第3章 事後調査の選定項目とその選定理由【PDF 0.12MB】

第3章 事後調査の選定項目とその選定理由
第1節 事後調査の選定項目
事後調査における選定項目を表 3-1-1に示す。
表 3-1-1は、特定評価書における選定項目の表に、工事中及び供用後の事後調査における選定項目を記
載したものである。
表 3-1-1 事後調査における選定項目*1
の
稼
環
粉
じ
ん
○
騒
音 騒
音
○
○
○
振
動 振
動
○
○
○
水
質
水
の
濁
り
○
有
害
物
質
○
水 地 下 水 の 水 位
○
境
地
地
下
盤 地 盤 の 安 定 性
重要な種及び注目すべき
生
息
地
物
植
物 重要な種及び群落
生
態
系
地域を特徴づける
生
態
系
人
と
自
然
と
の 主要な人と自然との
触 れ 合 い の 活 動 の 場 触れ合いの活動の場
建設工事に伴う副産物
廃
棄
物
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
主要な眺望点及び
観 景 観 資 源 並 び に
主 要 な 眺 望 景 観
景
○
○
○
土壌に係る環境 土
壌 土壌汚染( 有害物質)
その他の環境
そ の 他 の
日
照
阻
害
環 境 要 素
動
列
車
の
走
行
地( 下 を 走 行 す る 場 合 に 限 る 。 )
○
境
列
車
の
走
行
地( 下 を 走 行 す る 場 合 を 除 く 。 )
○
械
環
の
) 存 在
等
機
水
気
嵩
( 上 式
○
窒
鉄 道 施 設
○
化
土地又は工作物の存在及び供用
鉄道施設 地(表式又は堀割式 の)存在
質 浮 遊 粒 子 状 物 質
設
大
気
酸
造 成 等 の 施 工 に よ る
一
時
的
な
影
響
資材及び機械の運搬に用いる
車
両
の
運
行
○
二
切
土
工
等
又
は
既 存 の 工 作 物 の 除 去
働
建
○
環境要素の区分
大
工事の実施
素
影響要因の区分
○
○
○
○
○
等
廃
*1:○・・・特定環境影響評価の選定項目、
棄
物
・・・工事中の事後調査の選定項目、
20(3-1)
○
・・・供用後の事後調査の選定項目
第2節 事後調査項目の選定理由
事後調査項目の選定理由を表 3-2-1(1)~(5)に示す。
事後調査項目の選定理由は、工事着手前の事後調査報告書に基づくものである。
動物(猛禽類の繁殖状況)については、工事着手前の事後調査報告書において、供用後に事後調査を実
施するものとしているが、工事中の状況についても自主的に確認することとした。
また、環境保全措置として実施した重要な植物種の移植について、生育状況を確認するため、モニタリ
ング調査を実施することとした。
表 3-2-1(1) 工事中における事後調査項目の選定理由(騒音)
環境影響要素
騒
音
選定の理由
環境影響要因
特定評価書において、工事中の環境影響が最も大きくなると予想さ
れる時期に事後調査を実施することとしていることから、事後調査を
実施するものとする。
特定評価書において、工事用車両の平均日交通量が最大となる時期
資材及び機械の運搬
に事後調査を実施することとしていることから、事後調査を実施する
に用いる車両の運行 ものとする。
建設機械の稼働
騒音
表 3-2-1(2)
環境影響要素
振
動
工事中における事後調査項目の選定理由(振動)
選定の理由
環境影響要因
特定評価書において、工事中の環境影響が最も大きくなると予想さ
れる時期に事後調査を実施することとしていることから、事後調査を
実施するものとする。
特定評価書において、工事用車両の平均日交通量が最大となる時期
資材及び機械の運搬
に事後調査を実施することとしていることから、事後調査を実施する
に用いる車両の運行 ものとする。
建設機械の稼働
振動
表 3-2-1(3)
環境影響要素
工事中における事後調査項目の選定理由(地下水)
選定の理由
環境影響要因
特定評価書において、工事中の環境影響が最も大きくなると予想さ
地
地下水の 造成等の施工による
れる時期に事後調査を実施することとしていることから、事後調査を
下
水位 一時的な影響
継続して実施するものとする。
水
表 3-2-1(4)
環境影響要素
工事中における事後調査項目の選定理由(動物)
動
物 重要な種及び 建設機械の稼働
資材及び機械の運搬に用いる車両
注目すべき
の運行
生息地
造成等の施工による一時的な影響
表 3-2-1(5)
移植した
重要な種
予測は、重要な種の生息環境の消失・縮小、移動
経路の分断、質的変化の影響について、対象事業の
実施による改変区域との重ね合わせや科学的知見
を参考に行っているものの、猛禽類の繁殖状況につ
いては、工事による猛禽類への影響に不確実性が残
ることから、事後調査を実施するものとする。
工事中における事後調査項目の選定理由(植物)
選定の理由
調査項目
植
物
選定の理由
環境影響要因
予測は、重要な種及び群落の消失・縮小、生育環境の質的変化の影響について、対
象事業の実施による改変区域との重ね合わせや科学的知見を参考に行っているもの
の、移植を実施した種については、移植後の生育状況に不確実性が残ることから、事
後調査を実施するものとする。
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