別紙13 科目別指導のポイント 科目 講義と演習の実施方法 視聴覚教材を活用し、介護現場の様子を知る。 介護保険サービス、それ以外のサービスを理解する。 1 職務の理解(6H) 2 介護における尊厳の保持・自立支援 (9H) 事例を示し、尊厳とは何かを討議し理解を深める。 介護とお世話の違いを把握し、自立支援に基づいたケ アへの理解を促す。 3 介護の基本(6H) 地域包括システムや多職種間の連携を学ぶ。 介護職員の倫理(尊厳、守秘義務)を学ぶ。 介護におけるリスク(事故予防・感染症等)について 事例を通して学ぶ。 4 介護・福祉サービスの理解と医療との 連携(9H) 介護保険制度の理念・概要やケアマネジメントにつ いて学ぶ。 障害者自立支援法の理念・概要を理解する。 個人の権利を守る各制度について学ぶ。 介護と医療との連携の必要性、医行為と非医行為の 範囲について理解する。 5 介護におけるコミュニケーション技術 (6H) 共感、受容、傾聴的態度、気づきなどグループワーク を通して学ぶ。 高齢者や障害者の心理的特徴について理解する。 コミュニケーションを妨げる要因をロールプレーを通し て理解する。 記録と報告の意義と重要性を理解する。 6 老化の理解(6H) 視覚教材を使い、老化に伴う生理的変化や疾病につ いて理解できる。 高齢者の疾病と生活の留意点が理解できる。 7 認知症の理解(6H) 認知症ケアの理念(利用者中心)を理解する。 認知症の概念と中核症状、周辺症状が理解できる。 事例を示し、具体的なコミュニケーションの取り方、関 わり方を理解する。 ロールプレーを通して、家族のストレスを理解し、関わ り方を学ぶ。 8 障害の理解(3H) 障害の概念とICFの考え方の理解が出来る。 ノーマライゼーションの概念の理解が出来る 各障害の特徴や症状の理解が出来る。 専門職としての家族との関わり方の理解が出来る。 9 こころとからだのしくみと生活支援技術 1 基本知識の学習(11H) ①介護の基本的な考え方 ②介護に関するこころの仕組みの基 礎的理解 専門職として介護を行う時の心構え、介護の目的、 理論を含め、業務の基礎を学ぶ。 高齢者の学習と記憶、感情と意欲についての基礎知 識を学ぶ。 老化や障害を受け入れる適応行動とその阻害要因を 理解する。 こころと体の状態が与える行動への影響について考え る。 ③介護に関するからだの仕組み の基礎的理解 2 生活支援技術の講義・演習(57H) ④生活と家事 人体の各部の名称と動きに関する基礎知識を学ぶ。 骨、関節、筋、神経系に関する基礎知識を学ぶ。 高齢者のこころとからだを一体的に捉え、尊厳ある介 護について考える。 生活支援として家事サービスを提供するために必要な 視点と基礎知識を学ぶ。 ⑤快適な居住環境整備と介護 快適な居住環境に関する基礎知識を学ぶ。 高齢者、障害者特有の居住環境整備と福祉用具に関 する留意点と支援方法を見学等を通して学ぶ。 ⑥整容に関連したこころとからだのし くみと自立に向けた介護 整容の意義と目的を理解し、衣服の着脱、口腔ケア等 の実技演習と共に支援方法を学ぶ。 ⑦移動・移乗に関連したこころとから だのしくみと自立に向けた介護 移動・移乗に関する基礎知識、その用具とその活用方 法を理解する。 ボディメカニクスの基本原理を理解し、利用者の残存 機能の活用をしながらの安全で安楽な方法を学ぶ。 移動・移乗介助の実技演習の中で、利用者の身体状 態に応じた介護技術を身に付ける。 ⑧食事に関連したこころとからだのし くみと自立に向けた介護 食事の意義と目的を理解し、用具・食器の活用方法と 食事形態とからだのしくみ、食事に対するこころとから だの関係性を学ぶ。 食事介助の実技演習の中で、利用者側の体験をし、 身体状態に応じた食事について考える。 ⑨入浴、清潔保持に関連したこころと 入浴、清潔保持の意義と目的を理解し、用具の活用 方法、からだのしくみについて学ぶ。 からだのしくみと自立に向けた介護 視聴覚教材を利用し、入浴介助の方法、注意事項や 観察の視点などを学ぶ。 清拭や洗髪の実技演習の中で、介助の手順、身体状 態に応じた留意点について学ぶ。 ⑩排泄に関連したこころとからだのし くみと自立に向けた介護 排泄に関する基礎知識、その用具の活用方法や環境 整備について学ぶ。 排泄ケアで生じる心理的な負担・尊厳や生きる意欲と の関連を考える。 排泄介助の実技演習の中で、利用者の身体状態に応 じた介助技術を身に付ける。 ⑪睡眠に関連したこころとからだのし くみと自立に向けた介護 睡眠に関する基礎知識、睡眠環境やその用具の活用 方法について学ぶ。 安楽な姿勢を学び、心地よい睡眠や褥瘡予防につい て考える。 ⑫死にゆく人に関したこころとからだ のしくみと終末期介護 終末期に関する基礎知識、高齢者が死にいたるプロ セスについて学ぶ。 死に向かい合う高齢者の心理を理解し、介護職員の 死に対する基本的態度について考える。 3 生活支援技術演習(12H) ⑬介護過程の基礎的理解 ⑭総合生活支援技術演習 10 振り返り(4H) 介護過程の目的と意義、展開についてロールプレー を通して理解する。 介護過程におけるチームアプローチの重要性を理解 する。 生活の各場面や様々な障害状況の介護における事 例を通して、一連の生活支円を提供する流れの理解と 技術の習得、身心の状況にあわせた介護を提供する 視点について学ぶ。 研修全体を振り返り、研修を通じて学んだことについて 再確認を行う。 介護職員としての基本的マナーを学び、今後の在り方 について考えていく。
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