第77回 文献抄読会:クリティーク 2015年2月27日 担当:山川 文献 Estimating the burden of early onset dementia; systematic review of disease prevalence European Journal of Neurology 2014, 21: 563–569 Lambert AM et al ・日本の研究が入っていないので、検索の仕方が分からない。文献をきちんと筆者が読んでない。 ・ある程度の知識が必要だと思うが、筆者の勉強不足。 ・偏りについての分析が全くないので、厳密性など皆無なので、本当にSRに、エビデンスにしようと思っていたのかが怪しい。 ・結果の統合はこれでは統合とは言えない。単にまとめただけ。 ・システマティックではないことが非常にある。セカンドレビュアーの設定はどの程度不一致があったのかということが書かれていないので、 再現性が少ない。 ・タイトルとアブストラクトで何を明らかにしたいのかが伝わらないので読む価値としてはなかった。PICOを頭にいれて読まないといけな い。 ・レビューやSRは結果がでるものだが、今回は社会的背景(医療アクセス)なども必要か。 ・よくわけがわからなかった。IF=3.8なので高いということがあったが、やはりだめであった。 総評:F システマティックレビューとしてはF 書き方もF 面白味F 今回のチェックリストは PRISMA(Preferred Reporting Items for Systematic Reviews and Meta-Analyses) チェックリストを参照した http://www.prisma-statement.org/statement.htm Section/topic # Checklist item Reported on page # 1 ○ TITLE Title Identify the report as a systematic review, meta-analysis, or both. ABSTRACT Structured summary 2 Provide a structured summary including, as △ applicable: background; objectives; data sources; ・分かりやすいが、最初のdisease burdenがここでい study eligibility criteria, participants, and interventions; うprevalenceということでわかるということ? study appraisal and synthesis methods; results; ・burdenが何なのかわからなかった limitations; conclusions and implications of key ・番号とかが出来ていない findings; systematic review registration number. INTRODUCTION Rationale 3 Describe the rationale for the review in the context of × what is already known. ・認知症と共に生活する難しさが書かれているが、そ の数値化がどうして有病率のレビューになるのかが 不明。尺度のレビューだと期待したためがっかりであ る。 ・負担の話をしているのに、実はそうではなかった。 Objectives 4 Provide an explicit statement of questions being × addressed with reference to participants, 単に有病率の算出方法のレビュー(それも大事だがイ interventions, comparisons, outcomes, and study design (PICOS). ントロの趣旨と合わない)になっている Indicate if a review protocol exists, if and where it can × be accessed (e.g., Web address), and, if available, 普通の雑誌だと登録しなくても出せるので、必ず必要 provide registration information including registration とは限らない。しかし、このSRでは、プロトコール number. はダメ。 Specify study characteristics (e.g., PICOS, length of △ follow-up) and report characteristics (e.g., years p564左の段の真ん中「For inclusion~」理論的根拠は considered, language, publication status) used as なく、研究デザインも設定していない criteria for eligibility, giving rationale. ・ Describe all information sources (e.g., databases with × dates of coverage, contact with study authors to p564の左の段の上に記載あり。しかし、最終検索日は identify additional studies) in the search and date last 書いていない。 METHODS Protocol and registration Eligibility criteria Information sources 5 6 7 searched. Search 8 Present full electronic search strategy for at least one × database, including any limits used, such that it could ・書いてあるが全然詳細じゃなく、この検索式では漏 be repeated. れがある場合がある。例えば普通のオリジナルアーテ ィクルの中でイントロで有病率が使われている研究 があるので、そういうものも入れないと、ハンドサー チで網羅できる範囲が限られる。 ・データベースが足りない。 ・査読者がSRの訓練を受けていないと通る。 ・抜けている論文がある。 ・YODのタームが入っていない。 ・キーワードとシソーラスの区別もわからない。 Study selection 9 State the process for selecting studies (i.e., screening, × eligibility, included in systematic review, and, if applicable, included in the meta-analysis). Data collection process 10 Describe method of data extraction from reports (e.g., × piloted forms, independently, in duplicate) and any processes for obtaining and confirming data from investigators. Data items Risk of bias in individual 11 12 studies List and define all variables for which data were × sought (e.g., PICOS, funding sources) and any データ検索を行うためのPICOなどから導きだされた assumptions and simplifications made. ものはない。 Describe methods used for assessing risk of bias of × individual studies (including specification of whether this was done at the study or outcome level), and how this information is to be used in any data synthesis. Summary measures 13 State the principal summary measures (e.g., risk ratio, × difference in means). Resultsに若干書いてあるが、どうしてそのitemsがあ るのかの根拠がない Synthesis of results 14 Describe the methods of handling data and combining × results of studies, if done, including measures of Resultsで若干書かれてはいるが説明もない。 2 consistency (e.g., I ) for each meta-analysis. Risk of bias across studies Additional analyses 15 16 Specify any assessment of risk of bias that may affect ×Discussionで研究方法についてのまとめが書かれ the cumulative evidence (e.g., publication bias, ているように感じるが、そのまとめ方の基準が分析に selective reporting within studies). ない。 Describe methods of additional analyses (e.g., × sensitivity or subgroup analyses, meta-regression), if 主たる分析もわからない。多少書いてあるが、 done, indicating which were pre-specified. discussionに書かれている。 Give numbers of studies screened, assessed for △ eligibility, and included in the review, with reasons for p564の左の段の半分より下に記載。 しかしフローチャ exclusions at each stage, ideally with a flow diagram. ートない。適格性などは結構曖昧。 For each study, present characteristics for which data 限りなく×に近い△ were extracted (e.g., study size, PICOS, follow-up Table 1~5に書かれているが、まとめておらず、各table period) and provide the citations. の上のラベルの項目がなぜその項目なのかがMethod 記述されていない。追加の分析が何かわからず、 RESULTS Study selection Study characteristics 17 18 で書かれていないので不明。表も同じようなものばか りである。 ・最初のテーブルには国とかあるけどそれ以降は ・年齢の区切り方もおかしい(細かすぎる) ・意味のない表。ほとんどが0セルなのに。 ・分析をしっかりしていないので表をつける ・2名や3名しかいないのにわざわざ表にしないでも良 い。CIがとても広くなってしまうのに。 ・若年を同定する方法をしっかり決めないといけな い。昔は精神病と間違えられたりしているので時代に よって、分析するときに考慮して考えないといけな い。ガイドラインが出た前後など。 Risk of bias within studies 19 Present data on risk of bias of each study and, if × available, any outcome level assessment (see item ・Discussionに各研究のEODを同定する方法のバイア 12). スについては述べられているが、分析の視点としてき ちんと説明していない。その他のbiasには触れられて いない。 ・保険などのバイアスが研究間ではある。そういうも のを考慮しないといけない。ヨーロッパとアメリカと かと違う。登録制のものならまだ信頼度が高いが、専 門医とのアクセスなども考えてしないといけない。 ・専門家が書いてないのかと思うほど。普通は診断基 準 Results of individual studies 20 For all outcomes considered (benefits or harms), 限りなく×に近い△ present, for each study: (a) simple summary data for Table 1~5に書かれているが、まとめておらず、各table each intervention group (b) effect estimates and の上のラベルの項目がなぜその項目なのかがMethod confidence intervals, ideally with a forest plot. で書かれていないので不明。表も同じようなものばか りである。 Synthesis of results 21 Present results of each meta-analysis done, including 限りなく×に近い△ confidence intervals and measures of consistency. Table 1~5に書かれているが、単に紹介しているだけ である。Discussionに各指標についてのサマリーがあ り、これは本当はResultに書くべきことである。 Risk of bias across studies 22 Present results of any assessment of risk of bias × Discussionで研究方法についてのまとめが書かれ across studies (see Item 15). ているように感じるが、そのまとめ方の基準が分析に ないので、結果で書きようがなく仕方なしに Discussionになったのか。 そもそもSRではなくなって いる。 Additional analysis 23 Give results of additional analyses, if done (e.g., ×特になし。方法にも記述されておらず、どうしよう sensitivity or subgroup analyses, meta-regression もない。 [see Item 16]). DISCUSSION Summary of evidence 24 Summarize the main findings including the strength of △ evidence for each main outcome; consider their ・ないことないが結果の蒸し返しをしているので的を relevance to key groups (e.g., healthcare providers, 射ない。結果ですべき統合がここでされてしまってい users, and policy makers). る。Genderについて言及なし。 ・分析で、有病率の高いところ、低いところの分析が 結果でないので、考察がバラバラ。 ・偏りとして、fieldとregistryで違うのかということが 必要。 ・ガイドラインや診断基準の出た時期などとの絡みも 含めて分析しなければディスカッションで何もいう ことがない。 ・国の事情なども分析の視点が必要だった。 ・resultsってなに?有病率のこと? ・CIのことが書いてあるが、どこにもその記述がない。 ・registryの正確性なども言及しないといけなかった。 Limitations 25 Discuss limitations at study and outcome level (e.g., △ risk of bias), and at review-level (e.g., incomplete ・研究方法から一応言っている。登録制は制度は高い retrieval of identified research, reporting bias). が過小であること、医療へのアクセスなど ・ちょこっと書かれているが、結果との結びつきはな いのでダメである。 Conclusions 26 Provide a general interpretation of the results in the △ context of other evidence, and implications for future ・最後p569(This review highlights~)にあるのは結 research. 論ともいえるが、ここはDiscussionの最初に書くべき だった ・最終段落にちょろっと書いてある。 ・ FUNDING Funding 27 Describe sources of funding for the systematic review ○ and other support (e.g., supply of data); role of funders for the systematic review. 記述あり
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