甲府カトリック教会司祭 ロヘリオ・カルデナス神父 一月は終わりましたが、皆さんと新年の挨拶を交わすのに遅すぎるということはありませんよ ね? 皆さん あけましておめでとうございます。 さて、2月はまだまだ新しい年の初めといえる時期ですから、この一年を意味のある祝福された 年とするために私たちがしなければならないことについてお話をするのは良いことだと思います。 まずは今年が十二支でいうところの「羊年」であるということから始めましょう。だからと言っ て私たちカトリック信者が、意味のある祝福された2015年を確保するためにこのような暦占い による教えや信心に執着すべきだと提案しようとしているわけではありませんよ。もちろんそうで はありません。十二支の考え方に基づいた生活を送っている人たちに敬意を払いつつも、カトリッ ク信者である私たちは、もちろんイエスの教えに従った生き方に人生の基盤を置くのです。 私がこの「羊年」の話を皆さんにしようと思ったたった一つの理由は、クリスチャンにとって「羊」 がとても親しみのある動物だからです。羊はたびたび聖書の中で語られる動物であるというだけで はありません。エゼキエル(34:17-224)、イザヤ(53:6)のくだりやヨハネによる福音 10 章 にみられる善き羊飼いという言葉などから主に従う人々のシンボルとなっています。そして事実、 ある意味において、神の(犠牲の、いけにえの)小羊というイエスのシンボルにもなっています。 十二支の中の羊年である今年、私たちは暦占いによる幸運や不運について思いめぐらす代わりに聖 書、特に福音書の中で語られる羊に心を留めましょう。そうすることによって私たちは実際、意味 のある祝福された新年へと自分自身を導くことが出来るのです。 私は何を言おうとしているのでしょう? まず、羊が主に従う者のシンボルであるなら、わたしたちの牧者は良き羊飼いであられるイエス ご自身なのだということを思いだしましょう。この事実に心を留めることは、一年を通して私たち を積極的で希望に満ちた状態にしてくれることを助けてくれます。もちろん、この先私たちに何が 待ち構えているかはわかりません。けれども私たちの人生において私たちを守り、保護し、導くイ エスの現存に信頼するなら、私たちは恐れる必要はなく心のうちに心配はありません。イエスは「善 い羊飼いは羊のために命を捨てる」とおっしゃいます。ですから主はご自分の羊の群れである私た ちを守る用意がおありです。私たちを導くためにいらっしゃるのです。 また、ヨハネによる福音 10:3-4 では「門番は羊飼いには門を開き、羊はその声を聞き分ける。 羊飼いは、自分の羊をそれぞれの名で呼んで連れ出す。自分の羊をすべて引き出すと、先頭に立っ て行く。羊は羊飼いの声を知っているので、ついて行く。」(原文校訂による口語訳) これは羊の、または主に従う者の真実の姿です。私は希望します。私たちの周りで人々が201 5年について話すのを聞く時、どんな色や仕事が今年私たちにより幸運をもたらすかなどといった 迷信に気を取られたりすることがありませんように。 むしろ今年をイエスの弟子としてみことばに習い、福音に耳を傾けることに集中することができ る年とすることが出来ますように。善い羊は、注意深く羊飼いの声を聞き分けようと注意深くその 声に耳を傾ける時、羊飼いとより親しく交わることが出来るようになるのです。イエスのみことば と教えに親しく聞き従う者だけが良い弟子となります。羊は弱い動物なので簡単に危険にさらされ てしまいます。見知らぬものがあらわれ、羊たちを間違った方へ導き連れ出してしまうかも知れま せん。イエスに従う者たちもそのみ言葉に日々親しく聞き従わないなら、偽の教師があらわれ主に 従う人々を危険に満ちた脇道へと連れ出してしまうかも知れません。 最後に「2015年はこうすれば幸せになります。こうすれば不幸になります。」というような 占いなどに気をとられてはいけません。むしろ今年は羊年、主の年、イエスの年と考えましょう。 ヨハネによる福音書には(ヨハネが)イエスが歩いておられるのを見つめて言った。「見るがよい。 神の小羊だ。」(ヨハネⅠ35-37)という個所があります。イエスは神の小羊、私たちすべてを救 うために捧げられる神の小羊なのです。私たちの罪、世の罪を除きたもう神の小羊です。そして十 字架の上で御父の愛の深さを示して下さる神の小羊です。イエスを通して御父ご自身が私たちを愛 して下さったのだという事実を思い出しましょう。「神に愛された私、イエスに愛された私」が私 たちの今年の言葉となりますように。そうすれば、落ち込んだり、寂しかったり、または他のどん な否定的な考えも心の中に浮かばなくなります。なぜなら私たちは自分が愛された者であると知っ ているからです。 皆さん、今年が祝福された意味のある一年でありますように。 神の小羊年、おめでとう! お知らせ 1. 帰天 (1) 林 亨 様(霊名 ヨゼフ )(山城ブロック) 1月5日 ご自宅でご療養中にご逝去されました。 山城教会の信徒会代表として、「山梨県カトリック宣教百年史」編纂や山城地区の宣教に奉仕されました。 長い年月にわたる教会と地域へのご奉仕に感謝し、永遠の安息をお祈り申し上げます。 (2)三浦玉子様(霊名 フィロメナ )(中央ブロック) 1月16日 ご療養中の甲府市立病院でご逝去されました。 お元気でおられた頃、ミサに来られ、静かにお祈りされていたお姿を思い浮かべ、 マリア様とともに、イエス様のみもとでの永遠の安息をお祈り申し上げます。 2. 転入 星野 千里様(霊名 マリア・グラチア カリタス) 東京教区 麹町教会から、2015年1月18日に甲府教会(中央ブロック)に転入されました。 どうぞよろしくお願い致します。 3. 灰の水曜日と灰をつくる枝の回収について 今年の「灰の水曜日」は、2月18日(大斎)です。 灰の式(回心のしるしとして頭か額に灰をかける式)は、 午前10時より聖堂で行います。 この灰をつくるために、昨年の枝の主日に祝別した枝(ソテツの枝)の回収を次の通り行います。 ・回収期間 2015年2月1日(日)~2月15日(日) ・回収容器 聖堂入口の「枝の回収箱」と表示した段ボール箱にお入れください。 4. 四旬節の黙想会 3月7日(土)~3月8日(日) フランシスコ会の小高毅神父様をお迎えして四旬節黙想会を開催いたします。 共同体全体で、素晴らしいご復活祭を迎えるために、共同体の回心のために黙想会に参加しましょう。 詳細は、別頁をご覧ください。 5. 2015年信徒大会開催について 別ページ開催の通常信徒大会招集通知の通り、開催されます。 信徒大会は、信徒の皆様から、共同体の諸活動及び教会委員会の機能等について、ご報告し、 ご意見を聞く大事な会ですので、多くの信徒の皆様のご出席をお願い致します。 6. 2月の教会委員会 2月8日(日) ミサ後、サンタルチア講堂で教会委員会を開催します。 今回は、2015年通常信徒大会の付議事項等を中心に審議致します。 委員の皆様には、万障 お繰り合わせの上、ご参加をお願い申し上げます。 [2015年の信徒大会は、2月22日(日)、ミサ後 開催します。] 7. 2月の教会学校 2015年の教会学校は、2月8日(日)・2月22日(日)のミサの後、和室で行います。 多くのお友達と一緒に参加しましょう!! 8. ピーターラビットのつどい(2月例会) 2月の例会は、2月17日(火)13時30分より、センター(1F)のホールで開きます。 つくるものなどは、ホールの掲示板に掲示しますのでご覧ください。 楽しいお茶会もありますので、多くの皆さんの参加をお待ちしております。 (問い合わせ先 東ブロック 三枝もも子さん) 9. こどもサポートやまなしの行事など (1)新事務所の開設 こどもサポートやまなしの新事務所が寿荘(甲府市丸の内3丁目20の14)に新設されました。 案内図は、別添のとおりです。 こども集まりやこどもの相談等にご利用できます。 [問い合わせ先、事務局:木村輝三] (2)学習会 2月8日(日)、22日(日) 13時から「こどもサポート事務所」(寿壮)で行います。 大学生など多くのチュター(講師)による楽しい学習会です。 皆さんのお知り合いの小中学生にご紹介下さい。(無料) (3)2月の運営委員会 2月17日(火)18時から、甲府カトリック教会で行われます。 子どもさんのことに関心のあるみなさんのご出席を歓迎致します。 (4)タイ国籍の少年「ウォン・ウティナン君」の退去強制処分の撤回裁判を支える署名と寄付のお願い 日本で生まれ、日本で育ち、日本の高校に進学し、日本で働き生活を希望している当少年の 退去強制処分の撤回を求める裁判を支援するための裁判費用(約150万円)の寄付と署名活動に を「ウォン・ウティナン君の裁判を支える会」を結成して活動することになりました。 つきましては、皆様のご支援をお願い申し上げます。 チラシ及び署名用紙は、署名用紙の回収箱はセンター入口に置いてあります。 (支援金のご寄付は、直接 南ブロックの田村照夫さんに「ウォン・ウティナン君裁判支援金」を明記してお渡し下さい) また、この少年を支援するためのチャリティー落語会が、3月1日(日) 15時より、サンタルチア講堂で 開催されます。 ・出演 三枝亭二郎さん(山梨社会教育委員、やまなし大使) ・木戸銭(入場料) 小中学生 100円、 高校生 500円 大人 1000円 [問い合わせ先、田村照夫(オアシス)、こどもサポート(木村)] (5)「つなぐ たゆたう アート展」 2月22日~27日まで、山梨県立図書館で開催されます。 詳細は、センターの入口のパンフレットの棚のチラシをご覧ください。 10. 山梨ダルクの皆さんのボランティア活動 2月の毎水曜日(4日、11日、18日、25日) 10時~12時まで、山梨ダルクの皆さんが、サンタルチア講堂の 清掃ボランティアをして下さいます。 11. 関連団体の主な予定 (1)山梨ダルクを支援する会 同会(代表 田代神父)の運営委員会が1月23日開催され、次のことが決まりました。 ・今年の運営委員会は、1・3・5・7・9・11月の毎月第2火曜日 18時30分から甲府中央教会で 行われます。 ・映画「トークバック」(沈黙を破る女たち)の上映会が4月19日(日)13時30分~ 県立大学 飯田キャンパス ・2015年の山梨ダルクセミナー 4月25日(土) 「ぴゅあ総合」 テーマ「女性の回復」 (2)NPO法人 やまなしライフサポート ①炊き出し 毎週木曜日 午後2時より準備、午後4時00分から食事を行います。 ②2月の市内パトロールは、2月22日(日) 午後2時から行います。 ご参加いただける方は、定刻までに甲府カトリック教会にご集合下さい。 (3)自殺予防ネットワーク山梨 ①ほのぼのサロン 2月7日(土) 甲府カトリック教会 センター1F及び2F事務所で行います。 12. その他 (1)大神宮の節分祭による教会施設の利用停止について 2月3日(火) 大神宮の節分祭の警備のために甲府警察署及び地元消防団にカトリックセンターを お貸しするために、教会での使用を停止しますのでご協力をお願い申し上げます。 (2)2月6日(金) 17時~21時まで サンタルチア講堂を他団体の講演会場にお貸しするため使用できません。 こぴっとプロジェクトです 〇 ボランティア行ってきました。 ・日程 ・担当教会 : 11月19日(水)~21日(金) : 富士吉田 ・参加者 : 東海林 美佐子 新井 静香 〇 ボランティア行ってきます。 ・1、2月は雪による交通の乱れが予想され、日程が不確実の為 1ボランティアはお休みです。 ・3月、塩山/甲府教会担当より再開いたします。 〇 東北被災地支援ツアー開催(予定)のお知らせ ・日時(予) : 2015年5月14日(木)~16日(土) ・訪問地(予) : 石巻 他、 検討中 ・移動方法(予) : 現地まで 特急、新幹線 : 現地 検討中 〇 11月にボランティアに参加された富士吉田教会・東海林美佐子さん 新井静香さんより感想が寄せられました。 ~ こぴっとプロジェクトに参加して 富士吉田教会 ~ 東海林美佐子・新井 靜香 11月19日から21日の3日間、“こぴっとプロジェクト“へ参加して参りました。 震災以前を含めて1度も宮城県には行ったことがなく、初めての石巻となりましたが、テ レビで見ているよりも実際に行くことの大切さを実感して帰って参りました。 震災から3年経った今でも、復興は完了しているどころか、片付けが終わって今始まった ばかりだと、皆様が仰っていました。 私達が行った山崎前団地の仮設住宅には35世帯の方が住んでいらっしゃったようです が、現在は17世帯の方が住んでいます。空いた仮設住宅を物置替わりに使っている方もい らっしゃるようです。 復興住宅へ入るにはたくさんの条件があり、入りたくても入れない、入れたとしても大っ ぴらに言えない(周囲の妬み、嫉み など)、喜んで出ていきたいが隠れて出て行く様な状 態だとお聞きしました。 実際に現地に行ってお聞きしたことは、ニュースで耳にしない事ばかりであり、現地の方 の生の声を聞くことの大切さを知りました。自分の身に起きた時に、どうする事が一番良い のかを考えさせられました。 震災直後はボランティアも多く、重労働が中心で私達年配の女性では役に立てなかったと 思いますが、震災から3年9ヶ月経った今、求められているものは精神的なケアです。現地 の方の話を聞いたり、談話する事が、大切なボランティアの1つであると知りました。 ボランティアの数が足りず、仮設住宅への訪問が、1ヶ月に1回行きたくても2ヶ月に1 回になったり、訪問を心待ちにしていらっしゃる方が多勢いらっしゃることを知りました。 皆様もぜひ、行ってみてください。「体力がない私でも、まだ役に立つ事があるんだ」と 思い、又、是非何度も行きたいと思っています。 ボランティアの中には“2ヶ月に1回、定期的にいらっしゃる方”“年に2回来てます” とおっしゃっている方とお会いし、「すごいなぁ」と思いました。 私は旅行に行くことは真剣に予定を立てますが、ボランティアは考えた事がありませんで した。 “明日は我が身”という言葉が頭をよぎり、いつでも誰にでも訪れる可能性がある、天災の 悲惨さ怖さを自分の身に置き換え、考えて行きたいと思います。 このプロジェクトが末永く続くことを願って。 今月の典礼奉仕表(2月) 日 先読み 第一朗読 第二朗読 聖堂案内 ブロック 石部 西 2月 1日 高原 8日 松住 田村 田村 長野 南 15日 大木 平田 長谷川 吉田 北 18日 御荘 原田 小泉 大井 峡西 22日 今井勇 芦沢 今井あつみ 芦沢 中央 子どもとともに捧げるミサ 平田 峡南 3月 1日 子どもとともに捧げるミサ 山田 今月のこよみ(教会暦、行事等) ・主日のミサ 日曜日10:00~(聖堂)、土曜日18:00~(イエスのカリタス甲府修道院) ・平日のミサ 金曜日09:30~(聖堂) 2 月1日(日) 年間第4主日 10:00 15:00 ~ ~ ミサ(女性会) スペイン語ミサ ( Español) 8日(日) 年間第5主日 10:00 15:00 ~ ~ ミサ(教会委員会) ポルトガル語ミサ (Português) 15日(日) 年間第6主日 10:00 12:00 ~ ~ ミサ 韓国語ミサ ~ ミサ ( 18日(水) 灰の水曜日 10:00 22日(日) 四旬節第1主日 10:00 ~ ミサ(信徒大会) 14:00 ~ 英語ミサ 3月 1日(日) 清 四旬節第2主日 掃 当 番 表 10:00 15:00 ~ ~ ミサ(女性会) スペイン語ミサ 한 글 ) (English) ( Español) (2月、3月 各ブロック輪番制) 2月 1日(日) ペルーグループ 2月22日(日) フィリピングループ 2月 8日(日) ブラジルグループ 2月28日(土) 南・北・峡南ブロック 2月14日(土) 東・西ブロック 3月 1日(日) ペルーグループ 2月15日(日) 韓国グループ 3月 8日(日) ブラジルグループ
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