平成 27 年8月 20 日 財政課長 現場代理人の常駐義務の緩和及び現場代理人等の兼務について 現場代理人の常駐義務の緩和及び現場代理人等の兼務について 1 趣旨 工事執行の円滑化かつ効率化を図るため、一定の要件を満たす工事について現場代理人の工事現場への 常駐義務を緩和し、併せて一定の範囲内で他の工事現場における現場代理人等との兼務を認める。 2 内容 (1) 常駐義務の緩和 監督員等と携帯電話等で常に連絡がとれることに加え、次に掲げるいずれかの事由に該当する場合 には、建設工事請負契約約款第 10 条第3項に規定する「現場代理人の工事現場における運営、取締 り及び権限の行使に支障がなく、かつ、発注者との連絡体制が確保されると認めた場合」として取扱 う。 (ア)請負金額が税込 2,500 万円(建築一式工事にあっては、税込 5,000 万円)未満 (イ)契約締結後、現場事務所の設置、資機材の搬入又は仮設工事等が開始されるまでの期間 (ウ)建設工事請負契約約款第 20 条第1項又は第2項の規定により、工事の全部の施工を一時中止 している期間 (エ)橋梁、ポンプ、ゲート、エレベーター等の工場製作を含む工事であって、工場製作のみが行わ れている期間 (オ)(イ)~(エ)に掲げる期間のほか、工事現場において作業等が行われていない期間 (カ)その他、特に発注者が認めた期間 (2) 現場代理人の兼務 ア 現場代理人の兼務申請 受注者は、(1)(ア)に該当することにより現場代理人の工事現場への常駐を要しないことと された場合であって、かつ、次に掲げる条件をいずれも満たすときは、本件工事における現場代理 人について、別記様式第1号に必要な書類を添付して、他の公共工事(路線業務委託及び除雪業務 委託(以下「路線委託等」という。)を含む。)の現場における現場代理人又は技術者等との兼務 を発注者に申請することができる。 (ア)兼務する工事が公共工事であること (イ)兼務可能な件数は、災害復旧以外の工事(以下「通常工事」という)及び災害復旧工事が各3 件以内であること(路線委託等は含めない) (ウ)兼務する全ての通常工事現場間又は全ての災害復旧工事現場間を 10 分以内で移動が可能であ ること (エ)兼務する工事が同一の発注者によるものでない場合は、兼務先の発注者が兼務を承認したこと を証する書面の写しを提出できること (オ)監督員等の求めにより、速やかに工事現場に向かう等適切な対応ができること なお、(エ)に掲げる書類については、兼務を予定する工事の発注者の承認手続に時間を要す るなど、やむを得ない事情があると認められる場合には、申請後の提出も認めるものとするが、 兼務する工事の発注者の承認後、速やかに兼務を承認したことを証する書面の写しを提出する こと。 また、兼務の申請先が同一の発注者である場合には、兼務を希望するいずれかの工事につい て、申請を行えば足りるものとする。 イ 兼務の承認 発注者は、兼務する各工事の内容、工程等を勘案し、現場代理人の工事現場における運営等に支 障がないと認めるときは、兼務申請を承認する。(様式第2号) ただし、申請時に支障があると認められる場合には、兼務申請を非承認し(様式第3号)、又は 兼務を承認した後であっても兼務承認を取消す場合もある。(様式第4号) 3 施行期日 平成 27 年8月 20 日以降に入札公告又は指名通知する建設工事で、特記仕様書に当該事項を定めてある 工事を対象とする。 【現場代理人 兼務イメージ図】 通常工事(災害復旧工事以外) 工事現場 A 10 分以内 10 分以内 工事現場 B 工事現場 C 10 分以内 通常工事と災害復旧工事間の時間的制限なし 災害復旧工事 災害復旧 工事現場D 10 分以内 10 分以内 災害復旧 工事現場 F 災害復旧 工事現場 E 10 分以内
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