ほそごうの夢 - 池田市立小中学校

平成 27 年 12 月 3 日発
行
発行. ほそごう学園
池田市立細郷中学校
細郷中学校だより Vol.9 号
ほそごうの夢
去る 11 月 13 日にフランスの首都パリで、
同時多発テロが起きたことは、全世界を震撼
させました。
現場となった、サッカースタジアムや劇場、
レストランには罪のない犠牲者が爆破や銃弾
に倒れ、尊い命が一瞬にして失われ、パリ市
民は深い悲しみに包まれました。
この同時多発テロは、計画的で組織化され
た犯行であることがわかっており、一度に多
くの命を奪うために、憩いの場に集まった罪
のない人々が標的にされました。
この現状を私たちはどう捉えたらよいので
しょうか。フランスは、過激派組織「イスラ
ム国」の犯行の可能性が高いという見方を示
しています。その日より、シリア領内に向け
て、戦闘機による空爆が激化しています。そ
こにも殺戮が生まれ、負の連鎖がいまだに続
いていることも事実です。
「報復」という言葉があてはまるかどうか
わかりませんが、相手を憎むことにとらわれ
て、あまりにも生命を軽視していないか、腹
立たしさと虚しさを覚えます。
日本に住む私たちにも、無関係でないこと
は理解している人が多いと思いますが、人の
生命がこうも簡単に殺められ、たくさんの悲
しみに包み込まれることは、絶対に避けなけ
ればならないと強く感じました。
学校生活を送る生徒のみなさん、テロの恐
怖や悲惨さを共感してください。こんなこと
があってはなりません。そして、自分を振り
返ったとき、身の回りの友達や
仲間との間に、自分勝手な思い
で、相手の気持ちも考えずに行
動したり、言葉を発していない
か、今一度考えてみたいものです。
分かり合える仲間であってください。人を非
難する前に、相手の思いを汲み取りたいもの
です。そうすれば、憎しみは少しでも消える
と信じたいです。
個人の名前や画像の掲載については、承諾を得ています。
「池田市少年の主張大会」に4人の
学園の子どもたちが選出されました
「少年の主張大会」に向け、市内の小中学生合
わせて 926 編の主張作文の応募がありました。
そして、厳しい審査を終え、18 人の作品が本選
に選ばれました。
また、嬉しいことに、その 18 人の中に、細郷
小 6 年の岡 翔琉くん、細郷中 8 年の森 鈴夏さ
ん・9 年の髙谷綾香さん・寺西敦紀くんの4人の
作品が選出されました。
当日は、一人ひとりが登壇し、主張文を発表し
ました。どの作品も立派な内容で、聴く人の心に
訴えかけ、心を揺さぶるような主張作品に出会
えて、とても心が和みました。
最終の審査結果は、小学校では岡くんが、中学
校では寺西くんが、最優秀賞を獲得しました。ほ
そごう学園の2名が栄誉
に輝いたことは、同席した
家族や先生方にとって大き
な喜びとなりました。
ここに、代表して寺西く
んの最優秀賞作品を掲載し
彼の主張をみんなで共有
少年の主張大会の審査員と
出場者のみなさん
したいと思います。
「ノーマライゼーションな社会へ」
僕の母は、僕が幼稚園の頃に、足が不自由にな
り、今では支えなしでは自力で立ったり歩いた
りする事ができません。それに加え、僕が中学1
年生の夏に乳ガンを宣告され、副作用の影響で
髪は抜け落ち、手は簡単な動作をするのが、難し
いほど不自由になってしまいました。
母は昔から活発な女の子だったそうで、高校
の時にはソフトボールで国体に出場したほどで
す。そのため、僕は小さい頃からソフトボール・
野球をしてきました。母は車椅子でどんな試合
でも見に来てくれ、人一倍大きな声で応援して
くれました。でも、母がこうして生活してこれた
のはたくさんの人の助けがあったからです。僕
は今まで母を助けてくれた人たちにとても感謝
しています。そして、必ず恩返ししていきたいと
思っています。
僕は、母の繋がりで何度も障害を持つ人たち
に出会ってきました。その中には、生きる事をや
めて楽になりたかったと言う人もいました。僕
は「なぜ障害を持つ人がこんなに苦しまなけれ
らないのだろう」と考えました。その答えは至る
ところに転がっていました。母の車椅子を押し街
に出ると、高くて登れない段差があったり、トイ
レに手すりがなくてトイレができなかったり、駐
車場の障害者用のスペースに健常者の車が止まっ
ていたりと数えきれないほどあります。中でも最
も苦しいのは周りからの視線です。現在たくさん
の公共物のバリアフリー化が進んでいますが、ど
れだけ頑張っても人々の障害を持つ人に対する考
え方や、気持ちが変わらない限りノーマライゼー
ションな社会は永遠に訪れないと僕は思います。
現在、世界で約6億人、全人口の約10パーセ
ントの人々が障害と闘っています。その中には4
年に一度開催されるパラリンピックに出場しよう
と努力している人たちもいます。しかし、パラリ
ンピックはあまり注目されず、テレビで放送され
ても短い時間でしかなく、オリンピックとは大き
な差があります。それに金メダルを獲っても全く
報道されない選手もいます。それでも頑張る選手
達を本気で応援していきたいと思います。
障害を持つ人に対する考え方は、変えようと思
えばいくらでも良い方向に繋がっていきます。そ
うするのは、健常者の私たちに与えられた使命な
のです。しかし、中には障害を持つ人を見て、
「か
わいそうだ」
「気の毒だ」と言う人もいます。僕も
小さい頃はその中の一人でした。しかし、障害を
持っていても、それに立ち向かう母を見て僕はそ
んな事を思うのはやめて、どんな困難が待ち受け
ていても助けていく事を決めました。もし今、障
害を持つ人を見て「かわいそう」と思うのならそ
れはもうやめてください。理由は上からの目線で
言っていると思ったからです。人間はみな平等で
す。障害を持っているというだけで見下したり、
けなしたりしては絶対にいけません。障害を持つ
人より健常者が必ずしも偉いという事もありませ
ん。健常者よりも努力している人はたくさんいま
す。だから、もうそんな言い方をするのはやめて
ください。
最後に障害を持つ人になりた
いと思っている人は一人もいな
いと思います。しかし、必ずし
も明日を健常者のままで迎えら
れるという保証はだれにもありません。もしかす
せん。事故に遭って怪我をするかもし
れないし、大災害に巻き込まれた
り、突然病気になるかもしれませ
ん。だから一分一秒を大切に
与えられた限りある命を大切
にして生き抜いてほしいと思
います。これには、健常者も
障害を持つ人も関係ありませ
ん。すべての人が共に助け合
いながら生きていく事で、ノ
ーマライゼーションな社会が
実現できると僕は思います。
、
9年
寺西敦紀
先日の文化発表会の開催は、学園として本当に
手探りの状態で、どのようになるか不安がたくさ
んありました。子どもたちにとっての手ごたえ、
保護者や地域の方の反響、そして我々教職員にど
のような実感が残るか、正直に不透明な状態にあ
りました。
私は、仕事柄、小学校の学習発表会の様子も知
っていましたし、中学校のことも熟知しているつ
もりでした。ただ、小中一貫校として、合同で開
催するとどのようなものになるかは、想像がつか
ず、少し不安を抱くこともありました。
しかし、午前中の小学生、6つの学年の発表か
ら、その成長とその年齢に応じた表現力のすばら
しさを感じました。担任の先生方が本当に子ども
たちの良いところを活かし、上手に表現を引き出
しているなと素直に感じました。保護者や地域の
方の反響も大きく、会場に立ち見が出るほど、体
育館が満杯状態になったのは久しぶりのことで、
懐かしい思いをしました。
小学生の発表は、6年間の成長がわずかな時間
の間に垣間見ることができました。歌や台詞、楽
器演奏を一生懸命に舞台でやっている姿が頼もし
く、子どもたちのこれからの成長に大きな期待が
できると強く感じました。
中学生は、昨年と内容的には大きな変化はあり
ませんでした。ただ、ステージ発表での表現する
力は、昨年以上に成長を感じました。
各学年の合唱は、今ある学年の精一杯の力を出
していることが感じられました。学年の力の差を
感じられる場面も見られましたが、中学生のひた
向きで素直な態度に大きな拍手が湧きました。
特に9年生の合唱は、迫力と意気込みが前面
に出た、心を動かされるものでした。昨年の文
化発表会での表現を遥か
に超え学年のまとまりと
団結の力強さを見ている
者に印象付けました。ま
さしく、子どもたちの主
体的な取り組みで花が開
いたと感じました。
今回の文化発表会は例
年の中学校開催日より後となり、吹奏楽部の9
年生にとっては、引退が先伸びする事態にな
り、勉強との狭間で苦しめる結果となりまし
た。しかし、その苦境に置かれても気持ちは切
らさず、合奏で心をつなげてくれていました。
文化発表会では吹奏楽部の演奏が、会場の空気
を音楽で包み込み、繰り出される
曲に会場は一体になって
いくのを感じました。
ラストのアンコールは
吹奏楽部員だけに用意さ
れた「青春のスポットラ
イト」を全身に浴びてい
ました。
最後に、生徒会有志のパフォーマンスは、見
ている者を魅了しました。歌やダンスを自由自
在にステージで繰り広げたのは、素晴らしかっ
たと思います。そして、会場の反応とその盛り
上がりは、中学生のパワーを感じました。
後期生徒会役員が頑張っています
生徒会長の佐野圭吾くん、副会長の中本陸斗
くん、渡部翔也くんの3
名が後期の生徒会役員に
選出され、彼らは文化発
表会で頭角を現し、立派
な活躍をしてくれました。
当選前にいくつかの公
約をしてきた彼らは、明
渡部くん・佐野くん・中本くん
るく楽しい学校生活が送
れるよう、ハートフルボックスの設置や小中サ
ミットの継続をしていく方向を示しています。
また、11 月 27 日には
「赤い羽根共同募金」に
協力するために、池田駅
改札口前で行き交う人達
に募金協力の呼びかけを
してくれました。
この日は学年代表とし
して、7年生の田中奈々子さんと、8年生
の森田美宮さんが手伝いに駆けつけてくれ
ました。5人の声が行き交う人に届くと、
立ち止まって、募金をしてくれる光景が見
られました。
生徒会の5人は、学校
の代表としてこの福祉ボ
ランティアに積極的に挑
戦してくれました。知ら
ない人に声をかけ、協力
を求めることは、簡単な
ことではありませんが、数人でも声を受け
止め、協力してくれた事実は、5人に大き
な勇気と自信をつけたと思います。本当に
ご苦労様でした。
この日は、教育委員会教育政策
課が制作したシンボルマーク入り
の緑に染まる「ほそごう学園」の
のぼりが初お目見えとなり、募金
活動に花を添えてくれました。
ほそごうの頑張った人たち(クラブ・個人表彰)
○「税についての作文」豊能納税貯蓄組合連合会
優秀賞
9年
寺西 敦紀
※11/24(火)の読売新聞朝刊の読者の欄「気流」に
寺西君の投稿文が掲載されました
○第 18 回「伝えよう!いのちのつながり」作文
大阪池田モラロジー事務所主催
教育長賞 9年 寺西敦紀
優秀賞
8年 森 鈴夏
○バドミントン部 池田市立中学校団体リーグ 11/15
Aリーグ 準優勝
○池田市消防協会防火図画の部(防火カレンダー)
入賞
9年 津村昂希