で す の で 、簡 単 に は い かないと考えています。 我 々 は や は り 、指 導 さ れ る 側 も す る 側 も 安 全 を 確 保 し な け れ ば な ら な い 、と い う こ と で す か ら 、そ の 辺 を 十 分 に 勘 案 し て進めていかなければならないと考え ています。 宮下市長: ありがとうございます。 先ほどのまとめの中で言い忘れまし た が 、納 谷 委 員 か ら い た だ い た 子 ど も の ス ポ ー ツ の 安 全 確 保 、髙 瀨 委 員 長 か ら も 同 様 に 、管 理 の 方 法 が 変 わ っ た と い う 御 指 摘 が あ り ま し た の で 、課 題 と 今 後 の 方 向性の中でそれについても入れるよう にお願いします。 今 、牧 野 会 長 か ら お 話 し を い た だ き ま し た が 、体 育 協 会 も 色 々 と お 忙 し い と い う こ と で 、体 制 も し っ か り と 整 え て 行 か なければいけないという思いを抱きま した。 本日は以上で終了いたします。 ありがとうございました。 第4回むつ市総合教育会議議事録 - 12 -
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