グループ全体で複合機を全面リプレース ランニングコスト約30

株式会社ユーミーホールディングス
グループ全体で複合機を全面リプレース
ランニングコスト約30%削減に成功
契約・保守・管理の効率化を実現
導入の狙い
グループ全体で複合機のランニング
コストを削減したい
複合機ベンダーの統合によって契約・
保守・管理を一元化したい
導入システム
リコー製複合機
『RICOH MP C 03シリーズ』
大手企業向けASP型購買システム
『MAたのめーる』
導入効果
複合機ランニングコストの約30%を
削減できた
複合機筐体のコンパクト化でスペー
スを有効活用できるように
コピー用紙など事務用品のコスト削
減も実現した
湘南エリアを中心に不動産事業を展開。グループ企業の連携によるトータルサポートで、地域活性化に貢献している
株式会社ユーミーホールディングスは、神奈川県湘南エリアを中心に、建設・不動
産業をコアとした幅広い事業を展開。グループ傘下には16社を有している。これ
— U S E R P R O F I L E ———————————————————
株式会社ユーミーホールディングス
●業種:建設・不動産業
●事業内容:神奈川県湘南エリアを中心
に、資産運用、賃貸物件の企画・設計・建
設・運営・管理などを行う。
まで同社グループの複合機運用は各社が独自に行い、ランニングコストの最適化
が図れていなかった。そこで、グループ全体で複合機の全面リプレースを行い、ベ
ンダーを一元化。ランニングコストを大幅に削減すると共に、契約・保守・管理の効
率化も実現した。またコピー用紙などの事務用品・什器の購買も一元化したことで、
大幅なコスト削減に成功している。
●従 業 員 数:5 0 0 名( グ ル ー プ 全 体
2015年5月現在)
複合機のリプレースで、
ランニングコスト削減を実現
した株式会社ユーミーホールディングス
2015年5月取材
同グループの事業は幅広いが、コア
資産の有効活用を支援し
湘南エリアの活性化に貢献
ビジネスになっているのは建設・不動
株式会社ユーミーホールディングス
用である。
は、神奈川県の湘南エリアを中心に建
グループ関 連 会 社である「ラウン
設・不動産事業を営む企業グループで
ズ 」が 、資 産 家 の 資 産 運 用・相 続ソ
ある。1976年に平塚市で創業した丸
リューションおよびマネジメントを行
産事業による資産家の資産の有効活
山工務所を母体としており、40年にわ
い、デザイン性の高い建物の企画およ
たり
「ユーミーらいふグループ」として
び設計を行う。コンサルティングを経
湘南エリアの発展に寄与してきた。
て、地域の資産家が所有している土地
1
株式会社ユーミーホールディングス
にマンションやアパートを「丸山工務
住宅です。これはP F(公共事業を民
I
所」
「marukan」が建設。賃貸物件と
間が受託して行う事業)で、地域優良
することで土地の有効利用をサポート
賃貸住宅の建設に取り組み、私共のグ
するのが主なスキームだ。
ループ企業が代表企業となって受託し
「企 画 設 計から施 工、入居者の募
ました。湘南地域を中心に、神奈川県
集、清掃や大規模修繕を含めた物件サ
内の活性化にも貢献していくのが私
ブリース管理まで、私共のグループ企
共の願いであり、今後も力を入れてい
業で一貫してサポートできることが大
きたい事業です」
と本城氏は言う。
きなアドバンテージになっています」
と
相模湾に面し生活環境に恵まれた
グループ内の建設・運営・管理会社を
湘南エリアは、首都圏有数の人気エリ
統括する株式会社ユーミーホールディ
アとなっている。近年は圏央道の開通
ングス
(以下、ユーミーホールディング
によって東京や地方からのアクセスが
ス)常務取締役 経理財務部部長の本
便利になり、都市部からの移住者、外
城 智行氏は語る。
国人観光客も増加中だ。建設・不動産
16社を傘下に持つ同グループの
事業を通じて、ユーミーらいふグルー
強みがトータルサポートというかたち
プはその発展を力強く後押しする。
で発揮されているが、それは資産家に
対してだけでなく、入居者に対しても
同様だ。ユーミーホールディングスで
は、入居者の募集を行うグループ企業
グループ各社の個別契約により
複合機に余剰コストが発生
「ユーミーネット」の店舗を東海道線、
2013年9月、ユーミーらいふグ
小田急線沿線に20店舗展開。引っ越
ループは大塚商会を通じてリコーの
しサービスを提供する「ユーミー引越
複合機『 R I C O H M P C 03シリー
サービス」と連携して、物件探しから
ズ』を44台導入し、従来の複合機を
引っ越しへのトータルサポートを提供
全て入れ替えた。
している。
同グループでは、会議用資料などを
また、資産家に向けた事業では、物
モノクロコピーで出力するほか、顧客
件をサブリースする「ユーミートラス
への提案書はカラーで出力する機会
ト」。それらの物件を中心に、建物の
も多く、複合機の利用率が高い。しか
管理や入居者の管理、メンテナンス
し、以前はグループ各社がそれぞれで
リフォームなどのプロパティマネジメ
異なるベンダーと複合機の契約をして
ントによって、資 産 家 の 賃 貸 住 宅 経
おり、さまざまな課題が生じていた。
営をトータルサポートする「ユーミー
一番の課題は、グループ全体でコス
Class」などがあり、ここでもグループ
トが最適化されていなかったことであ
としての強みが発揮されている。
る。複合機のリースは各社の担当者が
こうした「ユーミーらいふグループ」
それぞれの判断で発注していたため、
のさまざまな事業に共通しているの
ランニングコストもリースの料率も社
は、地域の活性化という理念だ。
によって異なっていた。グループを形
「象徴的なのが2014年、足柄上郡
成しているにもかかわらず、そのメリッ
山北町の駅前で建てた地域優良賃貸
トが生かせていなかった。
2
常務取締役 経理財務部部長
本城 智行氏
「この1年半、深く付き合うなかで、大塚商
会さんが幅広い領域のソリューションをお持
ちだということが分かりました。私たちが見
えていない部分の問題点などもご指摘いた
だき、ユーミーらいふグループの業務改善
に力を貸していただきたいです」
「複合機のベンダーがグループ各社
いたエピソードを明かす。
で違うので、保守・メンテナンスはそ
2013年9月中旬に初めての打ち
れぞれでやることになりますし、契約
合わせを行い、9月末には導入を実
期間も異なっているので契約更改も
施。各社・各店舗への手配から設置作
各社でやらなければなりません。バラ
業まで、全て大塚商会が行い「私はた
バラでやっていたのをユーミーホール
だ見ているだけでした」と本城氏が言
ディングスでまとめて、一括して取引
うスムースさで、複合機のリプレース
できないかと常々考えていたのです」
は3日間で終了した。
と本城氏は言う。
そんな折、本城氏はコスト削減につ
導入した
『RICOH MP C 03シリーズ』
は複合機のなかではサイズがコンパクト
なため、スペースを有効活用できるように
なった
大手企業向けASP型購買システム
『MAたのめーる』
を採
用し、グループ全体でコピー用紙の購入を一元化すること
で、コストを下げることにも成功した
る機会を持つ。そこでユーミーらいふ
複合機の全面リプレースで
ランニングコストを約30%削減
グループの課題に話が及んだとき、コ
複合機の全面リプレースは、ユー
ストを真っ先に見直せるものとして指
ミーらいふグループにさまざまな効果
摘されたのが複合機だった。
をもたらした。
「グループで一括して導入すればメ
導入した
『RICOH MP C 03シリー
リットが高いということが、よく分か
ズ』は複合機のなかではサイズがコン
いて、コンサルティング会社と話をす
りました。それで具体的に動くことに
パクトなため、スペースを有効活用でき
なったのです」
と本城氏は振り返る。
るようになったのもその一つだ。しかし
導入にあたっては、数社でコンペを
一番大きいのは、リプレースの主要な
実施した。最終的に大塚商会を選んだ
目的であったコスト削減効果である。
ポイントは、コストを一番削減できる
「カラーコピーは単価が高いので、
提案であったこと。また、ユーミーホー
ここが下げられたのは大きいですね。
ルディングスと同じビルに大塚商会の
通常のモノクロ印刷の単価ももちろ
支店が入っており、以前に取引があっ
ん安くなりましたし、グループ全体で
た安心感も判断を後押しした。
複合機のランニングコストは30%ほ
全社・全店舗の出力枚数などのデー
ど削減できています」と本城氏は満足
タ、使 用 状 況などをもとに、最 適な
感を表す。
製品を大塚商会が選定。その結果が
また、
『 RICOH MP C 03シリーズ』
『RICOH MP C 03シリーズ』
だった。
の印刷仕上がりのクオリティもコスト
「各社、各店舗は、毎日動いている
削減に貢献している。ユーミーらいふ
ところもあり、入れ替えのタイミング
グループでは、資料として顧客に渡す
を計るのが結構難しいんですね。それ
ためにパンフレット類を作成することが
が一括導入に踏み切れなかった理由
ある。同機は印刷の質が高く、またオ
の一つでもあるのですが、スケジュー
プションの製本機能を追加したことで、
ルも段取りも、打ち合わせをしたその
簡単なパンフレットなら外注に出すこ
日のうちに、大塚商会さんに出しても
となく自社内で作成が可能になった。
らえました。
『これは本気で一緒にやっ
内製化により、コストが下げられると共
ていける』
と感じました」と、本城氏は
に、製作時間の短縮が実現したのだ。
大塚商会のスピーディーな対応に驚
「複合機は、プリントしているとトラ
3
株式会社ユーミーホールディングス
ブルが発生することがどうしてもあり
ますが、大塚商会さんはサポートが非
常に早いです。日中に電話すればそ
の日のうちに解決してもらえますし、
ユーミーらいふグループには無休店
舗もあるので、土曜日にサポート対応
している点も大きいですね。印刷が
できる・できないはお客様へのサービ
スクオリティに直結することがあるの
ユーミーらいふグループの各社では紙資料を使うことが多いが、今後は電子化による紙資料のペーパー
レス化も視野に入れている
で、とても助かっています」と本城氏
は言う。
今回の複合機リプレースには、副
そのなかで見据えているのが、グ
次的な効果もあった。リプレースの過
ループ全体でのさらなるコスト削減だ。
程で培われた信頼感から、ユーミー
複合機『RICOH MP C 03シリー
らいふグループでは大塚商会の大手
ズ』では、2色刷りがモノクロ印刷と同
企業向けA S P型購買システム『 M A
じ料金になる。2色刷りで間に合う場
たのめーる』を採用。グループ全体で
合、フルカラー印刷ではなく2色刷りに
コピー用紙の購入を一元化すること
することをグループ全体に浸透させれ
で、コストを下げることにも成功した。
ば、今以上のコスト削減が可能になる。
各社、各店舗の購買状況を一元管理
また、ユーミーらいふグループの各
できるようになり、グループ全体でコ
社では紙資料を使うことが多い。
「紙
ピー用紙以外にも、事務用品、什器の
を使う文化がまだまだ根強いので、無
購買を一元化し、消耗品全体の調達コ
駄なコピーを取らないといった身近
スト削減に成功している。
なところから始めています」と本城氏
「複合機の導入をきっかけに、大塚
は言うが、電子化による紙資料のペー
商会さんと有効な取引ができるように
パーレス化も同グループでは視野に
なったのはよかったと思います」
と言う
入れている。
本城氏は、リプレース前には予期して
「複合機以外にも、グループ各社が
いなかった効果に顔をほころばせる。
それぞれで行っているコスト削減はあ
りますが、グループ全体としてコスト
削減できる領域や、システムの導入に
新たなソリューションの導入で
さらなる発展へ
ると感じています。各社の状況を把握
「湘南エリアを中心にサービスを提
して問題点を抽出し、一つずつ取り組
供するという軸は変わりませんが、お
んでいきたいですね」と本城氏は今後
客様のニーズがある地域には事業展
の展望に目を輝かせる。
開していきます」と本城氏がグループ
湘南エリアを中心としたユーミー
よって効率化できる業務はまだまだあ
の姿勢を説明するように、ユーミーら
らいふグループの歩みは、新たなソ
いふグループの店舗は大船など湘南
リューションによってさらに強固なも
地区以外にも増え続けている。
のになりそうだ。
ユーミーらいふグループのホームページ
http://www.you-me-life-gr.jp/
・会社名、製品名などは、各社または各団体の商標もしくは登録商標です。
・事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材当時のものであり、配付される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
・この記事は2015年6月に作成されました。
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