リード工業

瀬山克一郎 氏
際 に 売 っ て い く の は 社 員 た ち。だ か ら、
ヘルメットのような奇抜なデザインを見
デアとして、どこかからスノーボードの
で す か﹂
。瀬 山 社 長 は や や 半 信 半 疑 な が
﹁こういうデザインがイケるんじゃない
つけてきた。
﹁魅力ある製品を開発したり、それを実
僕の仕事はみんなが動きやすいようなシ
ステムを整えることなんですよ﹂
ヘルメットを主力にグローブ、車体カ
山﨑会計の薦めで試した﹁人材診断ソ
フト﹂も、社員一人一人の性格や適性を
知る上で大いに役立った、と語る。
リード工業は瀬山社長の就任後、会社
の仕組みや社内のムードが様変わりした。
を図るとともに、ユニークな社員相互の
に、賞与は出来高制に替えて大幅アップ
社員の賃金体系は全面的に見直され、特
その斬新なデザインは、その年のグッ
評価制度を導入。社員の声を容れて、ト
らも﹁いいんじゃないか。やろうよ﹂
ドデザイン賞に選ばれた。翌年開発のヘ
イレなど職場環境もきめ細かく改善した。
バーなど多彩なバイク関連用品を手掛け
ルメットも再びグッドデザイン賞に輝い
年の㈱リード工業。その老舗に、
瀬山克一郎社長が先代社長の後継者とし
た。
る創業
て迎え入れられたのは2001年。だが、
海外への社員旅行や社内ボーリング大会、
誕生会も恒例行事になった。
部長︶が定年退職したためだ。売り上げ
一人で切り盛りしていた先代の弟︵営業
かった。先代の退任に併せ、営業を実質
ための情報を的確に入手できるようにな
ったと考えているのは、経営課題解決の
任せている。
瀬山社長が山﨑会計を選んで最も良か
きっかけだった。現在は会計処理全般を
年春。長年勤めた経理部長の定年退職が
山﨑会計事務所との出会いは2006
同じかもしれない。
しむことができる。会社というチームも
アイテムを備えて初めてツーリングを楽
い。ヘルメット、グローブ⋮さまざまな
サルタントの有資格者でもある。
ライダーはバイク本体だけでは走れな
ニアは、実は中小企業診断士、経営コン
組みづくりにこだわる元システムエンジ
伸び伸びと動ける環境を整えるか︱。仕
﹁イベントって意外に大事なんですよ﹂
社員一人一人の能力をいかに引き出し、
﹁で、僕は社員たちにこう言ったんです。
ったことだという。
課題解決へ的確な情報サポート
どんな問題でも気軽に相談できる
瀬山社長は、もともとはコンピューター
のシステムエンジニア。当初はバイク用
品や業界事情にはほとんど通じていなか
ったという。
瀬山社長は入社翌年、先代の死去に伴
﹃私は何もできません。みんな、自分た
﹁どんな問題でも気軽に相談できるんで
い社長に就くが、出足は順風とは言えな
ち で 考 え て 勝 手 に 動 い て く だ さ い﹄と。
はガクンと落ちた。
だ け ど、そ れ に 加 え て、
﹃僕 は そ の た め
女性用のヘルメットを秋に出します。社
﹁こ れ か ら は 女 性 市 場 を 考 え て い ま す。
員とともに︱﹂ヘルメットの風切り音が、
すよ。所長や担当者の人柄でしょうけど。
軽やかなハーモニーに聞こえてきた。
電 話 や メ ー ル の レ ス ポ ン ス が い い。﹃担
当の方も若いのによく勉強されてるな﹄
しています﹂
って、ウチの経理の女の子といつも感心
の仕組みはつくる。問題があったら上げ
てくれ﹄ともね﹂
社員の間から思わぬ意見やユニークな
発想が次々に上がってきた。
若手営業マンは新型ヘルメットのアイ
バイク用品製造卸
東京都足立区宮城1-17-21 Tel. 03-3912-2751
60
㈱リード工業
(株)
リード工業
バイク用品製造卸
2 年連続グッドデザイン賞に輝く
社員一丸でバイク用品業界に新風
東京都足立区