数字で見ると一目瞭然。 意外と知らない 012年4月1日~2013年 数 が多い 順 にみると 、ともに 3月31日までの間に、ア もっとも多い請求理由は「腎不 ニコム損保に契約した0~12歳 全」であったが、高齢猫では全 2 猫統計 1 vol.● 高齢期の疾 患 齢までの猫46,848頭を対象と 疾患における割合が20%にも し、各疾患で請求があった猫の 達していた。高齢猫では若齢期 割合を年齢別に算出して、加齢 に比べ、糖尿病や心筋症、甲状 とともに請求する割合が増加す 腺機能亢進症、リンパ腫、肝炎、 る猫の疾患を示した(図1、2) 。 膵炎、乳腺腫瘍なども多くみら また、0~6歳齢までと、7歳 れた。 齢以上の高齢猫において、請求 23.3 井上 舞 / アニコム損害保険㈱ 小動物臨床における疾患統計の詳細については → アニコム 家庭どうぶつ白書 http://www.anicom-page.com/hakusho/ を参照してください。 (%) 7 % 12歳齢の猫における 「腎不全」による請求割合 循環器疾患 肝・胆・膵疾患 歯科疾患 腫瘍疾患 内分泌疾患 6 5 4 15 2 10 1 図1 5 0 表1 1 2 3 4 5 6 7 8 9 傷病名 腎不全 膀胱炎 外耳炎・外耳道炎 軟便 / 下痢 / 血便 結膜炎 / 結膜浮腫 消化器系疾患 嘔吐 / 下痢 / 血便(原因未定) 皮膚疾患 胃腸炎 腸炎 皮膚炎 尿石症 嘔吐 心筋症 泌尿器疾患 鼻炎 / 副鼻腔炎 外傷(挫傷 / 擦過傷含む) 皮膚炎(アレルギー性) 呼吸器系疾患 胃炎 猫伝染性腹膜炎・FIP 歯周病(歯肉炎 / 歯槽膿漏 / 歯垢 / 歯石含む) 猫の下部尿路疾患・FUS・FLUTD 膀胱結石 食欲不振 猫伝染性鼻気管炎・FVR 口内炎 / 舌炎 眼科疾患 膿皮症 糖尿病 10 11 12(歳齢) 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12(歳齢) 図2 加齢により増加する疾患の請求割合 0~6歳齢 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 23.3% 20 3 0 Point! (%) 25 猫の泌尿器疾患の年齢別の請求割合 請求数(件) 割合(%) 7~19歳齢 傷病名 腎不全 5.3 5,585 糖尿病 5.2 5,536 膀胱炎 4.1 4,303 消化器系疾患 3.0 3,167 心筋症 2.8 2,964 甲状腺機能亢進症 2.6 2,785 胃腸炎 2.4 2,564 泌尿器疾患 2.2 2,310 リンパ腫 2.1 2,221 嘔吐 2.0 2,086 肝炎 1.8 1,922 皮膚疾患 1.7 1,756 鼻炎 / 副鼻腔炎 1.4 1,530 外耳炎・外耳道炎 1.4 1,438 皮膚炎 1.3 1,412 便秘 1.3 1,326 肝・胆道系疾患 1.2 1,283 口内炎 / 舌炎 1.1 1,199 歯周病(歯肉炎 / 歯槽膿漏 / 歯垢 / 歯石含む) 1.1 1,161 食欲不振 1.0 1,020 胃炎 1.0 1,008 結膜炎 / 結膜浮腫 0.9 912 皮膚炎(アレルギー性) 0.8 865 呼吸器系疾患 0.8 815 尿石症 0.8 814 軟便 / 下痢 / 血便 0.7 777 外傷(挫傷 / 擦過傷含む) 0.7 720 腎結石 0.7 704 膵炎 0.7 702 乳腺腫瘍 / 乳腺腫瘤 0.6 677 請求数(件) 割合(%) 19.7 13,659 3.6 2,513 3.2 2,240 2.1 1,430 1.9 1,311 1.9 1,224 1.8 1,091 1.6 988 1.4 963 1.4 940 1.4 793 1.1 790 1.1 775 1.1 733 1.1 713 1.0 704 1.0 701 1.0 687 1.0 644 0.9 633 0.9 591 0.9 561 0.8 557 0.8 548 0.8 542 0.8 465 0.7 463 0.7 459 0.7 459 0.7 432 0~6歳齢までと、7歳齢以上における保険金請求の割合順位 *図1、2、表1:2012年4月1日~2013年3月31日までの間に、アニコム損保に契約した0~6歳齢までの猫43,212頭の請求105,764件および7~19歳齢までの猫12,415頭の請求 69,331件を請求理由の多い順に示した (傷病分類のみで傷病名の記載がない請求は除いた) 。 032 数字で見ると一目瞭然。 意外と知らない 猫統計 歳 齢 以 降 の 猫 に多 い る差がみられた。また、純 血よ 疾 患で、請求割合にお り混血猫に多い疾患としては、 ける品種間の差を調べた。7~ 甲状腺機能亢進症、リンパ腫、 19歳 齢において、純 血猫のほ 肝炎がみられた。膵炎は、品種 うが請求割合が多かった疾患 間での差はほぼみられなかっ には、糖尿病と心筋症があり、 た。 7 とくに心筋 症では品 種 間によ 2 vol.● 7歳齢以上の猫において 純血種に多い疾患 高齢期の疾患(品種別) 糖尿病 心筋症 井上 舞 / アニコム損害保険㈱ 小動物臨床における疾患統計の詳細については → アニコム 家庭どうぶつ白書 http://www.anicom-page.com/hakusho/ を参照してください。 糖尿病 (%) 1.5 1.4 1.3 1.2 1.1 1.0 0.6 Point 純血種 1.4% 高齢期における純血猫と混血猫の糖尿病の請求割合の比較 心筋症 1.5 0.5 (%) 1.5 純血種 1.7% 高齢期における純血猫と混血猫のリンパ腫の請求割合の比較 肝炎 (%) 1.5 0.5 Point 混血種 1.1% 純血種 0.5% 0.0 高齢期における純血猫と混血猫の心筋症の請求割合の比較 甲状腺機能亢進症 図5 高齢期における純血猫と混血猫の肝炎の請求割合の比較 膵炎 (%) 0.5 0.4 混血種 1.3% Point 0.3 0.2 純血種 0.6% 0.1 混血種 0.4% 純血種 0.4% Point 0.0 0.0 図3 図4 混血種 0.7% 0.9 0.3 純血種 0.4% 1.0 1.2 0.6 混血種 0.6% Point 0.0 図2 Point 0.0 (%) 2.0 1.0 0.4 0.2 混血種 1.2% 0.0 図1 リンパ腫 (%) 0.8 高齢期における純血猫と混血猫の甲状腺機能亢進症の請求割合の比較 図6 高齢期における純血猫と混血猫の膵炎の請求割合の比較 *図1~6:2012年4月1日~2013年3月31日までの間に、アニコム損保に契約した7~19歳齢までの猫12,415頭のうち、糖尿病、心筋症、甲状腺機能亢進症、リンパ腫、肝炎、膵炎で請求 があった猫の頭数を集計し、 その請求割合 (各疾患で請求があった頭数/全契約頭数12,415頭) を示している。 なお、 混血猫には日本猫を含んでいる。 056
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