150225 フユシャクガ 先日「万博記念公園」で、吹田野鳥の会の有賀様に講師をお願いして、「バードウォッ チング&自然観察会」を開催しました。 その際に、有賀様に「フユシャクガが見たい」とお願いしたところ、観察会の途中でその 「雄」だけでなく「雌」までも見つけてくださいました。 このブログでも『141202 フユシャク』として、泉州地域の里山に群れ飛ぶ「クロスジ フユエダシャク」の雄と、近くで偶然見つけた雌を紹介しましたが、この種は昼間に活動す る「変わり者」で、他の多くの種は夜間に活動するようです。 冬の寒い夜に、真っ暗な雑木林の中を探すだけの気力も持ち合わしてはいませんので、他 種のフユシャクガの探索はあきらめていたのですが、ときどき木の幹にとまっている雄は見 かける事がありましたので、「雌も探せばどこかにいるのかも知れないな…」と思いつつ、 そのままにしていたのです……。 以前にも紹介しましたとおり、フユシャクガの「雌」の羽は退化しており飛ぶことができ ませんし、体が凍らないように「雄」も「雌」も口は持っておらず、成虫になってからは食 べものも、そして水さえも口にすることがないのです……。 「飛ぶことのできない蛾なんて、なんて変わった奴なんだ…」と思われるかも知れませんが、 (オオミノガ、チャミノガ)だって、雌は生涯イモムシ状の体で、ミノ 皆様もご存じの「ミノムシ」 から外へ出ることはありません……(-_-) 「それじゃぁ、羽があって飛ぶことのできる雄の方が自由でいいや!」と思われるでしょ うが、雄が飛ぶのはただひたすら雌を探すためであって、交尾できようができまいが、半月 もしないうちに死んでしまうのです……(T_T) ■写真①・②: シロフフユエダシャク が… ◆夜間の「雌」探索に備えて、木の幹で休んでいたのでしょう、が…、 「ヨコヅナサシガメ」の幼虫に捕まっていました。 (背中に口吻を突き刺され、体液を吸われているところですね…) ■写真③・④: フユシャクガ の 雌 ◆近くの木にとまっていた「雌」です!! 「蛾」とはほど遠い姿ですね…。 ◆種類はわからないです…。 【参 考】 『141202 フユシャク』 : http://050505.cocolog-nifty.com/blog/files/141202huyusya.pdf
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