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成熟白物、
猛暑や女性の社会進出でまだ伸びる
2010年がピーク
3兆9000億円
家電製品でエアコンや洗濯機、
冷蔵庫に代表される
「白物」
の需要が堅調
だ。
国内出荷額はテレビやビデオカメラ、
録画・再生装置などの
「黒物」
を2012
年に抜いて以後差を広げ、
今や家電の主役だ。
成熟製品にみえる白物だが、
温
暖化や震災後の電気料金が上がる中、
省エネ性能の恩恵を受けやすい
うえ、
家事の手間が省ける高機能・大容量機が女性の社会進出を支
える。
一方、
黒物は普及が進むスマートフォンなどに代替され
ることが多い。
両者の好不調の要因をみると
「白黒逆転」
は必然ともいえる。
黒物
2000年
白物
国内出荷額
黒
白 然
、
電
必
家 は
転
逆
2014年
2兆2684
ー、
ダ
ー
コー のオ ど
レ
ど な
D
DV ーな ナビ
、
ヤ
ー
ビ ー
テレ プレ 器、カ
CD オ機
ディ
冷蔵庫、
洗濯機、
ルームエアコン、
掃除機や炊飯器などの小物家電含む
億円
2012年
逆転
SHIROKURO KADEN
主要3製品5年間の増減率、
明暗くっきり
ルームエアコン
09年
2000年
洗濯機
14年
850万台
猛暑の影響で寒冷地
でも販売が3年で
1.5 2倍に増えてい
ます
2014年
25.4%増
(09年比)
薄型・液晶テレビ
地上デジタル放送へ
の切り替え特需の反
動減から抜け出せま
せん
(09年比)
472万台
働く女性が増え、時
間を問わずまとめて
洗える洗濯乾燥機が
好調です
14年
59.7%減
414万台
シニアも総菜や冷食
などを買い置きしや
すい大容量機が人気
です
9.9%増
3.0%増
録画・再生装置
ビデオ付きカメラ
389万台
549万台
2014年
冷蔵庫
09年
2000年
2014年
毎月原則第3月曜日に、
身近なデータから発掘した新たな発見や情報を、
インフォグラフィックスの手法で分かりやすく紹介します。
電子版では、
連動した詳しいデータや情報を動くグラフにして連載していきます。
億円
白物出荷台数
114万台
黒物出荷台数
スマホやタブレットが
代替し、動画の視聴形
態の変化も響いてます
35.2%減
1兆3420
22.4%減
(出所)白物がJEMA(日本電機工業会)、
黒物がJEITA(電子情報技術産業協会)
インフォグラフィックス 編集局デザイン編集部 市川真樹
協力 TUBE GRAPHICS