片 面 溶 接 法

FCBTM
概 要
FCBTM法は、銅板の上に裏当てフ
ラックスを均一な厚さに敷き、それ
をエアホース等により開先裏面に押
し当て、表側から溶接完了させる片
面サブマージアーク溶接方法です。
FCBTM片面溶接装置
表フラックス
スラグ
溶接金属
スラグ
裏当てフラックス
銅板
エア
エアホース
特 長
①フラックスと銅当て金で裏から押上げるので、開先形状が変動しても、
溶落ちや裏ビードの変動が少なく、良好なビードが得られます。
②表フラックス(PF-Iシリーズ)は、溶着速度は大きく、消費量が少な
く、経済的です。
③多電極溶接を使用すれば、 mm程度まで 層溶接が可能です。また、
高速溶接条件も採用できます。
④開先形状や溶接条件の許容範囲が比較的広く、安定した溶接部が得ら
れます。
溶接材料例
鋼
種
軟鋼∼ MPa
級高張力鋼
表フラックス
ワイヤ
裏当てフラックス
船級認定
PF-I55E
PF-H55EM
US-36
PF-I50R
NK,
ABS,
LR,
DNV,
BV,
GL
(注 )PF-I50Rは乾燥できません。
(注 )標準条件、継手例は材料の項を参照して下さい。
適用例
造船などの板継ぎ溶接。
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片
面
溶
接
法