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ホワイトペーパー
2015 年 3 月
IT@Intel
インテルにおけるソフトウェア・デファインド・
インフラストラクチャー(SDI)の進化
現在進行中の SDI の進化によって、
インテル IT 部門は俊敏性、
コスト競争力、サービス指向を
維持することが可能となり、
すべての顧客に対して
適切に対応しつつ、
エンタープライズ・テクノロジー機能の
向上を実現できます。
概要
インテル IT 部門は、長年にわたって、ソフトウェア・デファインド・インフラストラクチャー
(SDI)へと向かう進化を遂げてきました。最初はソフトウェア・デファインド・コンピュー
ティング
(SDC)から始め、独自の固定機能の RISC/Unix* コンピューティング環境から
俊敏性の高いインテル ® アーキテクチャーと Linux* コンピューティング環境へと移行し
ました。こうしたビジョンを実現するため、現在、ソフトウェア・デファインド・ネットワーク
(SDN)とソフトウェア・デファインド・ストレージ(SDS)に取り組んでいます。
この SDI によって、従来のデータセンターを、俊敏性とコスト効率の高いオープン・スタン
ダード・ベースのシステムを含む電力効率に優れた統合データセンター施設に変革でき
ると考えています。これによって、次のメリットを実現できます。
Shesha Krishnapura
インテル IT 部門
シニア・プリンシパル・エンジニア
Shaji Achuthan
インテル IT 部門
シニア・スタッフ・エンジニア
Vipul Lal
インテル IT 部門
シニア・プリンシパル・エンジニア
Raju Nallapa
インテル IT 部門
プリンシパル・エンジニア
Sanjay Rungta
インテル IT 部門
シニア・プリンシパル・エンジニア
Ty Tang
インテル IT 部門
シニア・プリンシパル・エンジニア
• オープン・スタンダード・ベースのハードウェアとソフトウェアおよび現在のインフラスト
ラクチャーの使用率の向上により、資本コストを削減
• 手動のプロビジョニングを自動化して、管理効率とサービス品質を向上
• インテル IT 部門とその提供サービスの柔軟性と俊敏性の向上
• オープン・インターフェイスにより、専門知識の必要性を抑制
インテルの SDC、SDN、SDS の現状は、それぞれに異なる成熟度の段階にあります。SDC
に関しては、すでにビジネス価値にして毎年数億ドルの資本コストと管理効率のメリット
を実現しました。オープン・スタンダード・ベースの SDN ソリューションは、エンタープラ
イズ対応になりつつあります。そして、SDS ソリューションについては、市場における製品
化が進む中で、試験的な導入を行っています。
現在進行中の SDI の進化によって、インテル IT 部門は俊敏性、コスト競争力、サービス指
向を維持することが可能となり、
すべての顧客に対して適切に対応しつつ、エンタープライ
ズ・テクノロジー機能の向上を実現できます。
IT@Intel ホワイトペーパー : インテルにおけるソフトウェア・デファインド・インフラストラクチャーの進化
目次
ソフトウェア・デファインド・インフラストラクチャー
1 概要
2 背景
ソフトウェア・デファインド・
インフラストラクチャーに
期待されるメリット
データセンターにおける効率と
俊敏性の実現
4 インテル IT 部門の
ソフトウェア・デファインド・
インフラストラクチャーへの取り組み
ソフトウェア・デファインド・
コンピューティング
ソフトウェア・デファインド・ネットワーク
ソフトウェア・デファインド・ストレージ
データセンター施設
8 まとめ
DOMES 設計 / オフィス / 製造 / エンター
プライズ / サービス
NAS
SDC
SDI
SDN
SDS
SLA
ソフトウェア・デファインド・インフラストラクチャー(SDI)は、単一のテクノロジーではなく、
ハー
ドウェアとソフトウェアのソリューションおよびプロセスによって定義されるコンピューティング、
ストレージ、ネットワークの各アーキテクチャーの組み合わせです。SDI の目的は従来のハー
ドウェアの排除であるという考えは誤りです。実際には、SDI によって、サプライヤーの囲い
込みを最小限に抑え、コモディティー・ハードウェアや業界定義のオープン・スタンダードと
オープンプロトコルを選択することが目的です。
インテル IT 部門では、SDI をデータセンターの次なる進化と捉え、インフラストラクチャー・
リソースの構築と管理にハイパフォーマンス・コンピューティングとクラウド・テクノロジーを
取り入れ、IT 組織の効率およびサービス指向の向上を実現しています。
背景
インテル IT 部門では、ソフトウェア・デファインド・インフラストラクチャー(SDI)へと進化
する中で、2 つの主要な要素に基づいてデータセンターのコンピューティング、ネットワーク、
略語
KPI
2 of 8
主要業績評価指標
ネットワーク接続ストレージ
ソフトウェア・デファインド・
コンピューティング
ソフトウェア・デファインド・
インフラストラクチャー
ソフトウェア・デファインド・
ネットワーク
ソフトウェア・デファインド・
ストレージ
サービスレベル・アグリーメント
ストレージ環境の変革に取り組んでいます。第 1 の要素は、ハードウェアとソフトウェアの
インフラストラクチャー・リソースを分離して、資本コストを削減し、管理効率を向上する
ことです。第 2 の要素は、手動プロセスを自動化し、動的なオンデマンドのインフラストラ
クチャー・プロビジョニング機能を確立することです。
ソフトウェア・デファインド・インフラストラクチャーに
期待されるメリット
オープン・スタンダード・ベースの SDI に対しては、次のメリットを期待しています。
• 資本コストの削減:SDI は、2 通りの方法で資本コストの削減に貢献します。第 1 に、業
界定義のオープン・スタンダードとオープンプロトコルを使用して、独自のハードウェア
およびソフトウェアへの依存を抑えることができます。第 2 に、最悪の場合の需要状況
に備えて過剰なプロビジョニングを行うのではなく、クラウドおよび仮想化テクノロジー
を使用して、現在の IT 資産の使用率を向上することができます。
• 手動のリソース・プロビジョニングの自動化:SDI によってコンピューティング、ネットワー
ク、
ストレージのリソースに関する運用効率を向上できます。リソースの管理とプロビジョ
ニングを自動化することによって、必要な専門家の数を削減し、監視と運用管理機能を
簡易化することができます。また、セルフサービス機能を拡大して、サービス品質を向上し、
サービスレベル・アグリーメント
(SLA)を満たすことができます。
• 柔軟性と俊敏性の向上:SDI によって、ビジネスニーズ、アプリケーション要件、インフラ
ストラクチャー・マップに従ってインフラストラクチャー・リソースを割り当てることが可
能となり、IT の価値とユーザー体験の両方を最適化できます。
• 専門知識の必要性を抑制:オープン・インターフェイスにより、インフラストラクチャー・
ドメインの統合速度が加速します。SDI へと進化するにつれ、独自のハードウェアおよ
びソフトウェアの専門家やその他のサポートに対するコストを削減し、依存度を低下す
ることができます。
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IT@Intel ホワイトペーパー : インテルにおけるソフトウェア・デファインド・インフラストラクチャーの進化
データセンター環境の中には、ほかの環境よりも SDI への進化が進んでいるものがあり
ます。例えば、サーバー環境では 1997 年からグローバルなリソースプールを使用しており、
コスト上および運用上のメリットを活用するために必要な経験を積んできました。これに
対してストレージ環境については、インテルがオープン・スタンダード・ベースのソフトウェ
ア・デファインド・テクノロジーの調査を開始したのは 2014 年になってからでした。さらに、
オープン・スタンダード・ベースのテクノロジーに関するエンタープライズ対応は、ネットワー
ク環境やストレージ環境よりもサーバー環境のほうがより確立されています。
データセンターにおける効率と俊敏性の実現
3 of 8
データセンター環境における
SDI の成熟度
ストレージ
ネットワーク
コンピューティング
完全に成熟
インテル IT 部門は、世界中で 61 カ所のデータセンター施設を運用しています。これらの
施設が、コンピューティング、ネットワーク、ストレージのリソースと組み合わされてイン
フラストラクチャー全体を構成しています。各施設では、できるだけ効率的かつ俊敏に、
インテル社内の重要な部門、
すなわち、設計 / オフィス / 製造 / エンタープライズ / サービス
(DOMES)のビジネスニーズをサポートする必要があります。
効率と俊敏性の実現に関連する最も大きな課題は、データセンター・リソースの需要が
。1
絶えず増加することです(図 1 を参照)
あらゆる環境に独自の制御方法と課題があり、それらすべてにおいて効率と俊敏性が求
められます。そのため、IT 部門では、SDI への進化を推進することで、データセンターにお
ける効率と俊敏性の実現を目指しています。
¹ データセンター戦略の詳細については、ホワイトペーパー「業務改革に向けたインテル IT 部門のデータセンター戦略」を
参照してください。
データセンター・リソースに対する
需要の増加
コンピューティング
ネットワーク
サーバーの処理能力の要件は年率
コンピューティングの需要増大により、
設計環境のコンピューティング・サーバーの
2 ~ 3 週間の待ち時間が発生
30% 以上増加。仮想化にもかかわらず、
平均使用率は 85% 以上で、オフィスと
新しいサービスのプロビジョニングに
エンタープライズ環境では 50% 未満
図 1. 効率と俊敏性の実現に関連する最も大きな課題は、増加するデータセンター・リソースの需要に応えることです。
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ストレージ
データストレージの
需要増加は約 40%。
90% が非構造化データ
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インテル IT 部門の
ソフトウェア・デファインド・
インフラストラクチャーへの取り組み
インテルでは SDI への取り組みを 1997 年に開始しました(図 2 を参照)
。最初の数年間は、
独自の RISC/Unix* ベースのサーバーを業界標準のインテル® アーキテクチャー搭載
Linux* サーバーに置き換えることに集中しました。クラウドが広く採用される以前でし
たが、2007 年までには、クラウドと同様のテクノロジーを使用してグローバルなリソース
プールを提供しました。
3 つの主要業績評価指標
• コスト:サービス提供当たりのコストで
前年比 10% の改善
• 使用率:インフラストラクチャーの
使用率 80%
2009 年にコモディティー・ネットワーク・ハードウェアの使用を開始し、ネットワークにお
けるコスト削減と運用効率の向上をさらに図るため、2014 年にはオープンソース・ソフト
ソフトウェア・デファインド・ストレージ・
ウェアの調査を行いました。その間、2013 年には、
ソリューションの調査を開始しました。
引き続き、次のガイドラインを使用して、適用可能な SDI テクノロジーに基づいてインフラ
• SLA:レベル 1 で 99% 以上、
レベル 2 とレベル 3 で 95% 以上
ストラクチャーの進化を進めます。
• 既存の実稼動環境を不安定にするような変更を行ってはならない。
• 可能な場合は必ず、既存のインフラストラクチャー投資を活用する。
• 新しいテクノロジーは、コストの削減、効率の向上、セルフサービスの増加など、測定可
能なメリットを提供しなければならない。
SDI への進化の間、データセンターの投資優先順位の決定に役立つように、コスト、使用
率、および SLA に関連する主要業績評価指標を設定しました。コストについては、サービ
ス提供当たりのコストで、前年比 10% の改善を目指しています。使用率については、イン
フラストラクチャー全体で 80% を達成したいと考えています。最後に、SLA については、
レベル 2 とレベル 3 で 95% 以上を目標としています。2
レベル 1 で 99% 以上、
SDI のビジョンは、ソフトウェア・デファインド・コンピューティング
(SDC)
、ソフトウェア・
、
ソフトウェア・デファインド・ストレージ(SDS)へとイン
デファインド・ネットワーク
(SDN)
フラストラクチャーを進化させることによって実現されます。
² SLA の詳細については、ホワイトペーパー「業務改革に向けたインテル IT 部門のデータセンター戦略」の 4 ページの「サー
ビス品質」を参照してください。
1997
2005
2007
2010
2011
2012
2013
2015
SDC への移行
設計環境
独自の
RISC/Unix* から
インテル ® アーキ
テクチャー搭載
Linux* に転換
オフィス /
エンタープライズ環境
サーバー統合と
仮想化により
セルフサービス、
プロビジョニング、
信頼性を向上
設計環境
クラウドの時代が
始まる前にクラウドと
同様のテクノロジーを
利用してグローバルな
リソース共有を提供
ソフトウェア・デファインド・コンピューティング(SDC)
ソフトウェア・デファインド・ストレージ(SDS)
ソフトウェア・デファインド・ネットワーク(SDN)
データセンター施設
モジュール型の設計
モジュール型の
設計を使用して
データセンターを増強
独自のハードウェア および統合
からコモディティー・
ハードウェアに
ネットワークを転換
ネットワーク・
コモディティー・
ハードウェア
SDN の調査
ハードウェアとオープンソースの
スイッチ・ソフトウェアの
分離を調査
データセンターの Model of Record
達成可能な最高の SLA、達成可能な
最少のコスト、達成可能な最大の
リソース使用率を特定する
優先順位を設定
低周波数の 2-way サーバーから
高周波数のハイパフォーマンスな
1-way サーバーへ移行
SDN オーバーレイ
ネットワーク・オーバーレイと
オーケストレーション向けに SDN を導入
オープン・スタンダード
SDS ソリューション
の調査
SDS の試験的運用
SDS
設計環境でオープンソースの
SDS を試験的に実装して、
エンタープライズ対応の
パフォーマンスの高い NAS に増強
図 2. このタイムラインでは、
ソフトウェア・デファインド・インフラストラクチャーへの取り組みを構成するコンピューティング、ネットワーク、ストレージ、施設のマイルストーンを示しています。
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ソフトウェア・デファインド・コンピューティング
14億
USD
の削減
SDC への取り組みの開始
設計環境において独自の RISC/Unix* から
インテル® アーキテクチャー搭載 Linux* に
転換した結果、1997 年~ 2005 年で
資本コストの削減額が
累積で 14 億ドルになりました。
1990 年代後半、垂直統合型サーバー・ソリューションは、高価になりすぎ、管理が困難に
なりました。そのため、インテル IT 部門では、1997 年、SDC に着手することになりました。
それが、独自の RISC/Unix* からインテル® アーキテクチャー搭載 Linux* への転換です。
2005 年には、
この転換に起因する資本コストの削減が、累積額で 14 億ドルに達しました。
2014 年までには、サーバーを、ベーシック、パフォーマンス、スループット、大容量メモリー
の 4 つのセグメントに分割して、それぞれの重要な部門ごとに、俊敏性、効率性、コスト効
率のできるだけ高いサービスを提供していました。
サーバーをセグメント化することにより、現在のインフラストラクチャー・リソースの使用
率を向上し、サーバーの更新についても賢明な意思決定を行うことができるため、最悪
の場合の需要状況に備えて過剰なプロビジョニングを行う必要がなくなります。例えば、
2-way サーバーや 4-way サーバーを、パフォーマンスが高く、アプリケーションの応答時
間の短い 1-way サーバーに置き換えるべきかどうかの評価が可能になります。
インテル® Xeon® プロセッサー E3 ファミリーおよびインテル® Xeon® プロセッサー E5 ファ
コア数の少ないサーバーです。これらのサー
ミリー搭載の 1-way サーバーは、高周波数で、
バーにより、設計部門におけるコンピューティング・ニーズの 80% 以上を提供できます。
SDI へと進化するにつれ、インテル IT 部門では、バッチジョブの適切なリソースへの分配
。
を自動化することによって効率を向上しています(表 1 を参照)
サーバーセグメントを確立した後、DOMES 部門の重要なビジネス機能を調査して、ワー
クロードの自動化方法を決定しました。例えば、設計部門では、主にパフォーマンスとス
ループットのセグメントにおけるワークロードの自動化が最も役に立つと判断できました。
つまり、パフォーマンス・サーバーのワークロードでは、アプリケーションのライセンスコス
トを削減でき、スループット・サーバーのワークロードでは、低コストの処理能力を提供で
きます。これによって、設計部門では、ターンアラウンドの速いアプリケーションも、スルー
プットの速いアプリケーションも、コストと市場投入までの時間に関する目標を満たすこ
とができます。
表 1. ソフトウェア・デファインド・コンピューティングの 4 つのサーバーセグメント
サーバーセグメント
サーバーの説明
パフォーマンス
• 80%:周波数が高く、1-way で、1 コア当たり
8GB 以内でワークロード全体が 32GB
スループット
• 2-way で、1 ソケット当たり 10 以上のコア
大容量メモリー
• 4-way、1 サーバー当たり最大 6TB の RAM
ベーシック
• 1-way で、超低周波数または低周波数
• 20%:周波数が高く、32 ~ 512GB
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ワークロード
容量
アプリケーションの応答の速さ、データ可用性と近接度の高さ、
データアクセスの低レイテンシーを必要とする大部分のワークロー
ド用。このワークロード配置により、ライセンスコストと消費電力
を削減することができます。
78% 以上
インフラストラクチャー・サーバーや Web サーバーなど、必要な
コア数とパフォーマンスが低く、小さなデータサイズで動作するコ
スト重視のワークロード用。
一定の時間内に完了するジョブの数を最大にする必要があるワー
クロード用。
ハイメモリー・ワークロード用。複雑な設計データを処理する設
計部門のマスクおよびテープアウト・アプリケーション、複雑なデー
タ・ウェアハウスを処理するオフィス部門やエンタープライズ部門
のアプリケーション、迅速な処理を必要とする財務データなどが
含まれます。
1% 未満
20%
1% 未満
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ソフトウェア・デファインド・ネットワーク
SDN により、ネットワークとネットワーク・サービスのオンデマンド・プロビジョニングが
可能になります。プログラム可能なインターフェイスを使用したネットワークの仮想化に
よって、社内顧客、特にインテルのアプリケーション開発者が、最近急速に普及しつつある
アジャイル開発環境で作業できるよう適切にサポートすることができます。インテル IT 部
門では、顧客が、ネットワーク・プロビジョニングのボトルネックに対してネゴシエーション
を行うことなく、必要なネットワーク・サービスやリソースを入手できるようにしたいと考
えています。
SDN によって、ネットワーク・プロビジョニングの時間を削減し、セルフサービス環境での
ネットワーク作成を簡素化することにより、データセンター内の仮想マシンのビジネス価
値を向上することができます。ネットワークの管理効率が向上することで、ネットワーク・
アプリケーションを使用したサービス・イノベーションの迅速化と、新しいマルチテナント・
モデルや分散アクセス制御の提供が可能になります。
50%
以上削減
コモディティー・ハードウェア
独自のハードウェアから
コモディティー・ハードウェアに
ネットワークを移行し
コストの 50% 以上削減を
目指してきました。
オーバーレイ・ネットワークに独自の SDN コントローラーを展開することによって、ネット
ワーク・プロビジョニングの時間を削減できます。インテル IT 部門では、引き続き、OEM
およびオープンソース・コミュニティーと連携して、オープンソースの SDN コントローラー
の開発を計画しています。これによって、費用対効果を改善できるだけでなく、管理効率
の向上と適切な顧客サポートも実現できます。
SDN への進化は、2010 年に独自のハードウェアからコモディティー・ハードウェアへと
移行したときに始まりました。2014 年には、非プログラム式の独自のソフトウェアへの依
存を止めるために、オープンソースのスイッチ・ソフトウェアの調査を開始しました。
SDI ビジョン全体の一部として、ハードウェアとソフトウェアのコモディティー化によって、
10 ギガビット・イーサネットに対して 1 ポート当たりのコストを 50% 以上削減する方法
について引き続き調査しています。オープンソースの SDN ソフトウェアについては試験的
環境でテストを開始しましたが、コモディティー・ハードウェアおよびソフトウェアが、許容
可能なエンタープライズ・クラス対応で利用できるまでは、複数の OEM からの調達を継
続する計画です。
最少のコストに基づいたハードウェアの導入を継続しながら、今後は、ベーシック、パフォー
マンス、スループット、大容量メモリーの各ワークロードに従って SDC をセグメント化した
方法と同様の戦略で、4 つのセグメント上で自動化する可能性の調査を行います。
ソフトウェア・デファインド・ストレージ
SDI へと最後に進化するデータセンター環境は、ストレージです。SDS によって次の目標
を実現できます。
• 日常的な作業の自動化(セルフ・プロビジョニング、既存のストレージ割り当ての変更、
削除など)
• 独自のハードウェア / ソフトウェア統合アプライアンス・モデルから標準ベースの分離型
ハードウェア / ソフトウェア・モデルへの移行
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50
削減
%
ネットワーク接続ストレージ
パフォーマンスの高い
ネットワーク接続ストレージに増強した
共有ファイル・ストレージ・ソリューションを
試験的に実施しました。
7 of 8
日常的なストレージ作業の自動化は、この数年間すでに進められており、新しいタイプの
ストレージの自動化を引き続き強化しています。2013 年には SDS の調査を開始し、設計
部門とエンタープライズ部門向けに試験的導入を実施しました。SDS によって、標準ハー
ドウェアと、オープン・スタンダード・ベースのエンタープライズ・クラスのストレージ・ソフ
トウェアを低コストで使用できます。
SDS ソリューションの最初の試験は、ブロックストレージと共有ファイルストレージに対し
て実施しましたが、その結果は異なりました。
• ブロックストレージ:中程度のパフォーマンス・ニーズに対してブロックストレージを評
価しているときに、
パフォーマンス、拡張性、
テクノロジーの成熟度の課題に直面しました。
さらに、現在の実装方法ではコスト効率にも問題があります。
• 共有ファイルストレージ:この試験では、パフォーマンスの高いオープン・スタンダード・
ベースのハードウェアとソフトウェアを使用して、5,000 以上のコンピューティング・ノー
ドをサポートしました。その結果、パフォーマンスを全く低下させることなく、専用機器を
使用する場合に比べて、機器コストを 50% 削減できました。この結果から、将来大幅な
コストメリットを実現できると期待しています。
SDS の進化はまだ初期段階にあり、拡張性と安定性に課題があります。ソリューションが
すべてのストレージ・ワー
成熟途上であるため、現在どの SDS ソリューションを選択しても、
クロードに対して最適化が実現できるわけではありません。
データセンター施設
SDC、SDN、SDS が SDI へと成熟するにつれ、IT 部門ではデータセンター施設の有効使
用率を向上させています。
次のような方法によって、インテルのデータセンターの拠点数を約 35% 削減できる可能
性があることが分かりました。
データセンター施設
データセンターに対してモジュール型の
設計を実施して、使用する施設の数を
削減しながら効率を向上しました。
達成可能な最高の SLA、達成可能な
最少のコスト、達成可能な
最大のリソース使用率を特定する
KPI も設定しました。これにより、
データセンターの Model of Record を
目指すことができます。
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• データセンターの閉鎖、設備増強、または再分類と、効率の向上
• 設計および製造データセンターにおけるローカル・インフラストラクチャーのコロケーショ
ン、またはサーバー・クローゼットからのサービスの提供
• ローカル・インフラストラクチャー施設の運用管理をリモートから実行
• 戦略的投資による施設のスペースと電力効率の向上(サーバー環境の動作仕様の範囲
内での外気冷却、データセンターの高密度化、データセンターの吸気口の温度引き上
げなど)
まとめ
IT@Intel
インテル IT 部門では、SDI へと進化する中で、ハードウェアとソフトウェアのインフラストラ
クチャー・リソースの分離や、コンピューティング、ネットワーク、ストレージの各環境に対
する手動プロビジョニング・プロセスの自動化に役立つオープン・スタンダード・ベースの
ソリューションのテストと導入に取り組んでいます。SDI の成熟と歩調を合わせて、今後も
引き続き、データセンターとインフラストラクチャーのリソースの有効使用率の向上を目指
します。
SDI への進化は、SDC、SDN、SDS のハードウェアとソフトウェアに関するオープン・
IT@Intel は IT プロフェッショナル、マネー
ジャー、エグゼクティブが、インテル IT 部門の
スタッフや数多くの業界 IT リーダーを通じ、
今日の困難な IT 課題に対して成果を発揮し
てきたツール、手法、戦略、ベスト・プラクティ
スについて詳しく知るための情報源です。詳
細については、http://www.intel.co.jp/
itatintel/ を参照してください。あるいは
インテルまでお問い合わせください。
スタンダード・ベースのテクノロジーの進歩に依存しています。SDC では、インテルの
DOMES の各部門をサポートする 4 つのサーバーセグメント
(ベーシック、パフォーマンス、
スループット、大容量メモリー)で、すでにワークロードを自動化しています。SDN のオー
プン・スタンダード・ベースのハードウェアはすでに使用中です。さらに現在、エンタープ
ライズ・クラスのオープン・スタンダード・ベース SDN コントローラーを開発するための
関連情報
関 連トピックの情 報については、http://
www.intel.co.jp/itatintel/ を参照してく
ださい。
調査と支援を行っています。オープンソース・スイッチ・ソフトウェアは、まもなくSDN の
コスト削減と管理効率を促進するための優先事項となるでしょう。SDS の試験によって、
オープン・スタンダード・ベースのストレージ・ソリューションの進歩が明確になります。
そして現在、インテル IT 部門では、ストレージ・ワークロードの自動化を促進することで、
SDI ビジョンの実現に努めています。
• ホワイトペ ーパ ー「業 務 改 革 に 向 けた
インテル IT 部門のデータセンター戦略」
• ホワイトペーパー「Intel IT Data Center
S o lu t i o n s : St r a t e g i e s t o I m p ro v e
(英語)
Efficiency」
SDI への進化によって、従来のデータセンターを、俊敏性とコスト効率の高いオープン・
スタンダード・ベースのシステムを含む統合施設へと変革することができます。
インテル IT 部門のベスト・プラクティスの詳細については、
http://www.intel.co.jp/itatintel/ を参照してください。
性能に関するテストに使用されるソフトウェアとワークロードは、性能がインテル ® マイクロプロセッサー用に最適化されていることがあります。
SYSmark* や MobileMark* などの性能テストは、特定のコンピューター・システム、コンポーネント、ソフトウェア、操作、機能に基づいて行っ
たものです。結果はこれらの要因によって異なります。製品の購入を検討される場合は、他の製品と組み合わせた場合の本製品の性能など、
ほかの情報や性能テストも参考にして、パフォーマンスを総合的に評価することをお勧めします。
本書に記載されている情報は一般的なものであり、具体的なガイダンスではありません。推奨事項(潜在的なコスト削減など)はインテルの経
験に基づいており、概算にすぎません。インテルは、他社でも同様の結果が得られることを一切保証いたしません。
本資料に掲載されている情報は、インテルの製品およびサービスの概要説明を目的としたものです。本資料は、明示されているか否かにかか
わらず、また禁反言によるとよらずにかかわらず、いかなる知的財産権のライセンスも許諾するものではありません。製品に付属の売買契約書
『Intel's Terms and Conditions of Sale』に規定されている場合を除き、インテルはいかなる責任を負うものではなく、またインテルの製品
およびサービスの販売や使用に関する明示または黙示の保証(特定目的への適合性、商品適格性、あらゆる特許権、著作権、その他知的財産
権の非侵害性への保証を含む)に関してもいかなる責任も負いません。
Intel、インテル、Intel ロゴ、Xeon は、アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation の商標です。
* その他の社名、製品名などは、一般に各社の表示、商標または登録商標です。
インテル株式会社
〒 100-0005 東京都千代田区丸の内 3-1-1
http://www.intel.co.jp/
©2015 Intel Corporation. 無断での引用、転載を禁じます。
2015 年 9 月
332673-001JA
JPN/1509/PDF/SE/IT/TC