おいしい記憶 - 鹿児島県薬剤師会

女性薬剤師部会だより
82号
H19.3.30
◎ おいしい記憶
大石 亜紀子
◎ 動かなければ変わらない
鹿児島県薬剤師会 薬事情報センター 惠谷 誠司
◎ 平成 19 年度女性薬剤師部会事業計画
◎ 平成 19 年度事業計画 (各委員会)
学術委員会
社会問題委員会
広報委員会
◎ 薬剤疫学勉強会についての報告
上原 淑香
◎ 2 月 25 日(日)第 2 回 診療ガイドライン薬剤コース
◎ 薬局で役立つ!“お気楽”英会話∼∼VOL.5(薬歴編)∼∼
Enjoy “English”at the pharmacy!!
ミューラー 真弓
◎ みてみて Cinema
シネマおたく
ギズモ
◎ お知らせ
第 5 回 日本女性薬剤師会移動セミナー
[保険・医療・福祉のかけはしになろう]
―--- 信州の風にのせてやさしさを住宅へ ―◎ 活動報告
◎ 理事会報告 (主な協議事項)
◎ 学術委員会
◎ 社会問題委員会
◎ 広報委員会
◎ お知らせ
過去の「診療ガイドライン薬剤コース」のテキスト購入
◎ 編集後記
おいしい記憶
大石
亜紀子
みなさんは「おいしい記憶」と聞いて何を思い浮かべますか?
これは、ある食品メーカーが募集したエッセイのテーマです。
わたしが真っ先に思い浮かべるのは、幼少の頃祖母が作ってくれた、そぼろといり卵の
2 色弁当です。大好きな卵と甘く煮たひき肉がご飯の上に綺麗に並んで、まるでお花畑のよ
うでワクワクしたものです。祖母は家事や仕事の忙しい合間をぬって、近所の公園によく
連れて行ってくれました。小さい公園でしたが、小動物がいて遊具もたくさんあり、賑や
かな子供たちの声がいつも聞こえていました。暖かい陽のあたるベンチに座って、祖母と
食べる 2 色弁当はなによりものご馳走でした。もしも願いが叶うなら、もう一度あのベン
チに座って、今度は私の作った 2 色弁当を祖母と一緒に食べたいです。
食の記憶には、味による記憶と食べる環境による記憶があるそうです。
誰と食べるか、どんな気持ちで食べるかによって、「おいしい」は違ってきます。
何年たっても、どんな豪華なご馳走よりも、誰かと楽しく食べた思い出の味が「おいし
い記憶」となって心に残るのだと思います。
「食育」とは、心をはぐくみ育てることです。
“おいしく食べる”ということから皆さん
で一緒に考えてみませんか?「女性薬剤師部会だより」では今後も「食育」に注目してい
きたいと思っています。