業績ハイライト ~個人保険の契約動向について~ 平成 26 年度末の個人保険の保有契約高(死 亡保障などの主要保障の金額)は 857 兆円と なり、前年度と同水準となった。一時払商品の 新契約が好調なこと等を受けて、保有契約高の 減少傾向に落ち着きが見られた。 個人保険の保有契約高は、平成 8 年度末の 1,495 兆円をピークに以後減少が続いていた。 背景には、高額な死亡保障へのニーズが低下し たことや、医療保険等の死亡保障金額が少ない、 または無い商品にニーズがシフトしたこと等 が影響している。 (兆円) 1,600 1,400 1,310 1,434 1,495 1,409 平成 26 年度末の保有契約件数は 1 億 5,173 万件となり、8 年連続で増加した。医療保険の 契約件数の増加を中心に、一時払商品の新契約 が好調な終身保険の増加や、各社の商品構成の 変化を受けての定期保険の増加が見られた。 個人保険の保有契約件数は、平成 7 年度末 の 1 億 3,071 万件をピークに、平成 15 年度末 には 1 億 934 万件まで減少したが、その後は 増加傾向にあり、平成 24 年度末以降は過去最 高を更新し続けている。 (参照:3~5 頁) (百万件) 160 保有契約高 1,311 保有契約件数 1,210 1,200 1,112 1,026 1,000 140 120 939 879 861 857 857 100 800 80 600 60 400 40 200 20 0 平成4年度 6 8 10 12 14 16 また、保有契約の年換算保険料(契約期間中 に平均して保険料が支払われると仮定した場 合の 1 年間の保険料収入)について見ると、 平成 26 年度末は 25.2 兆円(うち第三分野は 5.7 兆円)となり、集計を開始した平成 18 年 18 20 22 24 0 26 度以降、堅調に増加が続いている。年換算保険 料は、医療保険等の契約高が小さい商品が増え ている中、契約高を補完する指標として位置づ けられる。 (参照:8 頁) (兆円) 保有契約の年換算保険料 30.0 ※個人年金保険を含む うち第三分野 25.0 20.0 22.7 23.8 24.4 25.2 21.3 21.7 4.7 4.8 5.0 5.2 5.3 5.5 5.7 20 21 22 23 24 25 26 19.4 19.8 20.4 4.4 4.5 平成18年度 19 15.0 10.0 5.0 0.0 *第三分野には、医療保障給付(入院給付、手術給付等)、生前給付保障給付(特定疾病給付、介護給付等)、 保険料払込免除給付(障害を事由とするものは除く。特定疾病罹患、介護等を事由とするものを含む) 等に該当する部分の年換算保険料が含まれている。 1 ~主要業績について~ (参照:6 頁) ○個人年金保険の保有契約高1は増加傾向。 95兆7103億円 98兆9154億円 103兆5181億円 平成22年度 23 24 103兆7887億円 104兆1311億円 25 26 ○経常利益、基礎利益2とも、増加が続く。 (参照:23 頁) 経常利益 基礎利益 3兆5100億円 3兆8235億円 2兆6288億円 1兆8419億円 平成22年度 3兆0747億円 2兆5836億円 23 3兆2599億円 2兆5642億円 24 3兆5452億円 3兆1018億円 25 26 ○株式時価の増加等から、総資産は増加した。 (参照:24 頁) 1 2 320兆6911億円 326兆9528億円 344兆9981億円 平成22年度 23 24 350兆5826億円 367兆2552億円 25 26 年金支払開始前契約については年金原資(将来支払う年金総額の年金支払開始時点における換算価額) の金額、年金支払開始後契約については責任準備金(将来の支払いに備えて積み立てている準備金)の 金額。 保険料収入や保険金・事業費支払等の保険関係の収支と、利息及び配当金等収入を中心とした運用関係 の収支からなる、生命保険会社の基礎的な期間損益の状況を表す指標。 2
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