積層形接触スクレーパLaCS(ラックス)

508-2J
積層形接触スクレーパLaCS(ラックス)
●適用形番については形番別オプション対応表 A1-460 をご参照ください。
●LaCS取付後のLMブロック寸法(L寸法)は、A1-472∼A1-479 をご参照ください。
●LaCSの抵抗値は A1-487 をご参照ください。
●LaCSの取扱い上の注意事項は A1-533 をご参照ください。
使用環境が劣悪な箇所へは、積層形接触スクレーパLaCS(ラックス)が用意されています。
LaCSは、積層形接触構造(3層スクレーパ)により、LMレールに付着した微細な異物を多段的に除去
し、
LMブロック内への流入を防ぎます。
LMブロック
取付用ボルト
金属スクレーパ
エンドシール
ボールリテーナ
ボール
接触スクレーパ
液体
LMレール
潤滑装置QZ
多量の異物
積層形接触スクレーパLaCS
外観図
構造図
【特長】
● 3層スクレーパがLMレールに全面接触しているため、微細異物の除去能力に優れています。
● 自己潤滑機能をもたせた含油発泡合成ゴムを採用しているため、低摩擦抵抗を実現しました。
記 号
防塵用部品
SSHH
エンドシール + サイドシール + インナシール※1 + LaCS
DDHH
ダブルシール + サイドシール + インナシール※1 + LaCS
ZZHH
エンドシール + サイドシール + インナシール※1 + 金属スクレーパ + LaCS
KKHH
ダブルシール + サイドシール + インナシール※1 + 金属スクレーパ + LaCS
JJHH※2
エンドシール + サイドシール + インナシール※1 + LaCS + プロテクタ(金属スクレーパ機能を兼ねる)
※2
ダブルシール + サイドシール + インナシール※1 + LaCS + プロテクタ(金属スクレーパ機能を兼ねる)
TTHH
※1 インナシールは対応していない形番があります。
(参照A1-460)
※2 JJHH、TTHHはSVR/SVS形、SRG形のみ対応
注)SVR/SVS形、
SRG形のHH仕様(LaCS付き)の場合は、プロテクタ(A1-469参照)
が付きます。
その他仕様でのプロテクタ装着については、THKまでお問い合わせください。
A1-466
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オプション
積層形接触スクレーパLaCS(ラックス)
●水溶性クーラント環境下の試験
[試験条件]
試験環境:水溶性クーラント
項 目
試験品
内 容
エンドシールリップ部拡大写真
No.1:LaCSなし:1700kmでリップ部破損
No.1 SHS45R1SS+3000L(エンドシールのみ)
No.2 SHS45R1SSHH+3000L(エンドシールにLaCS装着)
200m/min
環境条件
クーラント散布量:5回/1日
[試験結果]
部が破損している
No.2:LaCSあり:5000km走行後異常なし
No.1
LaCSなし
1700km
エンドシールリップ部破損
No.2
LaCSあり
5000km未破損
0
1000 2000 3000 4000 5000
走行距離
(km)
リップ部の破損はない
●微細異物環境下の試験
[試験条件]
試験環境:微細異物環境
項 目
試験品
内 容
No.1 100km走行(ダブルシール仕様)
ボールリテーナ入りLMガイド
No.1
#45(DD+600L)ダブルシールのみ装着
No.2
ボールリテーナ入りLMガイド
#45
(HH+600L)LaCSのみ装着
最高速度、加速度 60m/min、
1G
外部荷重
異物条件
9.6kN
種類:FCD450#115(粒径125m以下)
散布量:1g/1hour(総散布量:120g)
[試験結果]
転動面への異物流入量
シール構成
No.2 100km走行(LaCSのみ)
転動面異物流入量 g
試験品1
ダブルシール仕様
試験品2
(エンドシール2枚重ね構造)
試験品3
LaCS仕様
ボール転動面に多量の異物が流入している
0.3
0.3
0.3
試験品1
0
試験品2
0
試験品3
0
ボール転動面への異物流入は確認されない
A1-467
LMガイド(オプション)
最高速度