スマートベータを採用するアセットオーナーが増加‐新 FTSE Russell

プレスリリース
2015 年 5 月 20 日
スマートベータを採用するアセットオーナー
が増加‐新 FTSE Russell グローバル調査結果
− スマートベータを使用するアセットオーナーの 70%超が戦略を組み合わせ始めて
いる
− ETF がスマートベータ戦略の器として最も好まれている
− 欧州のアセットオーナーは引き続き北米に先んじてスマートベータを採用している
機関投資家によるスマートベータ指数の採用が増加し、基盤を広げているということが今般行われた FTSE
Russell のグローバル機関投資家市場調査で確認された。FTSE Russell の「スマートベータ:2015 年度アセッ
トオーナー調査(Smart Beta: 2015 Global Survey Findings from Asset Owners)」の調査結果は、世界のアセ
ットオーナーにおける複数のスマートベータ指標への関心とその採用が大幅に増加したことを明らかにすると
ともに、今日の市場で利用可能な無数のスマートベータ指数方法論をめぐる継続的な学習や情報の重要性、お
よびスマートベータの組み合せの有用性を強調しています。
2015 年の調査結果は、比較的短期間のうちにスマートベータの採用が大幅に増加したことを示しています。
2014 年の時点では、スマートベータ指数戦略を使用する調査回答者の 38%が、株式ポートフォリオの 10%以
上をスマートベータに割り当てていました。2015 年には、スマートベータ戦略に 10%以上を割り当てる調査
回答者は半数以上(55%)となりました。
さらに、複数のスマートベータ戦略を使うアセットオーナーの数も増しています。2014 年には、調査に回答し
たアセットオーナーの 59%が 2 つ以上の戦略を使っていましたが、2015 年には 2 つ以上の戦略を使うアセッ
トオーナーは 71%に増し、これらの回答者のうち 22%は 4 つ以上の戦略を使っていました。これらの変化は、
スマートベータ戦略の採用が拡大していることを強調しており、さらに、複数のファクター或いは戦略インデ
ックスの組み合わせへの移行も明らかになりました。
FTSE Russell 北米研究マネージングディレクター Rolf Agather より
「スマートベータ指数は、アセットオーナーやコンサルタントに、結果指向のポートフォリオ構築のためのツ
ールの選択肢の拡大と、さらなる柔軟性を提供します。一方で選択肢と柔軟性の増加は、投資家が決定を下す
にあたりより多くの情報が必要となります。ますます多くのアセットオーナーが、様々な新しい形で、より多
くのスマートベータ指数を使うようになっています。これは業界にとっては素晴らしいことですが、学習、情
報やアドバイスの必要性が高まることになります。」
今年 1 月と 2 月に行われた 2 度目の年次調査の対象である 214 のアセットオーナーの大部分は北米(61%)及
びヨーロッパ(26%)のアセットオーナーでした。前身事業である FTSE Group と Russell インデックスを通
じてスマートベータを開拓してきた FTSE Russell の調査チームは、企業、政府機関、労働組合や総合型年金制
度及び非営利団体を調査し、これらの知見に到りました。調査回答者の資産運用総額は 2 兆ドル以上とみられ
ます。
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その他の重要な知見
国際的な採用増が続く
•
運用資産 100 億ドル以上のヨーロッパのアセットオーナーが先んじてスマートベータ指数を採用
•
ヨーロッパではアセットオーナーの 79%がスマートベータを検討済み。今後 18 か月中の検討を見込ん
でいないのはわずか 2%。一方北米では、アセットオーナーの 61%がスマートベータを検討し、今後
18 か月中の検討を見込んでいないのは 18%に過ぎない
•
今後 18 カ月中に初めてスマートベータを検討する可能性が高いアセットオーナーには、運用資産が 10
億~100 億ドルの北米の投資家である
スマートベータ戦略の運用がより高度に
•
平均すると、世界のアセットオーナーは 4 つのスマートベータ指数を評価しており、うち 70%以上は
組み合わせを使用している
•
スマートベータの組み合わせの一部として、最も多く使われた指標は低ボラティリティと Value であ
った
•
アセットオーナーの大部分(71%)は、投資目的実現のためスマートベータ指数を 5 年以上保持する
ことを見込み、アセットオーナーの 3 分の 1 はタクティカル用途のためにスマートベータを使用また
は検討している
•
スマートベータの戦略的な使用目的の場合、運用資産が 100 億ドル未満の回答者は ETF を選好してお
り、運用資産 100 億ドル以上のアセットオーナーは、自家運用を選好している
•
スマートベータの採用にあたっては、世界の回答者の約半数(43%)が ETF を選好している
アセットオーナーは教育やアドバイスをプロバイダに依存
•
北米のアセットオーナーは教育とアドバイスのため、特に資産運用機関、雑誌刊行物およびコンサルタ
ントを活用している。ヨーロッパにおけるアセットオーナー向けの有力スマートベータ情報のソースは
産業イベントおよびシンポジウム、資産運用機関および雑誌刊行物となっている。
•
世界の市場で資産運用機関がスマートベータ戦略の検討を始めている。学術研究や指数プロバイダによ
る情報を用いてスマートベータの検討が行われている
•
内部の運用者と CIO は、以前にも増してスマートベータ戦略の検討により深く関与し、多くの場合
CIO が主要な意思決定者となっている
•
スマートベータへのアロケーションの監視・調整の責任は者、回答者の運用資産により異なり、コンサ
ルタント、内部の運用者または CIO が担当している。
調査について
回答者のほぼ 90%が、株式投資に直接的な責任を負うか、この機能を果たすチームに所属しています。サンプ
ルは広範なタイプの組織からなります。法人または個人事業(23%)、政府機関(22%)、非営利団体または
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大学(14%)、組合または総合型年金(13%)残りは医療機関、保険会社、ファミリーオフィス、政府系ファ
ンドなどです。
調査回答者の 65%は確定給付年金を、38%は確定拠出年金を、17%は大学基金や財団資産を管理しています。
回答者には保険一般勘定、政府系ファンド、その他機関エンティティのアセットオーナーも含まれます。運用
資産の点からは、回答者は各評価層にわたってほぼ均等に分布しており、29%は 10 億ドル未満、33%は 10 億
~100 億ドル、38%は 100 億ドル以上でした。
レポートの全文はこちらからご覧頂けます:2015 FTSE Russell Smart Beta Survey Report
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お問い合わせ先
プレス担当者
Harry Stein
Mark Benhard/Tim Benedict
+44 (0)20 7797 1222
+1 212 314 1199
[email protected]
地域別連絡先
香港:Fennie Wong
シドニー:Laura McCrackle
+852 2164 3267
+61 2 9293 2867
エディター向け注記:
FTSE Russell グループについて
FTSE Russell は世界中の投資家に革新的なベンチマーク、分析手段、データソリューションを提供する世界をリードするインデックス会
社です。FTSE Russell は様々な資産クラスにおいて世界 80 ヶ国、25 以上の取引所における投資可能なユニバースの 98%をカバーする幾
千もの指数を算出しています。
FTSE Russell が提供する指数は世界中の機関投資家、個人投資家に幅広く活用されてきます。運用のベンチマークとして、ETF、仕組み
商品あるいは派生証券の組成のために大手年金基金、資産運用会社、ETF 提供会社および証券会社が FTSE Russell の商品、サービスを活
用しています。
FTSE Russell のインデックス設計および運用においては、普遍的な原則を指針としています。また、インデックスの設計およびガバナン
スについて、業界最高の基準を適用するために、有力な市場参加者による第三者委員会が、FTSE Russell の透明かつ規則に基づいた手法
を監督しています。FTSE Russell はインデックスの革新と顧客との協力関係を重視し、提供するプロダクト/サービスの幅、厚みを継続
的に拡大するべく努めています。
FTSE Russell は London Stock Exchange Group の 100%子会社です。詳しくは www.ftserussell.com をご参照ください。
London Stock Exchange Group について
London Stock Exchange Group は、世界の金融界の中心を占める、 多角的な国際市場インフラ・資本市場事業です。当グループの起源は、
1968 年に遡ります。
当グループは、London Stock Exchange、ボルサ・イタリアーナ、ヨーロッパ有数の債券市場である MTS、全欧の株式 MTF である
Turquoise と、広範な国際株式、債券及びデリバティブ市場で運営しています。また世界有数の中小企業向け新興市場、AIM を擁していま
す。数々のプラットフォームを通じ、当グループは世界の事業や投資家に、欧州市場への無類のアクセスをご提供しています。
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当グループの事業活動では、取引後サービス及びリスク管理サービスに重きを置いています。世界的なマルチアセット中央清算機関オペレ
ータ、LCH クリアネット・グループの過半数所有に加え、LSEG はイタリアの清算・決済機関 CC&G、T2S への移行準備の整った欧州
CSD であるモンテ・ティトリ、ルクセンブルクを基盤として当グループが新たに設立した CSD であるグローブセトルも運営しています。
当グループは指標作成と分析的ソリューションにおいて世界を主導しています。FTSE Russell は、世界の市場を測定するための、数千に
及ぶ指標を揃えています。当グループはまた、SEDOL、UnaVista、Proquote、RNS など、幅広いリアルタイム参照データ製品をお客様に
ご提供しています。
ラッセル・インベストメントの獲得に続き、LSEG は 2015 年 2 月に投資運用事業の総合的な見直しを行い、当グループとの戦略的な適合
性を分析しました。現在 LSEG は、事業全体の売却を検討しています。
London Stock Exchange Group は、世界のお客様向けの高性能取引プラットフォーム及び資本市場ソフトウェアの開発大手です。グルー
プ独自の市場に加え、35 以上の他組織及び取引所が当グループ MillenniumIT の取引・監視・取引後テクノロジーを利用しています。
約 4,700 人の社員を擁する当グループは、ロンドンに本社を置き、北米、イタリア、フランス、スリランカで大規模に事業展開しています。
London Stock Exchange Group の詳細は、 www.lseg.com をご覧ください。
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