会 派 視 察 報 告 書 調査・研究テーマ コミュニティーの再生について

会
調査・研究テーマ
目
的
派
視
察
報
告
書
コミュニティーの再生について
―新しい福祉の形のまちづくり
障害者から健常者、子どもから大学生、そして高齢者まで、
世代や障害の有り無しを超えて、いろんな人が共に暮らす街
―共生の福祉のあり方について事例を調査し、さいたま市の
施策に反映するため
日時:2015年6月1日(月)11時30分~14時
視察先:シェア金沢
〒920-1165 金沢市若松町セ 104 番地 1
http://share-kanazawa.com/index.html
説明者:シェア金沢施設長 奥村 俊哉氏
参加者:高野 秀樹、神崎 功、添野ふみ子、高柳 俊哉、
土井 裕之、傳田ひろみ、阪本 克己、熊谷 裕人、
池田 麻里、 三神 尊志、武田 和浩、小川 寿士、
小柳 嘉文、浜口 健司、冨田かおり
報告書作成者:武田 和浩
内
容
内
【Shere金沢】
容
【SOUTH地区での説明】
概
要
約 3 万 3000 ㎡の敷地中央に、サービス付き高齢者向け住宅
を配置。デイサービスセンター等の高齢者介護施設やアトリ
エの付いた学生向け住宅、児童福祉施設や温泉施設やライブ
ハウスも設置。福祉施設をコアにした街が「シェア金沢」で
ある。
石川県を中心に高齢者や障害者の福祉施設を運営する社会
福祉法人佛子園が事業主だ。佛子園は、温泉施設やデイサー
ビスセンター、居酒屋などを併設した「三草二木 西圓寺」を
企画運営し、駅の指定管理者等の実績を残している。今回、
視察した「シェア金沢」は、複合型福祉施設の発展形である。
「シェア金沢」のプランについて、
「ごちゃまぜの世界をつ
くろう」と多くの人が集まるための仕掛けが、一般向け賃貸
住宅や店舗の併設だ。
「シェア金沢」は、高齢者と障害者のた
めの福祉施設であるが、健常者が住み活動する施設がある。
【アルパカ牧場の隣には
ドッグランも設置されている】
【NORTH地区ジャズ喫茶
「Mock」
】
その一つ、学生向け賃貸住宅には、金沢市内の大学や専門
学校の学生の入居している。デイサービスセンターに併設し
た温泉施設は、近隣住民も利用できる。カフェや温泉施設、
室内スポーツ施設等があれば、福祉関係者だけでなく多種多
様な人が集まり、街に活気を与え賑わいが創出できると同時
に周辺地域の利便性を高め、地域住民に貢献できる。集まっ
た人が交流する仕掛けもきっちり用意している。
概
【美大生が入居する
キャンピングカーとアトリエ】
【EAST地区全天候型
グランド「S-STADIUM」
】
【各地区に点在する
サービス付き高齢者向け住宅】
【総面積約 11,000 坪の
Share金沢をぐるっと一周】
要
敷地中央に配置した住宅の間に、狭い緑道を設け「各棟の
緑道側にテラスを設け、緑道を挟んで向かい合う部屋の入居
者や、緑道を散策する人との交流を促すことを狙っている、
一般の入居者には月 30 時間程のボランティアの義務を課すか
わりに家賃等を共同市場は無料に、その他は低額に配慮する
仕組み等一般の健常者をボランティアスタッフとして確保し
かつ人が多く集まることで賑わいを演出し明るい雰囲気の中
障害を持つ方に元気を与えている。
所
見
「シェア金沢」は、民間の社会福祉法人が創りだした街で
ある。高齢者と学生、健常者と障害者など多様な人々がそれ
ぞれの特色を生かし、かつ外部の人を呼び込む様々な工夫を
通じて、街の活性化を果たしていることが注目される。
今回の視察を通じて、民間活力の新たな活用とともに行政
においても今までの縦割りに固執せず、福祉とまちづくりを
一体化する取り組みの重要性を今後のさいたま市の福祉政
策、まちづくり政策に活かして改革出来る方向性の確信を掴
んだ。これからの議会質問や施策提案に活かしていきたい。