平面図形

都入試
4
番対策
平面図形
傾 向 と 対 策
1 角度に関する問題が必ず出る!形によって解き方を見極めよう!
2 第2の難所,合同・相似の証明。決まった形式を使って,とにかく書こう。
3 最後は長さや面積を求める問題。ポイントを抑えよう。
1 角度の問題は円があるのか,ないのかで解き方が大きく異なる。
A
【例題1】
( 2008 年度出題・概略)
Q
R
右の図で,△A B Cは正三角形である。∠B A P=a とするとき,∠A R Qの大きさを
aを用いた式で表せ。
q
B
<解法>
正三角形の 1 つの内角は 60 度。
∠A B R=∠A B C−∠Q B C
<ポイント> 直線図形の場合,よく使う4つのアイテム
① 外角の定理
= 60°
− 40°
= 20°
② 対頂角
b
∠a+∠b=∠c
ℓ
b
∠a = ∠b
ℓ //mのとき
∠a = ∠b
∠b = ∠c
P
R
Q
右の図で点Oは線分ABを直径とする半円の中心である。͡
AP:͡
AB =1:3の
とき,∠ARPの大きさは何度か。
弧の長さが1:3ならば,
中心角の大きさも1:3となり
∠AOP:∠AOB=1:3 …①
∠AOB= 180°
より
∠AOP= 180°
÷3= 60°
A
<答> 30 度
B
O
<ポイント> 円に関わる問題の場合,よく使う4つのアイテム
①円周角の定理
②直径→直角
O
a
③長さと角の比
④中心と接点
O
O
a
b
O
c
b
C
A
APの円周角なので
∠ARPは͡
∠ARP= 60°
÷ 2 = 30°
b
ℓ //mのとき
【例題2】
( 2007 年度出題・概略)
<解法>
c
m
m
=a+ 20
<答> a+ 20(度)
④ 錯角
a
b
c
a
③ 同位角
ℓ
a
ここで一気に求めよう!
∠A R Q=∠B A R+∠A B R
C
P
B
1
∠a×2
=∠b=∠c
∠a=90°
͡
AB:͡
BC =
∠AOB:∠BOC
∠b=90°
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2 合同や相似の証明問題は決まったカタチにはめ込むことがコツ。
●三角形の合同条件を使うときの決まったカタチ
●三角形の相似条件を使うときの決まったカタチ
( 2006 年度出題・模範解答)
( 2003 年度出題・模範解答)
△AEPと△QEBにおいて,
仮定から,
AP=QB …①
AP/ /BQより錯角が等しいから,
∠EAP=∠EQB …②
∠EPA=∠EBQ …③
①~③より,
1辺とその両端の角がそれぞれ等しいから
△AEP≡△QEB
△DPCと△RPQにおいて,
四角形ABCDは正方形だから,
∠PCD= 90°
線分QRは線分DPに垂直だから,
∠PQR=90°
よって,
∠PCD=∠PQR …①
共通な角だから,
∠DPC=∠RPQ …②
①,②より,
2組の角がそれぞれ等しいから
△DPC∽△RPQ
太字部分が決まったカタチ。イコールで結ばれる理由を書く。問題文に書かれていたことや図形の定義は,
「仮定か
ら」とする。それ以外のことは,
「仮定」とはならないので,上記のように書かなければ,減点となる可能性がある。
3 長さを求める方法は相似か三平方の定理。これを意識して解こう。
<ポイント> 三平方の定理と関連深い事柄
① 直角三角形
<ポイント> 相似と関連の深い事柄
① ピラミッド型の図形
c
a
a
b
a²+b²=c²
c
g
e
b
② 砂時計型の図形
45°
30° ②
3
③
3
1:2:√
a
㧨
2
③
①
1:1:√
2
①
a²+b²=c²
a
c
f
O
① a:b= c:d
② a : e=b : f
③ e : f =c : d
㧨
b
①
③ 円を含む図形
(直径や接線)
O
c
e
d
45°
60°
b
h
① a:b=c:d
② a : e=b : f
③ a:g=c:h
㧨
f
② 30 度,45 度,60 度を含む図形
d
㧨
③ 円を含む図形
中心と接
点を結ぶ
と直角が
得られる
×
a
c
f
×
●
e
d
b
●
2角がそれぞれ等しくな
るので,相似を使う。
① a:b= c:f
② a : e= b : d
③ e : d= c : f
合格へのアドバイス
平面図形に関する知識や考え方は,関数や空間図形でも利用されるので,自分の知識をもう一度整理しておく
ことが準備として大事である。
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