刀 幣(1) 春秋時代から戦国時代にかけて、小刀の形で作られた青銅製

●古代中国●
刀 幣(1)
春秋時代から戦国時代にかけて、小刀の形で作られた青銅製の貨幣を刀幣と呼んでいる。長さ
が20cm近くの大型厚手の反首刀と、長さが15cmぐらいで薄手の尖首刀、直刀、方首刀に分
けられる。
反首刀(節墨之法化)
反首刀(斉法化)
反首刀は春秋時代から戦国時代(BC7∼4世紀)に斉(せい)で作られた大型厚手の刀幣である。
写真中央(43.5g)は表面銘文に「斉法化」(斉大化と読む場合もある)と書かれている。写真左が
裏面であり、銘は「匕」である。写真右(44.7g)は表面銘文に「節墨之法化」とかかれている。
表面の文字の数から、それぞれ三字刀、五字刀とも呼ばれる。
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