業務改善命令に対する業務改善計画書の提出について

平成21年10月
各
位
飛 騨 信 用 組 合
理事長
林
謙 三
業務改善命令に対する業務改善計画書の提出について
当組合は、平成21年5月29日付の業務改善命令に基づき、平成21年6月29日付で、東海財
務局長に「業務改善計画書」を下記要領のとおり提出いたしました。
日頃から当組合を信頼していただき、ご支援とご愛顧を賜っておりますお客さま並びに組合員の皆
さまをはじめ、関係するすべての皆さまには、多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたこと、改め
て深くお詫び申し上げます。
今回の業務改善命令を重大かつ真摯に受け止め、第三者機関による検証と評価を経て、業務改善計画
を策定いたしました。この計画を遂行し、法令等遵守態勢並びに経営管理態勢等を確立・強化し、二
度とお客様の信用を裏切ることのない態勢をつくるために、徹底した顧客志向を追求し、失った信頼
の回復に向けて、役職員一丸となって取り組んでまいります。
記
1.法令等遵守に係る経営責任の明確化
経営陣は法令等遵守の重要性を改めて認識し、法令等遵守並びに経営管理態勢の確立が経営の最優
先課題であるとの姿勢を表明するとともに、今般、業務改善命令を受けたことを重く受け止め経営責
任を明確にするために、役員の退任や、不祥事件に関係した職員の厳正な処分を行い、新たな経営体
制を確立いたします。
2.理事会及び監事会の機能強化による経営管理態勢の確立(経営監視・牽制態勢の確立を含む)
理事会に対して法令等遵守やリスク管理等に関する経営上の重要事項や適切な情報を提供して経
営の透明性、客観性を確保するため、理事会へ上程する議案等については、常勤理事会で協議のう
え決定する仕組みを確立して理事会機能を強化します。
監事に対しても、役割と責務の自覚を促し、また当組合が経営の最優先課題としている法令等遵
守についての認識を高めることを目的とした研修を実施します。
常勤監事は監事会に対して、理事の職務執行等について適切な情報提供及び協議事項の提供等を
行うとともに、理事の職務執行についての説明を求めるといった仕組みを確立します。
また、職務権限規程の策定、エリア制の再構築等の施策によって、権限の集中排除を進めるとと
もに、職務権限と責任を明確にします。
3.全組合的な法令等遵守態勢の確立(役職員の法令等遵守意識の醸成・徹底及び適切な受検態勢の
確保を含む)
人事評価・業績評価の見直しや法令等遵守違反に対する厳格な処分方針を表明することで、法令等
遵守違反を許さない経営態勢の構築に向けて、全力で取り組んでまいります。
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リスク統括部を専担部署とし、事務部及び監査部と役割分担を明確にし、併せて監事の検証を受
けることにより、業務改善計画の進捗状況や実効性をチェックする態勢とします。特に、エリア毎
に新たにコンプライアンス・オフィサーを任命し、エリア内のコンプライアンス活動全般を統括す
ることにより、フロントコンプライアンスを強化する態勢とします。
コンプライアンスに関する啓発活動の実効性を確保するために、日常的な啓発活動や教育・研修
の内容を見直し、一方的な講義ではなく具体的な事例に基づく参加型の内容にカリキュラムを変更
することを検討いたします。
金融検査の「受検の心構え」を策定して役職員に周知することにより、真摯な受検対応を徹底い
たします。また、当局対応などの受検内容を関連部で共有することにより、相互牽制する態勢とい
たします。
4.内部監査部門及び監事監査の抜本的な改善・強化による監査機能の実効性の確保
内部監査の実効性を確保するために、不祥事件の未然防止に重点を置いた監査を実施し、不祥事
件の未然防止に関する組織の評価・改善活動を担保することを当期の基本方針としました。併せて、
経営陣に対する内部監査結果の報告会を新たに設営し、内部監査結果を経営に遅滞なく直接報告す
ることとします。
監事監査の実効性を確保するために、非常勤監事も臨店監査に参加する他、記録実査だけではな
く職員ヒアリングによる監査手法を採用して、不祥事件再発防止策、法令等遵守態勢の定着状況を
監査します。また理事に対するヒアリングや意見交換を通じて、理事の職務執行、特にコンプライ
アンス遵守態勢の定着状況を監査します。
5.事務処理態勢及び相互牽制機能の抜本的な見直し(営業店及び本部における事務処理の適切性、
相互牽制及び自店検査の機能発揮、適切な人事管理を含む)
事務取扱要領を再度整備の上、事務指導・研修を実施し、規程の遵守と厳格な事務取扱の徹底を
図ります。さらに、事務処理の厳格化及び統一を目的に、階層別かつ段階的に事務取扱研修を実施
するほか、臨店指導を行い、事務ミス・事故の未然防止を図ります。
店内検査実施上の課題、問題点を整理集約し、店内検査マニュアル、店内検査手順を見直し研修
を行い、過去に発生した不祥事件の手口を分析して検査手法に反映させることにより、牽制機能の
充実・強化を図ります。また、コンプライアンス・オフィサーおよびエリア内構成店職員が相互に
店内検査を実施する態勢として検査品質を向上させ、店内検査の実効性を確保します。
全職員に一定期間の職場離脱を指示することに加え、リスクの高い業務に就く職員には抜き打ち
の職場離脱を指示し、その間のコンプライアンスチェックを店内検査の一環と位置付けることによ
り、牽制機能の強化を図ります。
報告の重要性を周知徹底するとともに、新たに設置した「お客様相談室」を幅広くお客様に周知
することによって重要な情報が担当部に届く態勢とします。
適切な人事管理を実施するため、人事ローテーション基準に基づき、定期的な担当替えのローテ
ーションを実施するとともに、不正の未然防止・早期発見のための体制を整備するなど、人事ロー
テーション及び人員配置の厳正化を図ります。
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資格・職務規程、人事考課、業績考課などを全面的に見直して、人事施策全般の透明性を確保し、
風通しのよい組合風土を実現することにより「新生ひだしん」への再生に向けて取り組んでまいり
ます。
以
※
上
本件に関するお問い合わせ先
担
当 : お客様相談室(リスク統括部)
電話番号 : 0120-36-4501
受付時間 : 午前9時から午後5時30分まで
(土曜日・日曜日・祝祭日除く)
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