事 業 計 画 書 平成 27(2015)年度 案 社会福祉法人 アドベンチスト福祉会 【 目 次 】 Ⅰ アドベンチスト福祉会の基本理念 ……………………… 1 Ⅱ 平成27年度アドベンチスト福祉会の事業計画 2 Ⅲ 組 織 図 ……… …………………………………………………… 3 Ⅳ 事業別事業計画 【シャローム横浜】 …………………………………………… 1-12 … 1-4 【横浜市ひかりが丘地域ケアプラザ】 ……………………… 1-8 【シャローム三育保育園】 …………………………………… 1 【シャローム桜山・グループホーム シャロームミルトスの木】 Ⅴ 年間スケジュール予定表 ………………………………… 1-12 アドベンチスト福祉会の基本理念 いのちを敬い いのちを愛し いのちに仕える 覚えていたい聖書の言葉(黄金律) 「人にしてもらいたいと思うことは何でも、 あなたがたも人にしなさい」 (マタイによる福音書 7:12) 1 社会福祉法人アドベンチスト福祉会 平成27年度事業計画 「社会福祉法人の新たな福祉課題への対応」 理事長 白石 尚 昨年は社会福祉法人の売買が横行、その私物化がマスコミに取り上げられ、社会福祉法人に向 けられる目は依然として厳しいものがあります。政府の税制調査会においても社会福祉法人が実施 する介護事業が、民間事業者と競合しながら非課税であることが問題視され、法人税課税も検討さ れています。過度な内部留保を保有しているのではないか、制度にある事業しかやっていないので はないかといった厳しい指摘も相次いでいます。 そういうわけで社会福祉法人に対する税制上の優遇や公的助成は、社会福祉法に規定されている 事業を担うだけでなく、地域における様々にニーズに対応し、制度外の福祉サービス・活動につい ても推進する責務を法人に与えていると考えなければなりません。 社会福祉法人は、制度内のよりよい福祉サービスの実施はもとより、地域に生じてくる新たな福祉 課題、生活課題を把握し、公益的な取り組みとして制度外の福祉サービス・活動を進めていく責任 と使命を本来持っていると考えます。 わが国は現在、容易に解決に至らない貧困、孤立死、ホームレスなど、深刻な福祉課題、生活課 題に直面しています。これらの問題の発生には、様々な要因がありますが、少子高齢化、経済社会 の変化などにより、家庭、地域社会、企業らの相互扶助機能が急速に力を失ったことが挙げられま す。 昨年も生活保護受給者の増加傾向は続き、受給世帯も160万を超え過去最多になりました。こ の状況に歯止めをかける生活困窮者自立支援制度が本年4月始まります。 雇用の流動化がすすみ、主たる生計を担う男性や若年層にも非正規雇用がひろがる中で、稼働世代 に深刻な生活課題・福祉課題が広がっており、社会福祉分野も含めて、社会全体がどう取り組むか が問われています。 制度の狭間のニーズを把握するためには、福祉施設の機能として、地域に向けた相談窓口をつく る必要があります。地域包括支援センターや相談支援事業等の制度の他、独自の自主事業として、 「高齢者の福祉サービス相談」 「子育て何でも相談」 、あるいは専門分野や対象者を絞った相談だけ でなく、分野を限定しない「福祉何でも相談」のように地域のニーズを発見する相談窓口を開くこ とを検討する必要があります。 ケアプラザでは「安心生活基盤構築事業」を開始しましたが、相談窓口にたどり着かない人びと が多数いることを踏まえて、他の施設もアウトリーチ機能(地域に出向いていくこと)を強化して いく必要があります。対面相談だけではなく、インターネットやメールの活用を検討する必要があ ります。援助を受けることに前向きでない人、自らはニーズや課題を認識していない人たちのため にもアウトリーチを強化していきます。 2 3 4 事 業 計 画 書 平成 27(2015)年度 社会福祉法人 アドベンチスト福祉会 シ ャ ロ ー ム 横 浜 【 目 次 】 1 施 設 長 …………………………………………………………………………… 2 2 相談・企画課 ……………………………………………………………………… 3 3 医 務 室 ………………………………………………………………………… 4 4 ケアサービス 特別介護棟(3階) …………………………………………… 5 一般虚弱棟(4階) …………………………………………… 6 5 栄 養 課 ………………………………………………………………………… 7 6 事 務 局 ………………………………………………………………………… 8 7 在宅サービスセンター 通所介護(一般)……………………………………… 9 認知症対応型通所介護(ひまわり)………………… 10 訪問介護 ……………………………………………… 11 8 チヤプレン ………………………………………………………………………… 12 1 平成27年度 シャローム横浜事業計画 基本方針 施設長 村本 英邦 平成27年度の介護報酬改定は、介護保険事業従事者を大変驚かせるものになりました。 大幅なマイナス改定を予想していたものの、実際の改定率(-2.27%)を目の当たりにし ますと、今後への不安を拭い去ることはできません。しかし、私たちはそのことにばかり 捕らわれて現状を嘆くだけの組織であってはなりません。私たちの組織には進むべき道が 示され、実際に私たちの支援を待っておられるご利用者がおられます。いかに時代や制度 が変わろうとも、この事実は変わることなく我々の前にあるのです。 厚労省は2015年度改定で、中重度の要介護者や認知症高齢者へのサービスを手厚くする 方針を発表しました。これは、まさにシャロームがこれまで取り組んできたことでもあり ます。我々が目指してきたことが間違っていなかったことの証です。それを受けてシャロ ーム横浜の在宅サービス、施設サービスの各事業は、これまで事業計画のテーマとして掲 げてきた「社会的責任の追及と実践」、「寄り添うケアの実践」を踏襲しつつ、2 つの具体的 なテーマを掲げ、平成27年度の事業計画としたいと思います。 1 看取りケアの追求と実践 シャローム横浜は「いのちに向かって誠実である」ことを常に心がけてきました。人 は関わりの中で生き、関わりを通して成長し、関わりの中で終わりを迎えるべき存在で す。しかし、いまこの「関係性」が大きく崩れかけ、地域社会ではこのことによる「孤 立」や「孤独」といった問題が大きく取り上げられています。もし、このことを現代社 会の不幸と捉えるとすれば、関係性は何によって壊されるのでしょうか。ここに人間の 本質を見る思いです。我々は壊された関係性の回復こそが福祉の目標だと信じます。私 たちは人生の終わりに在るご利用者との特別な時間を、日常のごく自然な触れ合いの中 で共有することで、 「看取り」に取り組んでいきたいと考えています。 2 認知症ケアの追求と実践 認知症に関わる問題が大きくクローズアップされています。それまで認識されなかっ た問題が、様々な事件や事故等によって、誰にでも起こりうる問題やリスクとして認知さ れるようになりました。物忘れから始まって、繰り返される同じ質問に家族は不安を感じ 始めます。夜間騒乱、徘徊、抑うつ、無気力。更に不潔行為や異食、攻撃的な言動や暴力 等が出始めると、 「問題行動」とか「迷惑行為」を行う者として対象者は「避けられる存在」 となっていきます。認知症に関する「行動症状」や「心理症状」が多くの認知症高齢者を 物理的にも精神的にも家族や社会からの排除へと追いやっていくわけです。この現実こそ が社会の大きな問題となっています。私たちはこれらの現実にどのように向き合うのかを、 ご家族への支援を視野に入れながら考えて参りたいと思います。 2 平成27年度事業計画 部 門 名 計画責任者:氏名 相談・企画課 小林 広幸 事業部門職員数(平成27年4月1日 現在) 総数 6名(内正規 4名) Ⅰ 事業基本方針 1 地域へのサービスを最大限に行えるよう、高利用率を維持する。 2 ご利用者が「自分らしく」生活を営むことができるよう、常に寄り添いながら関係調整 を行う。 3 特養併設の通所介護・訪問介護・食事サービスと一体的なサービス提供を行い大規模多 機能施設としてのメリットを最大限に活かし、処遇困難者対応や緊急時対応を行う。 Ⅱ 業務目標 1 高稼働率を維持・安定化の構築 ・特養待機者確保のため、待機者事前面接を実施する。 ・退所後の空床日数の減少とショートステイの空床利用を推進する。 2 看取り機能の充実 ・入所者及びそのご家族等の意向を尊重しつつ看取りに関する理解の促進を図り、特養にお ける看取りの介護の質を向上させるため新しい書式を作成し見直しを行う。 3 認知症の方のできることに目を向ける ・ショートステイご利用者の日常生活自立度や在宅での状態を把握し、情報提供するために 新しい面接様式を作成し見直しを行う。 4 地域との連携強化 ・地域で行われているイベント「孫子老の日」への参加と、地域と歩む特養として在宅サー ビスと連携し地域貢献の窓口となる。 事業数値目標 1 他部署と協力しながら、特養・ショート合計で97%以上の稼働率維持。 2 特養待機者事前面接:3名程度の待機者を常時確保。 Ⅲ Ⅳ 業務の改善・見直し(部門の従来からの欠点・弱点の改善) 1 新たに導入した介護保険ソフト「ファーストケア」及び「iPad」を活用し、他職種との 情報の共有を図り、サービスの効果的・効率的な提供を推進する。 2 日頃からご利用者・ご家族・各関係者との良い関係づくりに努め、苦情の申し立てに対 しては迅速かつ適切に対応する。 Ⅴ 業務の強化・向上(従来からの強み・良い点の強化向上) 1 家族会との関係を充実させ、意見交換を行うと共に、研修会等イベントを他職種共同で サポートを行う。 2 ご利用者の状態やご家族等の事情により緊急にショートステイが必要な方に対し、特養 の空床ベッドを活用し、受け入れを行う。 Ⅵ 業務の新たな試み(新たなニーズへの対応・開発) 1 ご利用者・ご家族へのアンケート調査を実施し、そのニーズや結果を法人内研究発表会 等にて報告し今後の対策を検討する。 2 近隣施設の生活相談員と情報交換会を年3回実施する。 3 介護保険制度改正に対応し、混乱のないようにご利用者・家族に情報提供を行う。また 日常生活費の徴収等を検討する。 3 平成27年度事業計画 部 門 名 計画責任者:氏名 医務室 品末 直美 事業部門職員数(平成27年4月1日 現在) 総数 13名(内正規 5名) Ⅰ 事業基本方針 1 ご利用者の健康状態を把握し、施設で安定した生活ができるように援助する。 2 感染症予防に努める。 3 ご利用者が尊厳ある最期を迎えることができるように努める。 Ⅱ 業務目標 1 ご利用者の健康状態を把握し、異常の早期発見に努める。 2 感染症予防のため、職員の意識向上に努める。 3 終末期の過ごし方について、本人・家族が納得のいく決断をすることができるよう、援助 する。 Ⅲ 事業数値目標 1 感染症予防の研修を年 4 回以上実施。 2 非常勤職員が年1回以上研修に参加。 3 ご利用者全員の血圧測定を毎月 1 回実施。 Ⅳ 業務の改善・見直し(部門の従来からの欠点・弱点の改善) 1 記録の簡素化について検討する。 2 終末期の過ごし方の選択肢について、相談員と協力しながらご家族へ情報提供を行う。 Ⅴ 業務の強化・向上(従来からの強み・良い点の強化向上) 1 部署内研修を年 4 回以上実施し、利用者の病状・服薬についての共通理解をしていく。 2 介護職員の医療的ケア(吸引・胃ろう栄養のケア)の指導を実施する。 Ⅵ 業務の新たな試み(新たなニーズへの対応・開発) 1 タクティールによる認知症緩和ケアを実施する。 2 機能訓練士が中心となり、ブレーデンスケールを用いて褥瘡を予防する。 3 ショートステイの看取り対応ができるよう、相談員、介護職員と協力して体制づくりを行 う。 4 平成27年度事業計画 部 門 名 計画責任者:氏名 特別介護棟 山崎 薫・青山 一枝 事業部門職員数(平成27年4月1日 現在) 総数 29名(内正規 18名) Ⅰ 事業基本方針 1 空床期間を減らせるように、入所の待機者を作れるよう努力する。 2 特別介護棟の特性を生かし、認知症対象者であるご利用者の看取りを個別に充実させる 共に、地域で求められているショートステイでの看取りの可能性を探る。 3 特別介護棟における認知症対象者への取り組みにおいて、認知症への理解がより深まり、 ご利用者への適切な個別対応ができるようスキルアップを目指す。 Ⅱ 業務目標 1 フロア3名程度の待機者確保のために事前面接を実施していく。 2 入所時よりご家族から情報収集をしながら、ご利用者個々に合った看取りケアができる ようにする。また、認知症周辺症状等に関する課題を抱えた地域の方に対して、看取り 等の希望に応えられるよう努力する。 3 勤務形態を見直し、担当職員がご利用者のために個々の企画が組めるようにする。 Ⅲ 事業数値目標 1 相談企画課・医務等他部署と協力しながら稼動利率は97%を目標。 2 内部研修の年4回以上の実施・認知症実践者介護研修への2名以上の参加。 3 認知症ご利用者に対して、回想法(グループ・個人・ミニ)を年4回以上実施。 4 2 ヶ月に 1 回以上の全体ワーカー会議と、その中で職員教育を実施。 Ⅳ 業務の改善・見直し(部門の従来からの欠点・弱点の改善) 1 認知症フロアの特性を生かし、ご利用者の生活スタイルにあったスケジュールや生活環 境の見直しを実施する。 2 ブレーデンスケールを導入し、ご利用者に対するスキンケアの問題点を明確にする。ま た、対策を検討する上で、職員個人のスキルアップと知識・技術が一定の水準に達する ようにする。 3 ノロ対応の反復実地訓練を全職員(パートも含む)に実施する。 Ⅴ 業務の強化・向上(従来からの強み・良い点の強化向上) 1 回想法やご家族からの情報、そして、ご利用者に対する担当の時間を設けることで、生 活歴や思考をより詳しく理解し、個々に合った認知症ケアを目指す。 2 責任のある仕事を個別に任せることにより、達成感の得られる環境を作る 3 医務と協力しながら感染症・救急対応等の勉強会を実施する。 4 住み慣れた環境で、最期まで個別に生活を支える看取りケアを実践する。 Ⅵ 業務の新たな試み(新たなニーズへの対応・開発) 1 ご利用者の生活に沿った食事時間・方法について検討する。 2 ご利用者の手洗いを徹底するために、トイレ誘導方法の変更や環境の整備により、感染 症拡大を防止する。 3 記録方法の変更により情報の共有・申し送り等の簡素化に取り組む。 5 平成27年度事業計画 部 門 名 計画責任者:氏名 一般虚弱棟 山崎 薫・山田 康裕 事業部門職員数(平成27年4月1日 現在) 総数 32名(内正規 20名) Ⅰ 事業基本方針 1 空床期間を減らせるように、入所の待機者を作れるよう努力する。 2 ご利用者への看取りを個別に充実させると共に、地域に求められる看取りへの可能性を探 る。 3 認知症状に対する理解が深まり、認知症の有無が混在する環境の中で、適切な個別対応が できるようスキルアップを目指す。 Ⅱ 業務目標 1 フロア3名程度の待機者確保のために事前面接を実施していく。 2 入所時よりご家族から情報収集をしながら、ご利用者個々に合った看取りケアが できるようにし、ショートステイご利用者の看取り希望に応えられるよう努力する。 3 ケアワーカーに対する教育の機会や職場環境の充実を図る。 Ⅲ 事業数値目標 1 相談企画課・医務等他部署と協力しながら稼動利率は97%を目標。 2 内部研修の年4回以上の実施・喀痰吸引等研修への2名以上の参加。 3 一般虚弱棟における認知症対象者への取り組みにおいて、認知症の理解をより深めるた め、回想法(グループ・個人・ミニ)を年4回以上実施。 4 2 ヶ月に 1 回以上の全体ワーカー会議と、その中で職員教育を実施。 Ⅳ 業務の改善・見直し(部門の従来からの欠点・弱点の改善) 1 ご利用者の認知症症状の有無が混在するため、自立度の高い方に対しては個別のニーズ に対応していき、また、自立度の低い方に対しては、職員からのアプローチにより個別 ケアが充実するよう努力する。 2 職員個人のスキルアップと知識・技術が一定の水準に達するようワーカー会議やカンフ ァレンス等の時間を使い、職員研修や対応方法の実施訓練を反復して行う。 3 ブレーデンスケールを導入し、ご利用者に対するスキンケアの問題点を明確にすると共 に、対策を講じる。 4 同じ目標に向かって職員間が共通の認識が持てるよう、タイムスケジュールの見直しを はかり、ワーカー会議やカンファレンスを実施する。 Ⅴ 業務の強化・向上(従来からの強み・良い点の強化向上) 1 最期の時期まで充実して過ごせるよう、他部署との連携を強化し、特別食の提供や、ご 家族のニーズに応じたサービスの提供を行う。 2 責任のある仕事を個別に任せることにより、達成感の得られる環境を作る。 3 医務と協力しながら感染症・救急対応等の勉強会を実施する。 Ⅵ 業務の新たな試み(新たなニーズへの対応・開発) 1 ご利用者が自由に楽しめるような食事時間・方法について検討する。 (個人・グループ単 位での食事の提供等) 。 2 ご利用者の ADL の差が大きいので、グループケアや個別ケアの可能性を検討する。 3 記録方法の変更により情報の共有・申し送り等の簡素化に取り組む。 4 感染症予防の為、食事前のご利用者の手洗いに取り組む。 6 平成27年度事業計画 部 門 名 計画責任者:氏名 栄養課 小寺 秀偉 事業部門職員数(平成27年4月1日 現在) 総数 28名(内正規 11名) Ⅰ 事業基本方針 1 ご利用者の食事に対する満足度を考え、喜びのある食事作りを目指す。 2 食事サービスは、栄養バランスの良い食事を提供する事により、ご利用者の健康維持と「低 栄養」を防ぎます。またお弁当を渡す時は、温かい優しい言葉をつかい、敬意を持った態 度での対応を基本とする。 Ⅱ 業務目標 1 ご利用者一人一人の栄養状態を把握し栄養ケア計画書を作成、定期的に評価、見直しを行 い、低栄養状態の予防・改善を図る。 2 看取りケア認知症を理解し、利用者の状態に合わせた食事の提供を検討する。 3 食事サービスは、訪問時の接客態度として、①声の強さやトーンに気を付ける。②わかり やすい言葉で話す。③視線の合う距離保つ、を目標にする。 Ⅲ 事業数値目標 1 食事サービス:1日平均100食を目標とする。 Ⅳ 業務の改善・見直し(部門の従来からの欠点・弱点の改善) 1 調理機器をフル活用し調理時間の短縮化を図る。 2 利用者の食事の摂取状態の確認をする事で現状の状態と利用者の変化に伴う適切な食事 提供に繋げる。 Ⅴ 業務の強化・向上(従来からの強み・良い点の強化向上) 1 摂取量が低下してきている方には、適宜、栄養補助食品を取り入れ、効率よく栄養が摂取 できるようにしていく。 2 外部の研修会に参加し勉強会を開き業務に取り入れる。 3 食事サービスは、塩分を控えた味付けを心がけ、料理の基本となる「だし」に力を入れ、 おいしい食事作りをする。 Ⅵ 業務の新たな試み(新たなニーズへの対応・開発) 1 地域を対象とした行事の企画(ピザパーティー・男の料理教室等)をする。 7 平成27年度事業計画 部 門 名 計画責任者:氏名 事務局 滝沢 泰彦 事業部門職員数(平成27年4月1日 現在) 総数 23名(内正規 8名) Ⅰ 事業基本方針 施設長の基本方針のもと、法人事務局として項目Ⅱ以降を具体的事項として念頭に置き、 社会福祉法人としての責任をいかに果たすか、「看取りケアの追求と実践」「認知症ケア の追求と実践」に対して、いかに取り組むかを事務局の立場として考え、業務の向上、改 善に努める。 Ⅱ 業務目標 1 ご利用者の立場に立ったサービスを遂行するために、 職員・部門間の連携を強めるため、 橋渡し役として業務に励む。 Ⅲ 事業数値目標 1 前年度に引き続き、施設内の電気使用量削減に取り組む。電力削減率の目標はエネルギ ー合理化事業で立てた26.5%とする。 Ⅳ 業務の改善・見直し(部門の従来からの欠点・弱点の改善) 1 数値目標である26.5%削減を行うために、具体的な電気使用量削減の提案を行う。 2 各部署で管理している電子文書を統一書式のデーターベースで管理し、更なる業務効率 を上げる。 3 経年劣化をしている建物・設備管理を整理して、計画的な更新と整備を行っていく。 Ⅴ 業務の強化・向上(従来からの強み・良い点の強化向上) 1 前年度に導入したファーストケア(介護請求・ケア記録、トータルマネジメントシステ ム)を法人独自の仕様へのカスタマイズ化を進め、事務の効率化を図り、情報の共有化 を進める。 2 シャロームを来訪される各サービスご利用者・ご家族・お客様に対して、常に法人モッ トーを意識して、ご案内・送迎時の見守り、挨拶の充実を図る。 3 感染症対応時における、訪問者への適切な情報の伝達、感染症対策のご案内の充実を図 る。 4 開設以来、誇りとしている施設内の美化を一層進める。 Ⅵ 業務の新たな試み(新たなニーズへの対応・開発) 1 災害時(非常時)の対応マニュアルを構築するため、現状の不備を見直し、改善点を見 つけ、文書にまとめ、防災委員会・運営委員会・課長会等へ提案する。 8 平成27年度事業計画 部 門 名 計画責任者:氏名 通所介護(一般) 下山 直樹 事業部門職員数(平成27年4月1日 現在) 総数 24名(内正規 4名) Ⅰ 事業基本方針 1 法人理念に基づくあたたかい介護福祉の実践。 2 社会資源として、利用枠を最大限に活用する。 3 ご利用者・介護者の安心につながるサービス提供の追及と実践。 Ⅱ 業務目標 1 看取りケアについて通所介護事業所としての役割や支援の可能性を追求・実践する。 2 認知症ケアへの理解を深め、ご利用者の生活向上と介護者の負担軽減につながる支援を行 う。 3 介護保険外のサービスを積極的に行い、社会福祉法人としての責任と地域貢献を果たす。 Ⅲ 事業数値目標 1 定員35名枠において 1 日平均33名、稼働率95%を目指す。 2 ニーズ・嗜好調査などを年1回行う。 3 職員教育の充実を図るために、年 1 回の外部研修に参加する。 Ⅳ 業務の改善・見直し(部門の従来からの欠点・弱点の改善) 1 中重度者(要介護度3以上)の受け入れを積極的に行うことにより生じるサービス提供時 間中の容態の急変を想定し、その場での対応能力の向上とご家族・担当ケアマネジャーへ の延命処置に関する理解を深めるアプローチと随時書面での確認を行う。 2 認知症高齢者対応について、ご利用者の特性を把握し適切な対応ができるようスキルを身 に付け、より高い認知症ケアを目指す。 3 ご利用者の処遇や連絡事項などについて職員が共通認識を持って対応できるように連絡、 伝達体制を強化する。 Ⅴ 業務の強化・向上(従来からの強み・良い点の強化向上) 1 「アラジンと魔法のランプ」(介護保険外サービス)の実施をご利用者1人につき年1回 から年2回に増やし、ご利用者・介護者のニーズに柔軟に応えていく(提供日は土日も含 める) 。 2 クラブ活動、レクリエーションを単に提供するだけでなく、利用者個人の残存機能の維持、 向上に繋げる個別援助を行う。 Ⅵ 業務の新たな試み(新たなニーズへの対応・開発) 31 関係各部門と協力しながら地域が抱えるニーズを確認し、介護保険制度の範囲に止まらな い柔軟な活動を実践する。 9 平成27年度事業計画 部 門 名 計画責任者:氏名 認知症対応型通所介護(ひまわり) 田中 典子 事業部門職員数(平成27年4月1日 現在) 総数 12名(内正規 1名) Ⅰ 事業基本方針 1 法人理念に基づくあたたかい介護福祉の実践。 2 社会資源として利用枠を最大限に活用する。 3 介護者、地域の安心につながるサービス提供の追及と実践。 Ⅱ 業務目標 1 看取りケアについて認知症対応型通所介護事業所としての役割や支援の可能性を追求・実 践する。 2 認知症ケアについて専門機関としての責務を果たし、ご利用者の生活向上と介護者の負担 軽減につながる支援を行う。 3 認知症の専門機関としての資質向上と連携強化を図るため、地域における様々な取り組み に積極的に参加する。 4 緊急時・災害時の安全確保のために地域や関係機関との「顔の見える関係づくり」を目指 す。 Ⅲ 事業数値目標 1 定員12名枠において、1 日平均11名、稼働率92%を目指す。 2 介護者向け懇談会の開催。全体会を年 1 回、ミニ懇談会(夕やけサロン)を2ヶ月ごとに 3日間、日帰りバスハイクを年1回行う。 Ⅳ 業務の改善・見直し(部門の従来からの欠点・弱点の改善) 1 医療ニーズの高い利用者に対して、医療職と連携をとって対応していく。 2 ご利用者のサービス提供時間中の容態の急変を想定し、ご家族・担当ケアマネジャーへの 延命処置に関する理解を深めるアプローチと随時書面での確認を行う。 3 服薬管理や救急対応に関して勉強会を実施し、対応力を高める。 4 ご利用者が食事のメニュー考案や下ごしらえ等に関わる機会をさらに提供し、食事に関す る満足度を高める。 5 備品や資源を大切にし、環境への配慮や経費節減を意識する。 Ⅴ 業務の強化・向上(従来からの強み・良い点の強化向上) 1 法人内外の他のサービス部門との協力関係を築きチームケアを行う。 2 懇談会や行事を通した家族支援の充実。 3 介護者の緊急要請に対する法人内の連携、協力による家族支援の強化。 4 がん末期の看取りなど様々なケースに対応できるよう関係機関との連携を強化する。 5 就寝前介助、ベッド to ベッド実施を強化する。 6 人生紙芝居の作成や回想法を導入した認知症ケアの実践を強化する。 Ⅵ 業務の新たな試み(新たなニーズへの対応・開発) 1 関係各部門と協力しながら地域が抱えるニーズを確認し、介護保険制度の範囲に止まらな い柔軟な活動を実践する。 10 平成27年度事業計画 部 門 名 計画責任者:氏名 訪問介護 海瀬 由香利 事業部門職員数(平成27年4月1日 現在) 総数 24名(内正規 2名) Ⅰ 事業基本方針 1 法人理念「いのちを敬い、いのちを愛し、いのちに仕える」基本理念に基づき、ご利用 者やご家族の気持に寄り添い、ひとり、ひとりの個性と生活を尊重し、尊厳をもって、 住み慣れた家で過ごすことができるよう「あったかいがいいね」を合言葉に、笑顔でケ アを行う。 2 ご利用者本位の「あったかい介護」及び介護者の負担軽減となる援助サービスを提供する。 Ⅱ 業務目標 1 常に権利擁護を意識し、ご利用者の要介護状態の軽減と悪化防止と自立した日常生活を営 むことができるよう、生活機能維持又は向上の訪問介護計画書を作成し、個別援助サービ ス提供を図る。 2 ご家族や関係機関との連携に努め、満足していただけるサービス提供を心がけると共に、 事業収支バランスの均衡が図れるよう、新たなご利用者確保に努める。 3 介護サービスの質の維持向上を図るため、質の高い人材確保と定着させる。 4 ヘルパーの資質及びサービスの質の向上に努める研修やミーティングを企画する。 Ⅲ 事業数値目標 1 稼働時間 600時間 2 利用者数 80人~90人 3 特定事業所加算Ⅱ(10%加算)継続 Ⅳ 業務の改善・見直し(部門の従来からの欠点・弱点の改善) 1 ホームページを更新してサービス提供の充実を図る。 2 昨年導入した介護ソフト「ファーストケア」を使いこなす。 3 訪問介護計画書の作成スキルを向上し、看取りや認知症ケアに対し、ホームヘルパーの専 門性を向上する。 Ⅴ 業務の強化・向上(従来からの強み・良い点の強化向上) 1 法人内の各部門及び同職種や多職種との相互連携を深めることにより、情報交流を図り業 務の円滑を目指し遂行していく。行政との連携強化を図る。 2 ご利用者、介護者の状況変化や様子、訪問介護計画書の見直し等や、内部研修の打ち合わ せ、外部研修の伝達等、その月に必要な情報共有を図り、各サービス提供責任者が担当す るケースの確認を行い、サービス提供責任者が全ケースを把握し緊急時は対応できる体制 を継続していく。 3 介護者家族のレスパイトケア研修に参加しヘルパー研修で伝達する。 4 地域支援活動に参加する。 Ⅵ 業務の新たな試み(新たなニーズへの対応・開発) 31 常勤ヘルパー雇用の体制構築に向け、サービス提供責任者の勤務時間を、早勤、日勤、遅 勤の交代勤務、土、日、出勤体制を構築する。 2 登録ヘルパーの担当利用者入れ替え作業。 3 介護予防・日常生活支援総合事業への移行準備。 11 平成27年度事業計画 部 門 名 計画責任者:氏名 チャプレン 寺内 三一 事業部門職員数(平成27年4月1日 現在) 総数 1名 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ 事業基本方針 1 法人基本理念、法人モットーに則った、心のケア、スピリチュアルケアを行う。 ケア対象者:特養ご利用者とその家族、グループホームご利用者とそのご家族、 ケアハウス入居者、デイサービスご利用者、ケアプラザご利用者、 法人職員 2 看取りのケアの充実と看取りチームとの連携強化 ・ ご利用者とそのご家族の各種ケア ・ 予期悲嘆や代理悲嘆の中にある職員の各種ケア ・ 看取りケアチームへの細心の注意を払っての情報提供と支援 3 各種集会やイベントを通してのご利用者とそのご家族、職員の各種ケア 業務目標 1 個別カウンセリング ・ 毎週月曜日から金曜日:特養・デイサービスご利用者、ケアハウス入居者 ・ 毎週金曜日:グループホーム(鶴ヶ峰本町、上白根)のご利用者 ・ 随時:ご利用者家族・職員、コンピュータメールによるカウンセリング 2 職員朝礼の運営(月曜日から金曜日の午前8時45分から9時まで) 法人基本理念・モットー・介護行動指針をテーマに行う 3 お話し会 ・ 「朝の集い」:毎週月曜日から金曜日(特養ご利用者) ・ 「グループホームでの集い」:毎週金曜日(ミルトスの木 鶴ヶ峰本町、上白根) ・ 「保育園の子供礼拝」:毎月1回 4 看取りケアと看取りケアチーム(担当ワーカー、看護師、相談員)の支援 ・ ご利用者及びそのご家族への各種ケア ・ ご利用者家族及び職員へのグリーフケアとカウンセリング ・ ケアに必要なご利用者とご家族の情報を適宜、細心の注意を払ってケアチームに提供 5 お別れ会(施設内告別式)執行とその後のご家族や担当ワーカーのフォローアップ 6 偲ぶ会(追悼の記念式)を年一回行う。 7 安息日礼拝:毎週土曜日午前中(ケアハウス入居者と特養ご利用者及びご家族、職員) 8 スピリチュアルケア、グリーフケアの勉強会開催(法人内) 9 聖書研究 ・ グループ研究:毎週火曜日、(ケアハウス入居者) ・ 個別研究(ケアハウス入居者、職員) 事業数値目標 業務の改善・見直し(部門の従来からの欠点・弱点の改善) 1 ワーカーや看護師、そして、相談員との連携をより深め、介護計画の一環としての各種 ケアを行い、また、看取りケアを行う。 2 ご利用者家族との接点を多く持ち、ご家族の意見を加味した各種ケアを行う。 3 看取りに於いてご利用者の生の連続としての死を考え、ご利用者の生き方の個性を尊重 し、その望まれる死の在り方をご家族と看取りケアチームへ支援の一環として提案する。 4 チャプレン自身のケア手法やカウンセリングの技術向上を図る。 業務の強化・向上(従来からの強み・良い点の強化向上) 1 背景的要因(生い立ち、経歴、家族環境 etc.)や人生観、価値観、趣味、宗教的背景をご 利用者本人やご家族から聞き、より良いケアを心掛ける。 2 今までの傾聴データを元にご利用者の選び取った人生の意味や価値を改めて確認し、各 種ケアの強化・向上を図る。 業務の新たな試み(新たなニーズへの対応・開発) 1 災害時、災害後のカウンセリング(PTSDなどに対するカウンセリング等々)の手法を学ぶ。 2 職員のメンタルヘルスケア(心の健康づくり)への対策に取り組む。 3 ご利用者のご家族や職員へのグリーフケアのための小冊子などを作成し配布する。 4 地域の方々のために、スピリチュアルケア、グリーフケアの大切さを伝えていく。 5 他の福祉法人のチャプレンとの交流、勉強会などを行う。 12
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