平成27年度事業計画 - ヒロシマ平和創造基金

平成27年度
事 業 計 画 書
公益財団法人ヒロシマ平和創造基金
事業名
事業費等
ヒロシマ・
アピールズ
ポスター
「ヒロシマの心」を視覚で訴えるポスターを、
広島市などを通じて海外や平和団体などに配布す
るほか、一般にも実費で配る。8 月には広島市内で
「アピールズポスター展」を開催する。ポスターは
日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)と共
同制作。当事業は 1983 年から続いており、毎年同
協会の会員代表 1 名が「ヒロシマの心」について
言葉を超えて訴えるポスター「ヒロシマ・アピー
ルズ」をボランティアで制作している。当年度も
引き続き同ポスターを制作・掲示する。
事業費 197 万円
ヒロシマ情報
の多言語発信
国内外から関心の高い“ヒロシマ情報”の発信
を継続する。当基金独力ではウェブサイトの大幅
な拡充などが人的・経費的に困難であることから、
本事業の提携先を中国新聞ヒロシマ平和メディア
センターとし、そのウェブサイトを活用。昨年度
は同センター既存の日・英・露 3 カ国語による情
報発信に、当基金がフランス語と中国語を加えて
多言語化したうえで、被爆地広島から世界平和と
核兵器廃絶を訴えた。また、仏・中の 2 カ国語に
翻訳されるコンテンツの選定において主導的な役
割を担う。具体的には当基金と同センターで「コ
ンテンツ選定委員会」を構成して選定するが、中
国新聞に掲載された記事以外に、「原爆資料館の
改修情報」や「平和記念公園のいま」など独自の
視点からの情報を盛り込む。仏・中の 2 カ国語へ
の翻訳は地元大学の協力を得るなどして行い、27
年度もその費用を当基金が負担する。当地広島が
今年、被爆 70 年を迎えるという背景もあり、国内
外から訪れる多くの人たちのためにも、意義ある
情報発信としたい。この事業は 2014 年度から当基
金の平和活動における推進事業として実施してい
る。
事業費 327 万円
ヒロシマ
ピースグラン
ト
被爆体験の継承、平和創造のための活動をして
いる個人、グループ、団体などの活動企画に対し
て支援する。4~5 月に公募。個人並びにグループ、
団体から出された申請書をもとに審査、6 月に決定
する。助成の個人、グループ、団体には、活動状
況または結果の報告を求める。ヒロシマピースグ
ラントは、被爆 50 年の節目の年に当たる 1995 年
に平和創造への願いを込めて創設され、これまで
220 団体 17 個人に助成している。当年度も公正な
審査等を経て助成を実施する。被爆 70 年の節目の
年であり申請増加も予想される。
事業費 452 万円
推 進 事 業
事業内容及び計画
平
和
活
動
支 援 事 業
推 進 事 業
事業費 626 万円
国際交流
フェスティバ
ル
(ぺあせろべ)
ヒロシマの祈りと願いを、国内外に広く伝える
ため、広島在住の外国人家族や留学生らと市民が
集い、食や遊びを通してお互いの文化に触れ、共
に楽しみながら、国際交流を図る。各国・地域の
音楽・歌、ダンス、ゲームなどが繰り広げられる
ほか、ブース(テント)では各国・地域の料理、
民芸品などの展示・販売、文化や参加団体の活動
紹介、外国の方との交流コーナーなどがある。会
場内ステージは、平和活動に携わる団体と協力し
て取り組み、音楽やダンスなどを通じて平和発信
に努める。通称「ぺあせろべ」と呼ばれるこの国
際交流フェスティバルは“PEACE&LOVE”
をスペイン語風に発音して作られたことばで 、
1984 年から開催され、市民に親しまれている。当
年度は当基金とボランティアグループで作る実行
委員会によって、国際交流活動の推進事業として
実施する予定である。
事業費 206 万円
国際交流活動
ひろしま
フラワー
フェスティバ
ル
平和の祭典として毎年 5 月 3~5 日までの 3 日間、
広島市の平和大通り、平和記念公園周辺を中心に
開かれるひろしまフラワーフェスティバルのイベ
ントのうち、下記の5事業に支援している。
①花の塔およびフラワーキャンドルの設営
②折りづるみこしの製作
③広島市長メッセージの姉妹都市市長への送付
④国内各地の花の女王を花の親善大使として招待
⑤被災地福島の子どもよさこいチームを招待
ひろしまフラワーフェスティバルは、広島祭委
員会・広島市・広島県・広島商工会議所・広島青
年会議所・広島観光コンベンションビューロー・
中国新聞社・中国放送で構成する「ひろしまフラ
ワーフェスティバル実行委員会」が主催し、広島
と世界を結ぶ平和と花の祭典として 1977 年から始
まり、毎年 160 万人超を動員。当年度も上記①~
⑤の事業への助成を実施する。
支 援 事 業
広島県在住者または出身者で、海外や国内でさ
まざまな芸術の分野にチャレンジする若い芸術家
たちに奨学金を支給する。当該事業は、1997 年か
ら始まった事業で、当年度も公正な審査等を経て
選出された者(両奨学金合計で 10 名程度)に対し
下記の奨学金を支給する。
ヒロシマ
スカラシップ
 海外留学等奨学金
公募(募集期間 7~8 月)により選出し、1 名
につき年間 36 万円を支給する。支給期間は最
高 2 年間。分野(音楽は除く)は特に定めな
い。
 中村音楽奨学金
公募(募集期間 7~8 月)により選出し、1 名
につき年間 36 万円の奨学金を最高 2 年間支給
する。対象は国内・海外を問わないが、音楽
分野に限る。
事業費 858 万円
国際交流奨励
賞
平和創造の願いを実現するためには、国境を越
えた市民活動が重要な役割を担っている。広島県
内ではアジア大会を契機に多くの団体・個人が相
互理解と信頼関係を深める国際交流を展開してき
た。教育、学術、文化など広い分野にわたって、
国際交流や平和創造に貢献した団体・個人の活動
をたたえることを目的に、公募によって申請また
は推薦のあった団体・個人について選考・審査の
上、3 月に受賞団体及び個人に表彰状と奨励金を贈
る。同賞は 1998 年から始まっており、当年度も公
正な選考・審査の上、受賞団体等を表彰する。
事業費 157 万円