仕様書 - NEDO

別紙
仕様書
Ⅰ.件名
「プロジェクトマネジメント研修」開催に係る運営業務
Ⅱ.開催概要
発注者が開催するプロジェクトマネジメント研修の概要は以下のとおり。
名称
場所
:
:
期間
時間
形式
:
:
:
規模
:
プロジェクトマネジメント研修(以下「研修」という。
)
神奈川県川崎市幸区大宮町1310番 ミューザ川崎セントラルタワー
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
平成28年5月2日(月)から平成29年2月28日(火)のうち19日間
各日10時から18時
10時から12時…講演形式(講演90分、質疑30分)
13時から18時…演習形式(90分に1回、10分程度の休憩)
講演形式の研修は各回80名
演習形式の研修は各回25名以内(発注者と調整のうえ決定すること。
)
Ⅲ.業務概要
受注者が実施する業務概要は以下のとおり。
1.研修内容及び講師の手配等
2.会場設営及び撤去
3.ビデオ教材制作業務
4.運営等業務
5.その他付帯業務
Ⅳ.業務の詳細
受注者が実施する業務の詳細は以下のとおり。
1.研修内容及び講師の手配等
以下の研修を実施できる講師の手配等を行うこと。
(1)共通要件
全研修共通の要件については以下のとおり。
①研修の目的は、受講者が、ナショナルプロジェクトのマネジメントを行うにあた
り、ビジネスモデル等を想定しながら戦略や研究計画を立案・遂行し、さらにこ
れらの観点を踏まえながら人材の有効活用ができるようになることとする。
②研修の目標は、受講者に対して自発的な学習へ繋がる切っ掛けを与えることと
する。
③研修は、PMBOK(※)等の一般的なプロジェクトマネジメントに留まらず、
ナショナルプロジェクトの立案から運営までに必要な経済や経営、戦略(知的財
産を含む)等をバランスよく配置したMBAやMOTの要素が盛り込まれた内
容とする。
※プロジェクトマネジメント協会が発行する「プロジェクトマネジメント知識
体系ガイド」
④講師は、①から③をよく理解したうえで、人を惹き付ける工夫を施した研修を実
施できる者とする。
⑤10 時から 12 時の講演形式の研修について、発注者のビデオ教材制作のためにビ
デオ撮影が可能であり、また講演に用いたパワーポイント等の資料を発注者に
提供可能なこと。
⑥講師は、発注者が制作したビデオ教材を、発注者が外部配信することを了承する
こと。
(2)研修の要件
研修は 18 講座とし、講座毎の要件については下表のとおり。講座は下表①につい
ては2回、②から⑱については各1回開催とする。
また、内容の詳細については、契約締結後速やかに発注者に提案し、各研修日の 1
か月前までに発注者の了承を得ること。研修の日程については、発注者と協議のうえ
決定すること。
① プロジェクトマネジメント概論 1
内容
プロジェクトの開始から終了までのプロジェクトライフサイクル
を効果的にマネジメントするためのプロジェクトマネジメント手
法の基本的知識について学ぶ。
【項目】プロジェクト憲章、スコープ、WBS、リスクマネジメント、
ステークホルダー、変更管理、教訓の蓄積
時期
平成 28 年 5 月中旬及び平成 28 年 10 月 (2 回開催)
講師経歴 (a) 民間企業におけるプロジェクトマネジメントの実務経験が 5 年
以上あること。
(b) プロジェクトマネジメントに関連する書籍を出版した実績を有
すること。
(c) 企業又は大学において講師経験又は研究実績があること。
(d) 大学教授クラス、企業役員クラス又は企業における海外実務の
経験を有していること。
(e) 米国 PMI 認定 PMP の資格を有すること。
② プロジェクトマネジメント概論 2
内容
プロジェクトを成功に向け、推進していくうえで必要なプロジェク
トマネジャーの責任と役割及びプロジェクトマネジメントの効果
的な適用方法に加え、研究者や技術者を含むチームを効果的にマネ
ジメントしていく手法について学ぶ。
【項目】プロジェクトマネジャーの責任と役割、リーダーシップ、
モチベーション、コンピテンシー、プロセス責任、チームマネジメ
ント、戦略思考
時期
平成 28 年 5 月下旬
講師経歴
(a) 民間企業におけるプロジェクトマネジメントの実務経験が 5 年
以上あること。
(b) プロジェクトマネジメントに関連する書籍を出版した実績を有
していること。
(c) 企業又は大学において講師経験又は研究実績を有しているこ
と。
(d) 大学教授クラス、企業役員クラス又は企業における海外実務の
経験を有していること。
(e) 米国 PMI 認定 PMP の資格を有すること。
③ ステージゲート法
内容
不確実性が高い市場や技術についてアイデア創出から市場投入ま
でを効果的にマネジメントするイノベーション・マネジメントシス
テムとしてのステージゲート法について学ぶ。
【項目】テクノロジー・マネジメント、不確実性のマネジメント、
ステージゲート法の適正運用、ステージゲート法の 10 の工夫、ステ
ージゲート法の全体像、ゲートの運用法
時期
平成 28 年 10 月下旬
講師経歴 (a) 民間企業におけるステージゲート法に関連する実務経験が 5 年
以上あること。
(b) ステージゲート法に関連する書籍を出版した実績を有している
こと。
(c) 企業又は大学において講師経験又は研究実績を有しているこ
と。
(d) 大学教授クラス、企業役員クラス又は企業における海外実務の
経験を有していること。
④ イノベーション概論
内容
イノベーションの本質について、様々な事例を交えながら理解を深
める。
【項目】社会的な観点からみたイノベーションの本質、近年の環境
変化を踏まえたイノベーション・マネジメントのあり方及び組織課
題
時期
平成 28 年 6 月上旬
講師経歴 (a) イノベーションに関する研究業績を有し、これに関連する書籍
を出版した実績を有していること。
(b) 企業又は大学において講師経験又は研究実績を有しているこ
と。
(c) 大学准教授クラス以上又は海外の大学において講師経験若し
くは研究経験を有していること。
⑤ イノベーションデザイン
内容
古い習慣や既成概念を壊し、新しいアイデアで価値を創造するため
に、デザイン思考によるイノベーションのプロセスを実践できる知
識とスキルについて学ぶ。
【項目】イノベーションデザイン、社会デザイン、デザインプロセ
ス、デザイン思考、未来価値、価値創造、コンセプト創造、クリエ
イティブシンキング(創造的思考)
時期
平成 28 年 6 月下旬
講師経歴 (a) 民間企業における実務経験が 5 年以上あること。
(b) 企業又は大学において講師経験又は研究実績を有しているこ
と。
(c) 大学教授クラス、企業役員クラス又は海外の大学において講師
経験、研究経験若しくは企業における海外実務の経験を有して
いること。
⑥ ナショナル・イノベーションシステム
内容
科学技術政策や産業技術政策の変遷と公的機関がイノベーション
に果たす役割やイノベーション政策について学ぶ。
【項目】政策論、科学技術政策、産業技術政策、マクロ経済学
時期
平成 28 年 7 月上旬
講師経歴 (a) 産業技術政策に携わった経験を有していること。
(b) ナショナル・イノベーションシステムに関する研究業績を有
し、これに関連する書籍を出版した実績を有していること。
(c) 大学における講師又は企業研修を実施した経験を有している
こと。
(d) 大学教授クラス又は海外の大学における講師経験若しくは研
究経験を有していること。
⑦ シナリオプランニング
内容
外部環境及び内部環境の不確実性を想定し、将来起こりうる様々な
変化に柔軟に対応する為に、マクロ環境分析を起点とした複数の社
会シナリオや技術シナリオを立案し、それを実現する為の戦略を作
成する。
【項目】マクロ環境分析、社会シナリオ、技術シナリオ、ポジショ
ニング分析、リスク分析、シナリオプランニング、戦略
時期
平成 28 年 11 月中旬
講師経歴 (a) 民間企業における実務経験が 5 年以上あること。
(b) プロジェクトマネジメント又は MOT 関連の書籍を出版した実績
を有していること。
(c) 企業又は大学において講師経験又は研究実績を有しているこ
と。
(d) 大学教授クラス、企業役員クラス又は海外の大学における講師
経験、研究経験若しくは企業における海外実務の経験を有して
いること。
⑧ 戦略マップ/フレームワーク
内容
シナリオプランニングに基づいた製品・技術ロードマップの作成に
加え、それを活用した事業化戦略の可視化について学ぶ。
【項目】シナリオプランニング、製品・技術ロードマップ、戦略マ
ップ
時期
平成 28 年 11 月中下旬
講師経歴 (a) 民間企業における実務経験が 5 年以上あること。
(b) プロジェクトマネジメント又は MOT 関連の書籍を出版した実績
を有していること。
(c) 企業又は大学において講師経験又は研究実績を有しているこ
と。
(d) 大学教授クラス、企業役員クラス又は海外の大学における講師
経験、研究経験若しくは企業における海外実務の経験を有して
いること。
⑨ マーケティング/競争優位性
内容
3C、5F、VC、PEST、SWOT、STP、4P 等、基本的なフレームワーク等戦
略とマーケティングのエッセンスに加え、ポジショニング認識と合
わせて攻めるべきターゲットを選定する手法について学ぶ。
【項目】3C、5F、VC、STP、4P、ポジショニング分析、競争優位性、
マーケティング実践、戦略実践
時期
平成 28 年 12 月上旬
講師経歴 (a) 民間企業におけるマーケティング/競争優位性に関連する実務
経験が 5 年以上あること。
(b) 企業又は大学において講師経験又は研究実績を有しているこ
と。
(c) 大学教授クラス、企業役員クラス又は海外の大学における講師
経験、研究経験若しくは企業における海外実務の経験を有して
いること。
⑩ 競争戦略
内容
ビジネスモデルの可視化やマクロ環境分析を加味した競争優位性
の把握など研究開発の企画立案や事業提案に必要な知識やスキル
について学ぶ。
【項目】ビジネスプランニング、ビジネスモデル、ビジネスエコシ
ステム、マクロ環境分析、ポジショニング分析、競争優位性、事業
戦略、ビジネスモデルキャンバス、価値創造
時期
平成 28 年 7 月中旬
講師経歴 (a) ビジネスモデル関連の書籍を出版した実績を有していること。
(b) 企業又は大学において講師経験又は研究実績を有しているこ
と。
(c) 大学准教授クラス以上で海外の大学における講師経験又は研究
経験を有していること。
⑪ 知財戦略/知財マネジメント
内容
グローバルに産業構造が変革するなか、より戦略性の高い知的資産
経営に必要な知的財産と標準化との関係や知財評価に関する基本
的な考え方に加え、実際にオープンイノベーションやアライアンス
及び産学連携を推進するうえで必要となる知財マネジメントや知
財戦略について学ぶ。
【項目】知的財産、知財評価、知財価値、標準化、オープンイノベ
ーション、アライアンス、知財マネジメント、知財戦略、契約
時期
平成 28 年 10 月中旬
講師経歴 (a) 国内外の企業における知財マネジメント及び知財交渉の実務経
験に加え産学連携マネジメント及び産学連携における知財マネ
ジメントの実務経験を有している又はこれらの条件を満たすペ
アで研修を実施できること。
(b) 企業又は大学において講師経験又は研究実績を有しているこ
と。
(c) 大学准教授クラス以上であること。
⑫ リスクマネジメント
内容
研究開発投資を事業として成功させるために、事業性の観点に基づ
く定性的・定量的なリスク要因の洗い出し・感度分析・リスク分析
の手法と、大きな失敗を避け事業としての成功を達成するための不
確実な事業の中長期のリスクマネジメント手法と部門をまたがっ
た組織的な業務プロセスについて学ぶ。
【項目】リスク予測、リスク分析、不確実性分析、リスク評価、リ
スク受容、リスクヘッジ、リスク発生時の対応、リスクマネジメン
ト、不確実性マネジメント
時期
平成 28 年 12 月上中旬
講師経歴 (a) 民間企業におけるリスクマネジメントに関連する実務経験が 5
年以上あること。
(b) リスクマネジメント関連の書籍を出版した実績を有しているこ
と。
(c) 企業又は大学において講師経験又は研究実績を有しているこ
と。
(d) 大学教授クラス、企業役員クラス又は海外の大学における講師
経験、研究経験若しくは企業における海外実務の経験を有して
いること。
⑬ 組織論 1
内容
集団において、メンバーから協力行動を引き出せなくなってしまう
背景にはどのようなメカニズムが存在するのか、また、協力行動を
引き出すためにはどのような仕組みを構築したらよいか、社会心理
学研究の成果をふまえ、集団メンバーから協力行動を引き出す方法
を考える。
【項目】社会心理学、社会的ジレンマ、協力行動、システム作り
時期
平成 28 年 8 月下旬
講師経歴
(a) 民間企業における実務経験が 5 年以上あること。
(b) 組織論関連の書籍を出版した実績を有していること。
(c) 心理学の学識及び産業カウンセラーの資格を有すること。
(d) 企業又は大学において講師経験又は研究実績を有しているこ
と。
(e) 大学准教授クラス以上又は海外の大学における講師経験若しく
は研究経験を有していること。
⑭ 組織論 2
内容
集団の成果をもたらすためにはどのような人材を集め、どのような
ルールでものごとを進めることが望ましいと言えるのか、グルー
プ・ダイナミクスに関する研究を踏まえ、人材と集団意思決定に着
目する。
【項目】組織論、多様性(ダイバーシティ)、グループ・ダイナミク
ス、集団意思決定、集団討議法
時期
平成 28 年 9 月上旬
講師経歴 (a) 民間企業における実務経験が 5 年以上あること。
(b) 組織論関連の書籍を出版した実績を有していること。
(c) 心理学の学識及び産業カウンセラーの資格を有すること。
(d) 企業又は大学において講師経験又は研究実績を有しているこ
と。
(e) 大学准教授クラス以上又は海外の大学における講師経験若しく
は研究経験を有していること。
⑮ 交渉論
内容
研究開発から事業化に至るまでの間には、利害が交錯する複数のプ
レーヤー(官庁、企業、大学等様々な利害関係者)が登場し、利害
関係者同士の摩擦や対立を克服し、最適な合意を形成する交渉力が
求められるため、交渉に関する最新の研究成果を踏まえ実践に応用
可能な交渉スキルについて習得する。
【項目】ネゴシエーション、グループ・ダイナミクス、パワープレ
イ、交渉学、心理学、認知科学、ステークホルダーマネジメント、
組織論、競争優位性、戦略策定
時期
平成 29 年 2 月中旬
講師経歴 (a) 交渉論関連の書籍を出版した実績を有していること。
(b) 企業又は大学において講師経験又は研究実績を有しているこ
と。
(c) 大学准教授クラス以上又は海外の大学における講師経験若しく
は研究経験を有していること。
⑯ 価値評価
内容
イノベーションは新しい価値を創造する行為だが、一口に価値と言
っても知的財産権やブランド価値、財務的価値などの経済的な価値
ばかりではない。安全・安心や豊かさ、道徳的価値など、非経済的
な価値も含めた新しい価値の創造が求められる。これらの価値をど
のように評価し、全体プログラムをどのようにデザインして全体価
値に結び付けるのかのマネジメントについて考える。
【項目】価値評価、価値指標、プログラムデザイン、マーケティン
グ、ビジネスモデル、投資評価、KPI
時期
平成 29 年 1 月下旬
講師経歴 (a) 民間企業における実務経験が 5 年以上あること。
(b) プロジェクトマネジメント関連の書籍を出版した実績を有して
いること。
(c) 企業又は大学において講師経験又は研究実績を有しているこ
と。
(d) 大学教授クラス又はプロジェクトマネジメント関連の認定講師
であること。
⑰ エンジニアリングリベラルアーツ/ビジネスフィロソフィー
内容
宗教、哲学、思想、自然科学、社会科学等を通じて、現代社会が直
面する問題点を認識し、ビジネスリーダーとしての生き方を確立す
るために必要なリベラルアーツについて考える。
【項目】リーダーシップ、科学技術と倫理、社会的責任、価値創造、
リベラルアーツ、多面的思考、異文化およびダイバーシティ理解
時期
平成 29 年 1 月中旬
講師経歴 (a) 民間企業における実務経験が 5 年以上あること。
(b) リベラルアーツ関連の書籍を出版した実績を有していること。
(c) 企業又は大学において講師経験又は研究実績を有しているこ
と。
(d) 大学教授クラス、企業役員クラス又は海外の大学における講師
経験、研究経験若しくは企業における海外実務の経験を有して
いること。
⑱ アントレプレナーシップ
内容
アントレプレナーシップは、ベンチャー企業のみならず既存企業に
おいても研究開発から新規事業を立ち上げる又は事業部に移管す
る際に必要となる総合スキルの 1 つである。研究部門が事業化前後
に遭遇するであろう諸問題への理解と、それを乗り越えるための大
局観について考える。
【項目】アントレプレナーシップ、ビジネスプランニング、組織行
動学、戦略策定、リーダーシップ、交渉論、データ分析、マーケテ
ィング、知財戦略
時期
平成 29 年 2 月中旬
講師経歴
(a) 起業経験を有していること。
(b) アントレプレナーシップ関連の書籍を出版した実績を有してい
ること。
(c) 企業又は大学において講師経験又は研究実績を有しているこ
と。
(d) 大学教授クラス、企業役員クラス又は海外の大学における講師
経験、研究経験若しくは企業における海外実務の経験を有して
いること。
(3)講師の選定
講師の選定については以下のとおり。
①講師の選定にあたっては、
(1)の④を踏まえて(2)の「講師経歴」の要件を全
て満たす者とし、契約締結後速やかに発注者に提案し、発注者の了承を得ること。
また、発注者と十分な協議、調整を行いながら進めること。
なお、やむを得ず講師の変更が発生する場合は、速やかに発注者に報告するとと
もに、変更後の講師について提案し、発注者の了承を得ること。
②講師はナショナルプロジェクトに対する理解と発注者の研修意図を十分に理解
した研修を実施する必要があるため、受注者は、発注者からの要望があれば事前
に講師候補と面談をする機会を設けること。
③講師の多様性を確保する観点から、同一人物による研修は 2 講座以内とするこ
と。
④組織的属性の多様性を確保する観点から、コンサルティング会社(プロジェクト
マネジメント研修業務を行う公益法人を含む。
(以下同じ。))
、国立大学及び私立
大学からそれぞれ 3 分の 1 程度ずつ講師選定すること。また、同一組織に属して
いる講師は 3 人以内とすること。
(4)講師人件費等
講師人件費等については以下のとおり。
①コンサルティング会社及び私立大学等、単価表を有している組織に属している
講師の人件費については当該単価表を用いること。
②国立大学等、単価表を有していない組織に属している講師の人件費については、
極度な不均一さを抑制する観点からコンサルティング会社及び私立大学等の平
均額からその 7 割程度までを目安とすること。
③講師の交通費及び宿泊費等については、講師が属する組織と調整を行うこと。
2.会場設営及び撤去
以下により、会場設営及び撤去を行うこと。
(1)会場は発注者が提供する発注者の事務所(川崎本部会議室)を使用すること。
(2)会場設営、機材の動作確認等の事前準備作業は、発注者と調整のうえ研修開始
30 分前までに完了すること。
(3)講演形式から演習形式へと会場の模様替えをすること。但し、具体的な模様替
えのタイミングや備品の配置等については、発注者と調整のうえ決定するこ
と。
(4)発注者の PC、プロジェクター、マイク、音響機材、スクリ-ン、ホワイトボー
ド(専用ペンを含む。)
、付箋を使用することも可とする。
(5)会場の撤去にあたっては、発注者の指示に従うこと。
(6)
(1)から(5)に記載の無い事項については、発注者と協議のうえ発注者の
指示に従うこと。
3.ビデオ教材制作業務
以下により、ビデオ教材の制作業務を行うこと。
(1)基本コンセプト等
基本コンセプト等は以下のとおり。
①発注者が実施する 18 講座の研修のうち、講演形式について音声を含む映像にて
記録し、研修資料とともにネット閲覧用の映像データとして編集したビデオ教
材の制作を行う。
②制作した映像は、研修に参加できなかった者に対して映像にて研修概要を伝え、
自発的な学習へと繋がる切っ掛けを与えることを狙うものとする。また、研修の
参加者に対して復習の機会となるものとする。
③制作した映像は、次年度以降に実施する研修の宣伝に活用するとともに、研修へ
の参加意欲向上を図るものとする。
④①から③の基本コンセプトをよく理解したうえで、人を惹き付ける工夫を施し
たビデオ教材を制作することとする。
(2)撮影・編集スタッフの人員配置
撮影・編集スタッフの人員配置は以下のとおり。
①プロデューサー
進捗管理を含む全ての業務を管理監督する者として、プロデューサーを1名配
置し、18 講座で同一人物であること。
②ディレクター
映像の撮影から構成・編集作業に関して、発注者との調整、作業内容の確認・
監督を行うディレクターを 1 名配置し、18 講座で同一人物であること。
③カメラマン
映像の撮影業務に関して、講演者・講演の内容の映像収録を的確に行うカメラ
マンを 1 名配置すること。
④ビデオエンジニア
映像・音声の収録業務において、的確な品質での収録を行うビデオエンジニア
を 1 名配置すること。
⑤その他
(a) 撮影・編集スタッフの人員配置においては、撮影及び編集の品質を確保する
観点から 3 名以上で行うこと。但し、プロデューサーとディレクターは同一
人物であってはならない。
(b) 撮影・編集スタッフは放送番組等の撮影・編集経験を有する者が含まれてい
ること。
(c) 撮影・編集スタッフはビデオ教材の制作経験を有する者が含まれているこ
と。
(d) 撮影・編集スタッフは研究開発マネジメント及び科学技術に関する知見を
有する者が含まれていること。
(3)撮影・編集等
撮影・編集等は以下のとおり。
①撮影日時
(a) 撮影は、18 講座の各研修で実施すること。但し、Ⅳ.の1.の(2)の①に
ついては 1 回目の開催日のみ撮影を行うこと。
(b) 撮影は、1 日間の研修のうち 10 時から 12 時の講演形式について実施できる
こと。
②撮影及び編集の品質
(a) 発注者が実施する 18 講座の研修を映像にて記録し、講座毎に編集、テロッ
プ入れ、整音作業を行うこと。
(b) 撮影にあたっては、研修内容の記録に欠落が発生しないよう、複数のカメラ
(HD 画質以上)及び録音機材等を使用し、収録を行うこと。
(c) 18 講座の研修において、どの回の研修であるかを確認できるタイトルを作
成すること。
(d) 映像の編集については、研修内容をよく理解したうえで、構成・編集作業を
行うこと。
(e) 研修で使用された資料等も映像に収録するほか、映像と資料が同期して確
認できるような工夫を施すこと。
(f) 映像のデータ化を前提とした仕上げ作業を行い、ネット上で扱いやすい映
像データを作成すること。
(g) 映像は 90 分の講演を数分程度の概要に纏めたダイジェスト版と講演の全て
を収録したフルスペック版を MOV 形式でそれぞれ作成すること。
(4)進捗管理
進捗管理は以下のとおり。
①撮影・編集スタッフは、各研修前に発注者と撮影に関する事前打ち合わせを行う
こと。
②撮影・編集スタッフは、各研修後に発注者と編集に関する打ち合わせを行うこと。
③各研修の撮影終了後、発注者の 5 営業日以内に仮編集した映像にて構成や編集
概要について発注者の了承を得ること。
④③で了承を得た仮編集映像に関してテロップ及び資料画像等を挿入する本編集
を行い、フルスペック版として発注者の 5 営業日以内に発注者及び講師の了承を
得ること。
⑤④で了承を得た本編集映像に関して、ダイジェスト版を作成し、発注者の 5 営業
日以内に発注者及び講師の了承を得ること。
4.運営等業務
以下により、運営等業務を行うこと。
(1)人員の手配
以下の人員を手配すること。人員の選定にあたっては、発注者の了承を得ること。
①全体責任者
本業務の運営・管理業務を統括する全体責任者を 1 名配置すること。
②スタッフ
受講者の出席確認、研修資料の管理、研修資料の配布、アンケートの配布及び回
収等の業務に従事する人員を常時 1 名以上配置すること。
(2)運営業務
以下の運営業務を行うこと。
①研修資料の準備
(a)講演形式及び演習形式の研修資料について、各研修の日の 1 週間前までに、
その内容を発注者に提示し、発注者の了承を得ること。
(b)演習形式の研修において、研修資料の紙媒体を利用する場合は、必要部数を
用意すること。
②アンケート用紙の用意
研修終了後に配布するアンケート用紙について、各研修の日の 1 週間前まで
に提案し、発注者の了承を得て納入すること。アンケートは記名式とし、以下の
内容を含むこと。
(a)研修内容に関する満足度。
(b)講師に関する満足度。
(c)研修資料に関する満足度。
(d)研修を受講して感じたこと。
③講師との日程調整や会場案内、研修資料の受け渡し、研修資料の管理等及び受講
者の出席確認、研修資料の配布、アンケートの配布及び回収等の運営業務を行う
こと。
④講師への水、茶、昼食等の飲食の提供を行うこと。
⑤講師の人件費、交通費、宿泊費等の支払い及び兼業届等の諸手続きを行うこと。
⑥ビデオ教材の制作業務に係る調整業務を行うこと。
⑦回収したアンケートを XLSX 形式で電子化するとともに表やグラフ等による集計
業務を行うこと。
5.その他付帯業務
その他1.から4.に付帯する業務を行うこと。
Ⅴ.納入物及び納入場所
1.納入物
本業務における納入物の名称、本仕様書上の掲載箇所及び納入期限は下表のとおり。
受注者は、以下を DVD 等に格納した電子媒体を各1部納入すること。
納入期限
項番
名称
掲載箇所
数量
各研修終了後、発注者
ビデオ教材
Ⅳ.3.
(3)②(g) 一式×18 講座分
ア
の 15 営業日
(研 各研修当日
アンケート用紙
Ⅳ.4.(2)②
一式×18 講座
イ
修 19 日間)分
電子化したアンケ Ⅳ.4.
(2)⑦
一式×18 講座
(研 各研修終了後、発注者
ウ
ート集計結果
修 19 日間)分
の 15 営業日
※項番イの納入期限は納入期日とし、納入時間は発注者が別途指示する。
2.納入場所
神奈川県川崎市幸区大宮町 1310 番 ミューザ川崎セントラルタワー
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 人事部
Ⅵ.その他
1.受注者は、講師の人件費及び交通費、機材使用費、運搬費、保険料、通信費、手数料、
スタッフ人件費等本業務に係る諸経費全てを負担すること。
2.Ⅴ.の1.の項番アのビデオ教材について、著作権及び所有権は発注者に帰属するも
のとし、受注者は著作物及びこれに類するものについて、著作者人格権を行使しない
ものとする。
3.第三者の著作物を使用する場合の著作権の取り扱い
(1)制作物に、第三者が権利を有する既存著作物を使用する場合は、使用許諾条件を
確認したうえで、無償かつ無制限に使用できるものを優先し、手続き等に必要な
費用は受注者が負担すること。
(2)制作物に、第三者が権利を有する既存著作物が含まれる場合は、受注者は当該既
存著作物使用に必要な費用負担及び使用許諾契約等に関わる一切の手続きを行
うこと。この場合、受注者は当該既存著作物の内容について事前に発注者の了承
を得ること。
4.受注者は、講師の手配等、本業務に係る全てにおいて不当な交渉や強引な手段等によ
り発注者の信用を失墜させるような行為をしてはならない。
5.納入後、1 年以内に納入物に瑕疵が発見された場合には、発注者からの連絡を受けて
から 15 営業日以内に修正し、発注者に提出すること。
6.受注者は、本業務の遂行に際して、発注者が受注者に提供する秘密情報の取扱につい
て、発注者と別途「覚書」を締結する。
7.仕様にない事項又は仕様について生じた疑義については、発注者と協議のうえ解決す
ること。