「正しく恐れる」知識と意識の備え

雄勝中学校だより
がっきゅの
たくましく生きよ。
<第11号>
平成27年2月16日
石巻市立雄勝中学校
相野谷字五味前上40
TEL 62-9811
FAX 62-9812
科学の恩恵と危険が表裏一体の現代社会
「正しく恐れる」知識と意識の備え
原子力防災訓練を実施しました
先月27日(火)に,石巻市の防災無線より
発信された放射能災害想定の避難訓練を実施
しました。想定内容は,宮城県沖で地震が発生
したことにより女川原子力発電所の炉心が損
傷し,放射能物質が放出されたとの緊急事態で,
それを受けて各種応急対策をとるというもの
です。
本校におきましては,授業中に緊急放送を流
し,放射線の遮蔽性が高いとされるコンクリー
ト建築の屋内に避難する流れをとりました。そ
の後,全校で放射線や放射性物質についての学
習会を行いました。本校防災主任の前田教諭の
解説により,放射能の性質や,想定される危険やいざというときにとるべき判断・行動などに
ついての説明が,ビデオ映像や放射能を遮断するとされる物資サンプルを提示するなどして分
かりやすく伝えられました。
災害に対する経験値が日本一高いと言っても過言ではない雄中生ですが,あのときの記憶と
経験がこれからも薄れないよう,意識化を図る上
で有意義な機会だったと思います。災害に対して
受け身とならず,主体的に
危機を予測し,回避し,対
応する能力をさらに身に付
けてほしいと考えます。ご
家庭でも機会を捉えて話題
にしていただくようお願い
いたします。
↑職員室内【防災無線機】
この度、石巻市より「石巻防災合言葉」の依頼があり,市内全小中学校から応募された作
品の審査が行われました。対象は市内の小・中学生と保護者です。本校からは何と2名の生
徒が見事に入賞を果たしましたので,以下,紹介いたします。
1
パニックは 置き去りにして まず逃げろ
Y.M.
1
グラグラと 来ても心は 冷静に
F.K.
1
まず命! 家族待ってる あの高台に
Y.K.
C.W.
S.A.
Y.S.
M.S.
M.R.
A.I.
E.M.
1
1
1
1
1
2
2
その瞬間 決断力が 試される
命を優先 地震が来たら まず避難
お金より 自分のいのち 大切に
ぐらぐらと きても心は ぐらつかず
まず動け! 自分を生かして 人助け
ダメヨダメ、地震や津波 超キケン 大声出して キケンを叫べ
S.K.
S.Y.
K.T.
I.H.
2
2
2
2
防災を 徹底すれば 助かるね
ジシンの後に津波あり! ジシンを持って ジシンの判断
油断なし! 津波がくるよ すぐ避難
A.S.
A.A.
O.Y.
Y.S.
S.Y.
Y.N.
F.N.
E.S.
N.K.
I.A.
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
優秀賞!!「ありえない」「まさか」を捨てて まず高台
入選!!
落ち着いて! 地震の後の 危険予知
震災を 大人になっても忘れずに 発信しよう いつまでも
大地震 大津波 犠牲者ゼロの防災知識
支え合い 声掛け合って 助け合い 知識と備えは絶対必要
引き返す 何より軽い その行動 一番重い その行動
まず消火 余震の先いく アンテナを
声掛けて みんなで事前の 避難路確認
災害時 生き残るには 逃げるが勝ち
火を消して 胸に灯そう 火の用心 それで守れる みんなの命
何事も 油断大敵 忘れるな
伝えよう 地震の後の 悲しみを 思い出なくす 大津波
ちなみに応募作品 2,400 点の中から表彰対象となったのは55点で,うち入選は40点,
佳作は10点,優良賞2点,優秀賞2点,最優秀賞は1点ということでした。ほんの短い
言葉ながら,雄中生の作品はどれも命に直結する,心に響き,余韻の残る発信性の高い内
容であり,メッセージの凝縮した名言になっています。さすが雄中生!!!
優秀賞の遠藤くんの表彰式は,20日(金)市役所で行われます。おめでとう!
◇ 平成27年度入学雄中生
入学説明会
平成27年度は,雄勝小学校から11名(男子5名,
女子6名)が新入生として雄中へ入学することとなりま
した。これで来年度は1年生 11 名,2年生8名,3年
生6名,計25名による出港となりそうです。
さて先月30日,新1年生 11 名をはじめ保護者の皆
さんや雄勝小学校の先生にご来校いただき,本校の紹介
と説明会を催しました。入学までの心得や準備物等の説
明に加え,授業や部活,そして行事など,雄中の教育活
動全般についての紹介を行いました。いよいよ新しいス
テップに踏み込もうとする緊張と期待感の高まりが感
じられます。確かに人数としては少ないながらも,これまでの雄中の伝統を引き継ぎつつ,新
たな雄中を担う使命を背負った 11 人という
ことになります。
この日は,学校での生活の様子や心構えな
どについて,新生徒会のメンバーから紹介さ
れました。雄中の制服がびたっときまった先
輩方の姿を目の当たりにした6年生は,寄せ
られた質問にてきぱき答える先輩方をどん
な気持ちで見つめていたのでしょう。来月26日の一日入学の際には,
さらに希望と意欲みなぎる引き締まった表情が見られることと期待し
ています。
さて中学・高校時代においては,学習面は勿論,他と協調する心や自主・自立など,ヒトの
人生において,知識やコミュニケーション力など(資質や能力)に加え,人間性を高める上で
も絶好のチャンスとなります。苦しいことも含め,これから始まる数え切れない体験や出会い
など,成長の種が限りない伸びシロ〔可能性〕とともに彼らを待っています。3年とはいえ,
先輩方や教師とともに,人生の一部を共有するわけです。この出会い,かかわり合いを通して
お互いに高め合えたら最高です。
それでは職員一同,この春からの一期一会を心よりお待ちしています。
平成26年度 学校評価アンケート
巡り来る様々な課題を,自らの知恵と人間力で解決し,失敗ですら己の力に変換
してこの社会をたくましく生き抜く力を身に付けている雄中生。
今 学 校 はこの一年の振り返り (CHECK) を次年度に生かし , よりよ い改善( A
CTION) に向かうBRIDGE【架け橋】となる大切なまとめの時期を迎えています。
そこで・・・学校,保護者,地域が互いに気付き合い(成果と課題),一枚岩(連携)
となってどんな風(働きかけ・支援)を子ども達に送るのか・・・。
平素より学校を温かく包み見守ってくださる多くの方々の声から,より多くのこと
を読み取って,雄中の BEFORE → AFTER をしっかりと実現して参りますので, 今後とも
変わらぬご支援ご協力をよろしくお願いいたします。
昨年,学校よりお届けした本年度の学校評価アンケートへのご協力,誠にありがとうござい
ました。遅ればせながら感謝申し上げます。
本校では,知・徳・体のバランスのとれた生徒の育成を目指し,今回アンケートの項目に組
み込んだように,本年度,大きく次の4つの観点を軸にした教育活動を展開しています。
※字が大変細かくなりましたこと、ご容赦ください。
今後とも雄中の伝統である親と教師の共通理解・協働実践をより確かなものとするために,
ご意見,ご要望等を忌憚なく寄せていただければ幸いです。
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3月の行事予定
<お知らせ>
第34回全国中学生人権作文コンテスト石巻
地区大会
◇入 選 Y.N. くん
中学生の人権意識を高めるために寄せられた作
文から,本校からは横江くんが見事に入選を果たし
5日(木)後期選抜入試
ました。
6日(金)同窓会入会式
人と人が支え合い,認
め合って築いていく社会
7日(土)卒 業 式 10:00~
の一員として,感じたこ
9日(月)振替休業日 *3/7分
と,心掛けていきたいこ
10 日(火)振替休業日 *3/14 分
とを素直に生き生きと述
11 日(水)みやぎ鎮魂の日(生徒休業) べました。
12 日(木)後期選抜合格発表
14 日(土)1,2 年 授業参観
アイスホッケー全国大会出場
24 日(火)修了式
N.K. くん
25 日(水)学年末休業日(~4/7)
東北大会を3位で勝ち上がり,先月22日から栃
26 日(木)一日入学
木県日光市日光総合会館で開催された全国大会に
27 日(金)離任式
宮城県選抜チームとして出場した野々村くん。対戦
した日光東に1-3と惜しいところまで食いつき
大健闘でした。
この経験を,これからの高校生活に生かして存分
に自分を伸ばしてほしいと思います。