オ ート マト ン ・ 形式言語 演習問題解答 2015 年 12 月 1 日分 1. (a) x = a, y = b, z = a と x = ǫ, y = a, z = ba. (b) x = a, y = b, z = ǫ と x = ǫ, y = a, z = b. (c) x = ǫ, y = bb, z = aba と x = bb, y = a, z = ba. 2. (a) L1 は正規言語であ る . L1 を 表す正規表現は 0∗ 1∗ . (b) L2 は正規言語ではな い. こ のこ と を 背理法を 用いて 示す. L2 が正規言語であ る と 仮定する . 仮定と 反復補題よ り , 正整数 n が存在し て , |w| ≥ n である すべて の w ∈ L2 について , (1)∼ (3) を 満た す分割 w = xyz が存在する . (1) y 6= ǫ, (2) |xy| ≤ n, (3) すべて の k ≥ 0 に ついて xy k z ∈ L2 . こ こ で, w = 0n 1n を L2 から 選択する . |w| = 2n ≥ n であ る ので, (1)∼ (3) を 満た す分割 w = xyz が存在する . (1) と (2) を 満た すこ と から , 0 < m ≤ n であ る よ う な m が存在し て y = 0m であ る . さ ら に , 条件 (3) を 満た すこ と から , xy 2 z = 0n+m 1n ∈ L2 と な る . し かし , n + m > n であ る ので xy 2 z ∈ / L2 であ る . よ っ て , 矛盾する . (c) L3 は正規言語であ る . L3 を 表す正規表現は (00)∗ . (d) L4 は正規言語でな い. こ のこ と を 背理法を 用いて 示す. L4 が正規言語であ る と 仮定する . 仮定と 反復補題よ り , 正整数 n が存在し て , |w| ≥ n である すべて の w ∈ L4 について , (1)∼ (3) を 満た すよ う な 分割 w = xyz が存在する . (1) y 6= ǫ, (2) |xy| ≤ n, (3) すべて の k ≥ 0 に ついて xy k z ∈ L4 . 2 w = 0n を L4 から 選択する . |w| = n2 ≥ n であ る ので, (1)∼ (3) を 満た すよ う に 分割 w = xyz が可能であ る . 条件 (3) よ り xy 2 z ∈ L4 であ る . し かし , 条件 (1) と (2) よ り , n2 = |w| = |xyz| < |xy 2 z| ≤ n2 + n < (n + 1)2 すな わち , 以下が成り 立つ. n2 < |xy 2 z| < (n + 1)2 長さ が平方数ではな いので, xy 2 z 6∈ L4 であ る . よ っ て , 矛盾する . 3. L(M2 ) の補集合を 認識する DFA M2′ を 構成し , L(M1 ) ∩ L(M2′ )(= L(M1 ) − L(M2 )) を 認識する DFA Ma を M1 と M2′ から 構成する . Ma の状態遷移図は以下の通り であ る .
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