健康保険基礎講座 保険料 1 平成 決算のお知らせ 26 健康保険は、事業主と皆様が 収入に応じて支払う でまかなわれています。 「保険料」 年度 平成 26 年度の決算は、経常収入額101億円、経常支出額 96 億43百万円で、4億 57百万円の経常黒字でした。 毎月の保険料はこうして決まる! 保険料 = 標準報酬月額 × 保険料率 報酬 6 月 5 月 4 月 保険料は、被保険者の収入に応じて決められた 47 等級の「標準報酬月額」に「保 険料率」をかけて計算し、毎月の給与から徴収されます。標準報酬月額は、毎年 7 月 1 日に、その年の 4 ~ 6 月の3カ月間の報酬を平均して決定され、 9月1日 から翌年 8 月 31 日までの 1 年間適用されます。これを「 定時決定 」といいます。 ただし、昇給などによって継続した3カ月分の報酬を平均した額が、すでに決定 されている標準報酬月額と2等級以上の変動があった場合は、 「 随時改定 」と いって、4 カ月目から標準報酬月額を改定します。保険料は、賞与からも徴収さ れます。標準賞与額に毎月の保険料率をかけて算出されます。 毎年 7月1日に定時決定を行うため、 9月 (10 月給与)から保険料が 変わる方がいます。 勤務先から発行される給与明細や 社会保険料改定通知を ご確認ください。 3カ月の 平均 1年間に支払う保険料 (標準報酬月額×保険料率) ×12+ (標準賞与額×保険料率) ×賞与回数=保険料 ※40 〜 64 歳の被保険者は、健康保険料と合算して介護保険料も徴収されます。 標準報酬月額 決定 9/1∼翌 8/31まで 保険料適用 決算の概要 ● 収入支出決算概要 (一般勘定) H25 年度 ● H26 年度 基礎数値 平均被保険者数(人) 19,862 20,490 平均標準報酬月額(円) 395,430 399,313 平均標準賞与額(円) 1,479,100 1,478,792 経常収入(百万円) 健康保険料収入 9,719 10,068 ※ 雑収入等 456 32 合 計 10,175 10,100 経常支出(百万円) 保険給付費 4,679 4,649 高齢者支援金・納付金 4,394 4,652 その他 382 342 合 計 9,455 9,643 経常収支(百万円) 720 457 対前年比 628 3,883 △ 308 349 △ 424 △ 75 △ 30 258 △ 40 188 △ 263 ※藤沢体育館補償金 437 百万円 ● 2 家が遠くなると 保険料も上がる? 報酬に含まれるのは基本給や役職手当、残業 手当といったいわゆる賃金だけではありませ ん。健康保険では「通勤手当」も報酬に含まれ るため、通勤費が高くなれば賃金が変わらな くても標準報酬月額 が上がる可能性があ ります。標準報酬月 額が上がれば、 当然保 険料も増えることに! 通勤費もしっかり報酬 とみなされているの です。 標準報酬に含まれるもの 金銭での支給 基本給・残業手当・役職手当 住宅手当・通勤手当など 現物での支給 通勤定期券・食事・食券 社宅・寮など 3 保険料の額は 扶養する家族が増えても同じ 健康保険では、被保険者の家族に対しても、一定の条件を満たせば 「被扶養者」として認定し、医療などの給付を行います。妻や子どもが 夫の健康保険組合の被扶養者になっても、納める保険料は3人分に はなりません。被扶養者の人数にかかわらず、保険料はひとり分、つ まり被保険者本人の分だけです。 被扶養者は保険料の負担なしに保険証を使用し、一部負担金のみで 医療を受けたり、出産時に一時金を支給されたり、さまざまな給付を 受けることができます。そのため、被扶養者になるには審査があり、 一定の条件を満たして初めて認定されるのです。 医療費が増え続けて支出が増加すれば、 さまざまな事業の縮小が避けられなくなります。 大切な保険料を適切に使い、 健保財政の健全化のためにも 医療費の抑制・正しい扶養家族の申請に ご協力ください。 決算残金処分 法定準備金 別途積立金 翌年度繰越金 財政調整事業繰越金 合 計 ● 一般勘定 0 1,119,385,341 253,695,000 395,742 1,373,476,083 収入支出決算概要 (介護勘定) H25 年度 H26 年度 基礎数値 平均被保険者数(人) 15,666 16,122 平均標準報酬月額(円) 454,158 456,652 平均標準賞与額(円) 1,802,320 1,782,514 収入(百万円) 介護保険料収入 841 1,040 繰越金/繰入金 104 10 合 計 945 1,050 支出(百万円) 介護納付金 892 1,006 合 計 892 1,006 収支差引額(百万円) 53 44 ● 456 2,494 △ 19,806 199 △ 94 105 114 114 △9 H26年度経常支出内訳(一般勘定) 単位:円 介護勘定 44,315,176 ー 0 ー 44,315,176 納付金 46.5億円 48.2% 保険給付費 46.5億円 48.2% 事務所費他 1.1億円 1.2% 保健事業費 2.3億円 2.4% 被保険者 1人当たりの決算 (一般勘定) 保険料 491,377円 事務所費他 5,284円 納付金 227,047円 その他 1,556円 保健事業費 11,423円 保険給付費 226,868円 収入合計 492,933円 支出合計 470,622円 財産の状況 ● 対前年比 一般勘定 単位:千円 法定準備金 別途積立金 その他財産 預貯金・信託 1,708,278 預貯金・信託 3,894,048 退職積立金 8,736 基金委託金・出資金 49,180 土地・建物 1,000,946 不動産 643,768 その他 52,658 計 2,401,226 計 3,894,048 計 1,062,340 (平成 26 年度末現在) ● 介護勘定 預貯金 法定準備金 単位:千円 129,044 保健事業の実績 4 保険料の支払いが免除される期間がある 就職したその日から健康保険の被保険者となり、毎月保険料を納めますが、たとえ 病気などで休職・休業し、 給与が支払われない期間であっても、 保険料の支払いは 発生します。ただし子育て中の負担を軽減するため、産前産後休業および育児休 業期間中の健康保険料は事業主の申し出により免除されます。 10 ①特定健診・特定保健指導 被扶養者特定健診受診者 1,960 人 保健指導 709 人 ②保健指導宣伝事業 機関誌『BODY&MIND 』を年4回発行、 『わたしたちのいすゞ健保』を新入社員と事業所担当者に配布 人間ドックおよび健診費の補助 5,575 人(35 歳以上の被保険者・被扶養配偶者) ③疾病予防事業 乳がん健診 109 人(35 ~ 55 歳の被保険者・被扶養配偶者) インフルエンザ予防接種料の補助 847人 (1歳から6歳) 、 メンタルヘルスカウンセリング、 24時間電話相談 ④在宅療養支援事業 高齢者訪問健康指導(63 歳以上の被保険者・被扶養者) ⑤健康支援事業 虫歯予防キャンペーン 314 人、うがい手洗いキャンペーン 773 人 ⑥保養施設 四季リゾーツ、リゾートトラストの保養施設 利用者 3,050 人 11
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