株式会社アーレスティ様 「国内と現地のサポート。国際 IP-VPN は、その両方が充実し ていることが重要。SingTel は、 迅速に対応してもらえるので安 心して利用できます」 株式会社アーレスティ 経営企画部 IT システム課 課長 永田 豊氏 宮原 史子氏 自動車産業向けダイカストやフリーアクセスフロア用 パネルなどを手掛ける株式会社アーレスティ(以下、 アーレスティ)では、世界各地に設けた生産拠点を SingTel の国際 IP-VPN サービスで接続。リアルタイ ムに世界中の「現場を知る」ことで、経営情報の一元 管理や業務効率の向上、コストダウンなどを実現して いる。SingTel のサービスへと乗り換えた経緯や目的、 効果について詳しく伺った。 ダイカスト製品をコアにグローバルトップをめざす アーレスティ ― アーレスティの事業概要を教えてください。 当社は 1938 年(昭和 13 年)の創業以来、75 年にわたり アルミニウム合金地金、ダイカスト(Die Casting)製品の 製造を手掛けてきました。現在では、自動車産業向けダイカ スト製品の他にも、フリーアクセスフロア用パネルなどの製 造にも取り組んでいます。 ダイカストという言葉はあまり馴染みがないかもしれません が、高い寸法精度の鋳物を短時間に大量に生産できる鋳造製 品で、エスカレーターステップなどをはじめ、自動車、オー トバイ、産業用機械そして建築材料、OA 機器、日用品、カ メラなどの構成部品として用いられています。 また、フリーアクセスフロア用パネルは 1962 年に国内で初 めて開発したのが当社だと言われています。 ―「アーレスティ」という社名の由来について教えて いただけますか。 当社の社名である「アーレスティ」は「RST」、すなわち 「Research」「Service」「Technology」の 3 つの言葉を統 合したものです。 「Research」は単に研究開発ではなく、どうしたらお客様の お役に立てるかという創意と探求、「Service」は製品の品質 やアフターサービスだけではなくお客様とのすべての接点、 そして「Technology」はこの「Research」と「Service」 をささえる私たちの知識や技術・技能と考えています。 リアルタイムに世界中の「現場を知る」ために国際 IP-VPN を活用 ― SingTel の通信サービスをどのように利用している のか教えてください。 日本と北米やアジアの生産拠点を、SingTel の国際 IP-VPN を利用して接続しています。 ― 国際 IP-VPN を導入している目的を教えてくださ い。 当社では、20 年ほど前から海外に生産拠点を設けてきまし た。特にこの 10 年ぐらいは、アジア各地における製造拠点 を積極的に展開しています。このような傾向は、当社だけに 限ったことではないと思います。 そのような経営環境の変化の中で、国際 IP-VPN を利用する 目的は一言で言えば情報共有です。世界中の生産拠点をネッ トワークで接続してリアルタイムに「現場を知る」ことで、 経営情報の一元管理や業務効率の向上、コストダウンなどを めざしています。 ― 具体的には、どのような情報を共有しているので しょうか。 現在は、ポータルサイトやファイルサーバによる情報の共有 が中心となります。また、一部テレビ会議などにも利用して います。 アジアの拠点を強化していくのであれば、SingTel にはアドバンテージがある ― 国際 IP-VPN を使い始めたのはいつ頃ですか。 本格的に国際 WAN 回線の利用を開始したのは、2000 年代 後半からです。当初は、SI ベンダーが海外のキャリアと提携 して提供しているサービスを利用していました。 SingTel のサービスを使い始めたのは 2011 年からになりま す。 ― 国際IP-VPNを導入している目的を教えてください。 当時、表立った不満やトラブルがあったというわけではあり ませんでした。しかし、国際 WAN 回線のサービスを利用し 始めてから年数も経っていたので、SingTel から提案を受け たのをきっかけにサービス内容や利用コストを見直してみる ことにしました。 通信サービスは日進月歩で進歩しているので、よりリーズナ ブルなサービスがあるかもしれないし、接続拠点を増やした いという希望もあったので見直しをするのにはちょうどいい タイミングでもありました。 実際に検討をしてみて、結 果としてサービスを変える メリットがなければ、その まま当時利用していたサー ビスを使い続ければいいと いうぐらいの感覚でした。 ところが SingTel の提案を 検討してみると、当時支払っ ていた同等のコストで接続 拠点をいくつか追加できる 可能性があることがわかり ました。 もちろん、ただ安いだけで 「SingTel の提案を検討してみると、 同等のコストで接続拠点をいくつか 通信品質が悪ければ意味が 追加できる可能性があることがわか 無いわけですが、SingTel りました」(永田氏) はアジア最大規模の通信ベ ンダーであり、当社の取引 先でもある自動車メーカーでも導入されているという実績も あると聞いていたので、安心して利用できると考えました。 むしろアジアの拠点を強化していくのであれば、SingTel に はアドバンテージがあるとも考えました。 国内と現地、両方の保守サポートに期待 ― SingTel のサービスへと切り替える上で、要望した ことや期待したことはありましたか。 コスト削減以外の部分で期 待したのは、国内と現地、 それぞれ保守サポートに関 する事柄です。 まず国内に関しては、担当 者が頻繁に変わるようなこ とがないようにお願いしま した。担当者が変わると、 これまでの状況や当社の考 え方などをゼロから理解し てもらうのに手間と時間が かかり、トラブル時に迅速 な解決に向けた対応が難し くなる場合があるからで 「SingTel は、アジアに強いので、 す。 安心して任せることができます」 (宮原氏) 一方、現地でのサポートに 関しては、何かトラブルがあっても日本からすぐに駆けつけ ることが難しいので、やはり気になるところです。その点に 関して SingTel の場合は、国内の大手キャリアに比べて、む しろ日本よりアジアのほうが強いぐらいなので、現地サポー トも問題無いと説明を受けました。 株式会社アーレスティ様 低コストでより多くの拠点を接続 ― 回線サービスを切り替えた効果について教えてくだ さい。 SingTel のサービスを利用するようになり接続する拠点が増 えましたので単純な利用コスト比較はできませんが、通信 キャリアの見直しをしなければ、現在と同じ条件で同じ数の 拠点を接続できなかったかもしれません。また、同じ条件で あればより多くのコストが掛かっていたと思います。 さらに国際 WAN 回線の場合は、トラブルの切り分けがとて も難しいのですが、SingTel はキャリアらしい高度な対応を してもらえるので安心してサービスを利用できます。たとえ ば、通信状況が悪い拠点があった場合でも、専門的なツール を使ってトラブルの要因を分析してくれたり、詳細な通信ロ グを見ながら状況を説明してもらえます。このような対応は、 以前はあまり期待できませんでした。 もちろん何も問題がなく使えるのが一番ですが、国際 WAN 回線の場合は国内の通信網とはまったく事情が異なるので、 一定のリスクを考え、何かあった場合でもいかに迅速に対応 してもらえるかどうかという点が重要になります。 その点、SingTel は 24 時間 365 日体制での対応はもちろん、 トラブル時だけでなく通常のちょっとした問い合わせなどに も迅速に応えてもらえる ので、とても助かっています。 拡張予定と SingTel への期待と要望 ― 今後の拡張予定などはありますでしょうか。 帯域などの関係から、現状では大容量の 3D CAD データを やり取りすることは控えているのですが、今後は SingTel と も相談しながら大容量データも手軽にやり取りできるように していければと思います。 また、今回も一部ファイアウォールの設定を SingTel にお願 いしましたが、通信回線の提供だけでなく、国際 WAN に関 連するサービスや設定などもお願いできればと考えていま す。 ― SingTel への期待や要望などあればお聞かせくださ い。 SingTel の対応は非常に高く評価しており、ある地域のネッ トワークは現地の通信会社と契約する予定だったのですが、 SingTel にお願いすることで日本から一元的にコントロール できるようになりました。 引き続き、品質の高い回線サービスと迅速な対応を期待する とともに、グローバルな通信環境を得意とするキャリアとし ての視点から、当社の経営資源の有効活用や業務効率化など につながる提案を積極的にしてもらいたいと思います。 お忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。 2012年 2月 アーレスティの Web サイト http://www.ahresty.co.jp/
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