平成 27 年度事業計画

平成 27 年度事業計画
平成 28 年 4 月には電力小売り全面自由化が導入され、電気事業を取り巻く環境が厳しさを増す
ことが予想されている中で、本会も「公益社団法人」とし 4 年目を迎えることとなります。
このため、平成 27 年度の事業計画においては、公益社団法人として電力小売り全面自由化にど
のように対処していくべきか、また、永年のパートナーである電気事業者を取り巻く環境が厳し
い中での住宅電気工事センターの在り方に重点をおいて、計画を策定しました。
まず、電力小売り全面自由化の中で円滑な対応をはかっていくためには、電力小売り全面自由
化をはじめとする電力システム改革について全関大で共通認識を持つとともに、情報収集に努め、
全関、電気工事業界への影響が予想される「電力小売り事業者の選択などの消費者ニーズ」
「送配
電事業者との関係強化」などに対処していく必要があります。
また、電気保安相談事業のうち住宅電気工事センターについては、引き続き、電気保安の最後
の砦として、地域協会とともに自立した組織を志向し、現行のユニバーサルサービスを堅持して
いきます。
また、公益目的事業の要として 4 年目を迎えることから、公益実現の実績を対外的に発信する
などして、国民、国、電力業界等から一層の社会的信頼を獲得、今後、新しい電力システム改革
の中においても電気保安の相談拠点として認めていただくように働きかけていきます。
施工証明書を活用した工事品質向上方策の実施については、不適合工事率の低減、コンプライ
アンス(帳簿整備)の観点から、電子化による仕組みづくりを進めて、施工証明書をより使い易
くすることに加え、他の公益目的事業でも活用できる資料(データ)の収集を進めます。
一方、従来から継続して取り組んできた「電気使用安全月間」への参画と「漏電遮断器取付推
進運動」の実施について、関係団体・業界との連携を深め、
「感震ブレーカ」や「トラッキング現
象防止 PR」など電気火災防止に役立つ情報など消費者の関心のあるものを取り入れて効果的に進
めていきます。
さらに、災害復旧応動体制整備に関する事業としては、全関技術競技大会を通じて復旧工法の
工夫や改善・習熟に努めるとともに、非常災害が発生した場合の自治体・電力会社の役割・機能
の調査とそれに基づく当会の協力内容の整理を行っていきます。
1.電力小売り全面自由化への対応
電力小売り全面自由化の中で円滑な対応をはかっていくために、電力小売り全面自由化をは
じめとする電力システム改革について情報収集に努め、全関や電気工事業界への影響が予想さ
れる事項に対処していきます。
(1)電力小売り事業分野
①電力小売り事業者の選択など消費者ニーズに基づく情報収集と発信
・各社の受付体制、申込方法、電気料金・サービスメニュー
②でんき家計簿の加入促進への協力
(2)送配電事業分野(送配電、電気保安業務)
①住宅電気工事センターの電気保安の相談拠点としての地位確保に向けた PR
②既存業務の継続受注、並びに新規業務の獲得に向けた都県工組支援
2.住宅電気工事センターの今後の運営体制
電力小売り全面自由化により電気事業を取り巻く環境が厳しさを増すことが予想される中で、
住宅電気工事センターは、引き続き、電気保安の最後の砦として、地域協会とともに自立した
組織を志向し、現行のユニバーサルサービスを堅持していきます。
また、公益目的事業の要として 4 年目を迎えることから、具体的実績を対外的に発信するな
どして、国民、国、電力業界等から一層の社会的信頼を獲得、今後、新しい電力システム改革
の中においても電気保安の相談拠点として継続運営していきます。
(1)業務実績詳細を把握する仕組みの構築
①実績把握(不適合設備改修内訳、相談内容、コンサルト・見積り結果、受注実績)
②国民、国、電力業界等からの社会的評価獲得に向けた情報発信
(2)電力業界における電気保安の相談拠点としての地位確保
送配電事業者との関係強化、並びに具体的実績 PR
3.施工証明書を活用した工事品質向上方策の実施
不適合工事率の低減、コンプライアンス(帳簿整備)の観点から、電子化による仕組みづく
りを進めて、施工証明書をより使い易くすることに加え、他の公益目的事業でも活用できる資
料(データ)の収集を進めます。
(1)電子化による仕組みづくりの推進
①「インターフェース」
「個人情報セキュリティ(ID、パスワード)」
「取扱い(会員への提
供、課金制など)
」の検討
②試験実施
③会員向け導入、施工証明書活用 PR 強化月間の実施
(2)
「不適合工事ゼロ運動」の継続実施(8 月・2 月)
接地不適合工事の減少に向けたフォローの実施
4.電気保安事業の効果的な運営および展開
従来から継続して取り組んできた「電気使用安全月間」への参画と「漏電遮断器取付推進運
動」の実施について、関係団体・業界との連携を深め、
「感震ブレーカ」や「トラッキング現象
防止 PR」など電気火災防止に役立つ情報など消費者の関心のあるものを取り入れて効果的に進
めていきます。
(1)
「電気使用安全月間」への参画
経済産業省主唱の「電気使用安全月間」へ積極的に参画し、電気安全とあわせて省エネ
ルギー・節電対策の啓発活動を実施
(2)
「漏電遮断器取付推進運動」の実施
関係団体・業界と連携し、漏電事故や火災を防ぐための漏電遮断器の必要性や役割を周
知し、特に欠相保護機能付漏電遮断器の取付・取替を重点に推進、感震ブレーカなどにつ
いても周知 PR
5.講習・研修会事業への取り組み
(1)電気工事士に対する講習会の実施
電気工事に関連する法律や内線規程等の民間規格等について、正しい知識を習得し人材
を育成するために、
「内線規程講習会」や「ケーブル防火区画貫通措置に関する講習会」の
開催
(2)環境理解推進事業の実施
省エネルギーや新エネルギー、原子力などのエネルギー問題に関する専門的知識の習得
や人材育成に資するセミナー又は講習会の開催
6.非常災害応動復旧事業への取り組み
災害復旧応動体制整備に関する事業としては、全関技術競技大会を通じて復旧工法の工夫や
改善・習熟に努めるとともに、非常災害が発生した場合の自治体・電力会社の役割・機能の調
査とそれに基づく当会の協力内容の整理を行っていきます。
(1)災害復旧応動体制事業
大規模災害発生時における自治体や電力会社の役割・機能の調査、並びにそれに基づく
当会の協力内容の整理、協力内容に対する当会の対応力について基礎諸元調査の実施
(2)全関技術競技大会
大会を通じた復旧工法の工夫や改善・習熟
7.財源確保に向けた取り組み
(1)引込線関係請負工事店に対する安全研修の充実
昇降柱基本動作訓練や安全パトロールの効果的実施、並びに研修実績の確認フォロー
(2)優良機材・全関推奨品制度の PR
電気工事店に対して制度の認知度向上に向けた PR の実施
(3)調査業務・異動業務に対する支援
クレーム対応研修の開催
(4)新規事業への取り組み
失効替業務、スマートメーター取替業務等の受注に向けた支援
8.その他事業(関係団体事業への支援)
全日本電気工事業工業組合連合会が主催する平成 28 年 2 月合同会議の運営支援